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掲示板での討議に参加希望の方は,
氏名,所属病院,診療科(医師の場合),所属病棟(看護師の場合),連絡先を明記してご連絡ください。


[694]湿潤療法同志そして化粧用パフ 投稿者/中村守@外科 投稿日/2005年05月23日(月)

右腸骨部の挫創にカルトスタットを貼付された中学生が外来に来られました。修学旅行先の福岡の宿の岩風呂で怪我をし、福岡の医院で処置をしてもらったというのです。内科循環器科の医院で、このHPには載っていませんでした。
遠い福岡で同じ志を持つDr.がいると思うと、ちょっとうれしくなりました。
話は変わりますが、ハイドロサイトの変わりにポリエチレンのシートは使えませんでしょうか?手術例にハイドロサイトなどの被覆剤は使いにくいのです。被覆剤は手術代に含まれるという解釈です。実は近くの100均で、化粧用のパフ(ポリエチレン製ですが、触った感じはハイドロサイトそっくりです)が10枚くらいパックされたものが売っているの見つけました。大きさは名詞の1.5倍くらい厚さは5mmくらいです。
もちろん、医療材料ではないのですが、縫合創で分泌の多いような症例で患者さんの同意が得られれば使ってみたいと思っています。でも、言い出しにくでしょうな〜!!




[698]肛門周囲膿瘍切開後の処置 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2005年05月24日(火)

湿潤治療で御自身の顔の擦りむき傷を見事に治したことがあるという「素人の新米ママ」さんから,お子さん(生後1ヶ月)の肛門周囲膿瘍切開後の処置について質問をいただきました。皆さん,どのようになさっていらっしゃいますか?

> 肛門の近くで汚れやすい場所だから、消毒しなければならないのでしょうか?
> おできの中に詰めたガーゼを毎回病院で取り替えるそうなのですが
> 肉とガーゼがくっついて、それを剥がすの繰り返しになると思うのですが、
> 何か良い方法がないものでしょうか?




[699]広まっていまーす… 投稿者/dorii 投稿日/2005年05月24日(火)

私がこのサイトと出会って、はや数ヶ月…病棟の師長、主任に表皮剥離の患者さんがいるたびに、このサイトの治療法を語っていました…今では治療法を理解してくれた主任さんが率先して、やってくれています。徐々に広まっていることを実感しつつ影でほくそ笑んでいるdoriiです(^-^)




[693]言葉の整理 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2005年05月22日(日)

少し?ご無沙汰していました。
最近は、”閉鎖療法”も、”湿潤療法”とよりその本質に近いネーミングに改名され、本サイトのタイトルも今風に?リニューアルされました。
しかし、「湿潤療法とは?」の内容中には、まだ”閉鎖療法”の言葉や、密封・非密封という言葉も残っています。
わたし自身は言葉の違いは理解していますが、サイトを初めて見る方や看護士などは混同しそうです。
ここらで言葉の整理をしたほうが良いと思います。

「基本は”湿潤療法”(広義の閉鎖療法)としその中で”密封療法(狭義の閉鎖療法)”と”非密封療法”が存在する。
感染の疑いがあれば、密封はしない方がよいが、それ以外ではできれば密封した方がよい。
被覆剤によって密封か非密封か決まる

一般的に簡単に整理するとこんな感じでしょうか。




[692]ピアノマン 投稿者/hongmei 投稿日/2005年05月22日(日)

このBBSの主旨とまったく関係ない話題である事をお許しください。

5/20-21の夏井先生の更新履歴を拝読して、私もピアノをかじっていたほんの「はしくれ」として、「いきなり白鳥の湖かよ!」と思いました。ピアノを勉強する人にとっては不自然です。その後の情報によるとたいした腕前ではなかった、とか、今年公開される映画(イギリスで昨年上映されている)の設定に酷似している(主人公はバイオリンを弾いたけど)とか、公開された写真が「意図されて撮影されている。被写体と撮影者の間にコミュニケーションが取れている事がうかがえる」との写真専門家のコメントもあったり、「意図的」なものがうかがえるのではないかとのことです。私のもう一つの疑問はこんなニュースが全世界を駆け巡ったのはなぜ?これも誰かの意図?目的は?です。




[684]エキザルベ・・・ 投稿者/ 投稿日/2005年05月09日(月)

現在育児のため医療を離れている若輩者の医師です。

皆さんが個々の難しい症例についてやり取りされている中、お恥ずかしい内容とは思いますが、教えてください。

もともと○○地方で研修をした際、数ヶ月間皮膚科を回りましたが、その間エキザルベ軟膏なるものを使っているのを見たことはほとんどありませんでした。
(1回だけ○○大出身の先生が「創面がなんとなく汚いときに使ったりする」と言いながら、熱傷の処置に使っているのを見ました)。

その後、▲▲県に来たのですが、△△大学出身の皮膚科の先生が「熱傷はエキザルベじゃなきゃ治らんよ」とおっしゃり、また■■大学出身の先生がやはり熱傷には当然のようにファーストチョイスで使われていました。

わたしの中では存在すらナゾだった薬ですが、若者を指導する年齢の先生方(全国的な学会で座長とかされるような先生方)がそういう使用の仕方をしているということは、□□地方では実はメジャーな外用薬として使用されているのでは?という疑問を持つに至りました。

どうも徒弟制度のせいか、地方によって外用のしかたがかなり異なると感じることが多いのですが、全国の医療従事者が集うこの掲示板で、この薬がどのように使われているのかお伺いしたいと思いまして、投稿させていただきました。

もしかしたら、私がかなりおかしなところにめぐり合わせてしまっただけかもしれませんが・・・よろしくお願いいたします。




[690] 投稿者/ぷるぷる@外科 投稿日/2005年05月17日(火)

お久しぶりです。大学院生のぷるぷるです。最近週1回のアルバイト先でもとうとう自己主張するようになり、ハイドロサイトとカルトスタットを採用してもらったのでうるおい療法の体制はばっちりになりました。ただし、週1回なので他の曜日の外来の先生にイソジンガーゼにされてしまい、なかなか徹底できません。
先日心身障害の○○歳代の男性で右第2,3,4をどこかにぶつけたかはさんだか引っ掛けた(コミュニケーションできないため受賞起点は不明)かで、皮膚剥離、皮下血腫、爪剥離、で来られたのでカルトスタットで止血後ワセリンラップ(被覆剤はコストが取れない)で処置していたのですがうち1本の指の末節が黒色壊死をきたし、おそらく骨が露出しているような状態になってしまいました。指全体も少し腫脹して蜂窩残念ながら私は週に1度しか診る事ができないので途中経過が不明なのですが。他の2本の指はきれいに肉芽が盛っています(やや過剰気味ですが)。
やはりこうなったら整形で骨を削ってもらうしかないのでしょうか。毎日私が見ることができればいろいろできるかもしれませんが、なかなか責任を持ちにくい立場であります。 何かご助言がありましたらよろしくお願いします。




[689]悪性腫瘍の処置 投稿者/うさ@訪問看護師 投稿日/2005年05月15日(日)

右下肢ASO(基、塞栓症)の方について。先生方のご助言に沿って処置を続け、下腿半分位までミイラ化し境界部もデブリする事できれいな肉芽が出てきたのですが、アポッたのか痙攣を頻発し昨日亡くなりました。家族が大変感謝されておりました、本当にありがとうございました。

ところで、違う方のご相談なのですが、中咽頭Caの末期で43歳の男性。自宅で看取り希望。今一番困っているのが、腫瘍の処置方法です。
頸部全体から左胸部・肩にかけて腫瘍があり、現在の処置は病院から引き継いだ、イソジン消毒+ソフラ+ゲンタシン軟膏+ガーゼ+オムツ+処置用シートです。
問題は、処置時の度に出血(動脈性の時も多くサージセル綿で止血)と浸出液の多さ(一日3回処置しても、毎回寝衣まで汚染状態)と耐えられない程の悪臭です。
処置時に首を捻ってしまうと呼吸停止する程のエンドステージですし、治そうとは誰も考えておりませんが、本人の苦痛が少ない方法や悪臭を減らす方法をご教授いただけないでしょうか?ご本人は小さいお子さんと「一緒に過ごす時間を増やそうとホスピスをやめたのに、臭いで吐いてから側にも来なくなってしまった」と泣かれております。
(この場にふさわしい話題かちょっと心配ですが…)
どうぞ宜しくお願いいたします。




[665]なんでこうなるの?! 投稿者/ 投稿日/2005年04月20日(水)

心臓血管外科でASOに対して大腿動脈-後脛骨動脈バイパス術を試行され見事成功し、下肢の血行は改善しましたが、下肢の縫合創が離開し、同科でイソジンやらヨードホルムガーゼやらで処置を行われたあげく、長さ30cm、最大幅5cmくらいの広範囲な皮膚欠損創となってから紹介されました。なんでこうなるんでしょう!?(苦笑)




[686]臀部熱傷 投稿者/ 投稿日/2005年05月11日(水)

当直をしていたら風呂場で熱湯をかかり、臀部に広範囲の熱傷を負った患者が来ました。自分で診てもよかったのですが、皮膚科があるのでコンサルトしたところ、消毒したうえでエキザルベを塗布したガーゼをあてていました。滅菌手袋を使用して処置をしていました。

こそっとその先生に聞いてみました。

とのことでした。別スレでも話題になっていましたが、エキザルベって抗菌剤が入っていましたっけ。まだまだ温度差がありますね。

その皮膚科の先生が言っていましたが、受傷早期に(24時間以内)に植皮をするという考え方もあるそうですが、本当ですか。




[685]査定について 投稿者/ 投稿日/2005年05月11日(水)

 ここに参加されている先生方も苦労されておられると思いますが、私の県でも最近かなりうるさくなってきました。私が被覆材を使用して外傷を治療し始めた平成6年ころは全くなかったのですが、平成13年頃より少しずつ、そして16年はかなりの頻度で査定されました。
被覆材はその使用期間や対象などでカットされる場合がありますが、その基準はあいまいで各県によって異なる場合もあります。医療が地域により認められたり認められなかったりすること自体がおかしいことです。以前この掲示板で書き込みがあったと思いますが、そのときの先生、またここにおいでの他の先生方でこれまでに査定に際してトラぶったことがある方、その内容など、また対応などご教授ください。
保守王国で戦わねばなりませんので。

「ソフラチュールは効くんだよ。」というせりふで一喝されてます。




[679]創被覆に関する最新論文 投稿者/zui  投稿日/2005年05月04日(水)

日本臨床外科学会誌2005年4月号の巻頭に原著で、術後創のフィルムドレッシング剤とガーゼ被覆の比較に関する論文が掲載されています。
当院の外科でも、術後創は消毒せずにオプサイトIV3000を貼付しています。この一年間、従来の消毒とガーゼの処置と比較して(正確な比較検討はしていませんから、手ごたえからすると)、創感染は激減した感があります。
この論文では、ガーゼ群は毎日一回以上ポビドンヨードで消毒していますが、意外だったのは結果として創感染の発生率に有意差が生じなかったことです。有意差はないものの発生率はフィルム(オプサイトIV3000)の方が数字の上ではむしろ高い(Nは49対51に対し感染者数は3対2程度ですが)という結果でした。
自分の臨床経験上の印象ではフィルム群が有意差をもって感染率が低くなるものと期待していましたので、ちょっと残念な結果です。
逆の言い方をすれば、「一次創には消毒をしても創感染は増えない」とも読めます。コストパフォーマンスと創部の観察が容易な点でフィルム剤の優位性を述べて結論とされており、それはそのとおりだと思います。
ベッドサイドでは、ナースや患者さんに、「創の消毒をすると感染が逆に増える危険があるので行わない」、という内容で教育しながら処置している身としては、気になる内容の論文でした。「消毒は無効で不経済だから行わない」と言い換えなくてはならなくなります。ひとつの論文だけでいろいろ言うのはおかしいのは承知しているつもりですが・・・
皆さんはどのようにお感じになりますか?




[677]ASO切断不適応の方 投稿者/うさ@訪問看護師 投稿日/2005年05月02日(月)

心不全にて入院後、ASOで大腿部(ソケイより10cm程下)まで壊死した方です。
閉塞部は鼡径部なので、OP適応なしとの事でした。
敗血症で99%死亡すると言われ、2ヶ月入院したままでしたが、その後は何も治療はないので転院か自宅へと二者選択を迫られ自宅に帰られました。

在宅の主治医は『敗血症になって亡くなるのは目に見えているので、病院でアンプタしてもらえないのならガーゼ交換するしかない。何をしても同じだから処置方法は任せる』と言われております。

HOTはしておりますが、CLはクリアー・全身状態もまずまず安定しており、CRPは11・WBC1万、その他の検査は正常値内です。

下肢は足首まで乾燥しておりますが、それより上の黒色皮膚の下は柔らかくグズグズと中で動きます。範囲の拡大はありません。
融解した壊死組織の流出(滲出液?アイテル?何と表現すればいいのでしょうか?)はものすごく多量で、徐々に辺縁部は広く深くなってきており、そのうち骨まで見えそうです。

毎日石ケン洗浄→イソジン消毒→生食洗浄→軟膏→ガーゼ保護をしております。薬は、病院ではテラジア軟膏、家では壊死組織(?)を出してしまった方が良いように思えユーパスタを使用しております。

悪臭も酷くガーゼ交換の負担もあり、ご家族は直せなくてもせめて今の状態をどうにかできないかとご希望です。

どのような処置をおこなえば良いのでしょうか?
また、ASOの場合壊死部の血流がないので敗血症は起き難いと思っていたのですが、やはり高率で発症するものなのでしょうか?

