[400]ワセリン 投稿者/hongmei 投稿日/2004年09月19日(日)
9/9の更新記録を拝見して、
ワセリンの落とし方は非常に参考になりました。
「伸びが悪い」に関して、
当院では「プロペト」という製品を採用しております。純度が高く(これが治療効果に影響しているかはわかりません)、眼軟膏の基剤としても使用されています。しかも「伸びがとても良い」です。「白色ワセリン」よりはお高いかもしれませんが、「伸びが悪い」事に関しては解決できます。そして、私は自分に単純塗布してましたが、翌日洗い落とすのに困った事はありません。もちろん皮脂欠乏症等で保険適用です。ご参考までに。
[396]糖尿病性壊疽 投稿者/3 投稿日/2004年09月12日(日)
糖尿病の方って、傷が出来た場合、細い血管の閉塞などの関係によって(血流の問題で)感染しやすい体質なのでしょうか?
それとも、ただ単に神経症により傷に気付くのが遅いため感染(を起こすまで)させてしまうのでしょうか?
♂患者さんが糖尿病性壊疽をおこしてしまい(実際は他の病棟のため傷は見ていませんが)、大きな病院の整形外科で診て頂いたところ
「処置」が、イソジン消毒→洗浄→ガーゼのみでした。少し骨も露出してるらしいです。
先生方でしたら、この処置法どう思われますか?
宜しければ教えて頂きたいのですが。。。
どうか宜しくお願いします。
素人Nsで申し訳ありませんm(_ _)m
[398]ウジ虫による皮膚壊死の治療 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2004年09月16日(木)
〇経メディカルの今月号に、血行再建の適応の無いASOによる足部の壊死に対して、
”無菌ウジ虫”を使用して加療する新しい試みを、大学病院の心臓血管外科の先生が行っている、
とTOPIXとして掲載されていました。
ウジ虫が壊死組織を痛み無く除去してくれ、組織修復を助ける因子を放出するそうです。
5例に試みて、何れも上皮化し、今後は熱傷や外傷に応用が期待されるとのこと。
ちなみにかかった費用は、1患者あたり100万円と従来法よりお安く?なっているとか。
ヨーロッパ・オーストラリアでは行われているそうです。
ツッコミどころはいろいろあるのですが、唯一賛同できることは、
壊死組織の除去が外科的に不要というところです。
外科的デブライドしたら、微細血管が収縮し創縁からまた壊死していくのを経験していますので、ウジ虫が侵襲を与えずに除去してくれるなら、すばらしいと思います。
いずれにせよ、血行再建の適応の無いASOの皮膚壊死には有用でしょうが、
血流が不全な特殊な場合であり、熱傷や外傷への応用はいかがなものかと…。
どなたかこの記事を読まれましたか。
治療では、無菌で育てたハエの幼虫をオーストラリアのシドニー大病院から輸入。3/23にO大学の倫理委員会をとおり、4月から実施されているらしいです。あるメーリングリストでしばらく話題にのぼっていました。
潰瘍一平方センチ当たり七、八匹を置き、ガーゼで覆って閉じ込める。幼虫は消化酵素で壊死(えし)した組織を分解、吸収して雑菌の繁殖も防ぎ、傷口をきれいにするという。
ガーゼを毎日取り換え、治り具合を確かめながら治療。約一週間で取り除き、必要があれば新しい幼虫を置く。
申請書によると、同様の治療法は数千年前から行われていたとの記録があり、一九三〇-四〇年代にも患者に多く応用された論文が残っている。
その後外科手術や抗生物質の発達で行われなくなったが、九〇年代に抗生物質の多用によって薬で治りにくい潰瘍が出現したことから見直され、現在、英国をはじめとする海外で治療法として確立しているという。
[392]形成外科の先生方に質問です(本題とは逸れます) 投稿者/アイアイ 投稿日/2004年09月09日(木)
うるおい療法には直接的に関係ない話題なのですが...。私の友人の2歳になる、女の子は1年前に心室中隔欠損症(肺高血圧症合併)、に対し手術を行いました。(手術の内容は手術同意書がなくなってしまったため、わからず)手術は無事成功、日常生活は問題なく元気に過ごしています。ただ、胸骨?なのかどうかわかりませんが、両乳頭を結んだ少し上くらいに骨が突出しているのです。現在は、圧迫ベルトをして様子をみているそうです。主治医にこのことを聞いたところ、原因や手術との関連などは一切触れず、形成外科で診てもらってください、と言われたそうです。それで、ちょっと調べたのですが、この手術後にこのような骨突出が見られるケースというのが見当たらず、さんざん迷ったのですが
この掲示板に多くの形成外科の先生方がいらっしゃるということで、質問させていただきました。先生方の中でこのようなケースの治療をされたことがあれば、
この3点について是非教えていただきたいです。直接的には、この掲示板とは関係ないのですが、本当に申し訳ありません。(実際、診察してみないとなんともいえないと思うのですが....)
[391]瑞木先生の投稿例を拝見して 投稿者/hongmei 投稿日/2004年09月08日(水)
すっきり治って非常に良いと思われますが、左側の写真を見ると皮膚が一部壊死しているように見えます。原因はなんだったのでしょう?
[394]点滴漏れの後遺症? 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2004年09月10日(金)
皆様のお知恵拝借したく存じます。
下記のような30代女性からの相談メールをいただきました。皆様,どのように考えられますか?
★☆★☆★☆★☆ ここから ★☆★☆★☆★☆
> 私は去年の10月,○○医大で下大静脈血栓除去、形成術を受けました。
> その際手術前にヘパリンの点滴漏れをして手がドラえもんのように腫れました。
>
> その数日後に下大静脈血栓の手術を受け、数日間はICUや麻酔が効いていたの
> で痛みに気づかなかったのですが,術後4〜5日後に腕が痛いことに気づき医師に
> 申し出たところ点滴漏れをした腕に血栓ができているとの事でした。
> リバノール湿布をしてもらっていましたが,医師はいずれ吸収して腫れは引きます
> との事でしたが,しかしその後も腫れやしびれで腕の感覚がありませんでした。
>
> 退院後6ヶ月ぐらいで腫れは少しずつよくはなっていましたが,感覚は戻りません。
> ところがしばらくするとその血管の上のほうが腫れてきて病院にいったら静脈炎
> を起こしたのでしょうといわれ湿布薬と痛み止めのロキソニンをもらいましたが、
> いまだまったく腫れが引きません。
>
> 1ヶ月前にはさらにだいぶ治った元の場所まで腫れ、今では手首が曲がらなく
> なっていて,日常生活のままならない状態です。
> 今でも定期的にワーファリンをもらいに病院に行っていますが,医師は湿布して
> 様子見てくださいとしか言ってくれないのです。
>
> 点滴漏れでこのようにいつまでも腫れを繰り返すのはなぜなのでしょうか?
> どのようにすればよくなるのでしょうか?
★☆★☆★☆★☆ ここまで ★☆★☆★☆★☆
[395]ギプス下の擦過創 投稿者/ED 投稿日/2004年09月11日(土)
整形外科の先生方も多いようですので,ご相談させてください.
下腿の骨折に対しギプス固定が少なくとも1週間程度必要で,しかし同部位に擦過傷(通常ならアルギン酸+フィルム材を迷わず選択するような)がある場合,この擦過創のドレッシングはどうされますか? 液漏れで不快になったり周囲の皮膚が浸軟するとしても,ガーゼやソフラチュールよりは,アルギン酸+フィルム材の方がはるかにましだとは思うのですが,1週間全く観察・処置できない状態というのは経験なかったので,介入を断念し,整形外科医にまかせていたら,ソフラチュールが使われていました...
[386]最近思うこと 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2004年09月07日(火)
これまた批判を受けそうですが、2度熱傷の水疱はほんとに破らない方が良いのでしょうか?要は創面がwetな環境を保たれていれば、水疱を破って(というより、unroofingして)フィルムドレッシングにしても良いような気がするのですが・・・。
特に2度熱傷の場合SDBなのか、DDBなのかで治療期間が異なりますし、そこを判断する意味でも「破ってフィルム」のほうが良いように思われますがいかがでしょう?
[388]2度浅部熱傷の治療期間の検討(かなり大雑把。笑) 投稿者/hongmei 投稿日/2004年09月07日(火)
2002-2004年に治療した熱傷患者様のうち2度浅部熱傷の方に限定して1.「消毒またはゲーベンクリーム使用例」と2.「うるおい治療例(消毒なし。被覆材使用)」で治療期間(上皮化するまで)を比較してみました。どちらも7-8例程度です。結果は1.「消毒またはゲーベンクリーム使用例」平均日数14.7日(ほぼ教科書通り)2.「うるおい治療例」平均日数10.5日とややうるおい治療群が上皮化までの期間は短かったです。ただし、年齢や熱傷面積、部位は考慮しておりませんし、厳密にいうと1度の部分と混在していて、なかなか均一な例で検討する事が難しいです。
P.S.2度浅部熱傷にゲーベンクリームを使用するなんて恥ずかしい。私自身が治療したのではありませんので御間違いなく。(笑)
[393]一般人の疑問 投稿者/アイアイ 投稿日/2004年09月09日(木)
今度は本題に関係します。今日、テレビを見ていたら(【ザ!世界仰天ニュース】ですよね・・・管理人注)
顔面熱傷後、33回の皮膚移植を行ったドイツ人女性のエピソードがありました。熱傷後、主治医は丁寧に焼け爛れた皮膚を取り除き、その後、包帯でグルグル巻かれるというシーンがありました。一回目の皮膚移植は、熱傷後3日目だったそうです。(テレビなんで本当かどうか分かりませんけど)最終的には、顔面の凸凹も突っ張りも、専門的なメイクでカバーしていたのですが...。ここで、素人の疑問です。(深さが分からないのでなんともいえませんが)彼女は、皮膚移植しないといけなかったのでしょうかね?ラップ療法だけでは、もう皮膚が再生できないくらいになっていたんでしょうか?ん?皮膚が再生できなくなるって、どのくらいになったらだ?でもやっぱり、顔面のほとんどが焼けていたら、周囲の正常な皮膚から表皮細胞が遊走するなんてできないだろうし、(首も焼けていたみたいだし)事実上不可能か....。こんな具合に、容量の少ない頭でグルグル考えています。まとまりのない話ですみません。でも、現実問題として、顔面〜首の一部分まで熱傷がある場合、深さではなく、顔面のどのくらいが正常に残っているかで、予後(皮膚移植の必要)は変わってくるのでしょうか?
