54歳女。
 2015年6月,眼科医院を受診した際に糖尿病の指摘を受け,内科で内服薬治療開始となった。10月初め,右第5趾に靴ずれを生じ,その数日後から第5趾が黒くなり,悪臭を放つようになった。10月12日,足全体が腫れてきたため当院ERを受診し,直ちに内科入院となった。
 10月13日,糖尿病性壊疽の局所治療のため当科受診。直ちに壊死している部分を切除し(麻酔は要しなかった),止血を兼ねてヘモスタパッドで創部を被覆。翌日,足背に皮下膿瘍形成を認め,局所麻酔下に切開。止血とドレナージを兼ねてアルギン酸塩被覆材(カルトスタット)で切開部を充填。それ以降は膿瘍は拡大せず,追加切開は要しなかった。
 翌日からは,「穴あきポリ袋+紙おむつ」(勝手に鳥谷部先生のサイトにリンク)で創面を被覆。第5趾伸筋腱が露出したが,自然に肉芽に覆われ,12月に退院となった。歩行に特に支障はなく,普通の靴を履いて歩行している。2016年2月に上皮化が完了した。

10月13日 壊死部分切除 10月14日 10月20日 10月26日

11月5日
23日後
11月18日
36日後
11月24日
42日後
12月1日
49日後
12月8日
56日後

12月15日
63日後
12月22日
70日後
2016年1月12日
91日後
1月26日
105日後
2月10日
120日後

2月24日
134日後


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/〇〇/index.htm】

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