どうぞご指導の程宜しくお願いいたします。




[682]透析時のカテーテル留置部の処置について 投稿者/たけ@血管外科 投稿日/2005年05月08日(日)

透析患者で大腿静脈にカテーテルを留置して透析をよく行いますが、その刺入部の処置についてです。

以下は当院で行われている処置です。ちなみに僕がしているわけではなく、以前よりこのようにされているみたいです。

  1. まずすべての処置は滅菌操作で行う。つまり処置をする医師は滅菌手袋を使用する。
  2. カテーテルを包んでいるガーゼを開けるところから滅菌手袋を使用して行う。
  3. 刺入部にはイソジンゲルをたっぷり塗布、前回塗布しているイソジンゲルを除去することなく、イソジン消毒する。
  4. カテーテルもイソジン消毒する
  5. 処置後は滅菌ガーゼでカテーテル類を覆い、四方をテープで固定する。
未滅菌手袋でガーゼを開けたら、看護師から不潔になったと言われました。またある医師が、ガーゼを固定していたテープがはがれていたのを見て、看護師を呼びつけて「これではばい菌が入って不潔になるではないか」と厳しく指導していました。

もう訳が分かりません。僕の意見を言うといかにも分かっていないように言われます。一般的にはどうなのでしょうか。イソジンゲルについてはある看護師が、CDCのガイドラインには有用と書いてあります、と言っていました。




[681]またも,「ゴッ輝」情報 投稿者/夏井@管理人 [HOME]  投稿日/2005年05月07日(土)

ちょっと先の話ですが,湿潤治療を取り上げていただいた『ゴッドハンド輝 第24巻』,7月発売予定とのことです。私は治療啓蒙のためにまとめ買いする予定です。発売が近付いたら,また宣伝しますね。




[680]名古屋創傷研究会 お知らせ 投稿者/ししょー@外科  投稿日/2005年05月06日(金)

本日机の周りを整理しておりましたら、こんな広告が出てきました。確か以前みかけた気がしていたのですが、まさに掘り出し物ですのでお知らせいたします。デュオアクティブでおなじみのコンバテックが共催しております。

第1回名古屋創傷研究会、記念講演会
2005年5月21日(土曜日)13時から16時30分
名古屋青少年文化センター11階(ナディアパーク)
特別講演「最新の創傷治癒理論と難治性潰瘍の治療の実際」東北大学 舘正弘先生
教育講演「褥瘡ケアにどうかかわるか?」名古屋大学 堀内美紀子先生
トピックス「褥瘡管理のコラボレーションにむけて」
コンバテック社
上記名前は出してもよかったですよね?

いったいどんなお話が聞けるのか楽しみです。
参加希望者は5月16日までにコンバテックの人に連絡を取って申し込みが必要なようですので、連絡してみてください。




[676]ヤフーの知恵袋で・・・(雑談) 投稿者/ほし@某救急センター [HOME] 投稿日/2005年05月02日(月)

ヤフーに知恵袋って、投稿者からの質問にボランティアで答えるQ&Aのコーナーがあるのをご存じですか?ボランティアですので真面目な答えだけでなく結構いい加減なことを言う輩も沢山います。
私もときどきフラッと立ち寄ることがあります。昨日見てみたら「すり傷がなかなか治らない。ガーゼをあてもらうが剥がすとまた血が出て痛いしよくならない。良い方法はないですか?」という質問が・・・。待ってましたと夏井先生のHPを紹介したのと簡単に説明をしました。この知恵袋、後で質問者がもっとも良い・為になったという回答に対して”ベストアンサー”を選ぶことができるのですが、この質問者が選んだ答えは「アロエ軟膏で十分。乾燥させるとよい」だって・・・ガックシ。質問者は損をしましたね。
リンクからそれを見てください。




[669]手指掌側関節面の熱傷について 投稿者/zui 投稿日/2005年04月27日(水)

 熱傷の拘縮予防についてご意見ください。
 10ヶ月児が炊飯器の蒸気に手をかざして、手掌の熱傷となって受診されました。
 ワセリンとラップによる湿潤療法で上皮化が進みましたが、第4指掌側のMP関節部は白色で深部熱傷と考えられました。植皮の要否を含めて形成外科に判断を依頼しましたが、熱傷治療において、手指の関節拘縮を予防するにあたり、どんどん動かしておくことを指導すべきか、手指の安静を指導すべきか、形成外科あるいは手の外科領域ではどのようにされていますでしょうか。私はどんどん動かしておくことを勧めたのですが・・・




[672]犬咬傷 投稿者/ 投稿日/2005年04月28日(木)

夏井先生の更新履歴を拝見して、この季節は犬咬傷が多いとの事ですが、繁殖期と関係しているのでしょうか。
私は春に特に犬咬傷が多いという印象はありません。
昨年秋から通算6回も同じ部位を犬に咬まれて感染を起こし、それまで通院治療で治癒していましたが、つい3週間前に咬まれた傷が治りかけた頃にまた咬まれ、ついに高熱を出し入院された痴呆のお年寄りがいらっしゃいます。細菌検査ではPasteurella属が分離されました。




[668]4/26の更新履歴を拝見して 投稿者/hongmei 投稿日/2005年04月26日(火)

本BBSの主旨とは関係ない内容である事をご了承ください。
私は普段漫画を全く読みません。今回の更新履歴を拝見して、何はさておき、「ゴッドハンド輝」の作者の山本航暉さんが女性だった事に一番驚きました。名前や外見で人を判断してはいけない、とつくづく感じました。




[651]壊死+においに対する判断と処置 投稿者/3 投稿日/2005年04月08日(金)

宜しくお願い致します。教えてくださいm(_ _)m

DM持ちの患者さんが、第5趾側の潰瘍でOWT(新名称を使ってみました。同意書をとって水道水洗浄→ワセリン→食品用ラップ)を1ヶ月前から“主治医”が行なっていますが、中央部に元々あった黄色壊死がだんだんと広がっていき臭いが少しずつひどくなってきました。
創の周りの炎症症状もなく全身症状(発熱などもなし)も何の変化もなかったのですが、壊死部の広がり(2.5p×1.5pの創に柔らかい壊死が7割程度)と強烈な臭いで、Drと看護師が心配になりとりあえず皮膚科を受診して頂きました。
(患者さん自体は、OWTの痛くない治療で全く不満はなかったようですが・・・)
受診時皮膚科のDrが「感染を起こしている!」ということで、“消毒→外科的デブリ→消毒→生食洗浄→ゲーベン→ガーゼ”という処置で帰ってこられました。
(凄い痛みがあったようで、患者さんはカンカンになって皮膚科をあとにしたようです・・・
その時作ったポケットの中までグリグリと消毒したということでした・・・痛そう(^ ^; )

ということで、炎症症状もなく、全身症状も何の変化もない場合、皮膚科のDrが「感染している!」と判断したのは、なぜでしょうか?視覚でわからない場合の感染の判断は、どこをみればよいのでしょうか?
感染している臭いがする場合(臭いで判別できるのですよね?)、臭いプラス他にそれ以外の症状はないのでしょうか?
また、ここの先生方でしたら、炎症症状のない範囲の広い壊死組織と強烈な臭いの潰瘍に対してどんな処置を選ばれるのでしょうか?
本当に感染させてしまったのか?その皮膚科を受診したこと自体が間違いだったのか?知りたいところです・・・(^ ^;

ぜひぜひ、ご教授宜しくお願いいたします。
長文、失礼致しました。




[666]MRSA関節炎 投稿者/hongmei 投稿日/2005年04月23日(土)

毎度困った症例ばかりです。(苦笑)
50代の方で、足の熱傷創から感染が波及して足関節炎となり、熱傷はなんとかなりましたが関節炎だけが残りました。関節内洗浄でなんとか沈静化していたのですが、再び再然し、MRSAが検出されました。糖尿病、慢性腎不全(透析中)があり、関節炎の再燃によるストレスのためか消化管出血により極度の貧血、栄養状態も不良です。整形外科では条件が悪いから「切断しかない」と言われましたが、患者様は「切断するくらいなら死ぬ!」とおっしゃるので無理にはできません。皮膚欠損はありませんが外果部が特に腫脹していたためドレナージのため切開しました。特に整形外科の先生方に治療法につきお知恵を拝借したいと存じます。




[664]ゴッドハンド輝 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2005年04月20日(水)

以前,「週刊少年マガジン」連載中の【ゴッドハンド輝】で湿潤治療を取り上げていただいたことは,皆様御存知と思いますが,今週土曜日に東京で講演する際,作者の山本航暉さんと会うことになりました。講演を聞きに来てくださるそうです。

年甲斐もなく,ミーハー気分でウキウキしています。サイン,貰っちゃおうっと。




[663]神の手 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2005年04月16日(土)

今,「ブロードキャスト」という番組を見ていますが,そこで脳動脈瘤や心筋梗塞のカテーテル治療について取り上げ,治療している医師を「神の手」と賞賛していました。
その中で気になったのが心筋梗塞のカテーテル治療をしていた医師が,帽子もかぶらず,マスクもせずにカテーテル操作をしていたことです。番組ではマスクもせずにべらべらと唾を飛ばしてお喋りしながら治療している様子が放送されましたが,これって普通の光景でしょうか?
私なら,マスクもせず,帽子もしないで喋りながらカテーテル治療をするような医者には,治療されたくありません。あんな不潔な治療をしている「ゴッドハンド」って,一体何者なんでしょうか。不潔な「神様」がいることにびっくりです。




[659]点滴もれ後の広範囲の腫脹 投稿者/hongmei 投稿日/2005年04月12日(火)

突然呼吸停止、蘇生成功し、順調に回復中の方ですが、急激な血圧低下に対応しようと前腕の末梢ルートから輸液(リンゲル液)を高圧で押し込んだら200ml位漏れて、皮膚が壊死に陥りました。それだけならよくあることですが、さらにルートよりも中枢の上腕末梢(肘関節より上)から前腕が腫脹したままになっています。抗凝固剤を服用中であり、血腫かな?と思い壊死組織を除去するついでに下床も見てみましたが血腫はありませんでした。ルートより末梢の手は腫脹していません。創部の感染でもなさそうです。漏れた輸液量は多いものの腫脹の範囲が広すぎます。この腫脹の病態、これから行うべき検査、治療について皆様にご教授いただきたいと存じます。




[650]創傷治癒学会 投稿者/zui 投稿日/2005年04月07日(木)

日本創傷治癒学会とはどのような学会でしょう?
ご存知の方、お教えいただけますでしょうか。
HPを見ても、活動内容がぴんと来ません。




[662]「指尖部損傷,指切断の治療方針」について 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2005年04月13日(水)

夏井先生の試案はまさにその通りで、このsiteに参加されている先生方は同じようにされている方が多いのではないでしょうか。
私の変法を少し紹介いたします。骨断端が露出してる場合、指ブロック(円畑法)をし、洗浄と骨を少し削りますが、、さらに、骨断端表面が少しでも周囲の皮下脂肪で覆われるように、皮膚欠損部の面積が相対的に少なくなるように、2針ほど6・0PDSで軟部をよせます。
以後は夏井先生と同じです。
こうすると、ただ被覆するよりも治癒が早いと感じています。通常なら上皮化まで6〜8週のところが4〜6週ぐらいになっている印象です。
(PDSは吸収されてなくなくなっています。)
ご検討ください。




[654]ヘパロックについて 投稿者/たけ@血管外科 投稿日/2005年04月09日(土)

ヘパロックについて皆様のご意見を聞かせてください。前の病院ではヘパロックは禁止でした。ところが新しい病院ではヘパロックしまくりでした。すぐに止めさせましたが。確かに血管確保が難しいというのは分からないでもないですが。




[661]採血時の手袋 投稿者/Basil 投稿日/2005年04月13日(水)

内科診療所のbasilです。血液検査等のための採血時に手袋をはめることが義務づけられているそうですが、いかがなものなのでしょうか。また素手での採血では毎回ウイルスを死滅させる消毒薬による手指の洗浄が必要だとのことですがいかがなものでしょうか。わたしは素手で水洗いが一番と思っています。ご意見をお願いします。




[658]分層採皮部のドレッシングについて 投稿者/まつ@形成外科 投稿日/2005年04月11日(月)

初めて書き込みさせて頂きます。
皆様、初めまして。
まだまだ認定医も持たないよちよち歩きの形成外科医ですが、幸運にも研修医時代よりこのサイトに出会い、夏井先生を始めとした諸先生方の意見交換を拝読し、理論と知識を蓄えつついつか実践できる期を伺っておりました。
(大学病院に居た為自ら率先して実践することは難しかったのです・・・。)
この春より市中病院勤務となり、ようやくうるおい療法をぼちぼち実践し始めております。

長々と自己紹介してしまいましたが・・・本題に入ります。
広範な分層採皮部のドレッシングに関してですが、皆様はどのようにされていますでしょうか。
背部から腰部にかけての採皮創なのですが、手術時は全体にアルギン酸塩が貼付されていたようです。
私が初めて見た時(術後一ヵ月半)はおよそ95%程は上皮化が完了していましたが、一部raw surfaceが残存しており、デュオアクディブETをrawの部位に切り貼りしてみました。
が、この部位は非常に脆弱で剥がす際に出血を伴ってしまいました。
そこで食品用ラップを背中にべたっと貼ってみましたが、現在rawには過剰な肉芽形成が見られています。
いわゆる栄養過剰状態と考えハイドロサイトを使うべきかな、とも思っていますが毎日ドレッシングを剥がしシャワーを浴びて頂いてから処置を行っているためあまり高価なものを使うのもどうかと思い悩んでおります。

是非、皆様のご意見を頂ければ幸いです。




[660]乳牛の飛節周囲炎(関節炎)の新療法 投稿者/ER 投稿日/2005年04月13日(水)

今朝の神戸新聞に

乳牛の関節炎に包帯超える優れもの
 紙おむつ使う新療法
というタイトルの記事が県内のページのトップに大きく載ってます.
従来の薬剤投与・消毒のかわりに紙おむつで巻くだけ,という療法で,2月の家畜の全国研究集会で発表され,農林水産省経営局長賞を受賞したとこのこと.どこにも「湿潤療法」とは書かれていませんが,内容は湿潤療法そのものです.
ヒトに行われている治療法を動物に応用したもの,と一言 書かれていれば患者さんへの説明にも使えるのに,と思っちゃいました.
でも抗生剤も不要になった,ということであれば,この関節炎は消毒により悪化・難治性になっていただけ,という可能性もありそうですね.