[390]「うるおい治療」発表の場 投稿者/hongmei 投稿日/2004年09月08日(水)
「うるおい治療」は原則薬剤を用いません。創傷治療薬を売っている製薬会社主催の「○○研究会」「××ミーティング」はたくさんありますが、発表しにくいです。(笑)被覆材メーカー主催の研究会は製薬会社に比べて少ないし、さらに「ラップ療法」となってくるとここにも出しにくい・・・・。敷居の高い「日本○×科学会△△地方会」位しかないのか・・・。気軽に気兼ねなく発表できる場所が欲しいところです。P.S.先日は創傷治療薬と関係のない製品を売ってる製薬会社主催の会で発表しました。
[387]反論 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2004年09月07日(火)
>夏井先生
プロスタンディン軟膏について
>問題はこの「100キロの人間が持っている3枚の1円玉」が潰瘍治療効果を持つかどうかである。
とおっしゃられていますが、これに対する反論です。
通常のステロイド軟膏は基材に対する濃度が0.025〜1%のものが多いかと思います。これらの薬に対しても先生は基材の方が効果があり、成分は効果がないとおっしゃられるのでしょうか?0.05%と言えば体重100kgに対し50gです。まさかデルモベートやフルコートが基材のみの作用であるとはおっしゃいますまい。
プロスタグランディンE1はそもそもきわめて微量で効果のある(点滴でも500「μg」)薬です。確かにプラスチベース自体の効果があることは否定できませんが、プロスタンディンに効果がないと断じるにはいささか根拠薄弱な気がします。
[371]ディオアクティブETと手洗い 投稿者/ 投稿日/2004年08月31日(火)
われわれ外科系の医師はたいていは、手洗い部分に傷があれば、治るまで手術禁止といわれて育っていると思います。
もちろん手に傷を作らないよう注意することが大切です。
しかし、どうしても時に手に傷を作る事がある思います。
(特に私はサッカーを今でも時々していますので)
そんな時どうするかといえば、傷を水道でよく洗った上に、ディオアクティブETを張って、そのまま通常の手洗いをして滅菌手袋をすればいいと考えています。
”新しい創傷治療”で学んだことを応用すると、これで何の問題も無いと思うのですが、いかがでしょうか。
[389]褥瘡学会 2 投稿者/しゅんママ 投稿日/2004年09月07日(火)
今回の褥瘡学会参加者は3500人ほど、とホームページで報告されていました。昨年は4200人、一昨年は3800人というのからみると熱狂的な盛り上がりも沈静化してきたのかもしれません。褥瘡の治癒のためにはあれやこれやと議論されていますが、決定打がないというのが現状かもしれません。いいといわれることをいろいろやってみても治らないこともあります。誰かが褥瘡も加齢現象の一つなんだといっていましたが、そういうケースもあると思います。ただ、褥瘡さえ治ってしまえば退院できるのに、施設が受け入れてくれないというケースもあり、外科的処置をせざるを得ないこともあります。褥瘡ってできやすいひととそうでない人といるなあって思うし、あっという間に悪くなっちゃう人もいるし、悩みは尽きません。
[381]熱傷後の冷却時間について 投稿者/しま 投稿日/2004年09月05日(日)
はじめまして。消化器外科医18年目のしまと申します。
いつもこちらのサイトを参考にほそぼそと「うるおい治療」を行っております。
さて、先日、1才の男児が頭からコーヒーをかぶって受診されました。熱傷はI-II度で、自宅での冷却時間は2-3分だったそうですが、来院時かなり暴れていたため、I度の部分にはステロイド軟膏を塗布し、II度の部分は被覆材で被覆しました。翌日専門科へ紹介を希望されましたので、紹介しましたところ、「熱傷はとにかく冷やすことが大事です」といわれ、最初の冷却時間が少ないと指摘されたそうです。
そこで、熱傷後の冷却が大事なことは良く分かるのですが、
皆様のご意見を伺えれば幸いです。
p.s. 4日付けの朝日新聞にラップ療法の記事が載っていましたね。鳥谷部先生のコメントも記載されており比較的好意的な内容でした。小生の周辺でも「うるおい治療」は次第に広がっているようです。
[384]流しの三角コーナーの水切り用袋 投稿者/hongmei 投稿日/2004年09月07日(火)
のり先生が別のHPで「穴あきオプサイト」について御発言なさっていましたが、「穴をあける手間がかかるので最初から穴があいているやつを」と思い、流しの三角コーナーの水切り用ポリエチレン袋を1.デルマトーム採皮創1例、2.網状植皮創2例に使ってみました。
浸出液が多い創に有効と思われます。ハイドロサイトより創に固着せず(ハイドロサイトは意外にくっつきます)、患者様の交換時の痛みもより少なく、しかも安価です。機会があれば是非御試し下さい。
スーパーの台所用品売り場で入手可能です。
[382]尿道カテーテル 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2004年09月05日(日)
他にも傍証があるかと思います。
特に女性の場合ですが
看護師さんたちの挿入手技を見ていると(当院ばかりではなく、今まで赴任した病院は大学病院を含めすべてそうでした)
ま、3はかなり極端ですが、にもかかわらず尿道カテーテルでは早期に尿路感染症を来すことは希のように思われます。
しかも尿路感染の起因菌は(女性の場合)たいていグラム陰性桿菌です。
ということはやはり、尿道カテーテルの感染源は、バルーン長期留置による尿道行からの逆行性感染のように私も思われます。
[383]卒後臨床研修評価システム:EPOC 投稿者/ED 投稿日/2004年09月06日(月)
大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)が運用するオンライン卒後臨床研修評価システム:EPOC(Evaluation system of Postgraduate Clinical Training)というのがあり,研修医自身と指導医が各項目についてオンラインで評価するのですが,その項目の中に,
4.基本的手技(※は必修項目)
15)創部消毒とガーゼ交換を実施できる.※
とありました...
ちなみに「EPOCを利用する研修医の数(約4,500名)が、本年度に研修を開始する研修医全体の過半数を超えた」そうです.こんな手技を実施する研修医が量産されたら困るなぁ.
