[293]はじめまして! 投稿者/ひらNs 投稿日/2004年06月18日(金)
いつも、皆様のお話、楽しく拝見させて頂いてます。
このあいだ、キャンプに行ってきました。主人がナタで指をざっくり。山の中だし、病院に行くのもなーってことで、使ってみました、アルギン酸。ハイドロコロイドもサービス。貼りっぱなしで良いといっても、素人の主人は、ケガしたら薬は毎日貼り替えるモンや!と聞かず。次の日には驚きでした。もう、治ってきている・・・
以来、ケガをして血が多いときはアルギン酸、少ないときはハイドロコロイドと愛用するようになってしまった主人です。ちょっとした傷にも使いたがるので、今度はラップを試させようと思ってます。
[295]沈降破傷風トキソイド 投稿者/須田民男 投稿日/2004年06月18日(金)
農作業で怪我をした場合に泥が傷に入っていることが多いので沈降破傷風トキソイドを注射するのですが効能書きによると二回目の接種以降に始めた免疫を得るようなのですが外傷直後の破傷風予防効果があるのでしょうか。また三種混合ワクチンによる破傷風ワクチン接種の効果はどのくらい長く持つものなのでしょうか。 以上の疑問にお答えよろしくお願いします。
[291]これからよろしくお願いします。 投稿者/須田民男 投稿日/2004年06月15日(火)
夏井先生のご好意で仲間に入れていただきました。小田原市でマナクリニックを開業した内科医の須田です。この辺は周りが畑で晴れた日には患者様の多くは畑に出るという場所柄で農作業で怪我をなさる方がいらっしゃいます。
先日も鎌で左の人差し指を大きく切った方がいらっしゃいました。看護婦さんは縫わなくてはならないのではと言い、私も迷いましたがステリストリップで固定して被覆剤で覆ったところがきれいに直ってきました。消毒もガーゼもなしで行いました。初めての治療経験なのでだいぶ心配しましたが二日後に指の付け根がやや赤くなり明らかな炎症所見が見られて心配しましたがすぐよくなりました。抗菌剤の内服を併用したのがよかったのかもしれません。
これからもいろいろ怪我をした方がくるのでそのつどこの方法を試すつもりです。
そもそも私がこの方法を見つけたきっかけは開業したてで出費がかさみオートクレーブや縫合セットを購入することが困難になったことから始まりました。縫合をどうしても必要とする複雑で深い傷は紹介する予定です。現在のところ縫合セットやオートクレーブは購入する予定からはずしておりますがこれでよいのか悩んでいます。
皆様の中で同様の経験やお悩みをお持ちの方がいましたらご連絡お願いします。
[290]心臓手術後の胸骨ワイヤー固定部の痛みについて 投稿者/MCMC@内科 投稿日/2004年06月14日(月)
閉鎖療法と関係はありませんが、心臓病術後で困っている症例がありますので相談させてください。
患者さんは65歳女性で、H12年2月にASD閉鎖+CABGを施行。以後心臓に関する経過は良好なのですが、術後当時より胸骨をワイヤーで縫い合わせた部分に痛みが続いています。当初は半年くらいで消失する例が多いから対症療法で経過をみましょう・・ということで説明していました。しかし4年以上たった現在も同じように痛みが続き、その痛みのため夜眠れないこともあると訴えられます(多少神経質な患者さんで、パキシルを20mg/day内服しています)。
このままずっと痛みが続くことには耐えられないということで、胸骨部に残ったワイヤーの除去を希望されているのですが、実際にそのような症例はあるのでしょうか?文献なども調べてみましたが、これといったのを見つけられませんでした。
何かご存じの先生がおられましたらご指導のほどよろしくお願いいたします。
[292]古い映画の思い出 投稿者/須田民男 投稿日/2004年06月16日(水)
ルイ・パスツールが出てくる映画だったと思うのですが、外科医が血液で汚れた白衣を自慢する時代の話でした。多くの女性が産褥熱で死亡していく中で細菌感染の予防としての消毒法ならびに新鮮な医療材料による治療が強調されていました。その後の戦争医学においても消毒は外科医療にとっては重要な要素となってきているのではないでしょうか。夏井先生の提起されている問題はこの治療の歴史に一石を投げ入れるものであり創傷と感染の成立ならびに治癒に関する画期的な発想だと感じております。古い皮袋に新しい酒を入れるようにこの発想の体系化と歴史的な位置づけをなさるよう期待しています。
[289]海外の創傷治療の常識(非医療従事者編) 投稿者/hongmei 投稿日/2004年06月11日(金)
夏井先生のコメントで
>どなたか海外の動きをご存知ありませんか。
と、ありました。普通にネットで検索をかけると、Vaccuum assited closure,変な外用剤(中国語でした。笑)くらいしか引っかかってきませんでした。medlineで検索できた文献は2002-2003年のものでは「傷の水道水での洗浄は大丈夫」といった主旨のものでした。私の知人で非医療従事者のアメリカ人1名中国人1名に
のうちどれが間違っているか?という質問をしたところ、アメリカ人は3がちょっとおかしい、中国人は2が間違いという答えでした。一般の方の創傷治療の常識はまだまだ日本と同じ?
今度イギリス人の知り合いができたのでまた聞いてみます。
[286]【提案】 投稿者/QP 投稿日/2004年06月10日(木)
[279]一時廃業のスレでの閉鎖療法・湿潤療法に対して提案させてください。
医療業界がサービス業の要素を深める時代となり、また夏井先生が「患者さんが支持してくれてやってこられた」とご自身の著書でも語っておられます。患者さんに耳障りの良い(聞いただけで怖かったり、難解な文字をできるだけ使わない)言葉として、板の常連の皆様に提案いたします。
【提案】『保湿療法』
いかがでしょうか。先日公表された高額納税者名簿では美容・健康食品の業界人が名を連ねました。業界トップはス○ムドカンを発売する銀座○ルカン社長でした。美肌、スタイル良くしたい、病気しらずの健康など一般大衆の強い志向が伺われます。その感性に受け入れられやすい言葉ではないでしょうか。閉鎖・湿潤 よりも『保湿』は化粧品などでおなじみの言葉であり、美顔のためのパックと類似性を持つと捉えられれば受け入れやすくなると考えました。
この板の専門用語『石』をご採用いただいたことに気を良くしての提案ですが、こっちが良いというご意見ガツンといっていただけたら幸いです。
[282]自家治療 A 投稿者/しゅんママ
先日、左手ばかり三度負傷しました。一度目はかすったのですが、二度目はかみそりでスッとやっちゃいました。ここずっとこうした傷にはハイドロコロイドを使っています。2日で治りました。と同時に小指のところの皮膚が欠損した形の傷もできてしまいました。運悪く週末で病院に出勤していなかったため2日、なんとかカットバンでごまかしていましたが水仕事のたびにはがれてくるのではがしちゃいました。湿潤環境におかないとダメだとわかりつつ。最初はなんともなかったのですが段々乾燥して傷はちんちくりんになりまわりは赤くなり、痛みも出てきました。そして今日、朝一番にハイドロコロイドを貼りました。今、うそのように痛みがなくなり白っぽく浸出液に覆われた傷がいとおしくなでなでしています。かみそりの傷もまあカットバンでも治らないことはないと思います。けど、痛みがなく、はがれず、早く治るのはこの方法でしょう。皮膚欠損の傷も小さくてもこんなに痛いのです。それが全く痛みがないなんてもう比べようがありません。いつも横目で痛い治療を受けている患者さんをみていますが、本当にかわいそうでなりません、。さて、今日ハイドロコロイドを貼ったこの傷は何日で治るでしょう。とっても楽しみです。 つ
[288]腋臭症手術後のちょっとした工夫拝見しました 投稿者/のり@整形 投稿日/2004年06月11日(金)
数年前形成外科のお手伝いをしていた時に確かに術後
の血腫が気になっておりました。
確かドレーンは入れていたような記憶がありますが、ドレッシング、圧迫に四苦八苦していたのを思い出しました。なかなかうまく固定できないんですよねー。
[284]テープの剥離剤、粘着溶解剤 投稿者/のり@整形 投稿日/2004年06月08日(火)
皆様の病院では医療用粘着テープを剥がしたあと、皮膚に残っている接着剤を除去するためにどのようなものを使っていますか?剥離剤、粘着溶解剤のなかでこれは使いやすい、もしくはこれは安いなどお薦めのものがあれば教えてください。
[279]一時廃業 投稿者/QP 投稿日/2004年06月03日(木)
半年振りくらいに投稿します。常連の皆さんお元気ですか。「新鮮外傷を閉鎖療法で治療している病院・医師」に登録させていただいてましたが、削除していただきました。通院の患者さんに、日替わりで今日は湿潤・今日はイソジンガーゼというパターンがまずいからです。来年からは自分だけで一貫した治療ができる環境になるため、一時廃業しました。また戻ってきます。
[285]新しいタイプの創傷被覆材 投稿者/nonechi 投稿日/2004年06月09日(水)
新しいタイプの創傷被覆材が開発されているようです。
http://www.anges-mg.com/news/040607.htm
湿潤環境を保ち、かつ、炭酸ガスが高い治癒効果を与えるとか・・・・。
皆さん、ご存知でしたか?
