幼児の指尖部損傷


 症例:4歳7ヶ月男児。茨城県在住。
 3月15日,キャベツ出荷用ベルトコンベアに左示指を巻き込まれて指尖部を切断。直ちに近くの病院の救急外来を受診し,処置してもらった。ネットで指尖部損傷の治療について調べ,当科での治療を希望し,3月17日に当科受診(初診時の写真は撮り忘れた)
 当科ではプラスモイストで患部を覆い,週に2回の通院とし,3月25日ころからハイドロコロイド被覆材での被覆に切り替え,週1回の通院とした。

 当初,爪根部での切断であって爪母も損傷されていると考え,両親には「爪は生えてこないかもしれない」と説明した。4月中旬では爪のような組織は認められなかったが,4月下旬ころから爪床らしい組織と爪廓とおもわれる組織が形成され,次第に爪が伸びてきた。
 なお,現在も通院治療中である。

3月18日 3月18日 4月4日 4月4日

4月25日 5月2日 5月2日(爪部の拡大)

5月8日 5月8日(創部の拡大) 5月8日
指尖部の膨らみも自然

(2013/05/20)

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