[380]日本褥瘡学会に参加して 投稿者/たけ 投稿日/2004年09月05日(日)
いま学会から帰ってきました。初めてこの学会に参加したこともあってなかなか有意義な2日間でした。といっても、学会内容は特に期待したものはなく(初めからあまり期待していませんでしたが)、宇宙飛行士の毛利さんの話しと、あとはラップ療法がどのように考えられているかというところが分かりました。
鳥谷部先生は七つ道具が入ったバッグを携帯されながら各会場を練り歩き、布教活動に専念しておられました。元ラガーマンの先生にもしっかり喧嘩を売っておられ、たじたじになっていました。
1日目のラップ療法のセッションは、会場が別の建物であったにもかかわらず(学会評議会の陰謀がどうかは定かではありません)超満員で、鳥谷部先生もしっかり発言されていました。その中で座長の先生が、評議委員会にかけてみるとおっしゃっていました。来年こそはちゃんとしたシンポジウムなどで、保存的治療ということでディスカッションをする場を作ってほしいものです。
ポスターセッションの発表でも人だかりでしたし、まら鳥谷部先生のポスターの前は発表時間でもないのに人がたくさん集まっていました。
今回の学会で気付いたことをちょっと書いてみます。
プロジェクトXでラッパーの人と御会いできましたし、また今後もこれまで以上に活動していきたいと思います。そして来年の学会では議論の場が正式にできることを期待します。
某大学病院のおそらくえらい先生でしょうが、デブリードマンを出血するまでしており、若い先生のせいにしていました。受け狙いのスライドが大半で、大学病院クラスでこのレベルなのかと痛感しました。同じセッションで看護師さんの発表で、何回も植皮を繰り返している症例を発表しており、4回目の入院は保存的に治ったと、手術の適応について考えさせられた、と言っていました。看護師さんの方が分かっているのではないでしょうか。
いまだに熱傷に対してイソジン消毒をしていることを堂々と発表していました。恥ずかしくないのでしょうか。残念なことに私の出身医局の関連病院からの発表でした。情けない。
[378]床ズレ学会(札幌)非公認部会・プロジェクトX 投稿者/toriyabe@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2004年09月02日(木)
公示のごとく、9月2−3日の連続二夜開催します。
学会場では、演題発表(20以上)、辻説法、学会主催の教育講演・シンポジウムでの活動(不規則活動を含む)を通じてラップ療法の浸透を図る所存です。
多くの方々のご支援をお願いします。
ボディガードのボランティアも募集しています。 最近身の危険を感じております。元ラガーの巨体に押しつぶされる悪夢にうなされることがあります。
[376]院内布教活動第2回 投稿者/hongmei 投稿日/2004年09月01日(水)
先日医師向けにうるおい治療のレクチャーを行いました。 どんな反論が出るか楽しみにしておりましたが、大した質問も出ず、「肩すかし」を食らった気分です。私のレクチャーを聞いた当院の医師達が今後創傷治療をどのように行うか、各病棟にスパイを配置して監視してみます。(笑)
[375]ちょっと悲しかったこと 投稿者/たけ 投稿日/2004年09月01日(水)
9ヵ月の男児、熱湯にて両足背部に熱傷を負い外来受診、水疱形成を認めましたが閉鎖療法(ワセリン+ラップ)にて感染徴候もなく経過良好でした。ところが5日ぐらいして急に外来に来なくなり心配して自宅に電話したところ、いい皮膚科をみつけたのでそっちに通っていいるとのこと。
まあ、どこで治療するかは患者に自由なので何も言いません。母親が外来に連れてきていたのですが、消毒が必要無いこと、軟膏類も必要無いこと、シャワーは可であること、ガーゼはよくないことなどなど、懇切丁寧に説明し、母親も分かっているふうでした。結局理解していなかったのか、誰かの横ヤリが入ったのか。
一つ心配なのは、そのいい皮膚科がどのような治療をするかは分かりませんが、従来の治療法をして創を悪化させ、初期治療が間違っていたなどどのたまわないかということです。
まだまだ普及活動が足りませんね。これぐらいのことでめげてはいけませんが、今働いている病院にずっといるわけではないので、まあいいか。
[372]このBBSについての感想を拝見して 投稿者/hongmei 投稿日/2004年08月31日(火)
「新しい創傷治療」を検索エンジンで検索すると、 このHPの他にこのHPを読まれている方々のHPにたどりつきます。いろんな方が御覧になっているんだ!とあらためて感心いたします。感想はほとんど好意的なものですが、中には非医療従事者での方で「専門的なのでわかりにくい」という感想があります。「専門的でわかりにくく」している代表のような私はちょっと反省しております。
[358]うるおい治療後の長期予後(瘢痕癌の発生) 投稿者/hongmei 投稿日/2004年08月20日(金)
今後創傷治療はうるおい治療がスタンダードとなって行くでしょう。かなりの創を植皮などの手術的治療なしで、瘢痕治癒せしめる事が可能になった場合、治癒40-50年後の瘢痕癌の発生についてもこれから考慮すべきと思います。「うるおい治療の瘢痕癌の発生率は○い」と結果が出るのを見届けるまで生きていられるか・・・。
もし同じとすれば瘢痕癌患者は増える事になるかもしれません。
[367]人力車と自動車のたとえ 投稿者/hongmei 投稿日/2004年08月29日(日)
このHPではうるおい治療と従来の治療を「人力車と自動車」に例えてありますが、現在の私の印象ですと従来の治療=ガソリン車、うるおい治療=電気自動車、燃料電池車と思います。
従来法(ガソリン車)と性能(治癒までの期間、治癒後の肥厚性瘢痕などの発生率)は大差なく(と、私は思います)、低コストである、開発途上であるという観点からです。
[368]これだけはどうかなと 投稿者/たけ 投稿日/2004年08月29日(日)
先日このサイトでもリンクされている先生が主催されている勉強会に参加してきました。勉強会には某大学の著明な看護師長さんの講演もありました。
その内容の一部でちょっと気になった部分があったのでメールします。
以上の点です。参加者もかなり多くて活気のある勉強会です。それだけにこのようなことが講演で言われていると残念でなりません。ほとんどの参加者が看護師さんでしたが、これを聞かれた方はかえって混乱されるのではないでしょうか。
[373]先天性心疾患のある子がけがしたら 投稿者/hongmei 投稿日/2004年09月01日(水)
先天性心疾患のある患児が外傷や熱傷を受傷したら、いつも心臓小児科医から「抗生物質を長目に投与してくれ」と頼まれます。感染性心内膜炎が怖いからだそうですが、要求は「長目に」だけで具体的に何を何日と指定もせず、果たして意味があるのかな?と思います。皆様のご意見をお伺いしたいです。
[370]「患者様」について 投稿者/ヤスダ 投稿日/2004年08月31日(火)
夏井先生のご意見、まったくそのとおりだと思います。外来で名前を呼ぶときに「○○様」ということに目くじらを立てる必要は無いと思いますが、あえて統一する必要までないとも思います。お互いに正直に話をするようになると、「○○さん」と呼ぶことのほうが多くなるように思いますが・・・。
ただいずれにせよ、相手をどのように呼ぶかというのは本質的な問題ではなく、医療が患者主体のものになっていないことが問題なんだと思います。しかしその本質的な部分をどう直していくかということよりも、「呼び方」を変えることが問題になり、それがマニュアル化していくことに大きな違和感を感じます。
表現が難しいのですが、患者様(?)をどのようの呼ぶかというのは枝葉のことであり、「患者主体の医療を行うにはどうしたらいいか」が重要なことだと思うのですが、「○○様と呼ぶべきだ」というマニュアルが出来ると、マニュアル自体が目的になり、本当に考えるべきことが忘れ去られてしまう気がします。
でもこの図式って、「褥創マニュアル」と同じような気がしますね。褥創の予防・治療が大切だったのに、いつのまにか「2時間ごとの体交」などの奇妙な部分だけがメインになってしまうといったように・・・。
私自身もマニュアルがあるとついそれに頼りがちなのですが、すべての問題にマニュアルや惰性でなく、自分自身で考えることを忘れないようにしたいと思います。
[366]イソゲル伝説! 投稿者/アイアイ 投稿日/2004年08月28日(土)
今日、元同僚と話していて思い出したのですが...。
80歳過ぎの、脳梗塞後遺症、自力体交不可、寝たきりの患者さんがいました。でも、前腕から手指にかけての動きはなかなかで、身体が向いている方のベッド柵を四六時中、カンカン叩いているのである日とうとう手背に血腫ができてしまいました。最終的には、手首よりの前腕3分の1くらいにまで拡大しました。(この間、ベッド柵にクッションを巻きつけるなどしておきましたが)
そして、できた血腫をどうするか、なのですが...。
夏井先生のホームページ”感染”のところを見ると
血腫は、異物・壊死組織の類になっていて、ということは除去するのが第一選択。でも、主治医はOKしません。となると、密閉し、ドロドロネバネバするのを待つしかないか?ということになり、様々な被覆剤を試してみました。(そもそもこれが間違っていたのかと反省。でも、何かしなければ!の苦肉の策でした。)しかし、全く良くならず。そんなある日、あるナースがイソジンゲル付のガーゼで処置したところ、数日後には血腫がほぼ完全に消失していたのです。この間、この患者さんの全身状態には大きな変化はなく(ずーっと横ばい)、どうしてこんなに短期間で治ってしまったのか、分かりません。故に、今だになかなか治らない創傷一般について”イソゲルってすごい効果あったよね〜”など、イソゲル伝説が根強く残っているのです。血腫のできていた部分は、最終的に浮腫も強く、裂けており、毎回丁寧に優しく洗浄も欠かさないでいたのですが(血腫はいじるなということで)。元ナースの安易な推測なのですが...。イソゲル、といより、ガーゼがドレナージとして効いていたのでしょうか?いまだにどうしてあんなに劇的に治ったのか分からず、元同僚とウーンと考えてしまいました。このところ、ますます高度かつ難解な掲示板にお邪魔するのは忍びないのですが、どなたか教えていただけませんか?
[369]vacuum assitede closure 投稿者/たけ 投稿日/2004年08月30日(月)
最近このVACなる吸引装置による治療がいいよ、いう話しをよく聞きます。先日の講演会でも出ていました。かなりいいとみんなほめまくっていいました。
みなさん、どう思いますか。
ある学会で聞いたのは、アンプタ後の断端部の処置にいいと。断端部といってもドレーンをいれるスペースはあまりないと思いますが、無理矢理ドレーンをいれてフィルムドレッシングで閉鎖しているみたいです。1日の排液量はそう多くない場合、通常の閉鎖ドレーン(J-vacなど)でいいと思うのですが。悪い治療とは思いませんが、本当に必要なのか。
みなさまの御意見をお聞かせ下さい。
[365]JIM9月号(医学書院)見てください〜 投稿者/内科のりーちゃん 投稿日/2004年08月28日(土)
去年10月に投稿したモノがやっと掲載されることになりました。タイトルは「キズを消毒しない医師になりませんか」へたくそなマンガ付きです。(いいんでしょうか・・・)^^
消毒をやめるって何回でも看護師さんには断わらないといけないし患者さんには説明、で労力の要る作業ですものですから最近キズパワーパッドの患者さん向けパンフレットをたくさんもらって活用しています。キズパワーパッド、うちの近くではよく売れてますよ。大きいサイズなんか手に入りません!