[281]診療科別「閉鎖療法」の普及率 投稿者/hongmei 投稿日/2004年06月07日(月)
主旨がそれたので別スレ立てます。
なお@整形先生
インパクトのある症例があれば1例報告でもよいのでは?是非学会でもご発表していただきたいと存じます。
>整形外科以外の世界では閉鎖療法はどのくらい普及しているのでしょうか?
非常に興味深いご質問、ありがとうございます。
日本形成外科学会会員数約4000人だそうです。整形外科と同様1%が閉鎖療法を行っているとすると、形成外科医はたった40人!少なっ!他の科と重複して入会している医師も多いので、実際の人数はもっと少ない可能性があります。どうりでこのHPの登録数が少ないわけです。医局の同門で閉鎖療法をやっている事が確認できたのが私を含めて4人でした。
他の診療科の皆様、いかがです?
[280]「上皮化,そのあとに」について 投稿者/hongmei 投稿日/2004年06月04日(金)
形成外科医は「手術や怪我の後肥厚性瘢痕、ケロイドになったらどうしよう?」と常に心配しており、「傷が治りました。はい、さようなら」ではなく、ついつい「○か月後にまた来てね」と長くfollow upするものです。診察室に入って一瞬見ればわかるので診察時間はとても短く、しかもお金もかかるし、一部の患者さんにとって「なんでこれだけのために病院に行かなきゃならないの?」迷惑かもしれません。さて、
3か月後は明らかにテーピングした方が瘢痕の拡大は少ないが、1年くらい経つとテーピングしないのとあまり変わらないという報告があるそうです。私もテーピングの瘢痕拡大の防止効果には疑問があります。師匠の真似をして私は顔にはテーピングしていませんが、特に肥厚性瘢痕やケロイドが生じて困った経験はありません。ただし、お化粧しない方(男性、お子さん)の日焼け防止のためにテーピングをお勧めする事はあります。
[273]N社のロールタイプフィルム 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2004年05月29日(土)
先日公約したN社のロールタイプ未滅菌フィルムが入荷しました。
使用感ですが、多くの面でS社のものよりメリット大と思います。
仕入れ値でS社のもののほぼ2/3でした。
故に装着感が低く、密着性も高い。反面当然弱い。
S社のものは上の厚いフィルム(意味分かりますよね?)を取り除くのに一苦労しますが、N社のものは剥がしやすい工夫がされている。
まだ使い始めですので問題点等有りましたらまたレポートします
[278]壊疽の治療に用いる末梢循環改善剤 投稿者/hongmei 投稿日/2004年06月01日(火)
虚血性の皮膚潰瘍に用いる末梢循環改善剤(経動静脈投与)のうち皆様がより効果的と思われるのは何ですか?
私が今まで使用した薬剤の印象は
この他にも安全で効果的という全身投与の薬剤がありましたらご教授下さい。
[243]褥創担当医がいなくてもチームは動くものでしょうか。 投稿者/近江 投稿日/2004年04月19日(月)
2003/09/27にカキコさせていただき、ご意見を伺いました。その節はありがとうございました。(ちなみに。あの患者様は、紙パンツにかえ、その後胃ロウを増設し、間もなく治癒に至りました。再発と治癒を繰り返してはいますが、ごく軽くすんでいます。)
私の勤務先はいわゆる精神病院です。病棟が5つあり、病棟によってナースの処置レベルに差があるのが現状です。全病棟を回診しているのは当院の褥創管理担当医である私ひとり。全く知識を持たないナースしかいない病棟もあるので、病棟間格差は埋められません。仕方ないのかもしれませんが…。精神科特例やら何やらでナースも最低限ぎりぎりでやっているので、新しい処置の知識を勉強するように強要しがたい処があります。
「私がいるうちはまあいいか」と先送りにしてきたツケが廻ってきたようで、来年の4月に他の施設へ私が移動になる可能性がでてきました。私が当院に赴任する前から褥創に取り組み、知識も(こちらでも)充分通用するナースがいます。彼女に回診を任せたい処です。私の後任者は褥創の知識は皆無の筈。褥創だけではなく、皮膚処置一般までもいつのまにか取り扱っている現状を考えると、経験のある人間が回診を…と思うのですが。
私以外の常勤のドクター4人もまた創傷処置をこれから勉強となるとお忙しい方ばかりなので難しいと思います。(30代前半の私以外が全員50代と40代、しかも40代のドクターは副院長です。管理職多し。)
褥創管理チームの委員長には彼女の名前がついています。委員長なのはともかくとして、実際に回診をして処置の指示を出して…というと同業のナース同志では難しいことらしい。
もし、ナースを実際の処置上のトップとしてうまくやれている処がありましたら、教えていただけないでしょうか。
[274]閉鎖療法の適応について 投稿者/田舎の整形外科 投稿日/2004年05月29日(土)
田舎で開業している整形外科医です。以前から創傷治療ににハイドロサイトやデュオアクティヴ等を使用しています。閉鎖療法の威力にはいつも驚かされておりますが、時に肉芽が盛りすぎて上皮化しなかったり、創傷治癒が遅れたりすることがあるようです。こんなときにガーゼに変えたりするとスーと治癒したりすることがあります。もう語りつくされた話題かもしれませんが、あえて皆さんのご意見を伺いたく投稿しました。よろしくおねがいいたします。
[277]自家治療(笑) 投稿者/hongmei 投稿日/2004年06月01日(火)
先週自分の内果部の靴ずれ(直径7mm程)を湿潤創傷治療で治療しました。治癒までに5日かかりました。
そこで雑感を。
もうラップ療法を知ってしまったし、自分がかわいいので消毒+軟膏+ガーゼなんて治療はしたくないです。
いや、信者たるもの、殉教のつもり勇気を出して行うべきだったのでしょうか!?
