掲示板での討議に参加希望の方は,
氏名,所属病院,診療科(医師の場合),所属病棟(看護師の場合),連絡先を明記してご連絡ください。
[209]血管漏出性皮膚障害について質問 投稿者/tosmas 投稿日/2004年02月09日(月)
閉鎖療法新米外科医です.抗癌剤やFOY等の点滴が漏れて皮膚に炎症や壊死,潰瘍ができた症例を診た経験は皆様おありと思うのですが,今回,当院のガイドラインを作成していて,あちこちの文献を見渡したのですが,日本では大体どれをみてもステロイドの局注,軟膏,アクリノール湿布などが推奨されています.(協和醗酵HP,医薬ジャーナル,Expert Nurse 2004 1月号など)(もちろん,症状を軽くするための方法とはわかりますが)
海外ではhttp://www.bccancer.bc.ca/HPI/DrugDatabase/Appendices/Appendix2/default.htmをみるとDMSOがいいと書かれています.組成の違う薬品が量もまちまちに組織に浸透しているため一概には言えないとは思うのですが,水疱だったらディオアクティブでいいし,壊死が起きたらデブリしなきゃならないし,と思ったりもします.みなさんはいかが対処なさっていますか?また,ステロイド局注は効果的なのでしょうか?
P.S. スレッド目次なんぞはあるとうれしいのですが.....(厚かましいお願いで申し訳ありません.)
[210]ラップ療法>ビデオ初公開 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2004年02月09日(月)
処置に要する時間はわずか3分です!
ウッソー!。ホントー?。
ストリーミング(100Kbps推奨)でご覧になれます。
[207]プロス○ンディン軟膏 投稿者/QP 投稿日/2004年02月04日(水)
[202]で話に出しましたが、プロス○ンディン軟膏外用について、いかがでしょうか?
症例によって、効果的との印象をお持ちの方が居られたら教えてください。
血行・栄養など創部の置かれた状態の全体像を見ないで盲目的に用いるのならば、本HPの「その他」にあるフィ○ラストスプレーの話が参考になるかもしれません。
軟膏を塗ったら劇的に血行が改善するとは思えないのですが。ほんの少しの改善でもvivoでも、あるのかどうか?いかがなものでしょうか。
[200]深達性U度熱傷のなおりかた 投稿者/かさご@ひふ科医 投稿日/2004年01月27日(火)
下腿の熱傷の治療例はすごいですね。
閉鎖療法のすばらしさをあらためて感じました。
それとともにいろいろ考えることがありましたので長くなりますが書かせてください。
写真からは僕も深達性U度熱傷(deep dermal burn)と思います。この場合、表皮から真皮浅層から中層くらいまでは壊死になります。これは通常、好中球やマクロファージに処理されて融解したり、分界されてはがれたりして行きます。このプロセスはどんなかんじでしたでしょうか。すこしづつはがれていくのでしょうね。
劇的なのは写真8から9のところです。6から7で受傷後2-3週間たっても表皮形成がなければいままでの常識では表皮形成はみこめず、この範囲であれば植皮が選択されるとおもいます。こんなに時間がたってからでも表皮形成が見込めるのであればいままでの考えかたを変える必要があります。
さて、表皮形成は真皮内にある上皮成分からおこります。真皮内汗管や汗腺分泌部や毛包ですね。下腿では剛毛(太い毛)がありますが、剛毛の毛包は皮下脂肪内にあり、DDBでも生き残っている可能性があります(頭皮などもそうです。)。通常のうぶ毛の毛包は真皮内に有ります。また、エクリン汗腺の分泌部は通常真皮深層から皮下脂肪織上層にあり、ここもDDBでは生き残りそうです。ここから上皮化がおこるとするとDDBでも上皮化に都合の良い環境さえ用意してやれば表皮形成はおこることができるが、消毒や乾燥、感染などが加わるとうまく上皮形成をすることができず植皮が必要になるということになります。
毛の幹細胞は立毛筋付着部の毛隆起というところにあると考えられています。ここから下の部分が変動部といって、毛周期によって伸び縮みしますが、毛隆起は真皮中層に固定されています。したがって、真皮中層にある毛隆起まで熱でやられてしまえば、毛は再生できないと考えられます。今回の症例でもおそらく毛は再生しないと思います。(是非、観察お願いします。)その下には内、外毛根鞘、毛母などの上皮細胞があり毛球部には毛母細胞の間にメラノサイトがたくさん住んでいます。よくやけどの瘢痕に水玉のようにまるく色素沈着がおこってくるのをみますが、ここから表皮が再生するのでメラノサイトも一緒にか遅れてやってくるものではないかと思います。では汗腺はどうなんでしょう。分泌部が生き残って、汗管をつくって表皮に開孔すれば汗はでるように思いますが、、、。
見てきたみたいなことを書いてますが、考えたことなので本当かどうかわかりません。汗腺や毛の再生についてや、どの程度まで毛や汗腺が生き残れば再生できるかなどまだまだ疑問がいっぱいです。 みなさんのお考えも聞かせてください。