[656]バンドエイドまめ靴擦れブロック 投稿者/hongmei  投稿日/2005年04月10日(日)

スレ653に対するコメントですが、内容が変わってきたので別スレたてます。

靴擦れの「自家治療」の経験です。(笑)
靴擦れして開放乾燥し、放置していたところ治ってないのに同じ部位に靴擦れをもう一度起こしてしまったので(なんとかの無養生)、5×5mmの靴擦れによる浅い潰瘍にバンドエイドまめ靴擦れブロックを貼りました。初回は2日後に交換しました。交換時水は入っておりませんでした。2回目の交換をちょっと交換を忘れてしまい(苦笑)3-4日放置して毎日入浴し、靴擦れの原因となった運動もしておりました。しかし、まったく水は入っておらず、3-4日経過後は剥がしたら上皮化完了しておりました。以前このBBSで「粘着力が強過ぎる」とのコメントが書いてありましたが、自家治療の印象としては医療用のハイドロコロイドドレッシングより粘着力は強いですが、特に問題ありませんでした。逆にこの粘着力で激しいスポーツにも耐える事ができました。ごく小範囲で浸出液が少ない浅い潰瘍には十分対応できると思います。




[655]創傷治療の教育 投稿者/hongmei 投稿日/2005年04月10日(日)

当院では医療の細分化が進んでおり、現在卒後3年目以上の医師達は体表面の創傷の診断、治療はほとんどできない、といっても過言ではありません。スーパーローテート制が始まりましたが、当科(形成外科。2年目の選択のみ可能)をローテートしない限り外傷、熱傷の初期治療をほとんど見る事がなく、2年目で外科を選択しない限り内科医としての研修しかできない状況です。しかも当院では外科でさえも体表面の外傷や熱傷の治療は行っていません。
研修指定病院に勤務なさっている皆様方、外傷の初期治療の教育はどのようなシステムをとられていますか?また、旧研修システム(システムというほどでもありませんが)修了者への教育についても特に行っている施設の方はご教授いただければ幸いです。
暫定的に正規プログラム外で創傷、熱傷などのmini lectureを行う、創傷治療救急実習中の研修医には当科外来や当直中に外傷患者様がいらした時、にはなるべくcallするようにしていますが、内科系の急患の処置とカブっている時は遠慮して呼べません。(苦笑)また3年目以降の医師は興味があってこちらに尋ねてくる以外は「野放し状態」です。




[653]難治例での洗浄の効果 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2005年04月09日(土)

湿潤治療を始めて、1年余り経過しますが、最近いわゆる湿潤治療に反応なく、毎日洗浄で治癒に向かった症例を経験しました。

1例は、高度のX脚・膝外側のOA・下腿近位骨髄炎既往の60歳代女性です。
大腿骨遠位骨切り+創外固定の手術後、骨癒合良好でしたが術後3週ほどで大腿遠位前面の皮切が離解しました。
大きさは3cm×15cmほどです。
デュオアクティブでは、滲出液コントロールできず、またテープですぐ水疱作る方でしたので、ハイドロサイトなどで加療しました。肉芽は1週で過剰なほど(易出血性)できましたが、そこから4週してもまったく上皮化せず、創の縮小もなく、滲出液の量も減りません。(MRSAは検出されましたが、感染ではありません)、本人希望で近くの大学病院に紹介したところ、洗浄毎日(被覆はハイドロサイト)で、2週間で上皮化完成してしまいました。
(これなどは、いわゆる肥料過多の状態だったのだろうと考えています。)

湿潤療法は現在考えられる最良の創傷治療ですが、すべての創に対応できるとは考えていません。
治癒が悪い場合、1度立ち止まって考えることは重要だと認識しています。
(もっとも、消毒・ガーゼに戻るつもりはなく、毎日洗浄というのが選択枝としてありうるということです。
 また、その患者さんの基礎疾患・栄養状態の評価は当然行います。)




[652]人事異動 投稿者/ 投稿日/2005年04月08日(金)

当科も人事異動があり、優秀な後輩に恵まれました。(嬉)異動当初から早速うるおい治療を理解し、実践してくれてます。よって当科は診療科としてこのHPの医療機関に登録できるのでは?と考えております。ただ、我々の派遣会社(笑)はうるおい治療に対して慎重なので、登録すると締め付けがこないかとちょっと心配です。(苦笑)




[649]爪白鮮の治療? 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2005年04月01日(金)

爪白鮮の病態もろくに調べずに書いていますが(すみません),爪白鮮に対して患部は抜爪して創部は湿潤治療をし,同時に爪白鮮の内服薬治療を始めたら爪白鮮が早く治る,なんてことはないでしょうか。




[647]倫理委員会の開催について 投稿者/のり@整形 投稿日/2005年03月27日(日)

つい最近まで知らなかったのですが、海外の雑誌に論文を投稿する際に、論文の中に倫理委員会ethics comittee approval のことを記載しなければならないらしいのです。
今まで国内の論文でそのようなことを指摘されたことはありませんでした。
そこで皆様に教えて頂きたいのですが

  1. 実は私が知らなかっただけで、国内の論文の投稿でも倫理委員会を開催しないといけないのでしょうか?
  2. それとも海外の雑誌にかぎったことなのでしょうか?
  3. 実際に倫理委員会を開催されている病院の先生にお聞きしたいのですが、どういうメンバーで会議を開けばよいのでしょうか?
ご教示の程宜しくお願い申し上げます。




[648]下肢切断端の弾力包帯 投稿者/hongmei 投稿日/2005年03月31日(木)

特に整形外科の先生方にお尋ねいたします。
下肢切断後、義足を作る場合浮腫を改善するために弾力包帯を巻けと言われますが、これは常識でしょうか?特にASOがある場合弾力包帯により水疱形成が起こったりします。同じ高さでの周囲径は左右差なく浮腫がないように思えても「これでは義足が作れない」と言われます。




[646]排除すべきエイリアンかそれとも共存者か 投稿者/ウミユスリカ 投稿日/2005年03月26日(土)

ご無沙汰しております。ハエ生態研究者のウミユスリカです。

昨日、『日経サイエンス』の最新号、2005年5号が届きました。今月号の特集が、「清潔社会の落とし穴」。特集関連コンテンツは、3報で、うち1報が "Scientific American" 本誌のオリジナル論文で、2報が日本語版の独自記事です。

本誌のオリジナル記事は

An Endangered Species in the Stomach. Martin J. Blaser in SCIENTIFIC AMERICAN February 2004.

の和訳、「ピロリ菌の意外な効用」(M.J.ブレイザー:ニューヨーク大学)です。ヘリコバクター・ピロリは胃潰瘍や胃癌の元凶とされ、駆除の対象となってきていますが、これが消滅すると胃癌のリスクは下がるものの、ピロリ菌の存在を前提とした人体の胃酸調節システムに狂いが生じ、胃酸の刺激によるパレット食道の発生、さらには胃癌より悪質な食道腺癌の危険率の著しい上昇が見られるそうです。

リスクがある存在だからといって、一方的に排除の対象とみなすと恐ろしいしっぺ返しがある典型例かもしれません。むしろ、生物の体というものはリスク込みで様々な共存生物を抱え込んだ状態を前提に適応進化を起こしている存在であると認めてしまうというのが現実的なのでしょう。

消毒しない外傷治療も、こうした生物観の中に位置づけられるものだと思います。

なお、日本語版独自記事は

「細菌の減少がアレルギーを招く-崩れる現代人の免疫バランス-」
白川太郎/渡邉映理(京都大学)

「耐性菌をもう増やすな」
琢磨雅子(編集部)←私の大学の生態学講座の先輩です

の2報です。




[641]ラップ療法に対する規制の動き? 投稿者/ 投稿日/2005年03月13日(日)

長文ですいません。 以下、今年の褥瘡学会のパネルディスカッションです。どうしたいのでしょうか?

4)Back to the basis of pressure ulcer medicine;褥瘡医療と法制(指定)
  このテーマは"シンポジウム"から"パネルデスカッション"に変更いたしました。
司会者:中條俊夫、登坂有子
このパネルデスカッションのねらい
 褥瘡の予防、治療はチーム医療が大切であるが、医療者間の分担は医療法等に基づき決められているとはいえ、現実に即して法制の修正が必要かと思われる。
 近年、医療はパターナリズムから患者の選択権が重視され、平成15年には「診療情報の提供等に関する指針」が告示され、インフォームド・コンセントなど医療者は診療情報を積極的に提供し、患者との信頼関係を構築することが求められた。褥瘡も同様である。
日本褥瘡学会設立当時、国は褥瘡の情報をもたず、政策も打ち出していなかった。学会の働きかけにより厚生労働省はその重大性を知ったが、当時国は財政危機に陥っており、加算ではなく「褥瘡対策未実施減算」が打ち出された。各医療機関は褥瘡対策に真剣に取り組むようになり、本学会や褥瘡講習会等への参加者が急増し、褥瘡予防・治療の向上に貢献したことは確かである。
介護保険制度制定後、居宅介護における褥瘡予防・ケアに関し、用具貸与(体圧分散マットレス等)や介護などが行われるようになったが、居宅での創傷被覆材使用が現実には不可能である。この影響もあってか、医療材料でない安価な用品(ラップ等)が創に使用されるという法規上の問題も発生している。
 厚生労働省は、昨年、皮下組織以上に及ぶ褥瘡の院内発生は医療施設の責任として、届け出を特定の医療機関に義務化した。他方、時間と労力を要する褥瘡ケアに対する加算がなかったが、昨年、入院中に1回のみ褥瘡ケアの加算がついた。僅かな加算であるが、褥瘡に対する前向きな国の姿勢は評価されよう。しかし創傷被覆材使用期間は2週間あるいは3週間と限定され、実際の褥瘡の要治療期間と大きな開きがある問題が残る。
 一昨年「個人情報の保護に関する法律」が施行、昨年「個人情報の保護に関する基本方針」が閣議決定され、医療は特に厳格な実施が必要な分野の一つとされた。医療機関に対しては昨年「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取り扱いのためのガイドライン」が通達され、本年4月から施行される。学術集会における症例提示には、いろいろな配慮が必要である。
 褥瘡保有者は、治療の選択、プライバシーや各種の法制に基づく権利を主張しにくい方が多いだけに、これらの法制を積極的に守る医療者の姿勢が大切である。




[645]個人情報保護法 投稿者/MCMC@内科 投稿日/2005年03月24日(木)

4月からいよいよ施行されますが、みなさんの病院やクリニックで待合室・診察室などで具体的にどのような工夫をされてるか教えていただけないでしょうか?よろしくお願いいたします。




[644]加速度脈波測定 投稿者/hongmei 投稿日/2005年03月19日(土)

ネットで調べたら検査法は簡単ですし、血管年齢が予測できるとありましたが、実際測定されていらっしゃる方にずばり!有用か否かをお尋ねしたいです。ある程度有用ならデモ器を借りてみようかな、と思っております。




[598]今後の治療方針で悩んでいます 2005年02月15日(火)

外陰部から腹壁のガス壊疽の患者様で、デブリードマンを行いましたが、骨盤腔が開放となり、経過中膀胱も破れた(自然に)患者様のご相談です。
子宮癌の術後再発があり、これに関しては治療はできない状態ですが、他臓器への転移は見られておりません。膀胱については○○科で「手術適応外」と言われています。(子宮癌術後、放射線治療後で膀胱は周囲と癒着しており、摘出は非常に困難だそうです)ただし、両側尿管皮膚瘻で膀胱は機能していない状態です。
全身状態は意外に(?)良く、貧血(放射性腸炎からの下血あり)、低アルブミン血症の補充を行えばまずまず治療に反応しており、きれいに壊死組織がとれた外陰部から臀部にかけては非常に良好な肉芽が上がって来ておりいつでも植皮可能な状態です。(水道水洗浄とフィルムドレッシングを貼ったおむつでの処置)壊死組織の範囲も限局してきましたし、当科で行える事は再度できる範囲でデブリードマン後再建(これまた難題)となります。ただし、破れた(壊死している?)膀胱は当科では処理できません。○○科の協力は得られそうにないし困ってます。膀胱をそのままにして腹壁を閉じるのも問題ですし・・。子宮癌から言えばターミナルと言えない事もないのですが、本人はあまりにも元気です。皆様のご意見を賜りたいと思います。




[643]教えてください 投稿者/おな科が専門@4号 投稿日/2005年03月15日(火)

いつもこのHPで勉強させていただいております。
現在困った症例で悩んでおります。
諸先生方のよきアドバイスが頂けたら幸いです。

症例は○歳の男性です。閉塞性動脈硬化症のため右下腿皮膚潰瘍となり、平成○年○月にバイパス術を受けた患者さんです。現在血流は十分改善しています。 皮膚の潰瘍が残り、平成○年○月に当院入院となりました。
平成○年○月よりラップにグラニュゲルを使用し、壊死組織を化学的にデブリしました。その後、微温湯洗浄とラップ処置を継続していますが最後に2箇所治りきりません。

1箇所は足関節(足首)前面でわずか1枚の上皮化が昨年秋よりストップしたままです。
もう1箇所はその足関節前面よりわずかに足先寄りで、通常足背動脈を触れる付近です。
ここでは陥没した皮膚欠損の底に骨が露出しています。

足関節前面の上皮化のために2月より伝家の宝刀=フィブラストスプレーをラップに併用していますが変化ありません。

この傷を治すのに何か良い手立てはありますでしょうか。骨露出の部分には筋皮弁が必要でしょうか。




[639]○○教授の講演 投稿者/ 投稿日/2005年03月13日(日)

オフレコ




[640]当院の院内勉強会 投稿者/ 投稿日/2005年03月13日(日)

オフレコ




[637]湿潤療法の治療説明書 投稿者/yuino 投稿日/2005年03月09日(水)

 はじめてお目にかかります「yuino」です。いろいろお教えいただけると幸いです。

 私は開業医で、幼稚園の外傷担当園医のようなことをやっていてるのですが、園児を連れてくるのが幼稚園の職員であるため、湿潤療法の説明が親御さんに直接出来ません。そこで、治療内容の説明書、兼、家庭での処置の説明書を作っているところです。
 もし、夏井先生のもの以外で、どなたか、そのような文書を作っていらっしゃいませんでしょうか。参考にさせていただけると助かります。




[638]当院でのレクチャー 投稿者/ 投稿日/2005年03月11日(金)

オフレコ




[634]気道管理【[622]表皮剥離の別スレッド】 投稿者/Kozo3@集中治療(麻酔科) 投稿日/2005年03月07日(月)

皆様、こんにちは。
長くなりましたので、別にスレッドを立てさせていただきました。創傷治癒との関連性は低いのですが…。

よう先生、こんにちは。
JATECの受講お疲れ様です。
気管挿管に関しては通常では頚部後屈は必要ありませんよね。
というか、頚部後屈した方が挿管はしずらくなります。
ですが、気管切開の時は皆様ご存知の通り、気管を前方に出して、
手技をやりやすくするためにかなり頚部を進展しますね。
(以前、緊急気切(急性喉頭蓋炎)を施行した方が後日腕神経叢障害に陥った方がいました。)