[272]遺伝子治療 投稿者/内科のりーちゃん 投稿日/2004年05月28日(金)
循環不良による潰瘍の治療に自分の骨髄から血管再生能のある細胞をよってきて潰瘍付近に打ち込む、という治療があるんですね。ASOでかかとが黒くなった方がいて悩んでいると近くの大学でその「遺伝子治療」が可能と聞きさっそく押しかけて話を聞いてきました。入院は約1ヶ月でまず全身にガンが無いか調べて自己血輸血の準備をして全身麻酔で骨髄採取…フムフム…
「それで局所処置は…?」と聞くと
「(何言ってんの?)フツーですよ。」
「フツーと申しますと、あの、ガーゼとか…」
「(そんなことよりアカデミックなこと聞いてよね!)私たちは細胞を打ち込んで局所は皮膚科の先生に来てもらうのよね。(だからよく知らない)ガーゼしてるよ。」とのこと。
なーんてことでしょう!初対面にもかかわらず「それもったいないです!ガーゼをやめたら成績が上がるのではないでしょうか?」と思わず言ってしまいましたがベテラン先生は動揺なさらずただ疲れた顔をなさって去っていかれました。遺伝子治療の効果は血管造影ではわからないほどの網細血管の増生だそうで「潰瘍の治癒をもって治療効果とする」そうです。他の施設の遺伝子治療も局所は消毒ガーゼなんでしょうか。ASOの方は悪化が無いためもうしばらくうちでがんばることにしました。
[275]ラップ療法における工夫 投稿者/kikuyan 投稿日/2004年05月29日(土)
田舎の内科医です。創傷治療に被覆剤に加えてラップを使用していますが、変な質問で恐縮ですが、ラップを切ってはるときに、ふちが丸まってしまってそれを元に戻すのに四苦八苦することが多いのですが、皆様、どのように工夫しておられますか。また、ラップは1重で貼ったほうがよいでしょうか。余ったのを、2,3重にして貼ることもあるのですが、しわができて密着が悪いような印象です。それと、ラップをはっていると、むれるためか、翌日には皮膚がふやけて白く、しわしわになることもあるのですが(先日熱傷の人で経験)、特にそれでも問題にするほどではないのでしょうか。ご意見お聞かせください。
[269]ラップによるかぶれ 投稿者/MCMC@内科 投稿日/2004年05月24日(月)
非常に初歩的な質問なのですが、ラップ自身に皮膚がかぶれてしまうケースってあるでしょうか?軽度の擦過傷を負ったとメールで相談をうけた知人にワセリンとラップ処置をすすめたところ、翌日からラップを貼った部分がかぶれてかゆいとメールが来ました。自分で実際に見てませんのでこれがラップのせいなのか、外傷によるものなのか判断できません。ラップ自体によるかぶれを訴えられたりする患者さんはいますでしょうか?私自身は経験ないんですが、なんせ症例数が少ないもので・・・(^^;)
もしそのような症例がありましたらご教示よろしくお願いいたします。
[271]小児のおしり洗浄について 投稿者/うみん@小児科2年目Ns 投稿日/2004年05月25日(火)
小児(新生児・乳児)限定の話ですが、便によっておしりに皮膚炎ができてしまっている場合にはできるだけ毎回洗浄をしてあげるべきだと思うのですが私が読んでいる文献ではそうではありませんでした。
創傷治療のサイトを読む限りでは洗浄は必須ですがおしりかぶれについてはそうはいかないようです。
上記のような機械的刺激によって洗浄することは皮膚に刺激を与えることとなり皮膚炎の悪化を招くこととなると記載されています。
小児排泄研究会というところでは「洗浄は一日一回お風呂の時に石鹸で優しく洗って上げ、その他は洗浄はおこなわない」ということのようです。
私は「洗った皮膚を油脂成分を補正すればいいだけのこと。」であると思っていましたが皮膚が強くない小児では洗浄は好ましくないのでしょうか。
ご意見ご感想お聞かせ下さい。
文献
「小児のストーマ・排泄管理の実際」へるす出版
著者名 : 山場サ洋次・溝上祐子/編
http://www.meteo-intergate.com/catalog/product_info.php?cPath=6_6070&products_id=2015
> お尻周囲の汚れを取るのが目的であって,洗浄回数や圧 力や年齢にとらわれる必要はないようにおもいます。 > ワセリンはすぐ落ちるので,必要以上の圧力による洗浄は必要ないし,軟膏により乾燥も防ぐ事ができますよ。とありましたが、小児では「洗いすぎは皮脂を失い、皮脂膜の再生が間に合わないうちにまた洗うことでさらに皮脂を喪失してしまうこととなりますます皮膚のバリア機能を低下させてしまう」と文献に記載されております。ましては石鹸を使用した場合には皮膚が元のphに戻るには45分から2時間かかると言っています。
[266]高齢者熱傷を拝見して 投稿者/hongmei 投稿日/2004年05月22日(土)
夏井先生
いつもながら見事な治癒っぷり(笑)感服いたします。
私も湿潤創傷治療で熱傷の治療を始めて「もしかしたら、教科書の2度(特に浅部熱傷)の治療期間を書き換えなくてはならないのかも」と思ったりします。
ただ今従来法と湿潤創傷治療で治療した熱傷(2度)の治療期間、通院回数等を調査中です。私の最短経験では2歳の前腕の2度浅部熱傷(3x2cmくらい)の受傷後「4日」です。
まだまだ経験は少ないのですが、熱傷の治療をしていて、現在のところ先生のご意見と異なる点は
1-3についてはこの掲示板を御覧の皆様にもご意見をお伺いしたいと思います。
[260]消化器外科の慣行? 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2004年05月20日(木)
こちらのサイトには消化器外科の先生がかなりいらっしゃると思いますのでおたずねします。
私が今まで研修した病院では、消化管の切断後、断端をイソジン消毒するように教わってきました。理屈から考えれば無意味どころか有害と思われるんですが、皆さんの施設ではどうされているでしょう?消毒しているのはうちの医局系列だけでしょうか?
消化管を切ったあと消毒なんかしたこと無いという方がいらっしゃれば教えていただきたいです。(無意味なことはアッペの腹腔鏡手術を考えればすぐ分かるんですけどね(苦笑))
[264]褥創のラップ療法 実施医療者のリスト掲載のお願い 投稿者/toriyabe@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2004年05月21日(金)
褥創のラップ療法を実践している医師、医療者、病院、施設、訪問看護ステーションへのお願い
ラップ療法は、いまや多くの施設で実施されるようになりました。ラップ療法を希望される患者・家族の便宜を図ることと、実施されている医療者の交流を目的として、実施医療機関・施設・訪問看護ステーションなどのリストを、サイト上で公表しようと考えております。掲載希望の方は私のほうまでメイルでお知らせください。
「新しい創傷治療」夏井先生のような形式を予定しております。
[265]これでいいの? 投稿者/hongmei 投稿日/2004年05月21日(金)
困った症例です。
足の糖尿病性潰瘍の患者さんがいらっしゃいました。
潰瘍だけなら湿潤創傷治療で十分治療可能と思われましたが、足関節より末梢が健側の2-3倍に腫脹し、熱感があります。半年前に骨髄炎と言われたそうですが、それ以来入院先の担当医からレントゲン検査は受けてないそうです。これは骨髄炎がまだくすぶっているに違いない、と思い、整形外科にコンサルトしたところ、レントゲンでは中足骨がすべてぐちゃぐちゃ(苦笑)でした。本来切断だが、血液検査で炎症反応がそれほど高くないため、このままでもいいだろう、とのことでした。
患者さんご本人は切断は望まれておりません。
ただ、この骨髄炎、そのままにしておいてもよいのでしょうか?糖尿病のコントロールは現在まずまず良好ですが、以前は相当ひどかったものと予想されます。
[268]コレステロール塞栓症による足壊疽の治療 投稿者/hongmei 投稿日/2004年05月23日(日)
今まで上記疾患による足の壊疽には全敗(切断+透析、死亡)してまいりましたが、この度大動脈瘤バイパス術後の趾壊疽に対して硬膜外麻酔が著効し、疼痛のコントロール+足趾全体の血行改善が得られ、残った2趾の壊疽に対して退院後はひたすらご自宅でラップ療法(フィルムドレッシング交換)を行っていただき、もうすぐ治癒するところまで至った症例を経験しました。
コレステロール塞栓症は下手すると心臓カテーテルの検査のみで発症し、患者さんは足の疼痛、腎不全、消化管穿孔などの重篤な合併症を引き起こし、生命も脅かすことになる苦痛きわまりない疾患です。患者さんの「検査だけだったのになんで!?」という思いから医療者との間にトラブルが起こりかねません。
治療法は現在有効なものがなく、対症療法ばかりです。硬膜外麻酔も文献的には選択肢の一つにありますが、私が経験した症例は発見が遅れた、全身状態が悪すぎるなどで使用できませんでした。今回初めて疼痛コントロールのために行ってみて、著効しました。
もし、今後このような症例を経験したら条件の許す限りでまず行ってみるべきではないか?と思っております。
皆様でコレステロール塞栓症に著効した治療法があればご教授いただきたいと思います。
[263]微力ながら布教中 投稿者/(DK改め)半角斎@整形 投稿日/2004年05月21日(金)
院内褥瘡対策委員になったのをきっかけにこのサイトにたどり着き、「傷を消毒しない、ガーゼをくっつけない」医者になって何ヶ月かたちました。看護師さんの勉強会でも創傷治療の講義など(夏井先生の本やサイトの受け売りですが)やった効果か、私の外来で新鮮な切り傷、擦り傷が来ると、プラスチックボトルに蛇口から微温湯を詰めて出してくれるようになりました。次のターゲットは他の外科の先生方ですが、今度東京のセミナーに参加しますので、その話を医局の勉強会で広めてやろうと企んでおります。(当日メーカーの方に言えば、ビデオ撮ってもいいんですよね>夏井先生)
[262]養護教諭 投稿者/中村 守@外科 投稿日/2004年05月20日(木)
近所の養護教諭の先生が困っているらしいという話を、その学校の校医から聞きました。
私は湿潤治療やラップ療法を、患者さんに積極的に啓蒙しています。いくつかプリントも作りました。
学校で子供のキズが消毒されると、親が私のプリントを持って抗議に行くことがあるそうです。
養護教諭の困惑も良く分かります、公式のmanualがあるらしく、これが湿潤治療と真っ向から対立する従来の消毒法らしいです。
そこで、彼女たちに手紙をかいて、いずれ講演(洗脳)にいくつもりにしています。
そこで問題です、消毒液とガーゼは簡単に手に入りますが、一般に手に入る被覆剤はありますでしょうか?
