症例は1歳3ヶ月男児。8日前に熱湯で全胸部〜左上腕に熱傷を受賞し,千葉県内の某病院に救急車で搬送され,同院形成外科で治療を受けていた。同科では消毒と軟膏ガーゼで治療。数日前に「皮膚移植をしないと治らない」と主治医に説明され,その説明に不安になってネットで熱傷治療について検索し,受傷から8日目に当科を受診した。
当科ではプラスモイストでの被覆による治療を行い,9日目には前胸部はほぼ完治し,21日目には上腕の潰瘍も縮小した。この頃,私の病院異動があり,以後はご両親にドレッシング交換を続けてもらうこととした。
前胸部〜上腕にかけてのドレッシング方法の例として紹介する。
初診時の状態 | プラスモイストのカッティング | 装着 |
6日目 | 9日目 | 21日目 |
(2012/04/11)