掲示板での討議に参加希望の方は,
氏名,所属病院,診療科(医師の場合),所属病棟(看護師の場合),連絡先を明記してご連絡ください。
[1251]人体実験シリーズ Y2版(笑)+α 投稿者/Y2 投稿日/2008年03月05日(水)
「夏井先生だけに身を削らせるわけにはいかない」とばかりに,私も人体実験シリーズに参加します。
先日,友人の形成外科医のクリニックにおいて,シミのレーザー治療の実験台にと,私の顔を差し出しました。レーザー照射の後は熱傷のように皮膚が焦げ臭くなり,ひりひりしました。ワセリン(プロペト)を塗布すると痛みがなくなりましたが,時間が経って乾燥してくるとまた痛くなりました。デュオアクティブETを貼ると痛みはなくなりました。
私もさすがに顔に瘢痕を残したくないので,イソジンは使用していません。
購入前だったので,Dino-Liteでの観察はしていません。
両下肢の低温熱傷と仙骨部,左大転子,両下肢の多数の褥瘡のため訪問診療を行っている年齢がもうすぐ3桁になる患者さんがあります。
いつものようにプラスモイストや穴あきポリ袋+オムツで治療しており,熱傷部位は順調に回復する一方,不十分な体位交換やベッドの問題で,褥瘡が悪化してきておりました。
誤嚥にて入院してからは,ゲーベン+何枚ものハイドロサイトAD(コストが大変!)になりました(幸い消毒はなし?)。
退院後本日訪問したところ,熱傷部位は悪化はしていませんでしたが,乾燥していました。
褥瘡は,デブリや,エアマット,体位交換頻度の増加などがよかったのか,改善傾向でした。
ゲーベンの痛みがあったかどうかについて聞いてみたのですが,意思疎通が困難ではっきりしませんでした。
褥瘡の治療では,OWTだけでなく,ベッド・体位交換・デブリなどがかなり影響するようです。
[1263]ラップ療法特集〜NHKにて放映〜 投稿者/たけ@血管外科 投稿日/2008年03月29日(土)
ラップ療法の特集がNHKで放映されることが決まりました。 4月2日水曜 午後4時50分からNHK「ゆうどきネットワーク」の中の、企画 「高齢者の床ずれを防ぐ ラップ療法」というもの。 次のPDNのサイトから番組のサイトに入れます。そこに放映地域等が示してあります。 http://www.peg.or.jp/index.html 残念ながら九州では放映されないみたいです(泣)。
[1260]妊娠線の予防 投稿者/ぷるぷる@外科 投稿日/2008年03月24日(月)
尿素クリームの話で盛り上がっていますが、私にも気になっていることがあります。
妊娠線を予防するためのクリーム(たいていは医薬部外品)が種々市販されています。保湿効果を謳ったものばかりなのですが、それならワセリンで十分なのではないかという気もします。
お腹の半分だけ塗るというような人体実験の写真は見たことがありませんし、保湿クリームだけで妊娠線が予防できるというエビデンスはあるのか疑問に思っています。化粧品の延長くらいに考えておけばよいのでしょうか。
[1256]10%尿素含有クリームと20%尿素含有クリームの・・ 投稿者/Terry 投稿日/2008年03月19日(水)
見せていただきました。内容に不適切な点や誤解と思われる点がありましたので,コメントいたします。
>【Material and Method】
まず,尿素クリームの外用方法が,通常使われる方法ではなく,閉鎖という特殊な状態で使用されています。これでは,通常使用では生じない様々な症状が出てくるのは不思議ではありません。
>20%尿素クリーム塗布部では数箇所,潰瘍が出現した。
これは,閉鎖したために,感染を起こしているのではないでしょうか(クリーム剤のODTではよく知られた副作用です)。3/16の中央の写真は,水疱が破れて回りに炎症をおこしているように見え,impetigo を疑います。同じように,3/17日の左の写真は丸く水疱様の皮疹が見えます(前に見せていただいた水疱の写真より暗くて不鮮明なのが残念です)。 3/17の中央の写真は,水疱が破れた後に見えます。右の写真はぼけていてよくわかりません。
>クリームも皮膚に害があるが,それ以上に有害なのが尿素だということがほぼ断定できた。顕微鏡で観察する限り,皮膚を溶かしているとしか思えない破壊力を持っているようだ。
これだけの実験データでは,科学的に良心的に考えれば,明らかに断定は不可能ではないでしょうか。
「硬い皮膚、荒れた手指の治療薬」という名目の20%尿素入りクリーム剤実際肌荒れが気になる頃には角質層が固くなったり、ひび割れもできてしまう気がするのですが、その状態では使用しないように、ということですよね?
●効能:手指の荒れ、ひじ、膝、かかとの角化症、老人の乾皮症など。
●ご注意:目の周り、粘膜等、ひっかき傷周辺、またひび割れ、ただれ部位には使用しないでください。
[1262]傷への有害薬剤排除奮闘記 投稿者/hongmei 投稿日/2008年03月25日(火)
今の勤務先に赴任してそろそろ1年経とうとしております。
この地域の消毒、イソジンシュガー、ゲーベンの撲滅にはいましばらく時間がかかりそうです。
今後の計画
[1261]熱傷の初期対応について 投稿者/かきた@小児外科開業医 投稿日/2008年03月25日(火)
熱傷の初期対応に関する疑問です。
お湯などをかぶってやけどをした場合には服を脱がせずにその上から水をかけろという指導を目にしますが、これは現在でも正しいのでしょうか?
