熱傷の経過をみて 2009/12/03(Thu)/投稿者: たかはし@旭川

この度の、熱傷の継続的写真撮影、とても大変な作業だということがよくわかりますが、部位別に並べて頂き、一つ疑問がわきました。
というより、自分でも経験したことですが・・・
9月末〜10月ころ、肉芽の中に、皮膚の島が、出現してきたと、記事にも記載がありましたし、写真でもわかりましたが、その後経過を追ううちに、その皮島が、肉芽に埋まってしまったのか、剥がれたのか?なくなっている場所が見受けられます。
(実は、なくなってはいなくて、そのうち、また見えてくるのか?)
私も、湿潤療法を続けていて、「皮島」ができ、喜んでいると、ある日なくなっているという経験があります。
私の場合、機械的な刺激によるのか?と、自らの処置方法の手技を疑ったこともありますが、夏井先生はどのようにお考えでしょうか?もし、何かわかっていたら、教えて頂きたく思います。




サージカルルーペ 2009/11/26(Thu) /投稿者: 山下@VETerinary

ワタクシゴトで恐縮ですが…この度”サージカルルーペ”を買おうと思っています。比較的広い範囲で使用しようと考えていますので、作業距離は45cm程度、できれば視野と焦点深度が広いほうが良いので、2.5〜3.5倍程度のものと考えています。

Webで見てみますと…

など、様々なタイプなどがあるようです。(メガネに付ける跳ね上げ式、固定タイプ(TTL)、頭にかぶるタイプなど)

こちらの皆さんは形成や心臓外科などの医師も多いかと思います。皆さんのオススメの商品はありますか?ご教授いただければと思います。「そんなの人それぞれだよ」などあるとは思いますが、よろしくお願いいたします。

まとめますと…   Q1)メガネにつけるVS固定VS頭にかぶる…などはどのタイプが使いやすいですか?
  Q2)オススメの商品(メーカー)はありますか?
  Q3)その他、アドバイスありましたらお願いいたします。




1歳児の手掌熱傷 2009/11/18(Wed) /投稿者: 長渡@浜松

今日は先生方にご相談です。熱いアイロンを右手で持ち、重さに耐えきれなかったのか左手に載せてしまって手掌を受傷した1歳半の子が来ています。
初日は休日で当番病院で見てもらい、そのために当院へ来てからも1週に1度そこの形成外科へも通っている状況です。当院ではいつも通り、洗って被覆材、という処置をしているのですが、やはり熱いアイロンだったこともあり、熱傷はかなり深く、印象としては3度〜DDBがメインで、第2,3指の屈側も深く、いずれは拘縮が起こってくることが予想されます。ただ、小児でもあり、例え拘縮が残っても、関節が拘縮することもないと思われますし、ひとまずは上皮化させて、将来的に拘縮解除を考えてもよいと考えています。
ですが、その総合病院の形成外科で、2週間以上経過したのにあまり上皮化が進んでいないからということで、来週手術を予定されたということです。お母さんはこれまで通りの治療でもよいのではないかと迷っていて、今日はお父さんと一緒に来院し、私も、手術治療のメリット・デメリット、現行治療のメリット・デメリットについて知りうる限りを説明しました。
ご相談というのは、私がこうして湿潤療法という選択肢もあるのだということを、このケースに限ってですが、強く勧めても良いものかどうかを迷っているということです。あと数週間、見守ったところで結局手術になる、というのでは、待った意味も半減してしまうかも・・。ですが、今手術をすれば、ドナーも両側の足底だけで足りるかどうかですし、もちろん骨にワイヤーも通しますし、それを2週間、と思うと失うものが大きすぎる気もするのです。このまま保存的に診ても大丈夫、と自信を持って言ってもよいものでしょうか・・写真が無くて申し訳ありません。

また、現在は浸出液も多いのでカルトスタットを使って、ドラえもんまではいかないですが、 PIPまではキズがありますので、包帯から指が突き出しているような状態です。お宅ではあまり上手に処置ができないということで、足繁く当院へ通って下さっていますが、プラスモイストに穴をあけて、という方法も使ってみたいと思います。他にも動きをじゃましない適当なドレッシングの工夫などあれば教えて下さい。 よろしくお願いします。




むしろ補助金カットは正解だと思います 2009/11/18(Wed)/投稿者: カネコ@北海道

今朝の更新履歴に関して

 
安易な事業仕分けが周産期医療の悲劇を招く
 この筆者は

「たった1時間で削られたのは「医師確保、救急・周産期対策の補助金等」で、NICU(早産児などを受け入れる新生児集中治療室)を増床するための予算が半分に減らされたことについて、僕は腹を立てているのだ。」
 と、書かれていますが極めて的外れな怒りだと思います。
 いまの状況でNICU増床は逆に周産期医療を破壊しかねない危険なものです。なぜなら現状でも新生児科医は不足しており、仮にNICUを増床してもそこで働く人が足りないと言う現状があるからです。