[364]うるおい療法お膝元?長野 投稿者/アイアイ 投稿日/2004年08月26日(木)
こんなこと書いてもしょうがないだろ!という批判を承知で一言書かせてください。
以前から、不思議に思っていたのですが....。今春から、めでたくうるおい療法の第一人者といってもよい、お二人の先生が、長野県内の病院に赴任されてきました。私などは、そのことを知ったとき、まるで憧れの芸能人にでも会えるような気持ちでドキドキし、”夏井先生と鳥谷部先生が長野に来るんだって!”と一人興奮し、同僚たちに白い目で見られたものです。
実際には、お二人とも、講演などで全国、時には海外にまで出かけておられる、という現状をふまえれば以前とあまり変わりはないのか?という気もするのですが、私個人としては、こんなすばらしい先生方が長野の病院で実際に治療されているというだけで、自分や家族や友人に何かあれば、迷わず先生方に治療してもらえる!という安心感があるのです。(ほとんどはラップを使って治ってしまうのですが)
しかし!長野でうるおい療法を行っています!傷に消毒はしないし、ゲーベンクリームも使わないよ〜という病院は、ごくわずか。しかも、長野市内には、名乗りをあげる病院はありません。不思議です。普通、もうちょっと盛り上がっても良くないか?と思うのです。講演会だって、何度か行われているはず。うるおい療法に向けて、努力はしているが(必要ないと思うけど)消毒撲滅には至っていない、ということで名乗りを上げていないだけなのでしょうか?
主婦となった今では、娘の通う保育園の先生に、うるおい療法について事あるごとに熱く語ることしかできないのですが...。そして今日も娘は擦り傷を作り、母お手製の使い古した靴下の先を切った、ラップ固定のサポーターを足に履いてすやすやと眠るのでした。ベストな方法じゃないかもしれないが、どうやらベターな方法らしい。そんな感じでうるおい療法を始めとした、これからの創傷治療がたくさんの人に受け入れられることを願ってやみません。答えの出ないコメントですみません!
でも、あんまり実感できないんです。現に、ケガの部分にガーゼあててる子どもしか見なくて...。
[362]テレビ番組で 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2004年08月24日(火)
8月23日夜、NHK教育で、家庭医学豆知識のようなタイトルのショートコーナーで「傷の応急処置」をやっていました。
どんなものかと見ていましたら、「擦り傷などはよく水道水で洗って、汚れをやわらかい歯ブラシで落として、防水性のバンソウコウをはって、乾かしてはいけない。浸潤環境をたもって、細胞培養すべき。」となっていました。
防水性のバンソウコウは?ですが、消毒にガーゼでなくてホッとしました。
しかし、その後「切り傷は創部を圧迫し、挙上する。それで止血できなければ、大腿などのその近位を幅広くしばる。ただしきつすぎないようにし、時間を書いてすぐ病院へ。」
との説明があり、がっかりしました。”大腿などの近位を幅広く、きつすぎずしばる”と、駆血帯ではなく鬱血帯になり、出血が多くなります。
素人が駆血帯を巻こうとするのは危険ですので(救急隊ですら鬱血帯をしてくることがあります。)、
創部の圧迫挙上のみにとどめていただきたいものです。(動脈出血もほとんどは病院までもつはずです)
[363]初めまして。 投稿者/ヤスダ 投稿日/2004年08月25日(水)
私は北九州の緩和ケア病棟で今年5月から働き始めた駆け出しの医師です。
数ヶ月前に夏井先生の「うるおい療法」を知り、とても共感しているのですが、まだ抵抗勢力に逆らえず、創面の消毒をしないようにしているのが精一杯の状態です。
この掲示板を見ることでとても勉強になっており、参加させていただけたらと思っています。
ところで、351番の話題についてコメントさせていただきます。皆さんご存知かもしれませんが、緩和ケアの領域では、鎮痛補助薬として三環系の抗うつ薬が使われています。特に、アミトリプチリンやイミプラミンが使われています。作用機序はまだ不明のはずですが、疼痛に関する求心神経路を抑制する神経系を賦活させることで、疼痛緩和をしているという説があると聞いています(もう少し調べてみます)。実際に抗うつ薬を使っている印象では、うつ病治療よりは少ない容量で鎮痛効果が得られています。緩和ケア以外でも、帯状疱疹後の疼痛や、糖尿病の神経因性疼痛で、これらの抗うつ薬が使われているようです。末梢の血流への影響は分かりませんが、疼痛が軽減することで局所の活動性が改善し、その結果として血流改善につながる可能性があるのではないかと考えます。皆様の意見をお聞きしたいです。
これからも色々と皆さんのディスカッションに参加させていただければと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
[347]捜索依頼:アメリカの教科書 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2004年08月04日(水)
ある先生から「傷口に消毒薬を入れてはいけないことを明記したアメリカの外科の教科書を教えてほしい」と依頼がありました。以前,こう明記した教科書を自分で見ていますが,どの教科書だったか覚えていません。
で,手近にあるいろいろな教科書を探しまくって何とか見つけたのが "Clinician's Pocket Reference (邦題:スカット・モンキー ハンドブック)"です。ここには349ページに "Clean the wound with plain saline (antiseptic solutions used on wound cleasing should be discouraged because they can be toxic to viable celles)" と書かれています。
さて,皆様にお願いしたいのは,他の教科書も探して教えてほしいということです。もしも見つかったら,「書名(出版社),ページ,記載内容」をこの欄に書き込んでいただきたいのです。
興味をお持ちの方も多いと思いますので,よろしくお願いいたします。
A common practice is to disinfect intact skin around the wound with either a povidone-iodine based or chlorhexidine-containing agent. While these agents suppress bacterial growth on intact skin, they impair host defenses and promote bacterial growth in the wound itself. When used, skin disinfectants should be applied from the wound edges outward and care taken to avoid spillage into the wound.(全文)拙訳:創周囲の健常皮膚をポピドンヨードかクロルヘキシジンで消毒するというのが一般的である.これらは健常皮膚の細菌の増殖を抑える一方で,宿主の防御能を阻害し,創部の細菌増殖はむしろ促進する.使用する場合には,創縁より外周性に,創に消毒剤が入らないよう注意して使用すべきである.
Preparation ? Anesthesia usually is necessary for adequate wound assessment, irrigation, and closure.「消毒薬は創内に入ると創の抵抗力を阻害し、感染を増やす可能性があるので消毒するのは創縁までで、創内には入れないように注意が必要である。」と記載されています。
A regional block is preferred if possible. After proper anesthesia and evaluation have been achieved, the wound edges can be debrided if necessary and the laceration thoroughly irrigated with normal saline. Disinfection of the surrounding skin may be performed with povidine-iodine (Betadine) or chlorhexidine, taking care to avoid spilling into the wound, which may inhibit wound defense and increase infection.
Hair need not be removed unless it hinders wound closure.
IRRIGATION伝聞ぽい書き方です.そのものズバリ書かれた本を御存知の方,ぜひ教えてください.
Indeed, some surgeons say that one should not irrigate a wound with anything they would not use to irrigate their own eyes.
CLEANSING OF THE WOUND「殺菌剤は細胞毒性もあるため,創内に入れるべきではない」と書かれています.
Prior to examination or repair, the surrounding skin should be carefully scrubbed with a contact antimicrobial agent(preferably povidone-iodine). The povidone-iodine solution, which is bactericidal, should not generally be applied to the wound itself because this agent is also cytotoxic.
Laceration Repair(P.457)「創傷治癒を阻害するような製剤が創内に入らないようにせよ」として,過酸化水素水とポピドンヨードスクラブが挙げられてます.
Wound Preparation
- apply betadineR[注:10% povidone iodine製剤] to skin surrounding the wound
- avoid instilling products within the wound that retard wound healing
- hydrogen peroxide
- betadine scrub
WOUND MANAGEMENT(P.593)「創に消毒剤を入れると治癒に必要な正常細胞を障害する」「消毒剤は創傷治癒を阻害するので,創内に入れないように」と書かれてます.ちなみにこの本の内容そっくりそのまま(多分...)以下のサイトで読めます.
IV Repair
C. Wound prep.
- Debridement. ... and using any disinfectant in the wound damages healthy cells needed for healing.
- Skin disinfection. Can be performed with povidone-iodine solution or chlorhexidine. Avoid getting these solutions in the wound because they impede wound healing.
[353]壊死性筋膜炎 投稿者/hongmei 投稿日/2004年08月11日(水)
RAでステロイド長期内服中、下腿潰瘍のある患者様が潰瘍から壊死性筋膜炎を発症、12時間足らずで亡くなりました。ちらっと治療内容をみたら、ユーパスタ+ハイドロサイト+フィルムドレッシング!
原理主義の私には「みょーな治療だ」と思われました。
因果関係はびみょーですが、夏のフィルムでの閉鎖療法にはとにかく要注意です。
[359]うーん・・・・ 投稿者/hongmei 投稿日/2004年08月20日(金)
コレステリン結晶塞栓症による1-4趾壊疽の患者様に対して、当院のある科は血行再建を積極的に行っている施設を紹介していました。患者様は下腿の3動脈は開存しており、足背動脈まで良好に触知できますが、容積脈派で趾動脈はflatです。「以前にその施設に転院したら治癒した患者様がいらしたから」が理由ですが、その方は当院での硬膜外麻酔、循環改善剤、そしてラップ療法で粘って治癒したのに・・・・。ちなみに紹介される施設での処置法は照会したところ「ゲーベンクリームなどを特に大意なく使用している」そうです。
[361]アンケート 投稿者/なお@整形 投稿日/2004年08月23日(月)
公の病院に勤務してますと「厚生労働省への点数改正要望」に関するアンケートなるものが時々やってきます。そして要望から何割かは次回の改正に反映されるようです。今年は閉鎖療法普及のために「創傷処置・処理」の見直しを提案してみました。
『消毒しなくなる・毎日通院しなくなる・早く治るなどにより「儲からなくなる」という石がいることも障害になっている。最終的には大幅な見直しは必要と思うが、さしあたってかかる経費分だけでも(特にフィルム材)請求できるようにして欲しい…etc.』
って書いて提出してみました。消極的すぎましたかね?ここにいらっしゃる先生方で、このような要望書の話が来ている施設がありましたら、どんどん提案して頂きたいと思います。
[356]人間は褥瘡で死んではいけないのかを拝読して 投稿者/hongmei 投稿日/2004年08月18日(水)
夏井先生
先生のお考えは理解しているつもりである事をあらかじめ申し上げて書かせていただきます。
>褥瘡で死んだら家族が恨むのだろうか。
いわゆる「褥瘡裁判」は治療が不適切で患者様が死亡したことに対する訴訟でした。私も自分や自分の家族が例え意識がなくても設備の整った病院で褥瘡を作ったら憤慨するかもしれません。
>なぜ「褥瘡専門医」を受傷なさっている医者は,褥瘡
>を特別扱いするのだろうか?