というのは、お湯による熱傷の場合、顔面などの露出部はすぐに温度が下がるためか、一見派手に見えてもきれいに治ることが多いのですが、服を着ていた部位は熱傷が深くなり、痕が残ることが多いからです。これは衣服に浸み込んだ熱湯により高温が持続するためだと思われます。
服をすぐ脱がせると水疱が破れるという危惧はあるかもしれませんが、もし水疱が破れても被覆材を適切に使えば特に支障は無いと思われますので、服の上からかける水を準備する時間を費やすよりも、即座に服を脱がせて局所の温度を下げるほうが重要だと思いますが、いかがでしょうか?
[1259]小児の乾燥肌の治療例 投稿者/Terry 投稿日/2008年03月22日(土)
見せていただきました。
これは,尿素クリームで改善しなかった乾皮症が,ワセリンで改善したという症例報告として筋が通っています。ワセリンの優位性を示唆するよい症例報告になると思います。(改善するに従って皮膚紋理が浅くなっているように見えます。同じような所見が尿素クリームの実験では「皮膚が溶けている」と評価されていたと思いますが・・・)
>特にワセリン・ゴシゴシ法を指導した患者さんはほとんど一回の通院で再受診してくれないので,データの取りようがなかった。
これはちょっと驚きました。夏井先生はワセリン治療の効果を,実際の患者さんでほとんど確認していないのですね。これは,「1週間後に効果を見せてください」って言えば簡単に確認できることですので,まずそこから始めてみられるとよいのではないでしょうか。おそらく,ワセリンで改善したという症例を実際にたくさん見られると思いますし,ワセリンでは改善しない症例がたくさんあることも経験できると思います。
[1240]シャンプー無しの生活 投稿者/じょなさん@湖国の整形外科医 投稿日/2008年02月18日(月)
夏井先生にならってシャンプー無しの生活に突入して10日ほどたちましたが、ぜんぜん問題ないですね。
もともと整髪料も使いませんし、タオルドライだったのでブラッシングのみのメンテナンス楽ちん状態で快適です。嫁さんからもぜんぜんかわらないと太鼓判をもらいました。
シャンプーってもともとは整髪料を落とすだけの目的だったのかなぁと思う今日この頃です。
市販のシャンプーは毛髪のケアをメインにしており、頭皮に対してはほとんど考慮されていない・・・そうです。その辺のつながりは知識もないのでまったくわかりませんが、少なくともシャンプーはしっかり洗い流すことが不可欠と言われました。
その結果、頭皮の皮脂を必要以上に落としてしまい、それもハゲの一因になるとか。。。
[1258]医療費抑制と言いながら・・・ 投稿者/Y2 投稿日/2008年03月22日(土)
2年ごとの診療報酬改定の時期が近づいてきました。
皮膚科軟膏処置や小範囲の軽度熱傷処置をはじめとする各種処置の点数が基本診療料に含まれることになり、医療費の抑制にはなるのかもしれません。
かつてのZNCや穴あきポリ袋などは、これらの製品の製造工程や感染のメカニズムからすれば、創傷や褥創などの治療に(おそらく)なんら問題なく用いることができることでしょう。
しかし、医療材料として世に出るためには、設備投資や臨床試験のための費用がかかるため、医療材料の価格に跳ねかえり、医療費を押し上げている点については、考え直されていません。
消毒をして細菌の量を減らし、滅菌の医療材料で覆ってもすぐに細菌は増殖してくるので、滅菌の必要がないということがわからないようです。
国や一部のDrがそんなに滅菌の医療材料にこだわるなら、肌荒れしている人は、細菌が皮膚に付着しないよう「滅菌の」服を着るべきだって、言えばいいのに(笑)
[1255]もちろんゲーベンは使用してません 投稿者/Y2 投稿日/2008年03月12日(水)
夏井先生の人体実験シリーズには頭が下がります。
ゲーベンの話題が上がっておりますが,先日,頭から熱湯をかぶった0歳児が受診しました。幸い水疱部は顔面のごく一部のみで,両腕,胸部,背部などが広範囲に赤くなっておりました。
当然のごとく泣き叫んでいましたが,プラスチベース+ラップにてすぐに泣きやみました。水疱部にはプラスモイストを貼りました。
ラップが蒸れたら貼り替え,または中止すること,および,浸出液のある部位にはラップを使用しないことを説明し,帰宅してもらいました。
翌日の再診時には,発赤は軽減しており,水疱の破れた部位もプラスモイストにより改善しておりました。
これだけの広範囲にゲーベンを塗られたら・・・と考えるとぞっとします。
熱傷の潰瘍部位へのラップの使用や潰瘍部位でなくても長時間のラップの使用では,発熱,および蒸れによる皮膚炎などの合併症が出るかもしれませんが,痛みを即座に軽減するためには有効のようです。
[1253]BANYU学術映画新作「褥そうが治った!」 投稿者/toriyabe@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2008年03月06日(木)
大変長らくお待たせしました。
万有製薬MRさんにお声掛けください。無料で借りられます。
看護師、薬剤師ほかコメディカルの方々は、お近くのDr.に頼んでみてください。
http://www.banyu.co.jp/disclaimer.html?request_URL=/content/hcp/library/index.html
[1249]掻いちゃダメ! 投稿者/スーパーセブン 投稿日/2008年02月28日(木)
整形外科医です。皆さんのご意見をお聞かせください。
皮膚疾患の多くは痒みが主症状であり(アトピー性皮膚炎、老人の掻痒症など)、また外傷による創傷も本物の皮膚が出来上がる直前には創面が痒くなることがあります。こんな時アトピーの子供の母親なら「掻いちゃダメ!掻くから悪くなるのよ」と子供を叱ります。医者は掻かせないように抗ヒ剤、抗アレルギー剤、外用ステロイド軟膏などをを処方し、「なるべく掻かないようにね」と患者に伝えます。
