68歳男。神奈川県中央在住。
 2014年9月14日,仕事(調理師)中に熱湯の入った鍋を運んでいて転倒し,右前腕屈側と右側腹部に熱傷受傷。直ちに〇〇病院救急室を受診し,アズノール軟膏を処方された。その後は近くの皮膚科を受診するように説明されたが,どうせ治療を受けるなら少々遠くても一番いい治療をしてくれる病院に行こうと思い,ネットで熱傷治療について調べ,9月17日に当科を受診。
 初診時,右前腕と右側腹部に水疱形成を認めた。水疱膜を除去してプラスモイストで被覆。治療法を丁寧に説明。「家も遠いし,痛みがなくなってこれなら仕事ができそうなので,あとは自分で治療します」とのことで以後は通院していない。
 2015年4月23日,全く別の怪我で再度当科を受診された際,写真を撮影させていただいた。「料理屋選びも医者選びも同じです。近所の美味しくない料理に金を出すくらいなら,私は少々遠くても美味しい料理を出す店に行きます」との事だった。

2014年9月17日
右側腹部
右前腕屈側

2015年4月23日:218日後

2018年7月17日:1399日後


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1263/index.htm】

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