幾ら、ラップ療法がいいといっても、公式manualに載せるのはチィートむつかしいでしょう。
公式manualがないと彼女たちは動けないと思います。
[261]下腿の鬱滞性潰瘍 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2004年05月20日(木)
>夏井先生
まだ、こちらへ来て日が浅かったので「下腿の慢性潰瘍」を先ほど初めて読みました。
鬱滞性潰瘍は先生のおっしゃるとおり難治かもしれませんが、すべての鬱滞性潰瘍が難治ではないと思います。
下肢静脈の鬱滞性潰瘍は3パターン考えられます。
このうち、1,2については医原性による1(下肢静脈瘤手術時にまちがって深部静脈を結紮してしまったもの)をのぞき難治と考えてよいと思いますが、3についてはストリッピング手術で劇的に軽快する例がほとんどです。そして、鬱滞性潰瘍のうち圧倒的に多いのが3のパターンではないかと思います。(1は静脈瘤症例400人に一人ぐらい、2は100人に一人ぐらいの割合だと思います)鬱滞性潰瘍を見た時に、まず下肢静脈造影を行ってみることをおすすめします。これで深部静脈閉塞が無く、大小伏在静脈の逆流または交通枝の逆流がある場合はストリッピングを行ってみてはどうでしょう。(もちろん深部静脈閉塞症の時はストリッピングは絶対禁忌です)
[249]肉芽組織 投稿者/hongmei 投稿日/2004年04月29日(木)
皆様、こんにちは。
湿潤創傷治療を始めて思った事ですが、いわゆる「肉芽組織」の定義があいまいなことです。教科書にも何も根拠がなく、視診上のみで善し悪しを決めることしか書いてなく、大いに主観が入ります。皮膚全層欠損の湿潤創傷治療中に見られる肉芽組織は従来の消毒軟膏、ガーゼ治療を行う過程で見られる肉芽組織とは視診上異なった所見を示すものもあり、「これ、不良肉芽では?」と思って今までは切除していたような所見のものも治療を続けるときちんと治癒するものも多く、教科書に書かれている肉芽組織の善し悪しについての記載はあまりあてになりません。そもそも切除するべき「不良肉芽」というものは存在しなかったのか?
皆様は不良肉芽と良い肉芽組織の鑑別をどのうようになさっているかご教授頂ければ幸いです。
[259]Day Surgery Stripping 投稿者/hongmei 投稿日/2004年05月19日(水)
カネコ先生
>ストリッピング手術は残念ながらほとんどの病院で腰
>麻+1週間ベットに縛り付け&患肢挙上+弾性包帯巻
>きっぱなしと言うもので、患者さんに抵抗の多い治療
>法です。しかし、実はやりようによってはDAY
>SURGERYで出来る治療です。弾性包帯も3日付ければ
>十分です。
この麻酔は全身麻酔ですよね?
不勉強で申し訳ないのですが、当院の心臓血管外科ではストリッピングはほとんど行われておらず、局麻下の結紮がほとんどです。私がまだ若い頃は猫も杓子もstrippingだったような記憶があります。
適応の違いをご教授いただければと存じます。
[245]手強い下腿潰瘍 投稿者/hongmei 投稿日/2004年04月21日(水)
湿潤創傷治療を行うとほとんどの創は改善しますが、全然改善しない症例もなかには存在します。現在困っている症例について皆様のお知恵を拝借したいと思います。
症例:現病歴:45歳、女性。3年前から両下腿に潰瘍が出現、近医や自己にて保存的治療(軟膏、消毒)を行われるも改善せず、潰瘍が拡大し、疼痛も出現したため、当科紹介受診。既往歴:神経性食思不振症で通院中。入院し、湿潤創傷治療にていったん左内果のみとなり退院しましたが、退院後再び両下腿に出現。特に左内果付近はいっこうに治療に反応せず、肉芽の色も黒色です。当初うっ滞皮膚炎からの潰瘍を考えており、潰瘍の組織所見でも深部に肥厚した小静脈は見られましたが、静脈血流シンチでは静脈環流障害の所見に乏しく、静脈瘤の手術の適応はないとのことでした。血管炎の可能性も低く、膠原病を疑い行った血液検査でも有意な所見なしでした。年齢からASOは考えにくいのですが、もしやと思いパルクス10μg/日を7日間投与しましたが、全く効果なし。既往歴から栄養障害も考えられますが、最近の血液検査では若干の貧血は認められるものの、albは3.5mg/dlと低栄養状態とは言えません。潰瘍は10×5cmと広範囲で入院手術も勧めておりますが、本人は侵襲的な治療を拒否されております。
[256]【未確認情報】新製品? 投稿者/hongmei 投稿日/2004年05月17日(月)
皆様、こんにちは。
ロールタイプの未滅菌フィルムドレッシング材はこれまでS社の オ○○○○○の独壇場ではないか?と思われましたが、噂ではN社から新製品が発売されたそうです。お値段もS社のより安価で、使い勝手も良いとか。N社のHPでは確認できませんでした。ど
なたか詳しい情報をお持ちの方がいらしたらご教授下さい。
[257]いよいよ、消毒しない、湿潤治療がmajorに 投稿者/中村 守@外科 投稿日/2004年05月17日(月)
今月の医師会雑誌は、「一般診療における消毒・滅菌」が特集記事でした。
「一般診療における創傷処置」で千葉大の滋賀先生は、「消毒」の項で、「必要に応じて消毒薬を用いて消毒する。」と文を始められているのに、消毒薬の細胞傷害性などを説きつつ「すなわち、洗浄の段階で創の清浄化が得られていれば消毒は必要ないし、むしろ消毒してはいけないということである。」と文を結んでおられます。
「おわりに」では湿潤環境を保つためにガーゼ以外の適切なドレッシングを行う。---創の消毒は行わない。--局所に対する抗生剤物質の投与も行わない。
と、極めてまっとうな内容が書いてありました。
そのほかの著者の論文も、このHPほど徹底的ではありませんが、おおむね夏井先生の論調に近くなっています。
[250]良い発表の場、ありませんか? 投稿者/内科のりーちゃん 投稿日/2004年04月30日(金)
いつも掲示板で使える情報を頂いてありがたく思っています。
以前にご相談させていただいた糖尿病性神経症のやけどの男性ですが趾の腱が見える創で先端の骨が剥き出しになっていたにもかかわらず(以前の私なら迷わず整形外科紹介→消毒→切断?)ラップしてコソコソ骨を削って3ヶ月後なんとか機能障害も残さずちょっと短い趾となって退院しました。こういう症例をどこかで発表して新しい創傷治療、ラップ療法を広めたいと思うのですがどこに持っていったら良いかわかりません。写真もあります。夏井先生に(また)投稿もしてみました。
良い案がありましたらどうぞ教えてください。
それとも、、、下手に内科がそういうことをしだしたら危険でしょうか?専門の先生方のご意見もお伺いしたいです。
[255]院長面談で 投稿者/ 投稿日/2004年05月12日(水)
当科の手術件数が減っていることについて
「今まで植皮していたような潰瘍も保存的治療で治癒することが多くなっているので、今後皮膚潰瘍の手術件数は全国的に減ると思います」なんて大見えきってしまいました。(笑)
そうですよね?皆様。
[251]指ブロック―園畑法 投稿者/佐賀の整形外科医 投稿日/2004年05月03日(月)
先日、掲示板上で指ブロックについての田舎の整形外科さんの投稿の補足をさせていただきます。佐賀大学の園畑らが精力的に開発した簡便・確実な方法ですので、ご参照いただければ幸いです。(私の指も実験に使われた感想ですが、この麻酔法以外は、残虐行為だと思っています。)
園畑法(皮線上皮下一回注入法)(各種1回注入指ブロック法の検討 日本手の外科学会雑誌18巻4号 Page476-479(2001.12))
注入方法は、ブロックが必要な指の背側から、術者の母指と示指で手掌指節皮線を両側からはさみ、つまみ上げ(これもコツの一つです)、その中央より27Gの注射針で皮下に薬液を、ゆっくり注入します。手掌指節皮線を選ぶ理由は、自分で針先で他部位をつついて比較して頂けるとわかると思いますが、この部の痛覚は他部位と比し有意に鈍いからです。(痛覚検査による指ブロック針刺入点の検討 小河賢司 園畑素樹 整形外科と災害外科52巻2号 Page322-324(2003.03))薬液量は1%キシロカイン2mlで十分です。効果発現時間は3-5分ほどで、掌側ならばMP関節部以遠部、背側ならば、PIP関節以遠部が麻酔されます。なお、母指の神経の走行は他指と異なり麻酔効果が一定しない印象を受けます。ブロックに不慣れな研修医でも、示指から小指で注射器の本体を把持し、母指を用いて注入すれば、安定し確実な麻酔が可能で、患者さんも痛みは一回のみですみます。さらに、小児ならば、同様の方法で注射器を持つ手の小指球部で、小児の指を押さえて、注入すると多少のあばれにも対応できます。
[254]無責任つながりでは 投稿者/游星@いな科 投稿日/2004年05月11日(火)
ノモンハンの夏(半藤一利,文春文庫)
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167483106/249-6456221-5965912
太平洋戦争日本の敗因(1)-(6)(NHK取材班,角川文庫)
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041954126/qid=1084254212/sr=1-8/ref=sr_1_10_8/249-6456221-5965912
も,おすすめです.