自分の経験から言うと痒い時に思いっきり掻いて血が出るほど掻いた時の気持ちよさ、爽快感、幸福感といったらないと思います。痒くて痒くてどうしようもない時に掻かないことによるストレスは頭はおかしくなりそうです。
痛くない治療、苦痛の少ない治療を目指す「新しい創傷治療」の考え方から言って痒いところを思いっきり掻くというのはいかがなものでしょうか。創部を掻いても治りはしませんが、血が出るほど掻いてそれで幸せになれるのだったらそれでよいのではないでしょうか。「掻くから悪くなる」のではなく「痒みの原因になる皮膚疾患、皮膚の状態があるから痒いのだ」と思うのですが。掻くな、掻くなと言われ続けて暗い性格になったアトピーの子供を見ているとつくづくそう思います。
[1248]ハンドクリームを正常皮膚に連続12日間塗布したら 投稿者/Terry 投稿日/2008年02月27日(水)
夏井先生の「正常皮膚に尿素含有ハンドクリームが及ぼす作用」見せていただきました。非常に美しい写真で,思わず見とれてしまいました。Dino-Lite ってすごいですね。
皮膚科学的に言うと,先生の観察された皮疹は「水疱」です。
診断は,impetigo contagiosa だと思います。
同様の病変は,夏に絆創膏を貼りっぱなしにした子供などでよく見ます。
[1245]産湯は必要ですか? 投稿者/vaquero@獣医科 投稿日/2008年02月23日(土)
シャンプー、弱酸性ボディシャンプー、練り歯磨き、洗濯洗剤と来て、疑問に思ったのは『産湯』です。赤ん坊が生まれてすぐ産湯につけるのは、必要なのでしょうか?ウチの子供が生まれたときは、「体温が下がるから」ということで産湯は出産の翌日になりました。ネットなどで調べると、胎脂が落ちるのは良く無いので産湯はしません、という産科もあるようです。産湯の習慣がない国も結構あるようです。そもそも動物は野外で生まれて産湯などにつかることはありませんが…。でも帝王切開やなどの時には産湯で洗うのが習慣になっている場合が多いようです。 実際のところ、産湯も「いらない」ことなのでしょうか?
[1250]銀イオンを含んだ創傷被覆・保護材 投稿者/taka 投稿日/2008年02月29日(金)
こんな記事を見つけました。
製薬会社ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(東京)は、抗菌効果の高い銀イオンを含んだ創傷被覆・保護材「アクアセルAg」を医療機関向けに発売した。
けがや褥創(じょくそう)などで皮下脂肪組織まで達する傷や、感染を引き起こす可能性が高く体液がにじみ出ている傷が対象。自重の約25倍の水分を吸収する繊維が体液を吸ってゲルを形成、細菌を閉じ込めるとともに、低濃度の銀イオンの抗菌効果で感染を抑え、湿潤環境を保ちながら治癒を促進するという。
シート状とリボン状の計5種類。2002年に米国で承認され、これまでに32の国・地域で使われている。
皆さんはどう思いますか?
[1244]膝蓋部の創がなかなか治らない 投稿者/上中 投稿日/2008年02月23日(土)8時47分
アドバイスをいただきたいと思います。膝蓋部のそんなに深くない皮膚欠損層にZNCを貼っていて、10日くらいになりますが、一向に治ってくるような気配がありません。炎症も感染もなく、きれいなんですが。膝蓋部は、アキレス腱部のように直りの悪い部位なんでしょうか?いつかも議論があったように、ある日条件が整うと一気に治ってくることが期待できるのでしょうか?
[1247]シャンプーなし洗髪の原理 投稿者/Terry 投稿日/2008年02月26日(火)
最近相次いで報告されている「シャンプーなし洗髪でも髪はサラサラ」という事実から,実は皮脂はお湯で落ちるのではないか? という疑問を持ち,皮脂の成分を調べてみました。
wax monoester 25%
triglycerides 41%
free fatty acids 16%
squalene 12%
wikipedia (http://en.wikipedia.org/wiki/Sebaceous_gland) より
wax monoester って,構造から見ると界面活性剤ですよね。(↓Figure 2 に構造が出ています)
http://diss-epsilon.slu.se/archive/00001173/01/Avhandling_nr_078%5B1%5D.2006_Tryckfil.pdf
皮脂の成分に界面活性剤が入っているのなら,お湯で皮脂が落ちるのも納得できます。確かに,頭を洗うのにわざわざシャンプーなんていらなさそうです。また,石鹸を使わなくても,長湯をしただけで皮膚が乾燥するという事実も説明できそうです。
皮脂には非イオン性界面活性剤である wax monoester が25%含まれている。
このことからシャンプーなし洗髪方法を理論的に考えてみました。
ということになると思うのですが,皆さんの経験と合わせてみていかがでしょうか。
[1246]講演をしている医師の方が・・・との記載 投稿者/○○ 投稿日/2008年02月25日(月)
先週,「3歳の子供の肘のやけどが治りにくい」との相談を受けました。
良く話を聞いてみると、正月に県外の実家でやかんのお湯がこぼれて火傷、すぐ近医受診しましたが、処置がまずかったのか処置中も軟膏被覆後も痛がるため、その日のうちに違う医者へ。そこで「この処置が悪いんだよ」と言われ、薄いガーゼ状のものを貼られたとのこと。被覆後の痛みはなくなったようですが、処置の痛み(ガーゼ状のものが傷に張り付いていたため)はひどかったようです。
自宅に帰り、県内の形成外科を受診しましたが、「3度熱傷」との診断、お決まりのゲーベンクリームそれからフィブラストスプレー(+ガーゼ)となりました。