ところで、外傷系(JATEC・BTLS)では早期の気切を薦めます。
ですが、AHA-ACLSや救急医学会のICLSでは気道確保に気切のプライオリティは高くありません。
気管挿管自体の信用性もかなり低く見積もられています。
実際、気管挿管の誤挿管率は約5分の1と言われていますから。
挿管に30秒以上かかるならマスク換気に戻るように指導しますし、気管挿管がゴールデンスタンダードとは指導しません。
気切に関しては、「マスク換気ができない・挿管できない」という条件で認められます。

気道管理は難しいですね。

p.s.細かいことですが、ACLSはAHAのモノを指します。救急医学会はICLSです。




[621]不良肉芽について 投稿者/Basil 投稿日/2005年02月28日(月)

94歳の男性が転倒して右前腕部の皮膚が欠損して来院しました。被覆材で治療して欠損部は5分の1程度に縮小したのですが中心部に不良肉芽が出現し傷口がふさがりません。感染の徴候はありません。このような場合にどのように対処すべきか教えてください。当方は内科の診療所であります。受傷日は2月2日でした。




[636]自己導尿カテーテルの消毒について 投稿者/Basil 投稿日/2005年03月09日(水)

現在ハイアミン100倍希釈液と同量のグリセリンを混ぜた液体にカテーテルを常時収納し使用時に取り出し自己導尿しております。心配なのはこの方法でカテーテルが腐食しないだろうかと言うことと、尿道への悪影響に関してです。ご意見ご教示をお願いします。なお一回使用したカテーテルは水洗いをしてもう一度消毒液の中に収納しております。




[635]ラップ、ひと工夫の恩恵 投稿者/たかはし@旭川 投稿日/2005年03月08日(火)

私が使用しなくなったものを試供品として提供した母乳パッドを、膀胱瘻のバルーン漏れに使ったり、ストッキネットの替わりに、ストッキングをはかせたり、と、このHPから日々、知恵を拝借しつつ診療しております。
先日、褥瘡回診の際、耳の後ろから後頚部にかけて、デュオアクティブ ETを貼られている寝たきりの患者さんがいました。

私「ここに傷あるの?」
看護婦「酸素マスクのひもが擦れて、すぐ、傷つくっちゃうんです。」
ETは所々よれて、今一きたならしい感じ。
んーーーオプサイトをびったり貼ってしまうのも、皮膚にやさしくなさそうで、ちと、考える。
そーだ!
私「ラップを貼りたいところだけど・・・ひもに、ラップを巻き付けてみたら?」
看護婦「??」
ということで、擦り傷はすぐ治り、まったく再発なし。ひもがずれて困ることもないらしく、いいことずくめ。
皆様の発言より、発想の転換、頭の体操をさせていただいている効果でした。




[618]ヨードホルムガーゼについて 投稿者/ 投稿日/2005年02月28日(月)

 夏井先生の記載にもありますが、ヨードホルムガーゼは有害無益というご意見に基本的には賛成です。現在、私は創傷処置に一切の消毒薬は使用しません。褥創もしかりです。また、熱傷治療の第一選択はワセリンとラップです。
 しかし、過去に、ヨードホルムガーゼの使用により、局所の感染の広がりが制御できたように見えることは何度か経験しています。決してヨードホルムガーゼで治癒まで持っていけるとは考えていませんので誤解のないようお願いします。長いので症例提示のみ別スレッドにします。
 壊死性筋膜炎のように菌の増殖が激しく、さらに菌体外毒素により局所の組織の破壊が進むような感染創には、当然抗生物質の全身投与も行いますが、局所のデブリがすべてだと痛感しました。ヨードホルムガーゼは有毒で創治癒の妨げになるということには同感なのですが、局所の細菌増殖を抑えて感染の広がりを抑止する効果はあるのではないか、と考えたくなるのは誤りでしょうか?
 また、褥創のような傷と都合よく考えて(この判断自体が誤りでしたが)ラップ処置を選択しました。表面が自己融解されることも期待しましたがそんな時間的余裕はなく、徹底的なデブリが必要でした。感染が生じてそれが深部に及んだことについては、ラップで密封状態にしたことが細菌の増殖に拍車をかけたのではないかとも考えられるのですが、如何でしょうか?




[632]JATECでは 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2005年03月07日(月)

「622」のスレにも書きましたが、先日JATECの講習を受けてきました。
高エネルギー外傷に対して標準化された初期治療で、
40%といわれる防ぎえた外傷死を欧米並み(5%)に減らそうという、
ACLSの外傷版といったものです。
その内容は、日本救急医学会と日本外傷学会がまとめあげた、
「外傷初期診療ガイドライン2004改定版・へるす出版」に基づいています。
講習はハードでACLSを凌ぐきつさでしたが、
医師として一回りパワーアップした実感があります。
別に救急医学を目指そうとする医師対象ではなく、むしろ一般医がネーベン先の当直で、
いかに外傷患者を死なせないようにするかという講習ですので、機会あれば是非受けてみてください。

ちなみに創傷治療という観点からは、「外傷初期診療ガイドライン・へるす出版」の記載は、
”開放創に対しては、創縁の消毒と滅菌ガーゼで被覆し、筋膜下に達する場合は専門家へコンサルト”
”感染予防には、局所無菌法(洗浄とデブライドメント)を徹底的に行うことが重要”
となっています。
少なくとも、創内の消毒とはありませんし、局所無菌法に消毒は含まれていませんので、良しとしようかな。
できれば、創内の消毒は禁忌で水道水で洗って専門家へと明記していただきたかったのですが、まだそこまで求めるのは酷でしょうね。
次の改訂版にはそう記載してもらえるよう、また閉鎖療法も推奨していただけるよう
皆さん伴々頑張っていきましょう。




[622]表皮剥離の治療 投稿者/ 投稿日/2005年03月01日(火)

はじめまして。
さっそく本題ですが88才男性、右被核出血で入院中(JCS20)、入院後10日間Divで、その後P-TEG施行。P-TEG施行翌日より呼吸状態悪化し(元々痰が多かったのですが…)、肺炎、無気肺で経鼻挿管・呼吸器装着となりました。栄養状態も悪くAlb1.9で四肢の浮腫が強く現れていました。すると右下腿に大小数個(0.2cm〜5cm)の水泡が形成されていました。徐々にその範囲は増え、今では両上肢にも水泡、表皮剥離が形成しています。そして、剥離部からは浸出液が湧き出る状態…。アルブミナー、MAP投与していましたが家族の希望で延命はしないとのことで両方投与は中断になりました。下肢挙上で下肢の浮腫は軽減していますが今は腹水と化しています。ご想像の通り、皮膚は非常に薄く処置に頭を抱えています。医師は表皮剥離に対しては看護師にまかせっきりです。どうか助言をお願いします。




[624]外尿道口の清拭について 投稿者/Basil 投稿日/2005年03月03日(木)

内科診療所のバジルです。外尿道口を特別に消毒しないで尿道カテーテルを挿入しておるのですがこの際清拭をどのようにされているがお知恵を貸してください。往診患者さんなので狭いところで限られた機材で行うのによい方法がありましたら教えてください。




[623]不良肉芽について 投稿者/Basil 投稿日/2005年03月03日(木)

多くの方々から貴重な意見をありがとうございます。その後患者さんの肉芽は15mmと少し大きくなり皮膚面より盛り上がっており正常の皮膚が張るのをじゃましているように見えます。一方肉芽の表面はきれいであり不良な顔はしていないように思えます。なるべく早く正常な皮膚に戻ってもらいたいのですがさらにアドバイスお願いします。患者さんは高齢者でやせているというだけで特別なリスクは持っていません。
治療にはデュオアクティブCGFを使用しております。




[620]618の症例 投稿者/ 投稿日/2005年02月28日(月)

618の症例の経過です。  脳出血後の左半身不全麻痺の70代男性、飲酒後にホットカーペットの上で約10時間、左側臥位で寝てしまい、低温やけど。顔面の径4cmの二度熱傷はデュオアクティブET、手掌の水疱形成した熱傷はオプサイトで対処、水疱が破れた後はラップで対処、いずれもきれいに治癒。問題は左の大腿転子部で、手掌大の深部2度あるいは3度熱傷と判断、まずはワセリンとラップで被覆、数日すると黄白色の痂皮状の固い組織となり、周囲が発赤して39度の発熱あり。痂皮をデブリすると膿汁が排出され皮下組織の障害は思いのほか深く、皮下脂肪は乾いた柑桔系果実のようなつやを失った色彩でした。局麻下には一気にデブリできず、穴あきラップにおむつの尿とりパットで被覆しながら連日洗浄。培養は MSSAでPIPCを解熱するまで投与。やがて大腿筋膜張筋の筋膜も壊死に陥っていることが判明、これをデブリ、さらにその下の筋肉も溶けており筋肉もデブリ、とどんどん創が深くなっていき、奥からつぎつぎと膿汁があふれ出てくる状態でした。壊死性筋膜炎のような病態と考えられました。ラップは中止して毎日どんどんデブリ、そのうち大腿骨が出てきて股関節にまで到達してしまうのでは、と不安になりつつも洗浄と切開、デブリを繰り返しました。周囲の肉芽はどんどん上がっていくのに、深い部分の白色の壊死物質はなかなかとりきれず、創部の臭いも強烈でした。深部背側は大殿筋の内側に及んでいました。思い余って一番深いところにだけ、健常そうな肉芽には接しない様に注意しながらヨードホルムガーゼをつめました。カデックスは院内採用していません。翌日から悪臭は改善し、感染が深部に及んでいくのを食い止められた印象がありました。その後もデブリを重ねましたがヨードホルムは4日間ほど使用して壊死物質がおおよそデブリしきれたところで中止、現在は洗浄してガーゼは使わず尿とりパットを当てるのみにしています。ガーゼを乗せると、肉芽の上にガーゼの痕がくっきりとつくので、やはり治癒に不都合と考えます。どんどん肉芽は上がってきており、血液検査上の炎症反応も改善していますので、あとは洗浄のみで対処していけると思っています。




[600]カルトスタットの警告 投稿者/hongmei 投稿日/2005年02月17日(木)

上記製品の販売元から、海外の報告でカルトスタットを鼻腔内に使用し、肉芽が盛り上がり過ぎて鼻腔を閉塞したので十分注意するように、との手紙が来ました。盛り上がり過ぎる程使わなければ済んだのではないとか思います。




[611]近況 投稿者/なお@整形 投稿日/2005年02月24日(木)

わが子が通う小学校はいまだ消毒するようです。以前お話しに行ったのですが「勉強になりました」というのみで、最近子供に聞いてもお友達は消毒されていると言っていました。当然わが子には「もし怪我して保健室に行ったら『消毒はしちゃダメなんだよ!ガーゼもダメなんだよ!きれいに洗ってラップかこれ貼って!分からなければ病院に!』って言うんだよ!」と言い、市販被覆材をランドセルにしまっておくことにしました。

昨日養護教諭の卵が外来見学に来ました。キズの学童が来たらどうする?の質問に「消毒して・・・」と答えたので間違いを説明し、夏井先生のHPも含めよく見て勉強するよう、指導教官にも教えるようにお話しました。

考え方は広まってきていると言っても、まだまだなんだなと力不足を感じる今日この頃でした。




[612]オフレコについて 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2005年02月24日(木)

最近,「オフレコ希望」のスレッドや書込が多くなっています。オフレコを希望する理由としては

  1. 書き込んだ本人がハンドルネーム(以下,HN)から分かっていて,同じ病院の医者の治療についての論評が書かれていてマズイもの
  2. 特定の患者の治療について意見を求めたいが,HNからその患者が特定できてしまう場合(個人情報保護,ってやつですね)
  3. 大して意味のない暇ネタ
大体こんなところではないかと思います。

で,問題は,1)や2)のスレッドにはきわめて有用な情報,多くの人に知って欲しい(考えて欲しい)情報があるということです。これらの情報を消してしまうのは,惜しい気もします。

そこで提案なのですが,オフレコを
  1. 医療情報としてあまり意味のないスレッドや書き込み
  2. HNなしにすれば「表」に出してもいいスレッドや書き込み
  3. HNなしでも「表」に出せないもの
のように分けることで,死んでしまう情報を救えるのではないかと思いますが,どうでしょうか。

「医療情報は共有されるべき」というのが私の基本的スタンスなもんで,つい,こういう風に考えてしまいますが,いかがでしょうか。




[613]2/24の更新履歴を拝見して 投稿者/hongmei 投稿日/2005年02月24日(木)

熱傷の深さについてですが、今までかなりの数の熱傷患者を見てきましたが、まだまだ2sと2dについては迷いがあります。
夏井先生のお考えは
>3度の熱傷は最初から3度だったと思われる
>2度熱傷を乾かしてしまうと(ラップがずれたとか)3度熱傷になる
>それ以外の2度熱傷は深くなっていない

これは以前からお書きになっていらっしゃいましたが、私の経験からはTSSの状態になると創は深くなる印象です。TSSは消毒、抗菌剤軟膏療法では経験がなく、ラップ療法や傷を乾かさない療法のみで経験があります。それからTSSを感染というのか?これは問題です。




[605]こんな事がありました 投稿者/hongmei 投稿日/2005年02月19日(土)

低出生体重児で無呼吸であったため、前医で足底刺激を必死で行ったため(こんな事するんですねー。知りませんでした)、両足底に潰瘍形成した赤ちゃんが搬送されてきました。無呼吸だったらもっとやる事があっただろっ!今後この子は荷重部に頻繁に潰瘍形成し、 SCCへ移行しないかと心配です。




[606]創の状態から見た血行再建術の適応 投稿者/hongmei 投稿日/2005年02月19日(土)

ASOなどの下肢の血行再建を行っていらっしゃる皆様に御尋ねします。血行再建術の適応は全身状態、痛みなどの症状、angiographyの所見等の他に創の状態でも決定されますか?感染、壊死性筋膜炎等を起していたら論外ですが、感染徴候がなくても壊死が進んでいたり、治癒傾向がない創では適応はないのでしょうか?創を治療する立場としては単純に血行再建を行えば壊死の進行をとめられたり、創の治癒過程が進みそうな気がするのです。




[597]軽微な傷から壊疽発症の機序は? 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月13日(日)