褥瘡は「疾患」よりも「外傷」的な側面が大きいからではないでしょうか。外傷と考えると「病院で医療スタッフが目を離した隙に転倒し、外傷性硬膜外血腫で死亡した例に病院の過失が認められ損害賠償を請求された」判例と同じに事なると思います。病院で外傷で死亡するのはいけない世の中になっているようです。
外傷と考えると「病院で医療スタッフが目を離した隙に転倒し、外傷性硬膜外血腫で死亡した例に病院の過失が認められ損害賠償を請求された」判例と同じに事なると思います。これに関しては外傷性硬膜外(下)血腫を作ったことより、「それを見逃して死に至らせたこと」・・・が損害賠償請求の対象になったかと思います。病院でなくても外傷で硬膜外(下)血腫に至った物を見逃せば損害賠償の対象になる・・・これはある程度仕方ないかと思います。もちろん、硬膜外(下)血腫を診断した時点で家族が手術を希望しなければ問題にならないと思いますし・・・
[354]とびひ 投稿者/薬や てこ 投稿日/2004年08月16日(月)
週末、3歳の娘にとびひができて、創面はただれ気味でセフェム系を内服させて、朝と寝る前に洗浄しオプサイトフレキシフィックス貼っています。しかしこの時期オプサイトフレキシフィックスはやや不適かなとこのHPで再確認しました。ハイドロサイトの包帯まきに変更しようと思っています。
さて、滲出液(淡黄色で臭いあり)が多くでてます。この液には増殖因子が入っているのでしょうか?または起炎菌だらけの不潔な液なのでしょうか?
それと「これからの創傷治療」の巻末に載っておりますフィルム材リストのなかで、未滅菌もので「アクアカバー」と「ミリオンエイドドレッシングテープ」がありますがオプサイトフレキシフィックスと比較した場合、優位差はありますか?職場で紹介しようと考えております。教えてください。
余談ですが当院お石さまは、ドレッシング材にあんまり興味をもってくれず早2年。鳴くまでまとうホトトギスなんていってたらウン十年たちそう。鳴かせてみようホトトギスと思ってはいるものの予想以上に硬く重いです。(なんせ年齢差20年!)より良い情報を提供しているだけなのに現行でも悪くはないだろうと考えているかのようです。悪化してないけど良くもなってないなら、たまには意見聞いてよと思っている今日この頃です。
[360]じわりじわりと・・・ 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2004年08月21日(土)
最近後輩に聞いた話なんですが、うちの医局でも潤い療法が行われ出しているらしいです。さらに最近某大病院からターミナルケアで紹介されてきた患者も腹部創し開にハイドロサイト+オプサイトが使われてました。
じわりじわりと潤い療法が広まっているのが感じられます。
[357]逆性石鹸 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2004年08月19日(木)
くだらない質問ですみません。
逆性石鹸の「逆性」とはどういう意味なんでしょうか? 御存知の方がいらっしゃいましたら,御教示下さい。
「一般に界面活性剤は水になじみ易い部分と油になじみ易い部分から成っています。ふつうの石鹸は、油になじみ易い部分を含む構造全体が電気的に負(マイナス)の性質をもっていますが、逆性石鹸は、その構造全体がふつうの石鹸と逆で電気的に正(プラス)の性質をもっているので逆性石鹸とよばれています。とのことです。
逆性石鹸は石鹸と違ってほとんど洗浄力がありませんが、逆に強い殺菌力をもっています。代表的な逆性石鹸には塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムがあります。
薬局などで販売されている逆性石鹸液はほとんど塩化ベンザルコニウムの水溶液です。逆性石鹸を使用する上で注意すべき点は、逆性石鹸の効果は他にアニオン系物質(洗浄剤)が存在すると失われるという点です。」
[351]84歳 DM ASO 足趾骨髄炎 さて結果は 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2004年08月09日(月)
非常に示唆に富んだ症例ありました。
84歳女性でDM(インスリン使用10年)ASO(MRangioで左大腿中央以遠の途絶)がベースにある左足指の潰瘍を基盤にした骨髄炎です。
H15年3月から左第2趾に潰瘍があり、近医で消毒し、寛解増悪を繰り返していました。
H16年1月骨が露出し当院紹介となりました。
この頃私は閉鎖療法を始めたばかりで、何とかならないかと、指ブロック下に、感染していそうな骨も含めてデブライド・洗浄し、ディオアクティブETにて加療開始しました。シーネ固定し、抗生剤も感受性のあるものを使用し、リプル使用(結局3ヶ月投与)しましたが、結局第2趾は壊死となり(感染所見は陰性化)、隣接趾にも潰瘍出現しました。
2月に第2趾の切断(基節骨基部レベル・創は開放、ディオアクティブET)しました。
しかし3日後より足背が第2MP関節を中心に発赤し非常な疼痛を伴い、創部より排膿(MRSA)あり、閉鎖療法中止し洗浄と抗生剤(バンコマイシン)のみとしました。
しかし、その後も感染おさまらず、夜間は疼痛にて毎晩ボルタレンSP25とソセゴン15使用し続けるほどでした。
3月に感染のコアと推定した第2・3MP関節を(新しい皮切を加えず)前回の創部から切除しました。
しかし感染は収まらず、疼痛持続し、壊死範囲も足背および第345趾に広がりました。
4月にはリプル投与期限が過ぎ、腎機能低下にて抗生剤の中止に追い込まれました。
この時点でもはや大腿レベルでの切断しか選択枝はないものと思われました。
しかし元来自由歩行可能だったため、家族・本人はどうしても足を残す方向で希望されました。
5月に足背壊死組織および第34趾のデブリドマン行い(創は開放、術後持続硬膜外麻酔7日)洗浄を続けました。しかし壊死範囲はさらに広がり、滲出液も多く(膿ではない)、疼痛のためソセゴン中毒寸前になり、それでも大腿切断を拒否し、うつ状態になりました。
ここからが本題です。感染の痛みは完全な開放創にして和らぐはずなのにおかしいと思って投与した、抗うつ剤(アミプリン)が奇跡を起こしました。
足の疼痛がほぼ消失し、ロキソニン投与だけで済むようになりました。
それと同時に、創部に良好な肉芽形成が見られる様になりました。
6月に、骨を中足骨中央レベルで切除しデブリドマン後、底側からフラップ様に皮膚をまわし(第1趾の皮膚も使用)創閉鎖しました。多少創縁壊死はおこったものの、8月、完全な創治癒を得、T字杖訓練中です。(アミプリンは続行中です)
すべての症例でこのような経過をたどるとは思いませんが、非常に示唆に富んだ症例と思います。
特に、医学的に理解できない痛みで末梢血管が収縮して創傷治癒を遅らせていると思われる場合、抗うつ剤は試してみる価値がありそうです。
また、本題とは外れますが、閉鎖療法は痛みを早期に和らげるため、交感神経が緊張せず、血流が良くなり創傷治癒を促進するとも考えられるのではないでしょうか。
[349]馬肉 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2004年08月08日(日)
どうでもいいような話題ですが,「YAWARAちゃん,馬肉で回復」というニュース,どう思いますか? スポーツ業界では時々登場する「治療法」で,この業界ではかなり信奉されている方法じゃないかと思います。
「馬肉がよくて豚肉には効果がないの?」とか「馬肉が効くならシマウマの肉もいいのか?」とか「マグロ肉でもいいのでは?」とか「頭が良くて可愛い馬をこういう目的に使うなんて野蛮!」とか,ツッコミどころ満載なんだけど・・・。
[343]質問ですm(_ _;)m 投稿者/なお@整形 投稿日/2004年08月03日(火)
この場を借りて質問させてくださいませ。
骨折の治療で経皮ピンニングした場合、皆様は刺入部の処置をどのようにされていますか?
[348]オロ○イン△軟膏 投稿者/ED 投稿日/2004年08月05日(木)
オロ○イン△軟膏というロングセラー商品がありますよね.軟膏と銘打ってるけど実はクリームでしょ?と思ってちょっと調べてみたら,主成分は何とクロルヘキシジン! 消毒クリームだったんですね.以下 ホームページから:
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しかし,この【効能・効果】はすごい.ほとんど何にでもOK!の万能薬ってことですね.
「オロ○イン軟膏」は、アメリカのオロ○イトケミカル社が開発した殺菌消毒剤の原液を軟膏化したもので...1972年に主剤をグルコン酸クロルヘキシジンに変更を行ない、現在の「オロ○イン△軟膏」として販売しています。
【商品コンセプト】
グルコン酸クロルヘキシジン配合で殺菌効果に優れた外皮用薬です。擦り傷、切り傷、ニキビ、かるいやけどに効きます。
【効能・効果】にきび、ふきでもの、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも
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早速 製造販売元の★塚製薬にイジワルな問い合わせをしたところ「回答には10日ほどかかる」とのこと.何で10日もかかるんでしょうねぇ.回答が来たらまた御報告します.お楽しみに!
