66歳女。
 2014年11月24日,自宅階段から転落,左膝裂創,下腿擦過創を受傷。近くの〇〇整形外科で膝裂創を縫合してもらったが,下腿の傷は浅いので治療不要,乾燥させれば治ると説明された。膝の抜糸終了時にも下腿の傷は治らず,ゲンタシン軟膏とフィブラストスプレー®が処方され,受診するたびにカサブタを剥がされてはフィブラストを噴霧された。1ヶ月以上経過しても治らないため,「皮膚移植が必要なので,大学病院に紹介する」と説明された。
 家族がネットで調べ,2015年1月13日に当科受診。初診時,左下腿前面遠位に2箇所の黒色壊死を認めた。「穴あきポリ袋+紙おむつ」(勝手に鳥谷部先生のサイトにリンク)による治療法を指導。
 黒色壊死は数日で軟化したが,白色壊死が完全に取れるまでに1ヶ月半を要し,その後も上皮化は順調に進まなかったため,4月に心臓血管外科で下肢血管系の精査をしてもらったが異常は見られなかった。
 半年ほどを要して上皮化が得られた。

1月13日 1月15日 1月27日 2月6日

2月17日(35日後) 3月4日(50日後) 3月17日(63日後) 3月31日(77日後)

4月16日(93日後) 4月30日(107日後) 5月14日(121日後) 6月10日(148日後)

7月23日(191日後)


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1389/index.htm】

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