症例は82歳女性。自宅の犬に左前腕撓側を噛まれて受傷。直ちに当科を受診。初診時,前腕遠位撓側に直径7センチの皮膚欠損創を認めた。直ちにアルギン酸塩被覆材で創面を被覆し(創洗浄はしていない),CEZの点滴を行い,破傷風トキソイドを投与した。
翌日,アルギン酸塩被覆材を除去して水道水で創部を洗浄し,OpWT(穴あきポリ袋+紙おむつ)で創部を覆うのみとした。2日目以降は抗生剤は投与していない。
およそ2ヶ月半で治癒し,瘢痕拘縮は生じず,機能障害もない。
初診時 | 3日後 | 7日後 |
17日後 | 31日後 | 49日後 |
68日後 | 73日後 | 80日後 |
(2012/03/12)