[350]何を揃えていますか。 投稿者/しがない耳鼻科医 [HOME] 投稿日/2004年08月09日(月)
はじめまして。
勤務医としての最後の一年間「閉鎖療法」をやっていた耳鼻科医です。(当然顔面外傷が多いのですが、当直の時は全て・・・。)
現在開業して2ヶ月が経とうとしていますが「外傷の治療もやってみたい」とムズムズしています。
現在は借金まみれでとても色々な材料を揃えるわけにはいきません。
そこで開業している方に質問です。最低限必要なものは何でしょうか?顔に使う際の注意点について教えてください。
[342]副鼻腔炎の治療 投稿者/今は主婦のアイアイ 投稿日/2004年08月02日(月)
こんにちは。
とても久しぶりに掲示板に
お邪魔させていただきます。元ナース、今は専業主婦のアイアイと申します。医療の現場を離れ、今は、患者患者家族の目から医療を見つめる毎日であります。
早速ですが、質問です。詳しい経過などは省略して、要点だけ書きます。急性副鼻腔炎の治療についてです。
大阪のとある耳鼻咽喉科のホームページをみていたところ、保存的治療として
そこで、良くない頭で考えたのですが....。これからの創傷治療流でいくと、直接膿を出してやる、というのが一番かな?と思うのです。場合に応じて、薬剤投与併用。
ただ、考え方にもよって、抗生剤やいわゆる炎症を抑えるといわれる薬剤で詰まっている部分の腫れを取り除き、その結果うまくドレナージさせる、というのもありなのかな?とも思うのです。耳鼻科領域に関しては全くといっていいほど無知なので、このような質問をしてしまってすみません。局所療法として、直接膿を吸い出す、という手技も難しいのでしょうか?こういう場合、内視鏡下で行うのでしょうか?
医療費自己負担が3割の現在ですら、初診から各検査、内服、点滴、はたまた転院、また画像診断料の負担、指導料(何を指導してもらったのやら...)数万円の保険料がかかったんです!そしてこれから先もかかりそうなんです!(わずかですが)
患者側とすれば、短期間に治療させることのできる方法を選択したいんです!今は3割ですが、この先自己負担額が5割にでもなれば、患者の目はもっと厳しくなるでしょう。
”とりあえずもう少し様子をみましょう”が必要な時もあるかもしれませんが、この間にも患者の苦痛、時間、医療費はどんどん使われていくのです。
って書くと、今の治療を批判しているように思われてしまいますが、素人なので分かりません。
いろんなことを書きましたが、ご意見よろしくお願いいたします。
[346]熱傷のラップ療法 投稿者/hongmei 投稿日/2004年08月04日(水)
サブタイトル:「症例とQ&Aで学ぶ最新の熱傷診療」を拝読して(題名につけると長すぎると言われました)
夏井先生
私はこのHPに「入信」してから(笑)入院が必要な熱傷患者様に「ラップ療法」(ワセリン+ラップ。その上はおむつなど)で治療しています。数はまだ数えるほどですが、先生が書かれた事とちょっと異なる印象を持ってます。(以前このBBSでも書いて重複する事もあります)
[341]熱さまシート 投稿者/はまぐり 投稿日/2004年07月29日(木)
傷とは関係ないですが、意味のない治療で悲惨な目に合うということで・・・・・・。
なんと、熱さまシートで窒息とは!
役に立たないが、毒にもならないと思っていたのですが・・・。
意味ない治療は、やっぱり毒ですね!
http://health.nikkei.co.jp/news/top/topCh.cfm?id=20040729c1g2900o29
[338]陥入爪を抜爪後の処置 投稿者/とむとむ@皮膚科研修医 投稿日/2004年07月24日(土)
5年ほど陥入爪に悩まされている患者さんに、先日、私、初の抜爪術を行いました!
親指の両爪側に肉芽がこんもり上がっていて、徐々に増大しており、一週間に1回来院してはソフラチュールを詰め込まれている始末。
何とかしたいと思い、このホームページでフェノール法を知りましたが、”そんなのやったことない”とオーベンに一喝されて、抜爪としました。
痛くない麻酔として裏技?がHPにあり、真似てみたら患者さんからぜんぜん痛くないと誉められてうれしかったです。
ところで、みなさんは抜爪後の処置をどうされていますか?
どうずれば爪床をきれいに、そして肉芽を縮めて爪が生えてくる準備ができるのでしょうか?
初歩的な質問でごめんなさい!教えてください。
[332]放射線による皮膚潰瘍 投稿者/とむとむ 投稿日/2004年07月19日(月)
はじめまして。皮膚科研修医をしています。
実はとても悩んでいる症例があるので皆さんのご意見を聞かせてください。
70代の男性、前立腺がんに対しコバルトをあてた後、深い〜い潰瘍が両側臀部にできています。
周囲の憶測では「線量が…もしかして医原性??」ということになっています。
ただ誰も真実は知らず、担当した放射線科医も転勤となりました。
潰瘍は腹腔内につながるほど深いのでは?と思われ、消化器外科、形成外科にコンサルトするもみな唖然とするばかりでお手上げ状態です。
主治医はウロ科で、ペインコントロールの麻薬が増量していくだけ、私は毎日潰瘍の洗浄をしていていつも心が苦しくなります。
私が洗浄を担当するまではイソジン→生食洗浄→フィブラストスプレー→テグラート→八つガーゼ込めでした。
今は私が担当してイソジン、テグラートは止めてみました。でもまったく潰瘍が浅くなりません。
せめて深くなっていくのだけは食い止めたい心境です。
[327]迷っています。褥瘡以外の「うるおい治療」のメリット 投稿者/hongmei 投稿日/2004年07月16日(金)
今度院内レクチャーで「うるおい治療」(仮称)の事を話そうと思って、今まで治療した症例を振り返ってみました。
褥瘡以外のものについては皆治癒までの期間がかなり長いのです。今の勤務先になってそれまで経験した事のない「とんでもないもの」(苦笑)もたくさん経験しており、それに関しては比較のしようがありませんが、熱傷に関しては従来の治療法と大して変わりません。治癒後の肥厚製瘢痕、ケロイドの発生率も有意差はないと思います。
若く合併症のない両腕の3度熱傷の患者さんに後輩とハーフサイドテストをやった事があります。両腕とも消毒なしで、創部を洗浄後、片方はアクトシン軟膏+アダプティック+ガーゼ、もう片方はハイドロサイトで。結果は・・・アクトシン+アダプティック+ガーゼの勝利!でした。とほほ。
私はうるおい治療を否定するつもりはなく、これからもうるおい治療でやって行きたいと思います。早さはさておき、患者さんの苦痛、治療にかかるコスト、時間についてはメリットがあると思います。しかし、特に外見重視の形成外科である私にとっては「うるおい治療で早く、きれいに傷が治る」と言えないならば、勧める意義がかなり小さくなるような感じです。
うるおい治療を始めて1.5年ですが、褥瘡以外の創については「消毒をやめ、傷を洗浄し、傷の周りの皮膚の保清に努める」事が創傷治療の中で最も重要で、あとは何を塗ろうが貼ろうが、治癒までの期間は患者さんの全身状態など傷を治す力による、というのが今のところの感想です。
このBBSを御覧の皆様の「そんな事はない、まだまだ修行が足りないぞ!」という叱咤激励をお待ちしております。
追伸:褥瘡については「ラップ療法」の圧勝だと思います。
[340]帰省中に来院した患者さんは? 投稿者/taka 投稿日/2004年07月25日(日)
もう少しでお盆がくるのですが、たまたま帰省中の方が外傷で来院された場合どうされますか?
うるおい治療を開始しても治癒するまで通院できない場合、最寄の医療機関にお願いすることになると思うのですが、一貫した治療法でないと患者さんが困惑するかもしれません。夏井先生のホームページに登録されている先生が近隣にいらっしゃるとも限りませんし。
去年は十分説明したうえで被覆材の予備を渡して自己処置としました。(極軽症でトラブルの可能性が低いと思われた症例でしたが)紹介状にうるおい治療をしてくれと書くのもちょっと・・・
皆さんどのようにお考えでしょうか?
[336]褥瘡と患者さんの笑顔を拝読して 投稿者/hongmei 投稿日/2004年07月23日(金)
夏井先生
先生の言わんとなさっている事はわかりますが、
>寝たきりで意識のない患者本人は,褥瘡でも白内障でも
>腎不全でも胃癌でも「苦しんでいる」わけではないのである。
寝たきりで意識のない患者さんはこちらに意思表示をする手段を失っていらっしゃるだけで、実際は苦しんでいらっしゃるかもしれません。患者さんのご意思を知る手段を持たない無能な我々医療従事者が勝手に思っているだけではないでしょうか?