ASOの方で陥入爪の爪郭炎から壊疽を発症し拡大するのをたびたび経験します。このような軽微な傷から壊疽が拡大する機序についてご教授いただきたいと思います。




[576]下腹部の瘻孔 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月05日(土)

毎週「変な」症例ばかりに悩まされております。(苦笑)転移性膀胱癌の術後10数年経過し、手術創瘢痕の近傍に直径5mm程の瘻孔を形成し、大量の浸出液(?少なくとも膿汁ではない)が漏出する方を経験しました。泌尿器科医は「膀胱造影では膀胱と交通していない」と言います。また、前回の手術で機能している腎臓は尿管皮膚瘻を作成され、機能していない腎臓のみが膀胱と繋がっているとの事です。この大量浸出液はどこに由来するのか?瘻孔閉鎖法は?皆様にご教授いただきたいと存じます。瘻孔を閉鎖しないと施設へ転出できないと主治医は困っております。私は癌の再発を疑い瘻孔の拡大とバイオプシーを行いました。結果はまだ、です。




[608]鶏眼について 投稿者/ししょー 投稿日/2005年02月21日(月)

外科の外来で、時々鶏眼を経験します。私の治療法としては、教科書的な方法だと思っていますが、局所にスピール膏を貼って、3日後くらいに外来ではがして切除しています。芯というか、根とういかわかりませんが、取れないと同じことを繰り返すというものです。なかなかすっきりせず何かいい治療法をご存知の方は教えていただけないでしょうか?
創傷治癒とは少しずれてしまって申し訳ありません。




[607]行ってきましたー。 投稿者/ししょー 投稿日/2005年02月21日(月)

昨日、東濃医学会学術集会というのが、岐阜県の土岐市で行われました。岐阜県のこのあたりの開業医さん、病院の先生が集まる集会でした。そこで、「外傷、褥瘡に対する閉鎖療法」というタイトルで発表してきました。岐阜県内で外傷にたいしても褥瘡に対しても閉鎖療法・ラップ療法をしている病院はまだ4件ほどしかなく、普及活動になればと思います。
その中の質問で、座長から「褥瘡に対する閉鎖療法は、調べてみたけれど、看護師さんからは否定的な意見が多くあるようですが、如何ですか?」というものがありました。おそらくエキスパートナースが影響しているのかなと推察します。私の答えとしては、「実際当院で以前の治療法と較べて、看護師さんはほぼ全員がラップ療法のほうが治りが早く、簡単で、手間がかからないのでよいと言っています。実際にラップ療法をしたことがないもしくは、重症になったものに対してしか行ったことがある病院では否定的になるのかもしれませんね」とこたえておきました。
現在MR君という(m3.com)情報サイト
(http://www.m3.com/)があり、日本中の医師の約1/3が登録しているそうなので、そこでも閉鎖療法、ラップ療法のことを投げかけてみようと思っています。




[601]院内褥瘡勉強会感想(オフレコ希望)




[603]疑問その1 投稿者/アイアイ 投稿日/2005年02月18日(金)

こんばんは。娘が登園途中に転んで頬に擦過傷を作ってしまいました。保育園の目の前だったため、あとは保育園で水道水で洗っておいてくださいと先生にお願いし私は車に戻りました。(入り口でバイバイなので)すると、車内にワセリンを発見。手持ちのフィルムはもうなくなってしまったし、ワセリンでも塗っておいてやろうと、再度保育園へ。すると担任の先生がにこやかに言いました。”お母さん大丈夫ですよ〜。マキロンでちゃんと消毒しておきましたから!”夏井先生の講演会を聞きに行って以来(2年になります)消毒なんて一切していなかったのに....。たった一度のことでしたが、マキロンを傷につけられさぞかし痛い思いをしたかと思うと(大げさですけど)切なくなってしまいました。そういえば、以前、職員室で他の先生が難しそうな顔をして、子どもの足の指をマキロンで消毒しているところを見かけたことがありました。以前買っておいたマキロンを見ると(家に置いてあるっていうだけで恥ずかしい!)医薬品、とあります。傷に消毒をするという行為、家庭内でやる分には自己責任で済まされますが、学校なんかでやる分には医療行為にはならないんでしょうか。もちろん、各学校でけがをしたときの応急処置マニュアルがあってそれに従っているだけなんでしょうが....。応急処置なんてたかだか一回、しかも消毒による影響を上回るスピードで創は治癒に向かっているわけで問題ないんでしょうが.....。市内には、ここのサイトの登録医はいませんから、マニュアルが見直されるってことはないでしょう。すみません、愚痴になりました。




[566]ゴッドハンド輝  投稿者/hanawa@整形  投稿日/2005年01月25日(火)

今週号の週間少年マガジンの「ゴッドハンド輝」という漫画で、うるおい療法を紹介していました。(夏井先生の名前は出ていませんでしたが、)これで一般の方にはますます広がると思います。石たちがマガジンを読んでいるとは思えないので、そちらには広がらないでしょうけど。患者への説明用にコピーしようかと思っています。




[599]表の日記を拝見して 投稿者/なお@整形  投稿日/2005年02月16日(水)

熱傷瘢痕癌については私も以前から疑問の一つでした。ず〜っと疑問に思ってはいたのですが熱傷を診る機会も皆無なのでそのまま放置してましたf(^^;;
そこで質問なのですが熱傷瘢痕癌というのは熱傷以外の創(挫創擦過創などの後の瘢痕)には発生しないのでしょうか?熱傷瘢痕癌という言葉がおかしければ、挫創後の瘢痕の発癌性はどうなのでしょうか? その辺の知見をお持ちの先生がいらっしゃいましたら御教授頂ければと思います。




[596]ハイドロサイトは熱傷を深くする? 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月13日(日)

熱傷にハイドロサイトを使用すると、特に上からフィルム材や包帯などで意図せず圧迫してしまった場合(その他の部位には影響がない程度)深くなってしまうような印象を受けました。ご経験がおありの方はご教授下さい。




[592]CAPDチューブの消毒について 投稿者/たけ  投稿日/2005年02月12日(土)

CAPDを施行している場合の腹部のチューブ留置部の処置についてです。おそらくほとんどのところで消毒をして感染を予防しているはずです。確かに長期留置するので感染の可能性が高いので、その予防が大事になってきます。

やはり消毒は必要なのでしょうか。




[595]うるおい治療希望の患者様 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月12日(土)

夏井先生以外のこのHPに登録されている施設の皆様
HPに登録されてから各種創の治療について「消毒しない治療」を希望される患者様、HPを御覧になってお越しになった患者様、他院の医師がHPを見て紹介された患者様はどれくらいいらっしゃいますか?具体的な人数でなくても結構です。割合など教えていただければ幸いです。ちなみに当科では自ら「消毒しないでくれ」と希望される患者様も今の所0人ですし、他院から「うるおい治療を行ってましたのでそちらでもお願いします」という患者様の紹介もありません。(登録していませんが)こちらから他院へ紹介する時には処置方法を「消毒しないで・・・」と書き下線を引いたりしています。




[587]おまじない? 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月09日(水)

医師達はよく「おまじない」という言葉を使って消毒したり、無意味な抗生物質をだらだらと投与したりします。「おまじない」で治療するんだったら「医師」ではなく「呪術師」ではないでしょうか。(笑)




[588]フットケア学会  投稿者/なお@整形  投稿日/2005年02月10日(木)

Dr.さんちゃん先生、たけ先生、展示コーナーで色々物色していたら質疑の時間に伺えませんでした(^^;; お二方お見かけはしたのですが・・・
この手の話は医療の世界ではかなりマニアックということで、かなり先進的な考え方をされる方々が集っていると思いきや、所々で消毒・・・という文字や言葉が飛び交っており少々がっかりしました。最後のセッションで突っ込もうと思ったら「会場からの質問は受け付けない」と言われがっかり・・・質問内容をメモして準備万端だったのに・・・
展示ブースでメーカーの方と話をしているNsがフィルム材を見て「未滅菌じゃね〜」なんて言っていたので思わず説教してしまいましたが(^^;;
帰りの新幹線は凄い事になっており久々に立って帰ってきました・・・




[594]ラップ療法は簡単でしょうか 投稿者/内科のりーちゃん  投稿日/2005年02月12日(土)

ご理解ある、不幸にしてそれが必要となった人々に一生懸命試行錯誤しながらラップを利用する日々。お皿にラップ貼るのと訳が違いすぎる・・・。
これでラップや母乳パッドの包装紙に「創へのご利用はお止めください」の文字が入ると脱力するなぁ。(綿棒にも時々「耳掃除しないで」と書いてありません?)
メーカーさんがお金にならないのに責任はかかるかもしれない事を見逃してくれるとは思わないのです。
ラップ療法は元はと言えば臨床現場の苦肉の策。マニアックな専門外来には不向きです。ラップ療法宣伝は利益を得るメーカーがいないのみならず不利益を生じるメーカーあり、の困難極める作業です。




[591]ラップ療法で足底が緑色に! 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月11日(金)

若い時の事故で踵に植皮を受けたがその後潰瘍形成し、通院中の患者様にラップ療法を開始しました。(食品用ラップ)患者様からは「不評」(痛い、汁が出る)です。ある日(予約日)「大変な事になった」とおっしゃって、創部を見たら、創周囲の角化した部分が緑色に変色していました!細菌検査行っていますが、多分緑膿菌でしょう。潰瘍部分はやや縮小していますが、肉芽の色は暗赤色に変化していました。




[579]熱傷の治療その後 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月07日(月)

以前から比較的広範囲の熱傷患者にラップ療法をして痛い目に遭い続けてきたので、新鮮熱傷にラップ療法はやめております。今回は1.下肢の3度熱傷に対しワセリン+ガーゼを行った所(私ではない)、壊死組織が溶けると同時に緑膿菌感染を起し、発熱しました。感染に対しては抗生剤投与で速やかに解熱し、局所には水切りポリ袋+おむつにしました。壊死組織はどんどん溶けて熱も出ず、交換時の痛みも少なく患者様の評判は上々です。2.小児の上肢の2度浅部熱傷にはハイドロサイト3枚で治療開始しました。浸出液の量が少なければ水切りポリ袋出動か?と考えております。




[590]また熱が・・・ 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月11日(金)

スレ579で書きました小児患者(ハイドロサイトで治療開始)もあれから40度近い発熱と全身に発疹が出現、TSS(のような症状)ではないかと思っております。2度浅部熱傷であると思われた部分は発熱後赤黒くなり、深くなっているような印象です。昨年も1例経験しましたが、このような場合創部からはMRSAが検出される事になっています。(検査中です。)MRSAは保菌していたのか、当院で感染したのかはわかりません。そして、このような経過をたどる小児患者は皆同じ施設から紹介を受けている・・・。
当患者は前医で抗生剤投与を受けておりました。(FMOX内服)MRSAによるTSSの場合受傷初期の通常の感染予防の抗生剤投与は無効と思われます。 主治医(私)の運なんでしょうかね?(苦笑)




[589]2/9の更新履歴を拝見して 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月11日(金)

3度熱傷のラップ療法で感染せずに手術する事ができた、という報告について。
なぜ感染するかしないか、は今のところ「主治医と患者様の運」によるという結論しか得られておりません。(スレ587と大きく矛盾します。笑)




[585]熱傷〜植皮  投稿者/みずの  投稿日/2005年02月09日(水)

こんにちは
熱傷を湿潤環境で治療していて、そのまま上皮化する場合と植皮が必要な場合があると思うのですが、植皮する場合の判断基準をご教授を頂ければ幸いです。




[582]消毒液について 投稿者/Basil  投稿日/2005年02月09日(水)

往診患者さんの導尿カテーテル挿入時の外尿道口の消毒にエタライト液を使用しておりますが製品としてパック詰めになっており割高で他の製品に変更したいのですがよい工夫はないでしょうか。導尿時の消毒に関してのコメントがありましたら送ってください。




[577]臀部、腰部の膿瘍? 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月05日(土)

malignant lymphomaの浸潤による下肢のリンパ浮腫、下肢痛で入院中でしたが、MRIでリンパ浮腫と同側の臀部、腸腰筋付近に膿瘍が存在するという診断で紹介されました。発熱は37度台ですが、ステロイド、強力な鎮痛剤でマスクされている可能性があるとのことでした。視診、触診上明らかな膿瘍形成はなく、圧痛、自発痛、発赤もありません。(つまり健側と変わってない)膿瘍があると思われる部位を穿刺しましたが、何も引けません。CTでも患側の臀筋は全体的にlow densityであり、何らかの病変があるような感じはします。これは本当に膿瘍?これからの精査、治療法につき皆様のご意見をうかがいたいと思います。




[578]放射性腸炎 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月07日(月)

腸粘膜はturn over速度が速いので創の治癒は早いと思っておりましたが、放射性腸炎はなぜ治らないのでしょうね?粘膜より下の組織の血流障害と考えてよいのでしょうか。




[575]NPPVマスクによる褥創について 投稿者/ER  投稿日/2005年02月03日(木)

 NPPVマスクの接触部に褥創ができることが多いのですが,当院呼吸器内科の医師はコムフィールやデュオアクティブを鼻根部などにあらかじめ貼っておいて“予防策”としています.また,雑誌「救急・集中治療 vol 17, No 1, 2005 特集:症例とQ&Aで学ぶ NPPV」でもハイドロコロイド材を“保護材”として貼っておくことが予防になるとされてます.
 実際はその厚みが褥創を誘発していると思うのですが.ただ,実際どう手をつくしても,マスク接触部に褥創ができやすいのは事実です.真に効果的な予防法がありましたら教えて頂けますか? 圧迫の他に吸気/呼気によるマスクのズレが摩擦を起こすのも原因かと思います.だとしたら,ワセリンを塗ってすべりやすくしたり,オプサイトを貼っておくのもいいのかなと思うのですが.




[573]明日のご講演 投稿者/にしけん@岐阜  投稿日/2005年02月02日(水)

明日岐阜市内での岐阜耳鼻咽喉科懇話会(耳鼻科医でなくても外傷治療に興味があれば良いとのことです)、聞きにいきます。豪雪と長距離運転ですが、夏井先生にまたお会いできるのが楽しみです。
最近耳鼻科の先生と話していて、鼻出血にアルギン酸ってつかえるの?と聞かれたことがあるんですが、実際のところどうなんでしょう? 