やはり処置で痛がるため、ネットで調べて夏井先生のホームページから県内の一番近くの湿潤療法をやっている医師を頼って、現在もかかっているとのことでした。
ここまで聞いて、「何で僕のところに相談の電話が来るのだろう?」と疑問に思っていたところ、
「湿潤療法の先生に変わってからは処置の痛みもないし、どんどん良くなってきたのですが、最近傷の周りの色が変わって、中心部の治りが悪くなってきた気がして心配になった。」
とのことでした。そして、「夏井先生のホームページに、『さらに湿潤治療の講演をしている医師なら,完璧な外傷治療をしているはずです。』と書いてあったので、みていただけないかと思って電話してみました。」とのお答えでした。
そこまで僕も詳しく見ていなかったので、あとで見直したら確かにそう記載されていました。
結局医原性の3度熱傷で、湿潤療法をやって良くなってきたが、最近治りが少しおかしい気がして、心配で一度時間をかけてでも僕のところで見てもらいたいということでした。お話を聞く分には僕のところでも同じ治療をお勧めする結果になりそうでしたが、その旨お話して、「少しでも不安が軽減するのなら」とのことで、お昼休みに受診してもらいました。
結果は僕が見た分には順調に治っており、3度になってしまったため、変色やある程度の肉芽の変化は想定の範囲であることをお話しました。また傷だけを優先するのではなく、周囲の皮膚の状態も加味して治療法を工夫する必要があるため、傷の状態によって使用する被覆剤(僕のところでは最近は安い被覆剤+プロペトで対応)がいろいろ変わることを、少し時間をかけて(その前にお子さんに話しかけ、お母さんの気持ちの変化をゆっくり聞いて、「心配で大変でしたね、でもいろいろがんばったんですね」共感したことがよかったのかもしれませんが・・・)説明したところ、不安は軽減されたようで、その後相談はありません。
やはり僕たちが思っていること(傷の状態ばかりではなく)と患者さんや家族が感じていらっしゃることは、結構差があることが多いのだなと実感したしだいでした。
あと、初めて「さらに湿潤治療の講演をしている医師なら,完璧な外傷治療をしているはずです。」とホームページに書いてあることを知って、「他のところでも講演している医師を頼るようなことはあるのかな?」とちょっと興味があって掲示板に出してみました。
同じような経験をした方はいらっしゃいますか?
[1241]歯磨き粉 投稿者/じょなさん@湖国の整形外科医 投稿日/2008年02月18日(月)
歯周病予防や歯周病菌殺菌をうたう歯磨き粉(最近はペーストとよぶのでしょうか)がたくさん世に出ておりますが、口腔内環境の面から考えるとこれも消毒ということにはならないのでしょうか?
こまめな口ゆすぎ程度ではだめなんでしょうか?
歯周病予防の歯磨きをいろいろと試していますが、歯磨きの度に歯茎からの出血しますし、どうしてよいものかと考えています。やはり歯科受診しか方法はないのでしょうか?
[1239]油性マジックがハンドクリームで落ちる件について 投稿者/Terry 投稿日/2008年02月15日(金)
夏井先生の更新履歴で話題にあがっていた,手についたしつこい油汚れの取り方ですが,白色ワセリンがかなり効果的です。以前,コールタール熱傷を治療したとき,こびりついたコールタールを白色ワセリンで溶かして除去した経験があります。
今回夏井先生の更新履歴を拝見して,油性マジックもためしてみましたが,かなりワセリンで落ちます。ぜひお試しください。
[1242]消臭スプレーの害? 投稿者/どくたけ獣医 投稿日/2008年02月19日(火)
かねてより疑問に思っているのですが、一般的な消臭スプレーって安全なんでしょうか?(メーカーさんは安全性を強調してるようですが。)
私どもの対象とする生き物はどうしても生活空間が人より低い所にあります(床から近い)。
一般的消臭スプレーは、マスキング法による消臭剤と思っているのですが、当然その粒子は重力に従って犬猫の呼吸している領域(床)に沈着しているものと思われます。おそらくそれをダイレクトに吸ってしまうんでしょうけど、肺炎をおこして来院するケースが非常に多いです。(・・・といっても、そういったケースで飼い主がスプレーを使用している例が非常に多いという事からの推測なんですが・・・。)(自分で口腔に噴霧して深呼吸する勇気もないので。)(商品の裏には・・除菌成分<有機系>・・とかお茶を濁したような表現があります。)
皆さんの日常の診療にはそのような事はありませんか?特に乳幼児がいる家庭では似たような危険性が問題視されるような事はありませんか?
[1237]アカギレどうしていますか? 投稿者/上中 投稿日/2008年02月13日(水)
アカギレなんて普通は適当に自己処置ないし放置するものだと思いますが、たまに病院に来る人がいます。もしかしたら、害悪を及ぼしているのでは?と思いつつ、いわゆる保湿剤なんぞを、患者には処方しています。
ところが家に帰ると一転、家族のアカギレには、オプサイト(の類似品)を貼ってやっています。これがまた好評で、剥がれて来るたびに、また貼ってくれと言われています。
どの治療が一番いいのかは治療を受けている本人が多分一番よく分かると思います。こんな治療、いかが思われますか?
[1236]熱傷後の伸展拘縮 投稿者/kazuki 投稿日/2008年02月11日(月)
足背を二度熱傷した10代の患者さんです。
前足部の熱傷はラップ療法で上皮化してきているのですが、治療開始2週間目頃から、第2〜第4趾が徐々に伸展してきました。他動的には母趾、小趾とそろうのですが、力を抜かせると、第2〜第4趾のみ伸展位となっています。
今のところリハビリや固定はしていません。患者さんにはできる限り自分で足趾を屈曲させるよう勧めています。伸筋腱が拘縮してきていると思われるのですが、何か良い方法はないでしょうか?