[335]最近の創処置 投稿者/のり@整形 投稿日/2004年07月22日(木)
外来の看護婦数が少ないので、(ひとりで処置することも多々ある)忙しい外来中に水道まで連れて行くのが面倒、水道までいってガーゼをぬらしてくるのが面倒。やはり患者さんの中に消毒至上主義者が多く、いちいち消毒をしない理由を説明するのが面倒。
色々な要素があいまって(自分が楽したいだけ?)、現在の私がやっていることを紹介します。
消毒用の万能びんに20mlの生食と、綿球を入れたものを用意して、使っています。
厳かに綿球をとりだし、摂子でギューっと絞って流します。そのまま綿球で周囲の滲出液をふき取ります。
20mlの生食で大体患者さん10人くらいことたります。(綿球10個は軽くいけます)
消毒至上主義者の患者さんも消毒されているものと思い、疑いもしません(説明と同意を得ていないので問題があるかもしれません。)
初診時などで大量に洗浄する場合は別ですが、再診時から、もしくは創が小さい患者さんの場合この方法でやっていますが、非常にラクチンです。
血液を拭き取るのもやはり生食が便利です。
洗浄の時は水道水(微温湯)も愛用していますが、自分の動線を短くするため(洗浄後の水を捨てに行くのも面倒くさい)、現在生食綿球法をメインにしております。
なかには水道水綿球でもよいではないかと思われる方もいると思いますし、面倒がらずに水道までつれていけよと思われる方もいると思います。
他院の先生の実際の処置を見る機会もなく、ふと他の先生方はどうやっているのだろうと思い、批判は承知で自己流の手抜き法を紹介しました。
[337]病室内に手洗い場 投稿者/hongmei 投稿日/2004年07月23日(金)
創傷治療と直接関係のない話題である事をお許し下さい。
病室内に手洗い場あるいは速乾性消毒液を常備し、処置の際医療従事者の手が汚染されたらすぐに洗浄できるようにする、というのが一般的だそうです。もちろんこの手洗い場は患者さんの洗面などにも使用できます。病室内に湿った手洗い場を置き、細菌などの温床になりはしないか心配です。以前勤務していた病院で検査すると、MRSAの患者さんがいる部屋ではこの手洗い場からもMRSAが検出され、患者さん同士感染させあっているのではないか?と危惧しました。ただし、患者さん同士のMRSAの感染は報告されてないそうです。(調べてないとも言えますが)
皆様の施設ではいかがですか?
[330]脂肪層が多い患者の創りかいについて 投稿者/megumi.k 投稿日/2004年07月17日(土)
外科で、腹部の開腹術をした患者さんがいるんですが、脂肪層がかなり厚かったみたいで、主治医曰く、7cmはあったらしいです。オペ後3日目よりアイテルがみられ、またかい!と思っていましたが、患者さんに主治医は「脂肪が溶けて…」云々。と説明し、私たちスタッフには脂肪層が厚かったから、と説明していました。一箇所だけでなく、現在は2箇所さらに、どうやらナート部全体が今ひとつみたいです。2〜3糸ほど抜糸したらしく、消毒して洗浄そしてまた消毒、とどめのコメガーゼをつっこみ!ということをしていました。確かに脂肪層が厚いとくっつきにくいのかな?と思いますが、実際どうなんでしょう??なにか回避できる方法があったんじゃないかと思えるのですが…
[331]人工肛門作成後の峰窩織炎? 投稿者/一外科医 投稿日/2004年07月18日(日)
はじめて投稿させて頂いてます。直腸狭窄(良性)の治療として、右側腹部に人工肛門を作成したところ、数週間で人工肛門の脇から膿が出だし、2週間ほどで人工肛門周囲15cmの発赤病変と潰瘍ができてしまいました。IVH管理にして便を出さないようにし、洗浄を繰り返しましたが、いっこうによくならず、次に何らかの化学物質の影響かと思いFOY軟膏を使用してみても治癒せず、今度は抗生剤(IPM/CS+CLDM)を使用したら潰瘍底がもりあがってきました。10日ほど使用しましたが、完治にはいったておりません。峰窩織炎なのでしょうか?治療法などいい知恵はございませんか?
[324]ペグケアー 投稿者/ひらNs 投稿日/2004年07月13日(火)
ペグケアーについてお聞きしたいのですが・・・
この前、仕事中にピンク針で指をざっくりやっちゃいました。ハイドロコロイドを貼ったのですが、手洗いやら、なんのかんのと手を使っているとどろどろになってしまい、いまひとつの状況でした。で、ふと、ペグケアを貼ってみました。驚きでした。夜にはがそうとするとはがれない。
なんとかはがすと、傷が治っているではないですか!
はがすときになにやら粉々したのですが、パウダーが混ぜてあるのでしょうか?
傷に使うのはまずいかもしれませんが、やっぱり効果があるのでしょうか?
[329]うちの娘(3歳)も被覆剤 投稿者/薬や てこ 投稿日/2004年07月17日(土)
あせも&アトピー気味でオプサイトフレキシフィックスはってます。このHPで「傷を掻かないようにすればいい」のコメントがあり「なるほど」と思い使ってます。肩甲骨周囲・膝裏にあって肩甲骨周囲はきれいになりました。膝裏も治りかけております。夏場なので一日2回はりかえました。何がいいかというと綺麗になおるのがいいです。
トッピング程度アルメタ使いましたが、洗浄して貼るだけでここまで治りがいいとやめられません。貼付期間中にかぶれなどは見られませんでした。
[328]明日は 投稿者/honyo 投稿日/2004年07月17日(土)
こんにちは、「キミはホントに『密封療法』が好きだなあ」と上司にあきれられている皮膚科ヒラ勤務医です。明日は大阪へ鳥谷部先生のラップ療法のご講演をききに参ります!とても楽しみです♪
[325]局所麻酔の保険請求について 投稿者/MCMC@内科 投稿日/2004年07月15日(木)
またまた初歩的な質問で申し訳ございません。
顔面擦過傷などで異物除去などのためブラッシングをかける際に局所麻酔を施行した場合、保険請求することは可能でしょうか?
可能ならどのような病名にしておけばいいですか?
実際どのように請求しておられるか教えていただけたらありがたいです。
よろしくお願いいたします。
[314]夏はご注意! 投稿者/hongmei 投稿日/2004年07月03日(土)
小児の頚部の手術創に未滅菌ロールタイプのフィルムドレッシング材を貼っていた所、膿痂疹みたいな発赤と膿汁が出現したのでやめました。ごく表層です。持続吸引ドレーンの固定(このHPでご紹介があったもの)を行っていたところにも同じ事が起こり、糸で固定してないし、テープにもかぶれるので、固定に困ってます。患児は気管支炎も起こして発熱が続いており、入浴もできない状態でした。この時期の「うるおい治療」には要注意です。
[316]どういうつもり? 投稿者/hongmei 投稿日/2004年07月06日(火)
市販のアルギン酸塩被覆材付き絆創膏、ハイドロコロイドドレッシング材を販売しているあの会社が今度「泡状の消毒液」を発売した、とテレビのCMに流れていました。すでに他の会社もこのタイプの消毒液を販売してますが、液状タイプよりも流れにくく、傷にとどまりやすいのが、「売り」だそうです。
あの会社は創傷治療がわかってるんだかわかってないんだか・・・・。
[320]新製品情報(ハイドロジェル被覆材) 投稿者/hongmei 投稿日/2004年07月07日(水)
私には「チ○○タドリンク」くらいしか思い付かなかったT薬品のMRさんがやって来て(笑)、挨拶と「創傷被覆材を発売した」という情報をくれました。調べたらハイドロジェルタイプの被覆材です。↓
http://www.taiho.co.jp/corporation/news/20040611.html
このHPを鵜呑みにすると(笑)、私が下に書き込みした
夏場の閉鎖療法を実現してくれるかもしれません。
さっそくアポをとってサンプルを入手したいと思います。ただ、今までのこの手のハイドロジェルタイプの被覆材(ニュージェルなど)は夏場の閉鎖療法にはあまり適さない印象がありましたが・・・。
[323]2004デジカメ情勢 投稿者/MCMC@内科 投稿日/2004年07月13日(火)
そろそろ新たな病院用のデジカメ購入を検討しております(もちろん使用目的は外傷治療経過記録のためです)。夏井先生のデジカメ選びによりますと、200万画素以上の光学ズーム&マクロモードつき・・・ということでしたが、最近のデジカメはほぼこのあたりの機能はクリアしてるように思います。
さらに必要な機能・あれば便利な機能、逆に必要性に乏しい機能などがありましたら、デジカメ選びの参考にさせていただきたいので教えてください。また現在使用されてる機種のレビューや新製品でおすすめ機種なども教えていただけたらありがたいです。私自身は手が少し大きい方なので、あまりコンパクトすぎるのは苦手です。
現在迷っておりますのは、Panasonic Lumix FZ10、Canon Powershot S1 IS(大きさはちょうどいい感じですが私には高機能すぎのような・・・)、現在在庫処分中で価格の下がってるLumix FZ2(¥20000くらい)、先輩ドクターに勧められてるOlympus Camedia Ultra Zoomシリーズあたりです。
これまでの使用機種はCasio XV-3でした(外傷撮影にはほとんど使えません)。カメラ自体がほとんど初心者クラスで申し訳ないのですが、お役立ち情報をよろしくお願いいたします。
[321]院内研修会 投稿者/たけ 投稿日/2004年07月09日(金)
先日, 相澤病院に見学に行かせてもらいました。その時の内容を院内研修会で報告しました。そんなに広い会議室ではないのですが満員の盛況でした。今度は開業医の先生との勉強会と市民講座で話す予定が決まりました。これかも普及活動を頑張って行きたいと思います。
[318]洗脳中です。 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2004年07月06日(火)
昨日から1週間ずつ4人、地域医療実習で5年生の学生が来てます。さて、洗脳洗脳・・・。
学生は当直室に泊まるので、常備してある「これからの創傷治療」がきわめて有効でしょう(笑)
[311]チャンス! 投稿者/hongmei 投稿日/2004年07月01日(木)
院内の医師向けのショートレクチャーを頼まれました。
「傷のうるおい治療」(仮称)についてレクチャーしたいと思います。消毒している諸先輩方からどんな反応が来るか楽しみです。(笑)
[310]市販ハイドロコロイドドレッシング材 投稿者/hongmei 投稿日/2004年06月30日(水)
コンバテック社が一般の介護用品店や薬局で手に入るハイドロコロイドドレッシング材を発売したとのことです。
名前は「ビジダーム」。見かけはデュオアクティブETそのもので、滅菌してあります。当然「かなり御高め」です。(苦笑)
[305]血行再建 投稿者/hongmei 投稿日/2004年06月26日(土)
主旨からそれたので別スレ立てます。
たけ先生
当院には心臓血管外科が存在しますが、ASOの血行再建については非常に消極的で、膝窩動脈以下の閉塞/狭窄についてはバイパス手術を行ってくれません。講演などを聞いておりますと、施設によって血行再建に非常に「温度差」があるのが感じられ、ASOによる壊疽の治療を行う立場としては困惑しております。
>いまは足背、足底動脈までバイパスを行ないます。
このような末梢までバイパスを行った成績はいかがでしょうか?一般的にはあまり成績が良くないと聞いております。再建材料は自家静脈ですか?患者さんに与える侵襲、入院期間、術後合併症、患肢の予後、生命予後に見合う結果でしょうか?
