症例は50歳女性。2007年12月17日,熱湯を左足にかけて熱傷受傷。当日,救急病院で処置を受けた後,18日から千葉県の某病院形成外科に通院しているが,10日目頃,「直ちに手術をしないと危険であり,皮膚移植をしないと歩けなくなる」と説明を受けた。
その説明に納得ができず,インターネットで熱傷治療について検索し,石岡第一病院(当時私が勤務していた)を2008年1月7日(受傷から21日目)に受診した。
患者には「やや深い熱傷だが1ヶ月ほどで皮膚移植なしに治るし,普通に歩けるようになる。これに手術するほうがおかしい」と説明し,プラスモイストで創部を被覆した。
治療開始から17日目にほぼ上皮化し,遠方の方だったため通院終了とした。瘢痕拘縮は認めず,歩行も正常に行なっている。
1月8日(初診日は写真を撮り忘れた) | 局所のアップ |
1月11日:普通に歩けるようになった | 1月17日 |
1月24日 |
(2013/04/15)