[1233]第10回日本褥瘡学会について 投稿者/○○ 投稿日/2008年02月05日(火)
日本褥瘡学会のホームページをみたら、今年のシンポジウムや特別セッションに「ラップ療法」に関する記載が、全くありませんでした。去年の学会のシンポジウムは、いったいなんだったのでしょうか?セレモニー?継続審議こそ重要と思っておりましたので、日本褥瘡学会の「ラップ療法」に対する姿勢が、垣間見える間があります。一般演題で、盛り上がっていくしかないのでしょうか?寂しい限りです。
[1235]術創の長さと治癒機転終了時期 投稿者/山下@獣医師 投稿日/2008年02月10日(日)
夏井先生、一部の皆様、ご無沙汰いたしております。いつも浅学を晒しています獣医師の山下です。
最近、仲間うち(獣医師)で「創の大きさと治癒にかかる時間」について話題になりました。
その場では−
「開腹手術などの際、皮膚切開の1cmの傷も、例えば1mの傷も、深さは同じわけだから、傷が治る時間は同じ」
ということでコンセンサスが得られました。侵襲性については「小さいほうが少ないけど、痛みはペインコントロールを駆使する」ということでした。
僕は一人だけが、納得がいかなくてごちゃごちゃと言ってたのですが…。大人数の中で僕だけが異論だったということは、僕のほうがおかしい可能性が高いのだと十分承知したうえで、人のほうではどのようにとらえられているかと思い、今回久しぶりにこの場で質問させていただきます。
個人的には傷が大きい場合−
といった「非学術的な漠然とした印象」なので、お恥ずかしいのですが。それに、傷が大きいほうが傷痕も残りやすい(=余計な肉芽組織の産生の分だけ無駄な時間もかかる?)…といったような気もしてますし。
→ 創面が離れて行こうとする横方向の力(縫合による軽減はできるが)
→ 動くことで創の縦すべりの力も生まれる(皮下織+皮膚の縫合があっても)
もちろん「臓器を無理に引っ張ってでも、傷は小さいほうがいいんだ!」ということではなく、「自分の技量にとって無理のない創の大きさで行なう」ことは承知しています。
皆さんのご意見を伺わせてください。よろしくお願いたします。
[1234]腋臭について 投稿者/やぶのさんかろー 投稿日/2008年02月07日(木)
初めて投稿させていただきます。毎日ホームページを拝見しております。
50歳となりオヤジ臭が気になるのでヘアーサロン用の定価で600t2800円のシャンプーで腋の下を洗うとかえって臭うような気がします。夏井先生式水道水での洗髪に通じるところがあると思いますが皆さんは腋臭の治療をどうされておられますか。
それとテレビで2社くらいTOKIOの松岡君ともう一人は白い巨頭の柳原君をやった俳優が出てる宣伝は2社とも毛根の油を取り除くことがセールスポイトのシャンプーだし、リーブ21等の育毛の会社は毛根の油と同じと思うのですが脱毛の原因となる毛根の角栓様物質を取り除くとあり、私の使うシャンプーは余分な毛根の油を取り除くとあります。どうも毛根の油は悪玉扱いで夏井先生式洗髪とは相反するようなのですが皆さんはどうお考えでしょうか。ちなみに私は頭髪はふさふさあり、洗髪をしないと毛穴からかすのような油が出てきてすぐべたついてきます。
私は産婦人科の開業医ですが帝王切開後にずっとカラヤヘッシブを使ってきました。以前は閉創のさい筋膜を縫ったあと脂肪層を入念にイソジン消毒をしていましたが、それをやめて滅菌生理食塩水で洗浄するようになってから創部の感染は一例もありません。手術における予防的抗生剤の投与方法についての議論がよくありますが創部感染についてはそんなものは無意味なような気がします。閉創のさいの滅菌生理食塩水は手洗い用の滅菌水や水道水でも十分と思うのですが使う勇気がありません。どなたか開腹手術の脂肪層の洗浄のさいに水道水を使ってる先生はいらっしゃらないでしょうか。
[1228]ビオレママになってはいけない投稿者/湖族の小児科 [HOME] 投稿日/2008年01月23日(水)
1ヶ月ほど前から、時間あれば、無くてもアトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚炎の子にビオレとかアトピタとかすべすべミルルとかビーンスタークボディソープとか「弱酸性と称する合成洗剤」で体や頭を洗うのをやめようと説明しています。
まず、「お風呂では何を使って洗っている?」と聞きます。とたいてい「ふつうの弱酸性のボディソープ」っていわれます。
そこで「ボディソープってふつうとちゃうで、なんで弱酸性って体にいいの?」と聞きますと
「TVで言っているから」とか「何となくやさしそうだから」とか「皮膚が弱酸性だから」と答えられます。
「じゃ、なんで、皮膚は弱酸性なん?」ときくとさすがに答えられる人はいません。そこで「表皮ブドウ球菌という善玉菌が居ってな、それが、皮膚の脂を食って云々」と語りかけ、
「騙されたお思て一週間お湯だけで洗ってみぃ」と1ヶ月で119人に説得したところ、当然の結果ですが、お湯だけで洗うようにしてもらったらアトピー性皮膚炎や乾燥性皮膚炎の子の6−7割が軽快しました。残りも変化無しです。カユくなったとか、キタナくなったとか言う人は一人もいません。*