「以前は毛髄、毛皮質、内毛根鞘など種々の細胞に分化しうる毛母細胞が毛器官の幹細胞であると考えられてきた。しかしながら、マウスなどに3H-チミジンやブロモデオキシウリジン(BrdU)をくり返し投与することによって標識される幹細胞は表皮や毛母にはほとんど認められず、毛隆起に存在する。さらに創傷時には表皮のみならず毛隆起の細胞群も活性化され表皮再生に必要な細胞を供給する。これらのことより少なくともマウスでは皮膚の幹細胞は毛隆起に存在し、環境に応じて表皮の幹細胞をも供給すると考えられるようになってきている。」
「一方、ヒト皮膚における幹細胞の局在はいまだ確定されていない。ヒト表皮の幹細胞は真皮乳頭に接する表皮基底層に存在すると考えられており、基底細胞の5%以下と想定される。」
「ヒト毛器官の幹細胞については毛隆起ではなく、外毛根鞘の下1/2に存在することが報告されている。」
「臨床的には頭部の創傷の治癒が速いのは毛包幹細胞が豊富なことによると推測される。また本項では触れなかったが毛包はメラノサイトやLangerhans細胞の表皮への供給源としての機能も有すると考えられている。それならば毛器官の小さい体幹や掌蹠では表皮にしか幹細胞が存在しないのだろうか? 他の付属器、例えば汗腺に幹細胞が存在するのではないだろうか? これらの点についてはいまだ明らかにされていない。」
[201]消化管吻合部の消毒 投稿者/大雪 投稿日/2004年01月30日(金)
初めて掲示板に参加します。
手術後の皮膚の消毒が意味が無いのは、吻合部を毎日消毒しないのと同じだという事実に全く同感です。
しかしながら、小生がまだ外科医である15年前には消化管吻合部そのものを吻合直前にヨードチンキで消毒し、それから吻合をはじめてました。 今考えるとわざわざ吻合に必要な細胞を傷害していた手順ではなかったかと思います。 単に生食で洗うのがベターなのかなと思います。消化管粘膜はそれでも血流が多いので褥創と違い大きなトラブルが少なくて済んだのかなと思われます。 現在は北海道の過疎地で一般内科医をしているので今もそういう事が行われているのかどうか知りません。 どなたか教えてください。
[208]縫合出来ない創の治療 投稿者/oyaki 投稿日/2004年02月04日(水)
若年者の場合皮膚がピンと張っていて、裂傷でもなかなか上手に創を寄せられない場合がありますから、むりやり縫合しなくても治るんだったらこんなに良いことはないと思います。
一つ知りたいのは、自然に肉芽が盛ってきた場合にもとの皮膚の大きさと同じ面積になるのだろうか、ということです。夏井先生の治療されたお子さんの場合、眉毛の高さに左右差は生じませんでしたか?他の場所ならばあまり気にしないでいいと思いますが、顔の場合は気になります。(もちろん、縫合したからと言って必ずきれいになるわけではなく、あとで形成外科で再縫合や手術したなんて話は聞いたことがあります。)
[202]赤ん坊の閉鎖療法 投稿者/MCMC@内科 投稿日/2004年01月30日(金)
初めて投稿させていただきます。どうかよろしくお願いいたします。
先日1歳ちょっとの子供さんがアスファルトの上で前向きに転倒し、鼻背に擦過傷を負って来られました。出血は止まってますが、デュオアクティブETをはって治療しようとしてもしばらくすると自分ではがしちゃうんです。
あまり大きなキズではないですけど、すぐに乾燥して困ってます。なにかいい方法はありませんでしょうか〜(ToT)
[205]学校現場への啓蒙 投稿者/定仁 [HOME] 投稿日/2004年02月03日(火)
群馬の開業医です。私の所属する医師会にて、今年4月に夏井先生にご講演いただけることになり、周囲の医師の創傷治癒に関する意識改革が進むことを願っている者です。
実は現在、困ったことがあるのですが、私の住む町の小中学校の養護教諭への創傷処置の指導です。私としては「新しい処置」を指導したいのですが、周りの医師が首を縦に振りません。彼等には私なりに症例も提示して説明したのですが、信じてくれません。やはり、ここは医師会レベルで講演していただくのが良いと思った訳です。
夏井先生、よろしくお願いします。
[203]はじめまして 投稿者/pen 投稿日/2004年02月01日(日)
歯科です。
掲示板参加させて下さい。
上司と話しても、「消毒は当たり前の事。だからそんな論文もみんな書かない。反論の論文を数本出してきてもエビデンスとは認められない。俺の下でそんな事(消毒しない)はさせないから。」
当たり前の事ですか。それじゃ天動説を唱えてた連中と一緒ですよ。
他の面では尊敬できるいい先生なんだけどなー。
論文も認めないとは・・・打つ手無し。
[204]誰か,知ってる? 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2004年02月02日(月)
次のようなメールをいただきました。
> 落下細菌の関連と業務改善の関連で、カスト、カンシ立てを廃止ししたいのですが、
どなたか,文献,論文をご存知でしょうか?
