当サイトの読者にして一サッカーファンという方から,爪下血腫と陥入爪を彫刻刀で治療したという驚きのメールをいただきました。以下,その方からメールの転載のご許可をいただきましたので,ここに公開させていただきます。
私はただのサッカー好きサラリーマンで、サッカーの練習中に足の爪を痛めて〔爪下血腫⇒爪が剥がれる⇒爪が伸びて巻き爪〕となることを繰り返していました。
以前,このサイトで爪下血腫については,熱したゼムクリップで穴を開ける方法が紹介されていて,自分でもコンロで熱したクリップで処置したことがあります。しかし,クリップ熱さによる痛みと爪の焦げる匂いが嫌ですし,焦げた爪とクリップがくっついてしまうのがわずらわしく感じられました。また,あけた穴もすぐにふさがってしまいます。
また,爪が剥がれてまた生えてきても巻き爪(陥入爪)になります。これについては,爪ヤスリによる治療法が紹介されていますが,ヤスリは威力が弱くて時間がかかるし,ヤスリ掛けの振動で陥入部位が痛みますし,また削り粉の後始末が大変でした。
そこで思いついたのが彫刻刀の利用です。
爪下血腫では彫刻刀の三角刀で爪を彫って穴を開けて血を出します。もちろん痛みはないし,溝が長くなる分ふさがりにくくなります。
一包,陥入爪では小丸刀でヤスリがけをする部分を削ります。ヒョイヒョイと削れ,刀の切れがよいと力も必要ないので陥入爪部への負担がなく,痛みはありません。また,削りくずの後始末はヤスリでの粉よりは遥かに楽です。
爪下血腫については,血腫を「彫り当てる」ところが終点になるのでわかりやすいのですが, 巻き爪については,どこまで彫りすすめてよいものか,毎回,恐る恐るかつ大胆に彫り進めています。
以上,文房具店で数百円で手に入る彫刻刀のおかげで爪の処置が大分楽になりました。私のようにしょっちゅう爪を痛めている人にはおすすめです。
こういう発想,プロにはなかなかできないと思いませんか? まさに「素人,恐るべし!」です。少なくとも私はこういう方法は思いつきもしませんでした。つい,「医療行為だし,外来にあるもので治療しよう」という発想になってしまい,自分で発想の幅を狭めているのに気がつかないんですね。
何だか,とても大事なものを教えられた気がします。ありがとうございました。
さらに,別の方からは次のような情報が寄せられました。
私は自分の陥入爪を,女性がネイルケアに使う「貝印・甘皮リッパー抗菌」という商品で治療しています。三角刀に似ていますが、小さくて取り回しがよく、狙ったところがしっかり削れます。また、先が丸いので誤って怪我をする心配が少ないように思います。
これは男には絶対に浮かばない発想ですね。情報ありがとうございました。
(2008/11/12)