[570]いわゆるdiabetic foot 投稿者/hongmei  投稿日/2005年01月31日(月)

ASOがない糖尿病性壊疽の潰瘍に循環改善薬、抗凝固薬の全身あるいは局所投与(外用薬)は効果があるのでしょうか?今までの経験からいうとあまりないような気がします。それから昔insulinの湿布療法というものがありましたが、この療法の効果についても皆様のご意見をうかがいたいと思います。




[574]楽しくお勉強  投稿者/なお@整形  投稿日/2005年02月02日(水)

批評楽しく拝見させて頂きました。失礼ですがまたも笑ってしまいました。
毎度楽しく勉強させて頂きありがとうございます。
私は軟膏の類は過去にもほとんど使ってませんし今後も使うことはないと思いますが、使ってる先生への疑問符として頭の隅に置いときたいと思いますf(^^;;




[572]うるおい治療でとけない壊死組織 投稿者/hongmei  投稿日/2005年02月01日(火)

同じような乾燥した壊死組織でもフィルムドレッシング材の貼布ですぐ融解する壊死組織となかなか融解しない壊死組織があるのはなぜなのでしょう?色、量とはあまり関係ないようです。




[571]お願い Re:日本褥瘡学会(2005・8・横浜) 投稿者/toriyabe@ラップ療法 [HOME]  投稿日/2005年02月01日(火)

日本褥瘡学会では、下記の演題を公募しています。
この機会を利用し、ラップ療法の有用性をアピールしたいと思います。
「癌終末期患者におけるラップ療法(仮題)」といった内容の発表をしたいと思います。
そこで、皆様にお願いなのですが、癌性皮膚潰瘍の局所療法(ケア)の症例を提供していただけませんでしょうか。もちろん共同研究者としてお名前を出させていただきます。「カリフラワー様の乳がんにフラジオマイシンを散布」「母乳パッド使用経験」など、皆様がお持ちの症例を共有することは、有益なことと考えます。
締め切りは4月12日ですので、まず抄録を提出し、8月ごろまでに症例を集積する考えでおります。
ラップ療法のためにご協力をお願いします。

http://www.sasj.net/JSPU/7thMeeting/program.html
ワークショップ

1) 癌終末期の褥瘡ケア(公募) 題名を“終末期の褥瘡ケア"から "癌終末期の褥瘡ケア”に変更いたしました。
 司会者:蘆野吉和、松原康美
このパネルデスカッションのねらい
 がん終末期は、栄養状態の悪化、がんの進行や痛みなどの症状によるADLの低下など、褥瘡ができやすい病態であり、同様の理由で、褥瘡ができた場合には治癒させることはむずかしい。そして、褥瘡ができた場合には、褥瘡の治療に加え、褥瘡による痛みや、不快な悪臭や浸出液などに対しての医療的な介入が必要となり、がん終末期においても、褥瘡ケアは、予防・治療のいずれの面においても重要な課題である。しかし、がん終末期では、画一的な褥瘡ケアの予防対策や治療方法では、クライアントの苦痛や介護者の負担をさらに増す結果となる可能性もあり、緩和ケアの一環として褥瘡ケアを考える必要がある。
 今回のワークショップでは、まず、その実態を明らかにするとともに、果たして予防方法はあるのか、予防や治療において配慮すべき点は何か、介護者に対しどのように指導するのか、ケアの目標設定をどうするかなどについて、一般病棟、緩和ケア病棟、在宅ホスピスケアなどの立場から提言をしていただきたい。




[565]『褥瘡の「ラップ療法」 悪い? いい?』 投稿者/夏井@管理人 [HOME]  投稿日/2005年01月21日(金)

日本褥瘡学会御用達雑誌『Expert Nurse』2月号に,【褥瘡の【ラップ療法】 悪い? いい?】という特集があります。鳥谷部先生を含め12人の論文を集めた特集なんですが,ラップ療法支持は鳥谷部先生と私だけ,残りは「反ラップ派」という陣容です(人によって否定の度合いは違いますが・・・)。
それにしても,鳥谷部一人を言い負かすために,10人の名誉教授,教授,助教授など日本褥創学会の重鎮たちが動員され,一堂に会している様は壮観としか言いようがありません。

この特集を読んで感想がありましたらお願いします。

大体タイトルからして「悪い? いい?」ですからね。日本語なら普通,「いい? 悪い?」の順番ですよね。




[569]Inside Human Body  投稿者/hongmei  投稿日/2005年01月29日(土)

DeAgostini社から創刊されるシリーズものの一つですが、CMからはまるで解剖学アトラスです。しかも1冊500円!(創刊号は190円)全部で何巻あるかにもよりますが、これがあれば高い医学書の解剖学アトラス買わなくてもいい?(笑)




[568]CMで見ました 投稿者/ほし@某救急センター  投稿日/2005年01月27日(木)

”新しいバンドエイド”というふれこみでジョンソン・エンド・ジョンソンからパッチみたいなのが出たようです。昨日CMで見たのですが、どうも”閉鎖療法”をやっているような感じでしたよ。どなたか詳しいことをご存じではないですか?「治癒が3倍早まる」とか宣伝していました。




[561]PG軟膏 投稿者/瑞木  投稿日/2005年01月17日(月)

 レイノーの女性ですが、足趾のレントゲンを見ると、第一指の先端がわずかに変形しているように見えます。深く見える潰瘍が骨表面まで及んでいるようです。ここをしっかり掻破すべきか、肉芽が覆うのを待つか、悩んでいます。整形の先生方、どう思われますか?
結局、夜間に泣き喚くほどの痛みが発作的に起こる、ということでご入院いただき、硬膜外カテを留置しました。その後は血流と色調が眼に見えて改善しています。局所処置は洗浄とハイドロサイト被覆としています。
なぜかプロスタンディン軟膏は塗ったとたん「しみる」といいます。ワセリン代わりくらいに使うつもりでしたが、しみるものなのでしょうか? 副作用に使用部位の疼痛、刺激感とありますが、この訴えはよくありますか? すでに議論済みでしたら恐縮です。




[527]尾骨部の褥創の治療法 投稿者/hanawa@整形  投稿日/2004年12月15日(水)

院内の褥創対策委員長をやっているのですが、尾骨部に出来た褥創で苦慮しています。主にラップ療法で治療しているのですが、創の周囲の皮膚が硬く肥厚してしまい創自体がひび割れるように深くなってしまいます。良い方法があったらご教示をお願いいたします。




[562]ガス壊疽の季節? 投稿者/hongmei  投稿日/2005年01月17日(月)

今年になって20日が過ぎようとしておりますが、ガス壊疽(疑い例も含む)が3例来ました。皮膚感染症は一般的に夏に多いと認識しておりますが、ガス壊疽って冬に多いのでしょうか?昨年もこの時期にガス壊疽患者が来ました。




[559]清潔手術でガス壊疽? 投稿者/hongmei  投稿日/2005年01月14日(金)

他院で皮膚の手術を全身麻酔下(日帰り手術)で行われた3歳のお子さんが術当日から創部の痛み、39度の熱を出し、術後1日目に当科受診し、入院しました。入院当時創部(20cm位の縫合創)には特に異常なく、圧痛は著明でした。入院した翌日に術後としては早過ぎますが、創感染を疑い一部開創すると、暗赤色のちょっとだけ臭いのする血性の内溶液を数ml圧出し、細菌検査に提出、同時に血液培養も行いました。開創と同時に患児の創部の痛みは消失し、解熱しました。創部からはなんとC. perfringens、いわゆるガス壊疽菌が検出されました!えらいこっちゃ!他院で行われたこととはいえ、いわゆる清潔手術でこんなものに感染したらたまりません。患児はちょっとずつ元気になってますが、全部開創するのはしのびないな・・・。




[556]抜歯処置について 投稿者/Dr.さんちゃん in Nagoya  投稿日/2005年01月11日(火)

皆様遅れてすいません。本年も宜しくお願いいたします。
いきなりの質問が、このサイトとあまり関係ないのことをお許し下さい。
症例は、87才の女性で多発性脳硬塞の既往がありまして、バイアスピリン(抗凝固剤)を内服されています。前歯2本を抜歯するため抗凝固剤を抜歯日より3日間中止して下さいとの歯科よりの指示でした(当院は歯科がないため開業の先生の往診のみ)。抜歯時は、抜歯前には抗凝固剤の中止は不要でしょうか?また、抜歯の本数や位置により異なるのでしょうか?歯科や口腔外科の先生御教示下されば幸いです。すいませんこのサイトとあまり関係ないことで。ちなみに抜歯後は、口腔内はイソジンガーグルなどの口腔内洗浄は当院では(正確に言うと自分の診ている患者を中心にですが)、使用しておりません。




[560]最近の講演から 投稿者/たけ  投稿日/2005年01月15日(土)

このようなネタばかりですみません。

今日「褥瘡の予防と治療」という題名で近くの結構有名な病院の整形外科の先生が来られて、講演があったので褥瘡対策委員長として聞きにいってきました。いつものごとくこの手の講演は、みんなが熱心なのか出席して単位が欲しいのか分かりませんが、会場は満員でした。その中で気になったことを少し。

  1. 肉芽が盛り上がってきている創部に消毒はいけない。周囲の皮膚は消毒しなければいけない。(最近の若い先生はこう指導しても分かってくれず、創部にも消毒していると言っていましたが本当なのかと思いました)
  2. 踵部の褥瘡で8ヵ月間なおらかった症例を皮膚科にコンサルトしたら、2週間で肉芽が盛り上がってきた。(皮膚科の医師がしたことは風呂に入れて十分に洗浄したとのことでした。風呂に入ったので治ったのかもしれないと言っていました。
  3. 湿潤環境を保つことが創の治癒に重要である。と言っておきながら局所処置は軟膏、ガーゼとのこと。
  4. 最近の新しい皮弁手術として穿通枝を残して行なう手術がある。(これって新しいんですかね)
よっぽど質問してやろうかと思ったのですが、今回は止めておきました。穿通枝を残す皮弁手術のビデオで周りの看護師から「この手術はきれいで凄いね」という声があがっておりました。




[563]「動物咬傷と創感染」の関係について 投稿者/くじら@整形外科  投稿日/2005年01月18日(火)

動物咬傷と創感染を読んで思ったことですが、垂直型が感染しやすく、水平型が感染しにくい事について自分なりに想像していたのは、圧力の関与です。垂直型では入り口がふざがると浸出液が溜まって細菌のいる環境の圧力が組織内圧より高くなり蜂窩織炎に発展するのかな、と思っていました。ドレーンも圧力の中和と解釈できそうです。また、夏井先生の仰る通り一時閉鎖しない創では洗浄も本質的には不要だと思います。




[554]縫合糸V.S.ホッチキス 投稿者/hongmei  投稿日/2005年01月10日(月)

 サッカーの大久保選手が試合中負傷しましたが、「ホッチキス」で傷をとめて試合に復帰、アシストを決めた!というニュースがありました。ところで、縫合糸できちんと縫合した場合(真皮縫合も行った場合)とステイプラーでとめた場合の「強度」です。スポーツ中に怪我した場合、主力選手であればスポーツを続行しなければならない場合もあります。その場合どちらがその部位にかかる張力に耐えられるのか?(もちろん皮膚がちぎれるほどの張力未満の力です)皆様のご意見をうかがいたいと思います。




[557]「消毒液!!」 投稿者/ER  投稿日/2005年01月13日(木)

地方の救命センターに勤務する医師です.
1/11に放送された新・救命病棟24時(第1話)ご覧になった方おられますか? 東京を直下型地震が襲うというストーリーだったんですが,

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 腹部刺創のopeで,閉腹後
「消毒ください」
 といって縫合創をせっせと消毒.

 この後 東京を大地震が襲う.

 倒壊した家屋から少年を救出した医師は,少年の足に開放骨折を発見すると
 「消毒だ...」
 と呟き,探し回る(代わりにペットボトルの水で洗うのだが)

 病院内は大混乱.「酸素!」「圧縮空気が来てないぞ」「酸素ボンベは?!」 (これらはいいとして,次のシーンで,)

看護師 「ヒビテン消毒は?!」
医師A 「消毒液!」
医師B 「消毒液!!」
医師C 「消毒液は?」
----------------------------------------------------------------------------
・・・緊急時に,酸素の次が消毒なんて...

医療ドラマで消毒するシーンは珍しくありませんが,この連呼は異様です.しかも酸素の次ですよ.消毒原理主義者の意図的なメッセージなんでしょうか.
ちなみにこのドラマの医療監修は,救急では超有名な日本医大救命センターでした.ここに運ばれたらジャブジャブ消毒されるんでしょうね.