60年経っても日本社会は何も変わってないのがよくわかって,なかなかけっこうです.
失礼しますた.それでは
[252]抗生物質の皮内反応 投稿者/hongmei 投稿日/2004年05月10日(月)
日本化学療法学会などではペニシリン系、セフェム系などの抗生物質の皮内反応を廃止する方向に動いていますが、このHPのリンク先であるNPOではこれに反対する意見を出されており、その理由も理解できるので困惑しております。
皆様のご意見をうかがいたいと思います。
[246]vacuum assisted closure 投稿者/hongmei 投稿日/2004年04月23日(金)
vacuum assisted closureを心臓手術後の前縦隔炎に試みた事があります。アメリカには専用の機械が販売されておりますが、
↓
ttp//www.worldwidewounds.com/2001/may/Thomas/Vacuum-Assisted-Closure.html
日本では輸入業者が倒産したとかで、手に入りません。
文献を参考に(visual dermatology 2003年6月号。トリヤベ先生の文献も載ってます)自作でポリウレタンフォームドレッシング、フィルムドレッシング、持続吸引ドレーンを用いて2例行いました。1例は特に合併症なく御若い方で、残念ながら途中で敗血症となり4日で中止しましたが、短期間でものすごいスピードで肉芽があがりました。1例は糖尿病+透析患者で2週間ほどやっても全然肉芽があがりませんでした。
文献の通りに行うと、テープのズレですぐにドレーンが効かなくなりいつも貼り直し。なかなか苦労しました。もし、この方法のご経験がおありの方がいらしたら、どうしたらドレーンを陰圧に保てるか、ご教授いただきたいです。
上手く吸引できればポケット形成しているような比較的大きな創を短期間でかなり縮小できる有効な手段と思われます。英文の胸部外科の雑誌でよく投稿されています。
以上、現場から「できれば手術したくない手術屋」がお送りしました。(笑)
[248]水虫の治療って・・ 投稿者/いの@内科 投稿日/2004年04月29日(木)
はじめまして.足趾などの白癬菌症の治療って,昔から乾かせって言われてますが,これはどうなんでしょうか.湿潤がいけないから裸足でいろとか,ずっと言われてきてると思います.自分の見解も特にないのに,皆様の御意見を聞くのもなんですが・・.
[247]注射の後 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2004年04月25日(日)
かなり昔の過去ログで2回ほど、注射の後、揉むのか揉まないのかというテーマがあります。
夏井先生も過去ログ上は、結論出されてなかったはずです。
自分なりに考えてみました。
組織の循環障害について;
数年前、悪名高きオーベスト指ブロック(指間部にするやつ)を、高齢の偉い先生がやっていました。
案の定、直後より指の色が悪くなって来ました。
どうするのか見ていると、注射の部位を数回揉んだら色がきちんともどりました。
この先生は長年同様に指ブロックをして、循環障害は起こしていないということです。
薬品の局所の圧力は相当なものなのですね。
また、整形外科の外来で、週1回長年腰にトリガーブロックされている患者さんがいました。
最初右腰に打っていて、半年で皮下に硬結ができたそうです。これはずっと残っているそうです。
次に左腰が痛くなり、こちらにもトリガーブロックを週1回始めました。
こちらは注射の後、しっかり揉んでもらいました。1年たっても硬結はできないとのこと。
個人差はあるとおもいますが、局所の血流に薬品の圧迫がかかると、軽度でも頻回長期間で循環障害を起こすといえそうです。
この1回でしばらくはしないよ、という場合はそれほどこだわることはないと思いますが、頻回の筋注・皮下注が必要な場合(エルシトニン、トリガーブロック等)は‘揉む‘ことが重要と感じています。
[225]保険査定 投稿者/外科医 投稿日/2004年03月12日(金)
湿潤治療を始めて1年ちょっとたちました。これまでは全く材料費は査定されていませんでした。
先日1月分の社保からの査定通知が届きました。なんと湿潤治療を施した20数名分の材料費がすべて査定されているのです。ほんの2-3日被覆剤を使っただけでもダメなのです。
病名はもちろんすべて「外傷性皮膚欠損」ないし「術後皮膚欠損」としてあります。コンバテック社に問い合わせましたが、兵庫県(在住です)でいま湿潤治療を行っている医師は100名位いるが、そんなに査定された例は聞いた事が無いとの事でした。本日その20数名分の再審査請求書をすべて書き上げました。復活しないなら、面談に行くつもりです。
とにかくとことん行きます、裁判も覚悟しています。
乞ご期待!!
[244]地区医師会にて 投稿者/田舎医者 田中 投稿日/2004年04月20日(火)
夏井先生ご無沙汰しております。
先日、地区の外科医会の集まりがあり、閉鎖療法の話に高齢の先生も結構興味を示してくれましたので、先生の著書を紹介させていただきました。同席した基幹病院の先生にも消毒薬を使わず、術後入浴を行っている方もおみえで、徐々に外科医の意識も変わっているように感じました。
[242]4/19の更新履歴&創傷治療 投稿者/hongmei 投稿日/2004年04月19日(月)
夏井先生
まず、創傷治療とは関係ありませんが、
19日の更新履歴でブッシュ大統領はイラクへ行った事がないと書かれていましたが、イラク戦争以降1回数時間ほど極秘で行ってます。アメリカ兵の激励のためです。
また、衛生状態の良くないイラク等の戦闘地域での創傷治療は湿潤環境を保つより細菌繁殖を抑制させる方が優先されているのでしょうか?