「なぁ、ビオレとかいらんやろ。そんなん使わんほうが、赤ちゃんの肌にも、琵琶湖にも(環境にも)、そして財布にも、やさしいやろ」と言っています。「ビオレママになってはいけない」という本でも書こうかしら。花王に訴えられたら、真っ向受けて立ちます。何よりこっちは臨床dataがあるのですから。
*一名母親は乾燥が良くなったと言っていたのに父親が洗わないから黒くなったと、明らかな蒙古斑を指して言割れました。この父親にはたばこを外で吸うようにといつも言っていて聞いてくれない人です。
[1222]今週のゴッ輝で 投稿者/ぴい@形成 投稿日/2008年01月09日(水)
さりげなく、プラスモイストってでてましたね。
[1221]老人の乾燥皮膚に対して、オイラックス軟膏は無効? 投稿者/さんちゃん先生 投稿日/2008年01月07日(月)
久しぶりに投稿致します。明けましておめでとうございます。
実は、年末ある先生との会話中に出た疑問について、御教示下さい。
老人に対する、乾燥皮膚に関する処置(治療)方法についてです。双方ともに現在は、白色ワセリンを処置として、一日必要に応じて使用しております。しかし、そこで出たのが、オイラックス軟膏についてです。オイラックス軟膏は、よく他科では、よく処方されていていますが、効果があった症例をあまりみかけません。むしろ、悪くなった症例は、みかけます。皮膚の掻痒感が増し、引っ掻くことに由来する二次感染を発症した症例も何例か経験しましたし、ワセリンに変更し改善をみた症例もありました。一方、ワセリン塗布症例は、改善傾向がある症例もみられますが、一進一退といった症例もみられます。ここのサイトで、白色ワセリンの使用経験のある方で(ワセリン単独使用症例で、効果が得られない症例で)、何か一工夫されている方がいらっしゃいましたら御教示下さい。ちなみに、私は、RVG-Oを適宜入れておりますが、それでも、改善を得られない方がいらっしゃいます。年頭から、少し初歩的な質問で、恐縮ですが御教示下さい。
[1227]開業医は暇?
昨年から自身で経営するようになりましたが、医業に専念できた勤務医の時よりも明らかに時間がなくなりました。昼休みはほとんど帳簿管理や医師会から強制的にやらされる市の仕事などでつぶれます。医師会に入らなければ医師会関係の仕事はありませんが、入らないと村八分になるので苦しいと思いますし。診療は19時までですが、終了後も書類整理などしていると帰りは毎日遅くなります。医師会の集まりにでなければならないこともあります。それから勉強の時間。医師の変わりがいませんから当然休むことができませんので学会に行くこともままなりません。どうしても行きたいときは代務の先生に来ていただきますが、経営面ではマイナスです。事務から解放されれば…とも思いますが人件費を考えると小さな開業医クラスではそのようなところに人件費をさく余裕はありません。
少なくとも現状では勤務医の時の方が時間もありましたし、自由なお金もありました。「病院勤務の救急医が苦労している分,開業医は楽をしている」という図式はうちには当てはまりません(^^ゞ
ここを訪れる時間もなくなり、時々しか出没できませんし(^^ゞ
[1232]フィブラストスプレーは効く?その1投稿者/hongmei 投稿日/2008年01月24日(木)
デルマトームでの採皮創に
からスタートし、創面の環境に応じて被覆する材料は双方同じ様に替えましたが、Bにだけフィブラストスプレーを使い続けたところ、フィブラストスプレーを用いた方が早く(1週間以上)上皮化完了しました。
まだ1例だけですが、とりあえずご報告します。
[1229]キシロカインショックについて投稿者/夏井@管理人 投稿日/2008年01月24日
キシロカインショックについて皆さんはどのように考えられますか? 非常に初歩的な質問で恥ずかしいのですが,教えていただけましたら幸いに存じます。
[1230]エビデンス投稿者/湖族の小児科 [HOME] 投稿日/2008年01月24日(木)23時20分
エビデンスについて思うのですが、傷ややけどを本来水で洗うだけとか、体や頭をお湯であるだけという何もしない方がコントロールであって消毒薬を使ったり、ゲーベンを使ったり、ビオレを使ったりする側がエビデンスを用意しなければならないのではないでしょうか。少なくともほかの医薬品はプラセボとRTCしておりますよね。消毒薬やゲーベンやビオレなどは、私達は毒だと考えており、実際毒性の強弱はあるものの青酸カリに比類するものです。しかし、カレらはいいと思って使っているのでしょう。さすれば、何も使わないというプラセボに対して有効性を示す義務のあるのはカレらではないでしょうか。
[1226]上海問屋のご報告投稿者/iMac 投稿日/2008年01月14日(月)19時11分
上海問屋で上海問屋セレクト USBメモリ 8GBを注文して本日届きました.
なんと,Transcend USBメモリ 8GB JetFlash V10 TS8GJFV10でした!!!
なんと,amazon(¥ 8,280 (税込))のほぼ半額でした.
あ〜,びっくり‥‥ありがとうございました.