[558]  投稿者/Dr.mizuちゃん@心外  投稿日/2005年01月13日(木)

はじめて書き込みします。
よく物事のわかっている歯科治療の専門家はワーファリンであろうとパナルジンであろうと止血をきちんとできるので、休薬することはありませんよ。
ただ一般の歯科医はまだ無理なので、しかたなく抗血小板剤は1週間前、ワーファリンは2日前に休薬し、処置後、止血が確認できたら当日から再開することにしています。
ただ抗血小板剤服用中の緊急開心術の場合は止血に相当苦労しますので覚悟が必要です。




[549]熱傷の膿苔? ご報告 投稿者/瑞木  投稿日/2005年01月07日(金)

本年もよろしくお願いいたします。
ラップ治療での熱傷創面の膿苔?のご報告をさせていただきます。
入院治療した女児も受傷後5日間ほど37度後半の発熱がspike状にありました。予防的抗生剤にも議論の余地があると思いますが、最初の3日間はCFDNの経口投与を行いました。微熱があっても3日間で中止しましたが、その後の発熱はありませんでした。両下腿の半面ずつですから、受傷面積としてはBSA 5%くらいでしょうか。
3週間目から自宅での処置に切り替え通院にしました。現在、受傷後約5週間経過し、一部にびらんが残っていますが、もう少しで全面が上皮化しそうです。
以前ご意見いただいた創面の膿苔様物質ですが、やはり膿苔のようです。検査科にご協力いただき塗抹したものをHE染色でみたところ、殆ど好中球で、グラム陽性球菌の貪食像が目立ちました。血小板は見えませんでした。病理検査にも外注しましたが、やはり好中球が主体でフィブリンを含み、熱傷創面の偽膜というコメントでした。
これをはがすべきか否かの比較実験はしませんでしたが、臭いや見た目を考えると洗い流すほうが治療者と患者お互いの生理的によい気がします。
その後も数%程度の熱傷症例すべてラップで外来治療を続けていますが、発熱する症例はなく、いずれも経過はきわめて良好です。
以上ご報告まで。




[555]レイノー?その後、ご意見ください 投稿者/瑞木  投稿日/2005年01月11日(火)

以前ご相談させていただいた症例です。

 以下の写真のように今ひとつ治癒傾向が不良です。抜爪直後はすぐに治りそうに見えたのですが・・・

 指先の潰瘍は、爪床に広く及んでいると判断して抜爪し、抜爪後はハイドロサイトを使っていました。その後、最も痛くない処置がよいとの希望で、自己処置としてワセリン、ラップに変更していましたが、痛みが夜も眠れないほど強く、疼痛そのものは腰部交感神経節ブロックにならざるを得ない印象があります。
 また、1月8日の所見では局所が悪化している印象がありました。
 爪母部周辺の第二指側が発赤腫脹し、表皮剥離があり、とくに疼痛が激しい状態でした。感染を併発しての膿瘍形成を考慮して、麻酔下に同部を爪床側から探ってみましたところ、やや黒ずんだの血液が排出されるのみで膿はありませんでした。局所の処置として、ナイロン糸をドレナージとして留置し、被覆はハイドロサイトに戻しました。痛みの原因のひとつとして毛細血管レベルでの血液の鬱滞の関与もありそうでしたので、オパルモンにドルナーを加えて処方しました。リプルの点滴は2週間終わってしまってしばらく経つので、本日から数日間はプロスタンディン点滴を使いながら抗生剤もPIPCを3日間点滴しておくことにしました。臥位にしてPGEを流し始めると足先の色調が改善するようにも見えます。
 局所の処置と今後の方針に苦慮しています。一連の経過の写真を添付させていただきますが、写真ではいかにも血流の悪そうな、指先の黒ずんだ感じが表現できていません。むしろ血流がよさそうにさえ見えてしまいますが、実際の色調は、来院時の写真がやや近いでしょうか。オベルスト麻酔すると血管を圧迫するので当然かもしれませんが、しもやけのようなチアノーゼが一層際立ちます。

 どのような局所処置や治療方針が望ましいか、再度ご意見ください。




[553]第3世代のラップ療法 投稿者/のり@整形  投稿日/2005年01月08日(土)

最近熱傷のラップ療法の話題が良く出ているので・・・

私の頭の中では、こういうものを作って商品化すれば良い、というのがあり、数社に話を持ちかけましたが反応は今ひとつでした。(既にあるものの改良ですむのですが・・・・・医療用の承認が難しいのかな?)
あ、漠然とした内容のスレッドをたててしまいました。皆様無視していただいて結構です。




[552]糖尿病、ASO合併患者の熱傷から壊疽への移行 投稿者/hongmei  投稿日/2005年01月08日(土)

てら先生の書き込みと時期が同じになりましたが、私の場合はてら先生の如くうるおい治療でも良い経過にならなかった例です。(苦笑)
糖尿病患者様の足の3度低温熱傷から壊疽への移行を2例経験しました。1例は受傷後1か月で当科紹介、外来でラップ療法を3週間行いましたが、経過中に壊疽を起して感染し、創培養では大腸菌でした。もう1例はハイドロサイト+オプサイトでの治療3週間目に発熱が出現、創感染の所見はありませんでしたが、壊疽が進行しました。壊死組織からは連鎖球菌と嫌気性菌が検出されました。2例とものASOが判明しましたが、いずれもASOの診断は熱傷が増悪するまでついていませんでした。今後糖尿病で足の熱傷の患者様には初診時からASOのrule outを行っておく事が必要と思われました。さて、1.この2例の経過には嫌気性菌への感染が関与していると思われます。(1例は検出されていませんが)嫌気性菌対策について、2.1に関連して、このような例には早期の壊死組織のデブリードマンも有効ではないかと思われますが、植皮は生着しない可能性が高く、ASOから各種皮弁も適応でないと思います。部位によってはレベルの差こそあれ(足趾1本など)amputationもやむないような印象です。1。 2につき皆様のご意見をうかがいたいと思います。




[550]コントロール不良のDMの方の足底・足趾熱傷 投稿者/てら@外科  投稿日/2005年01月08日(土)

てら@外科 と申します。

2003年4月、同僚医師から夏井先生のホームページを紹介してもらい、2004年4月から勤務している病院で徐々にその「理論」を実践しつつある者です。
夏井先生はじめ皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

ここのTop Page>実際の治療例>熱傷,低温熱傷 >保存的治療で治癒した糖尿病足,3度熱傷の一例(投稿)
↑この治療例に類する症例についてのご相談です。

IDDMで当院フォロー中の31歳女性。
網膜症、腎症、神経症ともにあり、半年前からほぼ全盲になっているというバックグラウンドがある方の足底・足趾の熱傷の症例です。

昨年末のある夜にファンヒータをつけっぱなしで寝てしまい、「起きた時には温風の吹き出し口に左足の足底があった」ということで、左足底・足趾の熱傷を負い近医を受診、水泡は一部すでに破けていて2日くらいの間に残りの水泡も破ったそうです。処置としてはアクトシン軟膏塗布、アクアセル、ガーゼ保護がなされ、自宅では浸出液が多いために「ガーゼが間に合わなくてタオルを当てていた」とのことです。
受傷後5病日に採血がなされ、WBC 10,000 CRP 19.2 FBS 280 HbA1C 9.2% ということで、「DMコントロールを入院して行い、同時に足の処置もしましょう」と前院形成外科医師に言われ、「その必要があるのならDMフォロー中の○○病院に入院します」と本人が希望して当院へ入院となりました。なお受傷後5病日から前院でペントシリン静注が外来で開始されています。
(長くなりましたので3つに分けます)




[489]講演そして査定 投稿者/中村守@外科  投稿日/2004年11月11日(木)

10月の神戸での夏井先生の講演を聞き(3年ぶりです)、閉鎖療法の正当性をますます強く実感しました。先生の講演はますます過激でパワーアップしていました。私は外科医になって25年経つのですが、22年間は患者さんに「痛い、治らないイソジンとガーゼの治療」をしてきたことになります。反省と贖罪の意味を込めて、閉鎖療法さらにを実践していこうと思っていま(完全に夏井教に洗脳されてしまったようです)。
夏井先生のスライドを頂き、自分なりにアレンジして、本日近くの小学校で講演をしてまいりました、話す内容はまるで夏井先生が乗り移ったかのようなものでした、スライドの最後には「Specia thanks to Dr.夏井」と書き、HPと著書の宣伝もしてきました。講演をして思ったことは、みんなに勧めると「閉鎖療法を広めなければならないという使命感」が沸々とさらに強く湧き上がることでした。
夏井先生を動かしている原動力はこの気持ちなのだろうな推察しました。このあと、自治会の講演会、中学校の保健委員会、高校の保健委員会が予定に入っています。
さて、被覆剤の査定につき4月に社保の委員と喧々諤々の議論をしてきました。結局査定は覆りませんでしたが、翌月からの被覆剤査定は全くなくなり、自分なりに査定の問題は決着したと思っていました。後で判ったのですが、そのときの査定委員は私の大学医局の大先輩であったらしく、後日その委員の友人で私の所属する医師会の当時の会長(やはり医局の大先輩)から、「先輩に対し失礼な口を利いた!」と御小言をいただきました。
そして9月の社保の減点通知が届きましたが、被覆剤が軒並み減点されているのです。1回の使用でもだめなのです、4月の面談で「外傷性皮膚欠損は皮膚の全層がべろりとめくれたような印象をうける。」といわれたので、それ以来病名は「挫傷(真皮に及ぶ)、挫創(皮下に及ぶ)」としてきました。これで4月分からのレセは全く問題はなかったのです。
今回も面談をお願いし、正当性を主張してくるつもりです。前回は初めての経験で思ったことの半分も言えませんでしたが、今回は頭の整理もすんでいますので、意見は120%言ってくるつもりです。
私の後に続く閉鎖療法を実行しようとするDr.のためにも、患者さんのためにも引き下がれません。
今回もし査定が覆らなければ(5000円くらいの材料費なのですが)、小額訴訟に持って行ってもいいなと考えています。調べてみますと印紙代と切手代でこれ以上の経費がかかりますが、正しいことは通さねばなりません。
またBBS上で実況中継したいと思います。
請う、ご期待!




[547]手術終了時のドレッシングについて 投稿者/ばあこふ  投稿日/2005年01月01日(土)

地方の病院で整形外科医をしている者です。
創傷処置についてはこのホームページで勉強し挫創、切創に対しては縫合後ポリウレタンフォームドレッシングを主に使用しています。しかし、手術室で行った手術創に対しては皆さん何を使用していますか?掲示板を探してみたのですが見当たらないので教えてください。(すでに掲載されていたらすみません)
保険の問題がなければやはりポリウレタンフォームを使用したいのですが人工関節などにはきっとだめですよねえ。ガーゼにテ○ダームを貼り付け裏返しに創を覆うなどが現時点では考えられるものかなあと思っていますが出血や浸出液を吸収し且つ湿潤環境を保つ良い方法あれば教えてください




[548]壊疽と心不全、肺水腫  投稿者/hongmei  投稿日/2005年01月06日(木)

下肢壊疽の方はもともと心疾患や腎不全がある方も多く、進行すると容易に心不全、肺水腫。低タンパク血症を起される方も多いです。特に創部の感染徴候、敗血症が見られなくても起こり、壊疽を切除すると同症は速やかに改善に向かいます。壊疽が心不全、肺水腫、低タンパク血症を起す機序がよくわかりません。もしご存知の方がいらっしゃればご教授下さい。




[544]抗生剤入り骨セメント 投稿者/hanawa@整形  投稿日/2004年12月31日(金)

整形外科領域での話しですが皆さんの意見を聞かせてください。 骨髄炎や人工関節置換術後感染に対する手術として病巣ソウハ後に、抗生剤を骨セメントに混ぜて固めたものをスペーサーとして充填する方法が行われています。骨セメントに抗生剤を混ぜる理由は、骨セメントから数週間にわたり少しずつ抗生剤が患部にしみ出して殺菌作用を発揮すると言われているからです。しかしそんな微量の抗生物質に本当に殺菌作用があるのでしょうか?またほとんどの抗生剤は骨セメントが固まるときに発生する高熱で死活してしまうとも言われています。自分としては抗生剤を混ぜる必要はないように思いますが、皆さんはどう思われますか。




[543]骨髄炎って何? 投稿者/夏井@管理人  投稿日/2004年12月29日(水)

非常に初歩的な質問で,申し訳ありません。骨髄炎についての質問です。骨髄炎についてはこれまでも掲示板で何度か話題になりましたが(http://www.wound-treatment.jp/next/bbs11.htmの【[93]慢性骨髄炎 】など),いろいろ考えているうちに,疑問ばかりわいてきます。

  1. 「骨髄炎」とは,骨のどこで感染が起きている病態なのか?
  2. 仙骨部褥創で仙骨が広範に露出していて糞便まみれなのに,仙骨骨髄炎が起きないのはなぜか?
  3. 骨皮質が露出していると,そこから骨髄炎になるのか?
  4. 「レントゲン写真で骨髄炎の像がある」という理由で抗生剤投与を続ける医者が多いが,これは本当に骨髄炎なのか?
  5. 上記のレントゲン写真で見えているものは,本当に「炎症(感染)が続いている」ことを示すものなのか?
  6. 上記の「褥創の仙骨」をレントゲン撮影して何らかの像があったら,それは骨髄炎とすべきなのか?
現在,事故のため大腿骨で断端形成した患者を診ています。皮膚・軟部組織の挫滅が高度で広範に皮膚が壊死し,骨断端が数センチ露出していました。この骨断端を,自己融解しつつある壊死組織のドロドロ(もちろんMRSAで一杯)と一緒にラップでくるんでいますが,全身的にも局所的にも感染を起こさず,骨断端は肉芽で埋まりました。壊死が明らかになってからは抗生剤も使用していませんし,外用抗菌剤も使用していません。もちろんカデックスもなし。 この1例では何とも言えないと思いますが,これはたまたま骨髄炎を起こさなかった特殊例なんでしょうか。




[542]臀部慢性膿皮症  投稿者/hongmei  投稿日/2004年12月27日(月)

流行り病でもないのに最近この疾患の方が立て続けに受診されます。(苦笑)治療法についての文献を調べますと、癌発生の報告もあるので瘻孔の全切除と再建(植皮、皮弁)がよいという報告が多いようです。しかし、切除しても再発する事もありますし、治療の困難さを感じます。臀部慢性膿皮症の治療経験をお持ちの方のご意見をうかがいたいと思います。
ところで、ある時期に同じ疾患の方が何人か続けて受診される事、ありませんか?患者様方の間には何の関係もなく、居住地もばらばらです。あれはなぜなのでしょう?(笑)




[540]レイノー病  投稿者/瑞木  投稿日/2004年12月27日(月)

皆様のご意見をいただきたい症例がございます。
30歳女性で、レイノー病のようで、指先がややチアノーゼ気味になっています。巻き爪のような些細なキズから母趾の先端背側、爪床にかかる部位に径8mmほどの潰瘍を形成し、1年たっても治らない、と受診されました。夏井先生や鳥谷部先生のページを見て、登録施設の当院へ車で一時間かけて通われています。
これまでは、大学病院の皮膚科ほかで、抜爪ほか液体窒素で局所を焼灼したこともあるそうです。来院時の局所の自己処置は、ユーパスタ、ゲンタシン軟膏の塗布、局所を乾燥させて水にぬらさない、というものでした。まったく治らないので、ラップ療法はどうか、という質問でした。
爪下にも膿貯留がありそうだったため、抜爪し、洗浄、ハイドロサイト使いながら閉鎖療法での処置を続け、2週間のリプルの点滴を終了。経口でオパルモンと、しもやけにいいという漢方(ツムラ38番)を処方しております。肉芽の上がりは、最も深い潰瘍底以外はまずまずの印象です。
ところが、ここ数日、痛くて夜も眠れず、ロキソニンなどNSAIDsはまったく効かないとのことです。局所の感染徴候はなく、浸出も減っています。暖めると余計にズキズキするといいます。どうも血流の変化に伴う痛みのようで、しもやけのときの痛がゆさに近いようです。さしあたり、夜間しっかり寝てもらうために睡眠導入剤とSSRIを処方してみましたが、何かよい方法はありますでしょうか。
また、局所処置として、もっとも痛くないと思われる、ワセリン、ラップに変えました。浸軟はやむをえないと話しています。フィルムははがすときにひびいて痛く、ハイドロサイトも固着するといいます。処置についてもご意見いただけますか。