[309]植皮片などの拘縮予防 投稿者/hongmei 投稿日/2004年06月30日(水)
「タイオーバーにハイドロサイト」の続編みたいで、また一部の方を除き話題性に乏しい事をご了承下さい。
植皮や弁状創の治癒後は何もしないと拘縮して、露出部では外見、質感的にもあまりよろしくないです。以前だと患者さんにレストンを貼り、テープで圧迫するように固定してもらってましたが、なかなか面倒で、テープかぶれが多いです。そこで最近は創や植皮片がまだ治癒していない頃からデュオアクティブCGFを使用し、治癒したら以前ご紹介したバイオプラストを貼ってもらってます。厚めのタイプを選ぶ理由は創部の固定性もよいと思うからです。関節部にはシーネのように働きます。
cica careというハイドロジェルタイプのものもありますが、これは高価な事からまだ使った事がありません。
ご経験がおありの皆様の拘縮予防法をおうかがいしたいです。
[306]タイオーバーにハイドロサイト 投稿者/hongmei 投稿日/2004年06月26日(土)
植皮術をされている方以外には話題性に乏しい事を御許し下さい。
植皮術後の移植片の固定、血腫形成の予防にタイオーバー法という方法を用います。(詳細は成書参照)植皮片の直上には従来ソフラチュールやシリコンガーゼを敷いておりました。これだと血腫のドレナージはさておき、湿潤環境を保って創治癒を促進させているかは疑問でした。そこで、植皮片の直上にハイドロサイトを置いてみました。まだ1例のみですが、タイオーバーを取る時従来ですと網目状のシリコンガーゼの穴に糸などがひっかかったりして植皮片も一緒に剥がれないようにかなり神経を使うのですが、ハイドロサイトだとまったく創部に固着せず、剥がしていく労力が省けます。植皮片も問題なく成着しております。今回は凹面だったのでハイドロサイトの上に従来の綿花をおいてタイオーバーをかけましたが、凸面でタイオーバーが必要ない部だとハイドロサイトのみでもよいかもしれません。それからこの方法は特にメッシュなどで植皮片の間に創が混在するようなところには大変有用なのではないかと思います。タイオーバーをとる頃にメッシュの穴も上皮化している可能性もあると思います。ただし、保険適応の面では問題が生じます。
他に良い方法をご存じの方がいらっしゃればご教授いただきたいと存じます。
[308]イソジンガーゼタンポン 投稿者/魔子@内科 投稿日/2004年06月27日(日)
某総合病院の皮膚科で切開排膿された褥創です。仙骨部に10cmx8cmぐらいでしょうか。切開はT字型に入っています。中にイソジンをたっぷり染ませたガーゼを思いっきりつめてあって、上から分厚いガーゼを当てて便で汚れるからとオプサイトをはってありました。
この状態で転院・・・・。切開後1週間ですよ!!某病院では熱が下がったので、これ以上の治療はここではできないとの事だそうです。
向こうからの指示はもちろん、1日2回イソジンガーゼタンポンの交換との事でした。ガーゼを取ったら、ポッコリ穴があいた感じに抉れていました。向こうからの指示はまったく無視で、1日2回といわず便(下痢)などで汚染されたら、3回でも4回でも洗ってラップをはってを繰り返しています。今日で3日目、まだまだ浸出液は多い状態ですが、底面からかなり肉芽の盛り上がりも見られ、ポケットも閉鎖してきています。このまま某病院で診ていたらどうなっていたか・・・・と現在の状態に安堵しています。
[307]創傷治癒後の色素沈着 投稿者/NM@外科 投稿日/2004年06月27日(日)
1歳の前腕熱傷を閉鎖療法で治療しました。味噌汁がかかったキズです。
すぐに上皮化して親から感謝されたのですが、創治癒後に色素沈着が残ってしまいました。
今1ヶ月ごとに経過観察させてもらっているのですが、3ヵ月後の今もマンダラ模様です。色調は少し薄くなったような印象はあります。
熱傷以外にも、少し深い擦過傷などでもやはり色素沈着が残る事があります。
このまま経過観察でいいでしょうか、遮光以外何か方法があるでしょうか?
[298]テープ固定に関して教えてください 投稿者/田舎の整形外科医 [HOME] 投稿日/2004年06月19日(土)
久しぶりに投稿させていただきます。基本的なことで申し訳ないのですが、ご教示ください。小児の顔面の挫創のテープ(ステリストリップetc)固定に関してですが、受傷直後に来院された患者さんの創をHPの方法に準じて、テープ固定するのですが、皮膚が汗をかいたり、創からの出血、浸出液等で翌日見ると、テープが皮膚からはがれ、創が?開していることが良くあります。テープの上をソーブサン+オプサイトで固定しても、湿っぽくなるとテープの効きが今ひとつで開いてしまうようです。私の方法が悪いのか、良い方法がありましたらご教示ください。
[300]未滅菌ロールタイプ考 投稿者/のり@整形 投稿日/2004年06月21日(月)
当院では以前よりS社のオプサイトフレキシフィックスを正式採用しておりました。
コストダウンをはかるためK社のミリオンエイドドレッシングテープを試しておりました。
先日以前より注文していたN社のサージットが届いたのでならべてみてあらびっくり。シール以外全く同じ品ではありませんか?
メーカーに問い合わせたところ「あのーそのー・・」とはっきりとしたことは言いませんでしたが。
[304]誰がどうやって責任とるの? 投稿者/内科のりーちゃん 投稿日/2004年06月23日(水)
内科で特別な手技が出来なくとも創傷治療に携われる、の代名詞になろうと日々努力しています。
今日の出来事です。
先週、近くの大学で両足切断された糖尿病の方が転院されてきました。ひどいASOで心筋梗塞も併発して大変な治療の末無事?切断にいたり自宅に帰れないのでこれから長期療養病院を探すのが目的です。主治医でもないのに看護師さんに呼び止められて傷を見てしまいました。転院前日に抜糸してステリで留めてありましたがイソジンカビカビで髪の毛までついてました。紹介状には「3日に一度イソジン消毒、ガーゼ保護」の指示がありましたがつい無視して洗ってしまいました。ステリを剥がすと縫合部は白い色をしてジクジクしてました。主治医に報告し今日まで毎日洗浄してサランラップで保護しました。所々縫合部が白くなり周囲に少し発赤はありますが感染徴候とは程遠いものでした。今日、1週間後の約束で大学整形を受診したら「悪化している。サランラップ禁止。イソジン消毒すること。念のためフロモックス内服。」の指示がでました。
なんだか責任を押しつけられそうな予感ですし手を引くのが無難でしょうね。それに責任取るのはあっちだと思いますし。・・・しかしかわいそうなのはカンジャサマ。
[303]ハイドロファイバードレッシング材 投稿者/hongmei 投稿日/2004年06月22日(火)
本日この製品を売っている会社のMRさんがやってきて
「in vitroでハイドロファイバードレッシング材は浸出液と細菌をキャッチして吸着する」と売り込んで行きました。感染した創にも使えるのではないか、と言いたかったのでしょう。このドレッシング材は浸出液を吸収してもアルギン酸塩のドレッシング材のように溶解することがなく、除去しやすい点はいいと思うのですが、吸収性、止血効果その他は他のもので十分代用できるので私の診療では出番が少ないです。
皆様はこのドレッシング材はどのような場合にお使いですか?
[296]ハイドロサイトAD 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2004年06月18日(金)
最近スミス&ネフューからハイドロサイトADが発売されていますが、皆さん使用されてますでしょうか。
従来のハイドロサイトを圧縮したものの周囲に粘着性のテープがつき、ティエールと同じように使用できます。サイズバリエーションも豊富です。
特に指尖部損傷に対して従来、ハイドロサイト+オプサイトとしていましたがハイドロサイトADの7.5×7.5を使用すれば約5秒で同じように覆えます。張り方に若干コツがありますが(業者に教えてもらいました)愛用しています。
また、ティエールではハイドロポリマーパッドが創周囲に固着するけど、ディオアクティブETでは1日もたないという滲出液の量のときも、よく使っています。
当院の皮膚科の先生は、褥瘡治療に創傷被覆剤を駆使する方なので、すぐに病院採用されていましたが、あまり普及していないのでしょうか。
[297] 投稿者/なお@整形 投稿日/2004年06月18日(金)
明日、布教活動に行ってまいります。
従来の方法を「悪しき慣習」と表現させていただきます。
さて、どんな反論が来ますか・・・