業務用フライヤーによる前腕〜手熱傷


 症例は36歳女性。4月28日夜,料理店で仕事中に足を滑られ,180℃に熱した油の入った業務用フライヤーに左腕がすっぽり入り,熱傷受傷。直ちに引き上げて流水で冷却後,当院救急外来を受診。救急当直医は水疱膜はそのままにして,白色ワセリンを塗布したプラスモイストで被覆し,鎮痛剤を処方して帰宅させた。

 4月30日に当科受診。直ちに水疱膜を全て除去し,プラスモイストで患部を被覆した。
 受診時,患部全体に重苦しい痛みを訴えていたが,水疱膜を除去して開放創にした時点で痛みが消失し,楽になったとのことであった。

 5月1日にも受診してもらったが,痛みはほとんどなく,夜も熟睡できたそうであった。5月3日から4連休となったが,ご主人に処置の方法を指導し,抗生剤を処方して「熱が上がったらすぐに飲んでね」と説明した(発熱は創感染の症状なので,解熱鎮痛剤でなく抗生剤でなければ意味がない)

 GW明けにはかなりの部分が上皮化し,5月下旬にはお客さんに腕を見せても 「どこをヤケドしたの? 全然わからないけど」 といわれるまでに回復した。現在は白色ワセリンで乾燥予防し,遮光を続けている。

4月30日:屈側 4月30日:前腕屈側 4月30日:手掌 4月30日:手背

5月1日:手掌 5月7日 5月10日 5月23日

5月1日:手背掌 5月7日 5月10日 5月23日

5月1日:前腕屈側 5月7日 5月10日 5月23日

5月1日:前腕伸側 5月7日 5月10日 5月23日

(2013/05/31)

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