[533]トリプタノール 投稿者/PePe  投稿日/2004年12月21日(火)

to ヤスダ先生
はじめまして。ペインクリニックをしておりますPePeと申します。帯状疱疹後神経痛の治療は、これといった決め手はなく難渋しているというのが現状だと思いますが、トリプタノールは、帯状疱疹後神経痛に対して数少ない二重盲検法で有効性が確認されている薬剤です。私は、トリプタノールを第1選択薬として使っていますが、やはり一番よく効くように思います。眠気の副作用がでやすいので、まず10mg眠前からはじめて、最大100mgくらいまで増やしていきます。鎮痛効果が出るのに数日から1週間くらいかかるので、患者さんには、「普通の痛み止め(NSAIDs)とちがって効いてくるのに時間がかかるので続けて飲んでね」という説明が必要です。痛みが完全になくなるというのではなく、楽になったという方が多いです。




[536]これって知ってますか? 投稿者/まう@宮城  投稿日/2004年12月23日(木)

最近テレビCMで「コロスキン」http://www.tokyokoshisha.co.jp/という液状絆創膏といっている商品があるのですが、もし使ったことがある方がいらっしゃったら、どんなものなのか教えてください。成分はピロキシリン、d・カンフル、ベンジルアルコール、ヒマシ油、酢酸エチル、その他1成分を含有する、となっていますが基材は不明です。はじめは塗る被覆材(ハイドロコロイド、ゲルのような)を想像しましたが違うような気が。




[538]皮膚水疱性疾患のうるおい治療 投稿者/hongmei  投稿日/2004年12月25日(土)

天疱瘡、類天疱瘡などの皮膚水疱性疾患は全身性に水疱が増えたり減ったりするのでうるおい治療のうち被覆材はなかなか使いづらそうです。これらの疾患につき局所の治療をうるおい治療でなさった御経験がおありの方の治療手段、従来法(軟膏治療が主でしょうが)との経過の比較につきご教授頂ければ幸いです。皮膚科の先生方に限られるとは思いますが・・。(苦笑)




[534]3歳児の単純ヘルペス 投稿者/rinnne  投稿日/2004年12月22日(水)

今年の7月に、こちらのサイトを見つけ何日もむさぼり読んだ者です。今は、夏井先生と鳥谷部先生のサイトを毎日チェックしながら、忙しくも楽しい療養病棟パート看護師をしております。
 現在職場では、石に足止めを食いながらも看護長が褥創委員長でスタッフ一同頑張っていますが、今回質問したいのは、自分の、3歳の子供のヘルペスです。肛門左後ろから始まって背中に向けて子供の片手大、水疱形成し、診察していただいたのですが、年齢からして単純ヘルペスだそうで、ビクロックス顆粒を1日5回5日分処方頂き、軟膏はなし。内科だったので、バルトレックス(最近話題にありましたね)も、出せる軟膏もなかったのかもしれませんが。(院内処方です)
質問:抗ウイルス剤は、なぜ5日間必要なのでしょうか。1日5回でないといけないのはなぜでしょうか。
皮膚症状部分はどのようにしておいたら、痛くなく、きれいになるでしょうか。パンツがすれて、ヒリヒリするとぐずります。
掲示板に参加するにはちょっと遠慮でしたが、どうしてもお聞きしたくてメールしました。どうかよろしくお願い致します。




[535]雑談 ”殺傷治療”? 投稿者/上中  投稿日/2004年12月23日(木)

”新しい創傷治療”のweb siteのことが、「透析医療を支える人々」というメールマガジン(まぐまぐ等、大手6社から配信)で紹介されていたのですが、タイポなのか、”新しい殺傷治療”と書いてありました。
てっきり、夏井先生がパロディ版の裏web siteでも作られたのかと思ってしまいました。 興味のある方は、www.mag2.comで「透析」とでも検索してご覧になってみて下さい。




[530]やっぱり熱が出る・・・ 投稿者/hongmei  投稿日/2004年12月17日(金)

二度浅部から深部、BSAの12%程度の熱傷患者様にラップ療法(プロペト+食品用ラップ)をおこない始めましたが、前医では37度前半程度の発熱だったものが、ラップ療法開始後(受傷後5日より)38度近くまで発熱します。創部の感染徴候はなく、局所症状(痛み、かゆみ)もありません。患者様は若年で、基礎疾患も特にありません。局所の経過は良好ですが、発熱が続くようなら広範囲な熱傷のラップ療法はやはり好ましくないと言えるかも・・・。これから経過をみて治療法を変更して行く予定です。




[524]帯状疱疹・水痘の局所治療 投稿者/カネコ@北海道  投稿日/2004年12月09日(木)

 本日帯状疱疹の患者さんが来てふと思ったことです。
 消毒しない・閉鎖療法は当然として、問題はいつを持って治癒とすべきかです。
 ご承知の通り、学校保健法では水痘の場合登校の制限を「すべての水疱が痂皮化するまで」とされています。閉鎖療法では痂皮化するはずもないですし、痂皮化までの期間と閉鎖治療で完全に治癒するまでの期間では明らかに後者の方が長いことが予測されます。

 皆さんはどうお考えでしょう




[528]使い分け、されていますか? 投稿者/ほし  投稿日/2004年12月15日(水)

いつも色々勉強させていただいています。
閉鎖療法にも幾分慣れてきて感触も掴めてきました。
今回お尋ねしたいことは、部位によって使い分けをされていますか?ということです。
閉鎖療法は痛くなく、綺麗に治ることは実証済みでよいことはよくわかっています。先日一緒にやっていた研修医に「顔は美容上のこともあるのでいいですけど、膝の傷にここまでやる必要がありますかねぇ・・・」と言われました。病院的にはコストをしっかりおとせばいいのですが、医療経済的にはそれなりに負荷がかかる(?)でしょう。膝のすり傷など放置していても治りますから(治り方の善し悪しはともかくも・・・)研修医君の言ったように、綺麗に治した方が良いところだけ閉鎖をするとか。皆様はどのようにお考えですか?ちなみに私はそう言われてデュオアクティブはやめて白色ワゼリン少量塗布&ラップ+浸出液対策のガーゼ当てにしてみました。これならそれほどコストもかからなくていいかなと。




[532]これってどうなの? 投稿者/たけ  投稿日/2004年12月18日(土)

ある雑誌を見ていたら、CVカテーテル留置部にバイオパッチをいうものを貼ることにより、皮膚挿入部を無菌状態に維持するという報告がありました。これはグルコン酸クロルヘキシジンを含有したポリウレタンフォームの円形パッドで、無菌状態の維持とともに吸水性、クッション性により皮膚挿入部を保護するそうです。

これってどうなんですか。この報告ではイソジンゲルと比較して細菌培養陽性率が低い傾向にあり(有意差なし)密封性が損なわれにくくよいと書いてありました。

みなさんの御意見はいかに。




[529]恥ずかしい話(MRSA感染症) 投稿者/○○ 投稿日/2004年12月15日(水)

とてもお恥ずかしいお話ですが、当院の某▲科石が、皮膚欠損層に2ヶ月くらいゲンタシン軟膏を塗り続け(一回量が10〜20g)創部に、医原性ゲンタマイシン耐性MRSA感染症を発症させました。

何度か遠回しに使用中止するよう唸がしたのですが、聞く耳を持地ません。




[523]放射線による陰部の皮膚炎 投稿者/たけ  投稿日/2004年12月09日(木)

夏井先生の治療例にもありましたが放射線による皮膚炎に対する治療について質問です。

子宮癌で放射線治療を行ない陰部の周囲の皮膚にびらんをおこしている患者がいます。看護師からどのようにしたらよいかと聞かれ、ワセリンを塗布した後、ラップをあてるわけにもいかず、とりあえずオムツをあてておいたらと答えました。

何かいい方法がありませんか。




[445]熱傷治療時の膿苔? 投稿者/はまぐり  投稿日/2004年10月20日(水)

熱傷治療の時、2度の水疱は厚いものは内容液除去、薄いものは破って除去しラップで治療しているのですが、水疱膜を除去してワセリン+ラップで治療していると、最初の1週間は、いわゆる膿苔のような、ぬめっとした膜様の物質が皮膚欠損部に付着することはありませんか?
これを除去すると水をかけるだけでも患者さんは痛がるし、除去しないと感染しそうな気がするし、いつも悩みます。熱傷だけでなく、老人の広範囲の皮膚剥離でも診られるのですが、こういう場合はハイドロサイトに変更すると割とはやく、膿苔様のものは無くなるのですが・・・・・。
皆さんは、どのようにされてますか?御教示下さい。




[517]低温熱傷? 投稿者/たけ  投稿日/2004年12月03日(金)

ちょっと興味深い症例を経験しました。

2歳女児、近所の小児科医で嘔吐下痢症に対して点滴を行なうために両手をお湯で温めた直後に、皮膚の発赤が出現、その後水疱形成したとのことで当院紹介となりました。その晩は小児科の当直医がラップをして翌日外科紹介となりました。

どうみても・dの熱傷で両手指に水疱形成(前医はSSSS疑いで紹介)、両親に同意をとってラップを継続しました。経過は良かったのですが発症経緯に問題があることもあり、皮膚科の専門医に一度診察してもらうことにしました。当院には残念ながら皮膚科がないため近くの皮膚科に紹介したのですが、帰ってきてびっくり、さすがに消毒はしなかったみたいですが抗生剤軟膏を塗られガーゼをあてられ包帯を巻いてドラエモン状態、軽く固定した方がいいと言われたとのことです。

前の小児科で消毒、ガーゼをされて当院に紹介されたため、その子供は初め白衣を見ただけで泣き出しつけかえをさせてくれませんでした。それがラップをすることで痛みがとれだいぶ私に慣れてきたのに、それを一瞬にして元の治療に戻されました。電話で直接話して紹介したのですが、分かってもらえずしかも返事状もなし。

お母さんと十分に話し、どっちの治療でいきますかと聞いたところ、お母さんは泣きながらラップに戻して下さいと訴えられます。その皮膚科には翌日も来るように言われたのですが、行かなくていいよと言いました。

まあ当地区の皮膚科の熱傷治療とはこの程度のレベルとは思っていましたが(いまだに秘伝の軟膏で治す病院が有名な地域ですから)、この石が言う通りの治療を続けると熱傷は・度と深くなり下手したら瘢痕拘縮がくるかも。そうなったらこの子の手はどうなるのか。
もう一つ疑問なのはそのような低温のお湯でひどい熱傷がくるのかということです。つけたお湯が熱湯ではないと思います(お母さんも横についており特に子供は反応がなかったとのこと)。確かに皮膚が弱いほうだったそうですが。




[526]顔全体の熱傷の処置  投稿者/hongmei  投稿日/2004年12月14日(火)

うるおい治療前はイソジン塗りまくり+オープントリートメントを行っていたりしましたが(苦笑)浅い熱傷であればかなり早く治癒していました。うるおい治療を行うとそればどのような形がよいでしょう?顔全体だとドレッシング材をきれいにあてる事ができないし、オープンにすればうるおい治療にならないし(仕方ないのでしょうか?)。女性の美容パックのようなドレッシング材があればいいのではないか?などと考えたりします。




[514]抗生剤の予防的投与について 投稿者/hanawa@整形  投稿日/2004年12月01日(水)

人体に対する抗生剤の予防的投与は意味がないと言われています。養殖の鳥や豚、魚に対し病気の予防のためにえさに混ぜて大量の抗生剤が投与されています。動物に対しては予防的投与の効果があるのでしょうか、耐性菌を作るだけではないのでしょうか、このサイトには獣医の先生方も参加なさっているようなのでぜひ教えてください。




[512]「ドレッシング 新しい創傷治療」の復刊  投稿者/オカザキ@茨城  投稿日/2004年11月30日(火)

皆さんよくご存知の「ドレッシング 新しい創傷管理」というテキストは、現在へるす出版HPでは売り切れで販売していません。私は図書館で借りて読んでいるのですが、内容は平易で創傷治療の歴史もよく書いてあり勉強になります。他のテキストには書いていない創感染の定義や湿潤閉鎖療法の必然性もこの本で勉強しました。何とか復刊にする方法は無いのでしょうか。




[515]日本創傷治癒学会 投稿者/ぷるぷる@外科  投稿日/2004年12月01日(水)

2日間とも参加して帰ってきました。この掲示板の常連と思われる先生が質問したり発表したりされていたと思います。はっきり一致はしませんが、たぶんそうだろうと勝手に想像していました。
シャイなもので(?)お声掛けできなくてすみません。

全体的に正直言ってあまり面白くなかったのですが、ラップ療法のところではちょっと盛り上がったといえるのではないでしょうか。閉鎖療法は好きだがラップはだめだという先生や、医療用でないのがいかんという先生たちがいました。聴衆は・・・ちょっと引いていたかもしれません(笑)




[516]汚染手術時の創感染予防 投稿者/たけ  投稿日/2004年12月03日(金)

虫垂炎の手術時で、術中穿孔し汚染手術となった場合の創感染予防について、皆様の御意見を聞かせて下さい。

当院では腹腔内を生食にて洗浄(但し創があまり大きくないため十分な洗浄はできない)、腹膜を閉じた後に皮下をもう一度洗浄(量は500〜1000ml程度)、筋肉は縫合せずに皮下を吸収糸で縫合、皮膚を縫合しています。若い女性や子供の場合主治医によっては埋没縫合をする場合もあるみたいです(個人的にはするべきでないと考えています)。

最近創感染を起こした症例が数例あり、外科でどのようにしたらいいか話し合っているところです。当然術後は一切消毒をしていないのですが、創感染の予防のために腹膜を縫合した時点で皮下をイソジン消毒するのはどうなのでしょか。この時点で皮下に菌は存在しているわけで、まだ表面に付着しているだけで深部組織には侵入してません。菌数を少しでも減らすために消毒するのは、やはりだめですかね。

外科医であればこのような汚染手術の創感染については頭を悩ましていると思いますが、皆様の意見をお待ちしております。