[241]シンナーかぶれ? 投稿者/MCMC@内科 投稿日/2004年04月17日(土)
いつもお世話になってます。
先日塗装業者の患者さんが、背部にシンナーによるかぶれ(本人弁)でピリピリして痛いと来院されました。肉眼的には直径5cmほどの円形で表皮がはがれ落ちて発赤している状態で、2度熱傷のような感じでした。自ら赤チンで消毒してガーゼをあててましたので、とりあえず水道水でよく洗い流し、浸出液も多くなさそうだったためデュオアクティブETで密封して帰ってもらいました。薬液に対するかぶれのような皮膚障害でも従来の閉鎖療法と同様に考えていいのかどうか、少し不安だったため書き込みさせていただきました。何か特殊な処置や対処が必要なら教えていただけませんでしょうか?よろしくお願いいたします。
[225]保険査定 投稿者/外科医 投稿日/2004年03月12日(金)
湿潤治療を始めて1年ちょっとたちました。これまでは全く材料費は査定されていませんでした。
先日1月分の社保からの査定通知が届きました。なんと湿潤治療を施した20数名分の材料費がすべて査定されているのです。ほんの2-3日被覆剤を使っただけでもダメなのです。
病名はもちろんすべて「外傷性皮膚欠損」ないし「術後皮膚欠損」としてあります。コンバテック社に問い合わせましたが、兵庫県(在住です)でいま湿潤治療を行っている医師は100名位いるが、そんなに査定された例は聞いた事が無いとの事でした。本日その20数名分の再審査請求書をすべて書き上げました。復活しないなら、面談に行くつもりです。
とにかくとことん行きます、裁判も覚悟しています。
乞ご期待!!
[240]創傷治癒センター 投稿者/nm@外科医 投稿日/2004年04月13日(火)
このHPからリンクもしている創傷治癒センターから、「正しいキズケアハンドブック−2」が出版され、当方にも送られてきました。
湿潤治療につき、分かりやすく書いてあるのですが、消毒の効用と、消毒薬の詳しいリストアップが記載されていました。
このHPから、何かmessageを送るべきではないでしょうか?
夏井先生!!
[239]足底胼胝 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2004年04月12日(月)
足底胼胝のいい治療法,ありませんか?
スピール膏だと時間がかかるし,かといって切除して閉鎖治療しようとしても,局所麻酔がこれまた痛い。
何かいいアイディアがあったら,教えてください。
[232]アルギン酸塩の応用 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2004年03月30日(火)
はじめて投稿します。この1月から閉鎖療法を始め、日々精進しています。
被覆剤を使用していて、仕事柄特に注目しているのが、アルギン酸塩の止血効果です。
夏井先生にお会いしたときも、いろいろ人体実験!ではなく試験していると聞きました。
私もいろいろと応用を考え、成功例、失敗例があります。今回成功例を挙げさせていただきます。
60歳女性、左小指の深・浅指屈筋腱 特発性断裂(zone3)
止血はタニケットoffしての可及的な凝固止血と術後の圧迫止血でした。
術後3日目より可動域訓練開始しましたが、屈筋腱の癒着高度となり、
3ヵ月後に再手術となりました。
手の外科の分野では、よく術後の腱の癒着で悩まされる事があると思います。
この段階で、タニケットoffして止血を試みましたが、瘢痕からの出血とまらず、
再癒着の可能性高いと思われました。そこでもう一度駆血し洗浄後、アルギン酸塩を短冊状に
切って、創内に充填し圧迫包帯しタニケットoffして待つこと10分、そのまま包帯をとると
見事に止血されていました。アルギン酸塩を除去し、その後駆血せずに皮膚縫合しましたが、
針穴からの出血のみでした。手術室婦長も駆血が続いていると言い切ったほどです。
術後2日より可動域訓練開始しましたが、自動で見事な可動域が得られていました。
その予防は、強固な腱縫合と確実な止血と早期の可動域訓練にあるはずです。
ただし従来の物理的な凝固止血では限界があります。そこでアルギン酸の登場です。
利点をまとめてみました。
今後手の外科分野で、私の使用頻度が増えそうです。皆さんも試してみては。
[238]ローカルでも布教活動ありがとうございます。 投稿者/はまぐり 投稿日/2004年04月08日(木)
NHK名古屋のローカルニュースで碧南市民病院 整形外科・リハビリ科 小野直洋 先生が布教活動されていました。
ありがとうございます。
[237]痒みに関する人体実験 投稿者/のり@整形 投稿日/2004年04月07日(水)
早速昨日ナイロンタオルにて第一回の人体実験を行いました。翌日の手術に影響がでないように左大腿部で行いました。赤くなった部位に
の6つで実験を行いました。
まずは速報でした。後日第2回目はフィルムドレッシングや軟膏の種類を変えてみます。
[230]ご紹介ありがとうございました 投稿者/内科のりーちゃん 投稿日/2004年03月25日(木)
夏井先生、痛風結節…の投稿を採用いただきありがとうございました。
知り合いがあちこちで医療に従事しておりますが私でも出来るカンタンな事を石がなかなか実行してくれないとなげくのをよく聞きます。ここのHPに名前を載せているのに実はゲーベン石という方もいらっしゃるとか。
うまくいった症例や、うまくいかなかった症例も共有して新しい創傷治療をどんどん広めていきたいですね。このHPにめぐりあえてよかったです。これからもよろしくお願いいたします。
[236]究極の選択? 投稿者/hongmei 投稿日/2004年04月01日(木)
異なる経過をたどったワーファリンの効き過ぎによる四肢の血腫の患者さん2例を経験しました。このような症例について皆様なら
どの方法をとられるかご教授願えればと存じます。
経過中症例1はワーファリンを一時中止しましたが、2は減量したものの中止されておりません。
外傷のRICE処置として用いるアイシング(急性期外傷処置の基本で、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の処置のこと )またどの部位を冷やすかによっても関節内の温度には大きな違いが出てくることがわかっています。膝を例に挙げると膝の前面には膝蓋骨があり関節内への熱の伝導が阻害されてしまいます。膝の関節内を確実に冷やすには膝窩部も冷やしたほうが関節内に循環している血液の本管である膝窩動脈を冷却することができ効率的です。
[231]「入院中MRSA感染」長野赤十字相手に男性提訴 投稿者/はまぐり 投稿日/2004年03月27日(土)
夏井先生が紹介されていた「入院中MRSA感染」長野赤十字相手に男性提訴の記事は、突っ込みどころ本当に満載ですね。
>「ICU(集中治療室)に移ってからMRSAに感染していると判明。手術部位のプレートを取り外し、
> 消毒するなどの処置をしたため、左足の広い範囲の骨と皮膚が欠損し、左足全体の機能を失った。」
の原告側の主張は、プレートを取り外したことは正しい治療であり、これにより足の機能が失われたものではないと思うし、消毒をしたことで機能を失ったとしたのは、夏井先生のホームページでもみて考えついたことなのでしょうか?
