3歳7ヶ月女。神奈川県在住。
2014年5月11日,カップ麺を倒して頸部から腹部にかけて熱傷受傷。〇〇大学付属病院に救急搬送されて小児外科に入院となった。バラマイシンとフィブラストスプレー®で治療。24日に退院し,以後は同院形成外科に通院。バラマイシン軟膏で治療。29日からはエキザルベ軟膏®に変更。その後,キンダベート軟膏に変更となったが傷は悪化。6月9日にゲンタシン軟膏に変更となったが,さらに傷が悪化。6月16日にフィブラストスプレー®とヒルドイドソフト®に変更。7月からはヒルドイドソフト®のみ処方され,「これが効かなければ効く薬がない」と説明されている。
治療の説明に疑問を持った両親がネットで調べて,8月18日に当科を受診。
前胸部に肥厚性瘢痕を認め,瘢痕表面には潰瘍が多発。ハイドロコロイド被覆材での治療法を両親に指導し,以後は1ヶ月に一度の割合で通院してもらうこととした。
当初固かった瘢痕は,ハイドロコロイド被覆材貼付で柔らかくなった。それに伴い,潰瘍は周囲組織に引っ張られる形で拡大したが,両親は「この治療にしてから痒がったり痛がったりしなくなったので,この方法がいいです」と治療継続を希望。一時,ズイコウパッドに変更した時期もあったが,2015年1月には全て上皮化した。
2月10日から肥厚性瘢痕に対し,ドレニゾンテープの治療を開始。
2017年3月からシリコンジェルシート
2014年8月18日 | 8月26日 | 9月16日 |
10月14日 | 11月10日 | 12月22日 |
2015年1月19日 受傷後253日/初診後154日 |
2月10日 275日/176日 |
3月19日 312日/213日 |
4月24日 348日/249日 |
5月25日 379日/280日 |
7月29日 444日/345日 |
9月29日 506日/407日 |
2016年1月5日 604日/505日 |
3月28日 687日/588日後 |
6月9日 760日/661日後 |
11月29日 933日後/834日後 |
2017年3月30日 1054日後/955日後 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1279/index.htm】