3歳くらいの女児。他院で腹部からの全層皮膚移植を受けている。腹部の皮膚は移植後は黒ずんできて,しかも毛も生えてくるため,手指に移植すると違和感がありまくりである。またこの症例では,中指と環指の間の瘢痕拘縮(水かき形成)があり,瘢痕拘縮形成術を行なっている。
13歳の女性。幼児期に手掌~中指,環指に腹部からの全層皮膚移植を受けている。上の症例同様,移植皮膚は黒ずんできて,中指と環指の間の瘢痕拘縮(水かき形成)が認められる。要するに,腹部の皮膚は移植後10年以上経っても腹部の皮膚であり,周囲の皮膚とは別物の皮膚でしかない。
広島の湿潤治療のエキスパート,正岡クリニックの正岡先生から写真が送られてきました。
私は医学部卒業後、一般外科に入局し、ず~と外科医をやり、今は町医者で外科となんちゃって整形外科医をやっていますが、私の右手は添付写真の通りです。
生後数か月で火傷、当時の広島大学病院に入院し、下腹部と右大腿から皮膚移植を受けています。幼稚園時代にも2回くらい入院して手術を受けた記憶があります。
小学生時代はフォークダンスの時など、気持ち悪いと言われ女の子から手をつなぐのを嫌がられた記憶がありますが、現代のような執拗ないじめにあったことは無かったです(^^;)
で、幼少期の写真を見たらたいてい右手には包帯がぐるぐる巻きになっています。
自分は左利きですが、勤務医時代は右手で縫合したり開腹手術など完璧にできるようにトレーニングしました。小指と拇指は短いですが、はさみを使ったり手術器具を操作するのは支障ないです。ただし拇指の掌側が少し突っ張っているので完全伸展はできません、小指はいつもPIP関節が90度に屈曲していますが伸ばすこともできます。
いまだに、初診の患者さんなどが私の右手を見て、ケガされたんですか!なんて言ったりします。
(2012/06/15)
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