20歳男。千葉県。
 2015年夏ころ,満員電車でハイヒールで右第1趾を踏まれ(クロックスを履いていて,穴の間にヒールが入った),爪が割れた。病院は受診せず様子を見ていたが,肉芽が盛り上がってきたため,ネットで検索。クエン酸が効くという記事を見つけ,やってみたが,すごく痛かったが肉芽は小さくなってきた。しかし,現在も痛みがあり靴が履けない。母親が当科で熱傷治療を受けたことがあり受診。
 テーピングで治療することにしたが,ハイドロコロイド被覆材を最初に貼り,その上からテーピングした。これにより痛みがなくなり,普通に歩けるようになった。

治療前 ハイドロコロイドで
皮膚を保護
テーピング


 皮膚に直接絆創膏を貼ると絆創膏まけする患者さんが時々いらっしゃるため,ハイドロコロイドを最初に貼ってからテーピングするようにしてみた。また,皮膚に直接絆創膏を貼るより,この方式のほうが固定力も高く,確実にテーピングできるようだ。
 爪が伸びてしまえばテーピングを終了してよい。  ほとんどの爪周囲炎(陥入爪)はこの方法で治療できると思う。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1935/index.htm】

左側にフレームが表示されない場合は,ここをクリックしてください