>「MRSA感染は(院内ではなく)交通事故時にあったと判断している」
とした被告側の主張も、それではプレートは交通事故の時からはいっていたこととなり、この裁判は、全くすれ違いの反論の応酬になりそうで面白そうです。
それにしても、このような医療裁判を新聞などで伝え知ることが多いのですが、原告の主張、被告の反論とも「????」のことが多く、本当に新聞が訴状や判決を正しく伝えているのか、本当に疑問です。
[228]ケロイド治療について 投稿者/海辺の町医者 投稿日/2004年03月23日(火)
初めて投稿します。以前の他の方の投稿も拝見しましたが、改めてケロイドの治療について質問です。
症例:1歳女児 昨年末、熱湯により左頤部、前胸部中央、左上腕(三角筋部)に2〜3度熱傷を受傷。それぞれの部は径3〜4cmであった。閉鎖療法にて治療し、熱傷部は約二ヶ月後に治癒し完全に上皮化した。しかし熱傷部に一致して皮膚は暗赤色を呈し、隆起してきている。最近瘢痕部を触ると痛がるそぶりが著明。拡大傾向は無い。
という症例です。現在はリザベン内服と、ヒルドイドソフト塗布を行っています。次に行う治療としてはドレニゾンテープか、ステロイド局注と考えてます。
長くなりましたが宜しくご教示頂ければ幸甚です。
[229]パイロールについて 投稿者/ひろゆき@整形外科 投稿日/2004年03月23日(火)
初めまして。 11年目の整形外科医、ひろゆきです。
すっかり閉鎖療法にはまって、まだまだ院内では異端児? です(笑)
さて、先日お姉さん@30歳代が、交通事故によるあちこちの擦過傷、皮膚欠損にて来院されました。本人は「パイロールで数日みていたが、心配で来院した」とのことでしたが、お恥ずかしい話ですがボクは「パイロール」とやらを知りませんでした。色々調べてみると有名な薬品のようですが・・。使ったことのある方や、使用状況について教えていただけないでしょうか? 申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
[227]手術後創部感染について 投稿者/ぴら@整形外科 投稿日/2004年03月19日(金)
またBBSの内容と違うような感じですが、ご意見をお聞かせください。
当院は人工関節の手術症例が多いのですが、2002年に術後創部感染が多く発生し(約10件/約100件程度)、手術中に大量の生理食塩水を用いた「パルス洗浄装置」(水鉄砲の大げさなやつ)を使用し、創部を洗浄するようにしたところ格段に感染率が低下しました(翌年は1/100程度)。しかし、ここにきて続けて人工股関節全置換術2例が創部感染を起こしています。
約1ヶ月前の手術で2例の症例は1週間の間隔があります。
2症例とも手術後創部は術後約10日目ぐらいで治癒し、抜糸を行い、術後14日目頃より創部の発赤・腫脹・発熱がみられ、その後創が開き、そこから黄色の浸出液が大量に出てきました。
2症例とも疼痛・発赤を認めたときにPIPCを経静脈的に数日間投与しました。創は開放創とし、現在も浸出液が中等量でております。
培養(意味があるのか微妙なところだったのですが)を行ったところ、先の症例ではMRSA+Pseudomonas aeruginosa(多剤耐性型)を検出し、後の症例ではPseudomonas aeruginosa(多剤耐性型)を検出しました。しかも、2例で検出したPseudomonas aeruginosaの感受性パターンは酷似していました。
当院では人工関節手術の際、クリーンルーム(と一応呼ばれている)を使用し、術中はフードをかぶっております。縫合糸は関節周囲や大腿筋膜張筋などは1号サージロン(撚糸)を使用しており、皮下や皮膚はナイロン糸での縫合です。
過去何回かcontaminationについて調査をしたようですが原因は特定されずそのままになっています(お恥ずかしいのですが)。
このような経過をたどった場合
乱文となってしまいましたが、術後の創管理を消毒から消毒なし(もちろんイソジンですが・・・)にした直後の患者さんなので・・・あげあしをとられそうです
[226]ムピロシンの使い方について 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2004年03月17日(水)
先日,ホームページで「皮膚疾患治療ガイドライン」への感想を書きましたが,その中の「ムピロシンによる感染制御」の箇所ですが,皆様,どう思われますか?
賛否両論,お寄せいただけましたら,幸いに存じます。
「ムピロシン除菌療法はまだ十分に確立されたものではない。そのMRSA感染症予防効果の報告はまだ少ないのが現状である。手術部位感染の予防以外には、慢性血液透析患者のブドウ球菌敗血症の予防、熱傷病棟におけるMRSA感染症流行の予防などの報告があるが、一方、腹膜透析患者の出口部感染に対しては除菌されても再保菌が多いとの報告がある。」*未承諾広告
MRSAが鼻腔に保菌されていると、全身的なMRSA感染を起こしやすいというのは、1959年英国のWilliamsのよって、初めて報告されたが・・・だそうです。
2.MRSA繰り返し感染と鼻腔保菌(以下要約)上記のような報告が相次ぎ、鼻腔内のMRSAの除菌をしようということになったのでしょう。
MRSAによる下気道感染症を繰り返す患者の感染鎮静期に鼻腔内からMRSAが分離され、保菌者である可能性が高い。(=鼻腔内保菌者はMRSAの下気道感染を繰り返す。と言いたいのだと思います)
[213]抗生剤の見直し 投稿者/中村 守@外科 投稿日/2004年02月15日(日)
私は消化器外科出身です、よって開業の標榜科目は「外科・胃腸科」としています。しかし、いわゆる風邪(感染性上気道炎)の患者さんも診なくてはいけません、何と言っても開業医ですから。
今までは、漫然と抗生剤それも特に考えずセフェム系薬剤などを投薬していました。
最近、小児科の先生の講演会で、耐性菌の恐ろしさを聞きんました。漫然とセフェム系抗生剤を投薬すると、常在菌が耐性菌になり、病原菌が感染したときに病原菌がたやすく耐性を獲得すると言うのです。
外科医も注意しなければいけません、漫然と投薬した抗生剤のために、その患者が将来、耐性菌のために命の危険にさらされるとも限らないのです。
そこで、質問です!!
皆さんは、感染予防、あるいは感染創に対しどのような、あるいはどのように、抗生剤を投与しておられますか?
是非、ご教授くださいm(_ _)m
[223]オムツかぶれのケアについて 投稿者/nurse-saigai 投稿日/2004年03月06日(土)
私どもの病院では急性期で、入院される方はほとんど紙おむつ着用されています。
オムツ着用が数週間にわたると、オムツ着用部分に発赤が出現してきたりすることが多いように思われます。
いわゆる、オムツかぶれの状態なのですがそのような感染をともなわない皮膚の変化を発見するのは看護師が多く、発見したそのてで何か適当な軟膏処置ができれば最小限の皮膚トラブルですむのではないかと考えます。しかし、軟膏など薬剤の使用を選択する場合、看護師の責任で薬を選ぶのは不適切かとも思いますがステロイドや抗生物質が含まれていない範囲で何か選択できればと考えています。
そこでご質問です
看護師スタッフの意識統一をはかれたら、と思います。
もしいずれも適しているとすればどのような使い分けが適切でしょうか?
その他に薬剤の選択はありますか?
何かよきご回答、ご意見がありましたら登校よろしくお願いいたします。
[224]整形外科領域の縫合創のケア 投稿者/あや。 投稿日/2004年03月09日(火)
整形外科で勤務しているNsです。
術後の縫合創に被覆剤を使用しようと考えています。
実際に使用している方のアドバイスなどあれば参考にしたいと思います。ぜひ、教えていただければと思います。
[222]点滴漏れの治療 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2004年03月05日(金)
「点滴漏れの治療」の総合的マニュアルを作ろうと考えています。
で,お願いなのですが,点滴投与される薬剤の組織障害性について教えていただけないでしょうか。例えば,マイトマイシンCが漏れると組織壊死を起こす,フサンもやばいようだ・・・程度の知識で結構です。
よろしくお願いいたします。
[抗腫瘍剤] 種類が多いので薬品集参照のこと [強アルカリ薬剤] アレビアチン、 メイロンとあげられています。
[血管収縮剤] ボスミン 、ノルアドレナリン、 ドブトレックス
[高浸透圧剤] 高張ブドウ糖液、 造影剤
[電解質補正用製剤] カルチコール、 塩化カルシウム 、塩化カリウム
[その他] FOY、 セルシン、 アタP、ミノマイシン
[221]人工真皮 投稿者/hongmei 投稿日/2004年02月29日(日)
夏井先生が人工真皮の使用について書かれていたので、
コメントさせていただきます。
確かに御書きになったような条件の悪い創に人工真皮を使うメリットはないと思われます。ただ、個人的にはこのような場合に人工真皮を使いません。
また、人工真皮使用の目的として、血流が良く、感染してない条件の良い皮膚全層欠損創において、人工真皮移植を行い、その上に薄い分層植皮を行う事で、通常の分層植皮より外見、質感ともにより正常に近くする、採皮部は通常の分層植皮より薄くてよいので採皮部の醜状もより少ない、というものがあります。この場合2回の手術が必要という大きなデメリットはありますが、人工真皮はそれなりの効果があると思います。このような場合通常は広範囲になることが多く、湿潤創傷治療で瘢痕治癒、または肉芽をあげて一期的に植皮するよりも治療期間が短く、外見的にも拘縮の点でも勝るでしょう。例えば若い合併症のない方の広範囲3度熱傷(露出部、関節など)、D-P皮弁の採取部などには十分メリットがあると思います。
人工皮膚(表皮+真皮)の臨床実験が始まっているようです。2回の手術という大きなデメリットを持つ人工真皮がその役目を終わるのもそう遠くはないでしょう。
[219]膝頭欠損のその後と肉芽について 投稿者/薬や テコ 投稿日/2004年02月26日(木)
HP薬剤師です。先日回診時、黄色壊死組織らしきもの(面の1/4占める)がありデブリされました。臭いはなく実際何かは不明だったのですが・・・残薬ではなさそう。その後またブロメラインでした。ディオアクティブでいけるのではと思うのですが。それと創周囲は黒くて硬くなっていますが治癒過程に関連するのでしょうか?