[1224]フラップが残された動物咬傷の処置方法 投稿者/yamamoto@研修医 投稿日/2008年01月14日(月)
動物咬傷の処置方法に関してお聞きしたいことがあります。
少し大きめのフラップを伴う動物咬傷で、フラップの頂点から基部までの長さが数cmあり、さらに皮膚欠損部分が少ないような場合、どのように処置をされていますでしょうか。
皮膚欠損部が大きければ開放創にして被覆材で半閉鎖することを考えましたが、フラップ部分の皮膚はほぼ完全に残されていたため、このフラップを元に戻すべきかどうか、それともデブリすべきかどうか迷いました。外来で処置方法について困りましたが、
という処置をしました。
フラップが残されている動物咬傷の処置方法などについて皆様が実践されている方法がありましたらご意見をお願い致します。
[1214]カゼとインフルエンザ 感染経路の違いはあるか? 投稿者/QP 投稿日/2007年11月27日(火)
分野の異なるスレで済みません。板をご覧の方は、感染対策業務に携わり、しかも臨床微生物学的に正しい理解力を持った方がほとんどと思いますので、どうかご教示下さい。
5.6 年前の感染対策情報誌infecton control 1月号で、基礎医学の先生の寄稿だったと思いますが、
がセットで
というA・B2つの実験系でBの方が有意に感染率が高い結果が得られたとの記事を見ました。カゼの病原ウイルスが乾燥した環境表面で1時間程度感染性があることも記載されており、感染対策上、手洗いが最重要との結論でした。
国立感染症研究所の情報センターHP http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/fluQA/QAdoc01.html#q07 にあるインフルエンザQ&Aでは、「インフルエンザは、罹患している人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫と共に放出されたウイルスを、鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染します。」とあります。インフルエンザの感染経路は、ウイルス性のカゼと違い、空気感染・飛沫感染が主体と考えてよいのでしょうか。
Influenza virus infection is acquired by inhalation of virus-containing respiratory secretions from an infected person through small-particle aerosols . Large amounts of virus are present in respiratory secretions of infected persons, which can be transmitted through sneezing, coughing, and talking.(Smith, N, Bresee, JS, Shay, DK, et al. Prevention and control of influenza: Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices. MMWR Morb Mortal Recomm Rep 2006; 55:1. )ということで、やはり飛沫感染が主のようですが、場合によっては飛沫核(エアゾル、空気感染)もあるようです。
Tom Jefferson, Ruth Foxlee, Chris Del Mar, Liz Dooley, Eliana Ferroni, Bill Hewak, Adi Prabhala, Sree Nair, and Alex Rivettiがあり、「インフルエンザや新型肺炎(SARS)などの呼吸器系ウイルスの感染を予防するには、薬よりも手洗いやマスクの着用といった物理的な方法が効果的との可能性を示す研究結果が明らかになった」とのことでした。
Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses: systematic review
BMJ, Nov 2007; doi:10.1136/bmj.39393.510347.BE
[1219]創傷面への消毒薬の使用 投稿者/たけ@血管外科 投稿日/2007年12月31日(月)
来年に行なわれるある学会の教育講演の抄録をみていて、気になったことがあったので皆さんのご意見を聞かせてください。
その抄録からの抜粋
これって、本当なのでしょうか。
[1217]寝たきり患者の栄養について 投稿者/ヤスダ 投稿日/2007年12月21日(金)
夏井先生のご指摘されていることは、ある意味もっともだと思います。しかし、「寝たきり=死に至る過程」という風に表現されているところに、誤解があるように感じます。
私自身は、@寝たきりでも、そこから回復する(他の機能が保たれている)人、A寝たきりで回復は難しくても、比較的長期(半年〜数年)生存される人、B寝たきりでほぼ不可逆的な死の過程にいる人、を分けて考えたほうが良いと思います。
@ の場合、回復を目指した栄養管理を行う必要があるでしょう。Aの場合、「この状態でも生きて(生かして)いくべきか」という問題が出てきます。ただこの状態であっても生存していく場合、栄養管理を行ったほうが、免疫力が低下して感染を繰り返すという事が少なくなり、患者にとって苦痛が少ないと思います(医療者の自己満足にすぎないかもしれませんが)。
Bの場合は、夏井先生の言われるとおり、過度の栄養は体にとって負担になるだけだと思います。この場合には必要時に最小限(500ml程度)の点滴をするだけ、もしくは何もしないほうが、苦痛は少ないと実感しています。
もうひとつ、褥瘡治療についてですが、栄養管理を勉強すると褥瘡治療にはアルギニンや亜鉛などが必要などといった記述が出てきます。しかし自分で治療を行っている限りでは、これらの重要性をまだ実感できてはいません。穴あきポリ袋+オムツで治療をしている限り、かなりの低栄養でも褥瘡の改善は得られます。これに関しては、ほかの先生方のご意見もお伺いしたいです。
[1218]熱傷が深くなる時 投稿者/hongmei 投稿日/2007年12月22日(土)
熱傷は受傷時にすでに深さは決まっており、それ以上深くなる事はないとの意見があります。私もつい先日まではそう思ってましたが、どう考えてもおかしい時がありした。特に重度熱傷の患者さんを治療中にU度熱傷と思われる創がゲーベンクリームも塗ってない、局所、全身の感染徴候もないのにV度になることがよくあります。
個人的には熱傷が感染や不適切な治療以外で熱傷創が深くなる原因としてはショック状態、カテコラミン投与、著しい浮腫、サイトカインの作用などによる真皮の微小循環不全が一因と考えてます。
[1216]外傷処置時の未滅菌手袋について 投稿者/yamamoto@研修医 投稿日/2007年12月12日(水)
先日院内で外傷処置に関する勉強会が開かれました。
いろいろな意味でディスカッションする余地の多い勉強会でしたが、要約すると、これからは創傷の処置時には滅菌手袋、滅菌ドレープを使おうという内容でした。
今まで未滅菌手袋と未滅菌ドレープをかけて外傷を縫合していたため、「外傷は汚染創なので滅菌のものを使うことには意味がないのでは?」と質問したところ、滅菌手袋を使う理由について次のように回答されました。
1点目に関してですが、未滅菌手袋には感染源が浸透してくるような微細な穴が本当に開いているのでしょうか。そして、滅菌手袋にはそれが開いていないのでしょうか。
(滅菌手袋を推奨するのは創の無菌化(不可能ですが)が目的ではなく、あくまで交差感染防止のためだそうです)。
2点目に関しては、いままでは信頼の原則で共有の手袋を使用してきましたが、確かに交差感染の原因になることは否定できませんし、交差感染はできる限り避けなければならない重要な問題だと思います。
ただ、これを解決する手段として全例で高価な滅菌手袋を使うというのにはいくらか疑問を感じてしまいました。例えば、滅菌にこだわらないで、箱型ではない(一つ一つ別に包装されている)手袋を用いるか、もしくは一箱を完全に個人専用にして管理するか、などで対応可能なのではないかと思います(その案を提案したところ、そこまでして滅菌物を避けるのかと笑われてしまいましたが)。
皆様のところでは創傷処置時の未滅菌手袋や交差感染の問題に対してどのように対応されていますでしょうか。御意見をよろしくお願いします。
[1215]真皮縫合には・・・ 投稿者/iMac 投稿日/2007年12月07日(金)
素朴な質問ですが,真皮縫合にナイロン糸を使われる理由を教えて下さい.PDS-IIではどうでしょうか?