 補助金を出してNICUを増床させると言うことは病院の運営者にとっては正のインセンティブになりますが、中で働く新生児科医にとっては人手が増えずに仕事量が増えるという、負のインセンティブになります。下手をすれば新生児科医一斉逃散などという事態も招きかねないでしょう。

 本来重要なのはNICU増床ではなく、コラム中にわずかに触れられていたGCU確保の方やさらに後方の出口である障害者福祉施設の充実であって、そちらにコストが振り向けられなかったと言うことをこの筆者は怒るべきだったと思います。




第3回東海創傷ケア研究会のお知らせ 2009/10/20(Tue) /投稿者: Y2

きたる11月22日(日)に、名古屋市の栄ガスビルにおいて、第3回東海創傷ケア研究会が開催されます。
この会は、ディスカッションをメインにした会であり、今回は、東鷲宮病院の水原章浩先生に特別講演をしていただくことになりました。
ぜひ、ホームページ
http://www.marobon.com/toukai_soushou/ をご覧になり、どしどしご参加ください。




この皮疹の診断を教えてください 2009/10/14(Wed)/投稿者: 夏井@管理人

さっき受診された患者さんですが,診断に苦慮しています。 http://www.wound-treatment.jp/next/case/951.htm




国会図書館のデジタル化 2009/10/01(Thu)/投稿者: カネコ@北海道

私もこの話を聞いた時、せめてpdfなら全然違うだろ、と思ったものですが、こちらを見るとどうもまだ著作権協会の亡霊がなにやら悪さをしているようで、テキスト化を考えていないと言うことではないようです。(参考1の基本方針(2)参照)

 いくらなんでもpdfぐらいは知ってるはずなので(というか、日常で使っているし)おかしいと思ってました。




78歳,広範3度熱傷・・・ 2009/09/29(Tue)/投稿者: ほし@某救命センター

78歳,広範3度熱傷の記事、拝見いたしました。すごいですねぇ・・・。
私のところにもこういう方が時々入院になりますが、間違いなくお決まりコース(植皮)です。8月になってからの黄白色の壊死組織、あれを見ると普通はデブリをしたくなりますねぇ(^^;)壊死組織は感染の基になるんだったら自然脱落を待たずに丁寧にそぎ落としたらと思ったのですが、違うんですね。手も”常識”なら植皮となっているでしょうけど・・・いやぁ、驚きました。一度でも診たことがないとドキドキしてしまいます(^^;)。私もこういうのを保存的にこんな感じで診てみたいものです。

教えていただきたいのですが、”全層壊死部分に縦軸方向に数条の切開を入れた”とちょろりんと切開を加えているのは脱落を促すためのものですか?




漢字の読み方 2009/09/12(Sat)/投稿者: 山下@VET

医療従事者との接点がなかなかここしかありませんで、創傷治療とは関係ないのですが、業界の差(人医療VS動物医療)があるのか?知りたくて皆様の話を聞かせていただきたく思いました。
漢字の読み方です。

「漸減」
…もちろん「ぜんげん」と読むのですが、一次診療〜学会講演をされる獣医師(二次診療施設・大学)までのそう少なくない数の老若男女が、「ざんげん」と連呼することにちょっとした違和感を覚えているのです。(細かいことを言うつもりはないのですが…)

人の医療従事でも、「ざんげん」と読まれることってあるのでしょうか?

もし読まないとしたら「何言ってんだ、アホか?」となると思われるかと思ったのですが、もし医学でもよく読まれているなら”医学用語”と考えて僕も諦めよう(慣れよう)と思いました。
「流涎」もちゃんと読まない人が多い。。。そんな業界から質問でした。




背部の難治性潰瘍 




水イボ治療 2009/07/09(Thu)/投稿者: しの@一般外科

以前にこのサイトで紹介されていた水いぼの治療を実践してみたのですが、2-3日経過するといぼの周囲の発赤と腫脹が出てきます。その時点ではいぼはとれていない状態で、継続すべきか悩みます。
スピール膏はいぼの直上に最低限貼り付け、フィルム材で剥がれないようにしています。 何かコツが必要なんでしょうか?




破傷風トキソイド 2009/07/09(Thu)/投稿者: 湖国の整形内科医

犬や猫にかまれたキズでこられた患者さんに破傷風トキソイドの接種は必要でしょうか?
開業して3年あまり使用してこなかったのですが、他院で処置をうけてこられた人から質問されまして・・・