さて、教えて頂きたいのですが、創傷治癒の小冊子でデブリのページにて「この肉芽は薄いピンク色で良好とはいい難く鋭匙にて軽くこすり出血させる・・」とありますが、だとすると良好な肉芽の色は何色ですか?(真紅に近いのでしょうか)そもそもなぜ不良肉芽ができるのでしょうか?治療法の適切度に関係していますか?。
[218]創外固定術後の管理? 投稿者/ぴら@整形外科 投稿日/2004年02月23日(月)
BBSに初めて参加させて頂きます。ぴら@整形外科です。
HTO(高位脛骨骨切り術)後の患者さんのピン刺入部には消毒(もちろんイソジン)+入浴禁止+滅菌ガーゼ保護+包帯をしていました。このサイトを見て考え改め、水道水で石けんつけてごしごし洗ってみました(上司には内緒で)。患者さんには好評です。
さて、BBSの主題とちょっと違うかもしれませんが、気になったので皆さんのお考えをお伺いします。
HTO術後は数日間はピン刺入部から出血や浸出液がでることがありますが、もし入浴(シャワー浴)を許可するとしてどの時点がいいのでしょうか?
上司は「消毒至上主義者」なので相談できない(絶対3と答えそうです)ですし(苦笑)・・・
今のところ2ぐらいでこそこそやってみようかと考えています。
主題はずれですいません。何かご経験などありましたらご教授ください。
[212]皮下腫瘤の手術について 投稿者/masato 投稿日/2004年02月13日(金)
現在、獣医学科の5年に在籍している大学生です(少々年は食っております)。動物の皮下の手術の際の無菌操作について質問させてください。
先日、学校のポリクリで大型犬の脂肪腫の手術を見学しました。体表のあちこちに脂肪腫と病理診断された皮下腫瘤がありました。剃毛後、術野をポピドンヨードで消毒後、滅菌ドレープで覆いタオル鉗子で固定。皮膚切開し、鈍性剥離で腫瘤を摘出しました。ここまでは、普通に見ていたのですが、すべての腫瘤を一度に取り除く事になっていたようで、周囲の学生が「ヨッ」と滅菌ドレープを四方から(下に手を入れて:表は触ると汚染されるから?)持ち上げ、次の術野に、ドレープの穴の部分を移動。術野消毒後、また同上の措置で腫瘤を摘出していきました。
見ていて、おかしいなあ、と思ったのは
@ドレープは裏は犬の体表に接しているのであるから、厳密に言えば、すでに汚染されている。移動して使うというのは、処置済みの縫合創を汚染するのでは?もしくはこれから処置する術野を汚すのでは?
(少なくとも従来の無菌操作にこだわるのであれば、術野が変わるたびに、その都度ドレープや手袋を変えるべきでは?)
無論、皮下も筋肉の中も、無菌の場所ですが、腹腔も関節腔の手術の際は、そんなに何箇所も穴はあけないと思いますので、ドレープの穴は一つのみでいいと思いますし、その穴を移動するなんて事はありえないと思います。
Aまた、正直、皮下の腫瘤を取り除く手術のときに、滅菌した器具が要るのでしょうか?人の外傷(転んでひざをすりむいた、フロントガラスに額をぶつけて切った等)の時、滅菌した器具を使って処置してるんでしょうか?
ひざをすりむいたという怪我と皮下の手術を一緒にするな!!としかられそうですが・・・。
浅学の身で、見当違いなことを行っていると思いますが、ご教授ください。
[217]とびひ 投稿者/kikuyan 投稿日/2004年02月20日(金)
伝染性膿痂疹について教えてください。普通は経口的に抗生剤を使用するのですが、局所療法としてはどのような考えでよいのでしょうか。普通は水疱形成かびらん面があるのですが、感染性の局面では、閉鎖療法はよくないのでしょうね。抗生剤の軟膏、あるいはかゆみを考慮してステロイド+抗生剤軟膏を塗布していることが多いのではないかと思いますが、たとえば、全身的に抗生剤を投与しているので、局所はワセリンの閉鎖療法がよいのでは、などという意見はありませんか。
[214]ワセリン 投稿者/なおさん 投稿日/2004年02月17日(火)
久々に投稿させていただきます。
うちの娘(4歳)は、皮膚の乾燥がすごくて、いつも全身にワセリン塗布しています。
それで調子良かったのですが、つい先日、お風呂あがりのワセリン塗布を忘れてしまい、そのまま寝てしまいました。
朝起きてビックリ!かきむしって、しるだらけ・・・
ああ、やってしまった・・・。かき傷が無数にでき、その後もワセリン塗布し続けましたが、肘関節のところはひどくなる一方でした。
かきむしり、傷の周囲は真っ赤に腫れ上がり、毎日服もどろどろ・・・洗うことすら嫌がるようになりました。途方に暮れて、近所でわりと評判の皮膚科に行ってみました。
診断名は「アトピー性皮膚炎」
その時、先生がおっしゃったことは・・・
・二次感染を起こしているので、抗生剤の内服
・毎日ヒルドイドローション塗布後、ロコイド軟膏塗布でした
そしてその後言われました。
「お母さん、ワセリンがいいなんていう医者が多いけど、ワセリンでは保湿できないよ。ワセリンは上からふたをするだけみたいなもんだから、乾いた皮膚に塗っても意味がない。細胞に水分を与えてやらないとだめ。顔でも化粧水と乳液つけるでしょ、それとおんなじだよ。第一、ワセリンたくさん塗ったら、翌朝服脱がせた時ぽろぽろ落ちて汚いでしょ。」
あの〜先生。私、毎日手も顔も、化粧水なしでワセリン塗り塗りなんですけど・・・。
すごく潤ってるんですけど・・・
で、ぽろぽろしたことも無いんですけど・・・
・・・・・とはさすがにいえませんでした。
乳児医療でタダだからいいようなものの、やっぱり行かなきゃ良かったと思いました。帰ってからもう一度掲示板過去ログを見直して、お風呂上りにロコイド軟膏を塗って、フィルムドレッシングで密封しました。
翌日あけてビックリ!お見事!でした。どろどろの服を洗濯していた数日間が、うそのように綺麗になっていました。
5日経ったらもうかれてるから、見せに来るようにと言われましたが、行く必要なくなってしまいました。
ワセリン、安くて簡単でしかも効果抜群なのに…。
この冬、うちの病院で布教活動し続け、その結果手荒れしている人はほとんどいませんでしたよ〜。みんな喜んでいました。
[215]膝頭はなおらない創? 投稿者/薬や てこ 投稿日/2004年02月19日(木)
病院薬剤師してます。95歳の患者さん心不全で膝頭を欠損状態(V度近くと思われます。)で入院してきました。
石様は「もともと肉芽が少ないところやから治らんかもな」とブロメラインを指示されました。ALB:2.8 TP:6.9 Hb:10.7 ミキサー食1200kcalほぼ10割経口摂取してます。体重測定してませんがかなり痩せてます。そもそも肉芽が少ない部位だから治癒しないだろうと考えるのは間違いではないですか?
これは超高齢者で病弱だから治らんというのと同じ発想ではないでしょうか? 栄養と創環境を整えれば年齢など関係ないのでは?(治癒速度は遅くなるのでしょうか)
[211]教えてください 投稿者/内科のりーちゃん 投稿日/2004年02月13日(金)
60代の糖尿病歴10年以上、病識に乏しく時々計るヘモグロビンA1Cは10を超えつづけてきた大工さんです。実はうちの看護師さんの父上でいらっしゃいます。知り合いの医師に適当に薬をもらっていたとか。やれやれ。
さて、その方ですが仕事中靴下がなんだか濡れるので見ると足の趾先が水疱になったりくずれたりしているため1ヶ月前当院を初診されました。仕事前に入浴しており湯の温度を高めるため熱湯を注ぎ足した時に足が水道の下にあったようです。入院し血糖調節とラップを開始しましたが1週間後趾先は爪ごとずるんと剥けてしまいました。先に2ミリほど骨が見えています。肉芽が盛り上がってきて骨を覆うことはありえるのでしょうか?ABIは左右とも1以上です。本人の強い希望もあり感染徴候はありませんのでラップを続けています。整形外科に紹介すると切っては消毒してまた切るのでつい長く見ています。