日頃の手術ではPDS-IIの4-0を使用しています.
以前はナイロン糸も使ったことがあるのですが,やはり吸収されないためにいつまでたっても「何かが当たるたびにチクチク痛い」と不評でした.まあPDS-IIでも1年以上残ってますけど.
[1213]注射は衣服の上からしても問題ない? 投稿者/Y2 投稿日/2007年11月20日(火)
夏井先生の更新履歴より
> 全ての予防注射(で細い注射針を使用するもの。針が太いと出血して衣服が汚れるから)が衣服の上から注射でいいなら,
感染などのリスクについては、問題ないと思いますが、毎日インフルエンザワクチンや三種混合ワクチン、MRワクチンなどを数十人に接種している経験から一言述べさせていただきます。
> かなりの時間短縮になりそうです。
細い針を用いても、皮下の静脈に当たり、出血することは少なくありません。また、抜針した直後は出血や注射液の注射部位からの流出がなくても、数分後にでてくることも経験しています。
注射針を刺してから血液の逆流がないことを確認しても、皮下の静脈を貫いていることがあり、抜針後に出血することがあります。
また、インスリン注射をペン型の注射器で行う場合は、逆流を確認できず、血管に注入し、低血糖になった、と患者さんから報告を受けることも結構あります。
というわけで、血管を刺さないという意味と抜針後の液の逆流や出血の有無の確認という意味で、目視が必要と思っております。
[1192]やるな、ニチバン 投稿者/hongmei 投稿日/2007年10月04日(木)
販売中止になったバンドエイドクイックヘルプが残り少なくなって、代替品を探していた所・・・
市販のポリウレタンフォームドレッシング材を見つけました。
ニチバンから今年の3月に出ているようです。
既出かな?と思っておりましたが、検索しても出て来ませんでしたので書き込みます。↓
http://www.careleaves.com/biopad.html
バンドエイドクイックヘルプの代替品も見つけました。
アルギン酸塩でないのが残念ですが、外科系で昔から使われている酸化セルロースが付いています。↓
http://www.careleaves.com/ac/index.html
[1211]手術は手術室で? 投稿者/hongmei 投稿日/2007年11月14日(水)
夏井先生のHPの更新履歴を拝見しました。
確かに手術室では患者さんの緊張は尋常でないものがあると思います。できるだけ患者さんが平常心に近い所で手術が行えればと思います。皮膚外科的な手術ならそれほど無菌的な環境も必要ないでしょう。
ただ、非常に少ない確率で手術中にショックなど不測の事態を起こされる方がいらっしゃって、外来で行っているとモニターや道具がそろっていないため慌てる事があります。
また、大きな病院ですと通常手術室と外来の看護師さんは別の部署であり、外来の看護師さんは手術の介助を嫌がられるという事実もあります。
どこまで外来で、どこまで手術室で行うかの線引きは難しいです。
現在の勤務先では前任者が外来で行っていた手術をほとんどすべて手術室で行う事にしております。
[1201]ゲーベンと熱傷治療について 投稿者/yamamoto@研修医 投稿日/2007年10月24日(水)
はじめて投稿させていただきます。某病院で研修医をしていますyamamato@研修医と申します。いつも掲示板での活発な討論を楽しみに読ませていただいています。湿潤療法を学んでからいろいろと実践させていただいています。
夏井先生の更新履歴で熱傷の症例について読ませていただきました。U度熱傷の治療には何度か携わったことがありますが臨床経験が浅いこともあり(幸いなことに?)熱傷治療で今までゲーベンを用いたことがありません。
話を伺う限り熱傷治療薬とはとても呼べない薬のようで、自分の患者さんに使うのは勇気が必要だと思っていますが、実際にはよく行われている治療であるとも聞きます。もし使うなら自分の体で体験してからとも思いましたが、日常的に深い火傷をする機会もあまりないため、結局ゲーベンを使わないまま今日まで過ごしています。
「浅達性のU度以下の熱傷に用いると知覚神経が刺激されて疼痛が誘発されるため、浅い熱傷への使用は好ましくない(つまり、より深い熱傷に好ましい)」と聞いたこともありますが、浅い熱傷に使いにくい薬剤を深い熱傷に使えるというのは矛盾を感じますし、疼痛誘発(神経残存)の有無とゲーベン使用の可否は少し別次元の問題のように思います。また、潰瘍を深くするのであれば熱傷創面の壊死もすすみ、かえって感染しやすくなるのではないかと思います。
それでも使用されていると言うことはゲーベンを用いることで実際に治癒している症例、もしくは悪くないといえる症例もあるのでしょうか。深い熱傷の治療経験やゲーベンの使用経験があまりないためご教授いただければと思います。よろしくお願いします。