> 廃止したくない勢力にどのような文献を提示するのがよいか教えてください。
[197]余計なことには気がつく知恵者 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2004年01月14日(水)
ちょっと面白いメールをいただきました。
【私の病院では以前は,半抜糸するまで同じガーゼが貼りっぱなしで,毎日のガーゼ交換なんてしていなかったそうです。創感染はほとんど経験しなかったということでした。消毒とガーゼ交換を毎日行うようになったきっかけは「創処置の点数請求をするのに,毎日ガーゼを換えていないのに点数請求するのは問題では?」ということからだったそうです。】
という内容です。「抜糸するまでガーゼ張りっぱなしの是非」はおいといたとしても,余計なことにはよく気がつく知恵者というのはどこにでもいるもんですね。
「1週間,ガーゼ張りっぱなしで消毒もしていないのに感染していないのなら,もしかしたら消毒そのものが要らないからじゃないだろうか」と気が付けば良かったんだろうけど,逆方向に発想しちゃったわけですね。
こういうことって,他にも沢山あるんだろうな。
[198]すばらしい治療実績に拍手を!! 投稿者/しゅんママ 投稿日/2004年01月21日(水)
熱傷治療の実際、拝見いたしました。うちの皮膚科治療は「すごい」です。何種類もの軟膏をかさねぬりし厚くガーゼを当て伸縮包帯でぐるぐる巻きにします。時にしびれるといって夜、救急外来へ来る患者さんもいらっしゃいます。足の熱傷の人なんか整形のギプスをまいた患者さんと間違うくらい「もっこり」です。
小児の手の子なんか「ドラえもん」とよばれています。歩ける子は傾きながらよろけながら帰っていきます。今、通っている方に「デストロイヤー」さんがいらっしゃいます。芸術作品です。もちろんどの方もとても時間がかかります。一応、治療の理論はわかっていていろんなことをご存知なようなのですが、実際の治療となると自分のやり方を絶対まげません。私も昨年熱くなった鍋の取っ手で熱傷を負いましたが、ハイドロコロイドはりっぱなしで治しました。痛みがすーっと段々に引けるのを実体験しました。やさしい治療、してほしいものです。
[199]ラップにワセリン 投稿者/内科のりーちゃん 投稿日/2004年01月23日(金)
私はつけたほうが使いやすいのもあり採用しています。周囲の保護にもなるように思います。ラップをピッと取って外側からワセリン壷に押し付けてラップの内側にワセリンを適当につけ、創に置くと手を離してもワセリンがのりのような役割をしてラップが動きません。固定しているうちにラップ内に拡がってくれます。複数の趾のラップもワセリンつきだと簡単。剥がす時も滑らか。洗浄もこする必要なく落ちはすんなりでワセリン害は感じません。特に動かす場所は創がラップに直接当たるより痛みも緩和されるだろうと納得できます。調子に乗って…ワセリンラップはアルギン酸とのコンビネーションも簡単そう。
[194]灯油による二度熱傷 投稿者/いっちゃん 投稿日/2003年12月27日(土)
はじめて投稿します。よろしくお願いいたします。
田舎で内科、小児科をやっているものです。
本日午前に灯油を前腕にかけてしまい夜になって水庖ができて痛くなってきたと30代男性が受診されました。少し大きめの水疱が数個とかかった部分ほとんどに小さな水疱が無数にみられました。
大きい水疱をみると中に膿がたまっているようにみえたので穿刺したところ確かに濁った膿のようにみえるどろっとした物がでてきました。患者さんを前にこのホームページで調べるわけにもいかずヒビテン+リンデロンVG+ソフラという昔ながらの処置をしてしまいました。このような方でもワセリン+ラップとかでもいいのでしょうか。
ご教授の程よろしくお願いいたします。
[190]Evidence Based Medicine <<にわか勉強 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年12月18日(木)
http://www.med.nihon-u.ac.jp/department/public_health/ebm/#what
Evidence Based Medicine(EBM)とは、個々の患者のケアについての意志決定の場で現在ある最良の根拠《evidence》を良心的に、明らかに理解したうえで慎重に用いることであり、・・・・・・・・・・・・よい医師とは豊富な臨床的経験と利用しうる適切な根拠の両方をうまく用いることができる能力を兼ね備え、患者本人のためを常に考え危険を避けるように努力している者と言えます。臨床的専門技量(expertise)は経験に基づく医学のArtの部分であり、外部の根拠を基にした批判的検証評価はまさにScienceの部分であるといえ、このArt & Science の両者があってはじめて最良の医療ができるのです。ここにEBMの果たす重要な役割があると言えます。・・・・・・・・
expertiseの欠ける方が、EBMという言葉を振り回すと混乱(EBMに対する誤解)を生じます。意図的にEBMのつまみ食いをしている方が少なくありません。これは、Evidence-Biased Medicine とよばれております。
英文記事を引用します。
Evidence-Based Medicine: What it is and what it isn't.
David L Sackett, William MC Rosenberg, JA Muir Gray, R Brian Haynes, W Scott Richardson
http://www.cebm.net/ebm_is_isnt.asp
・・・・・・・Evidence-based medicine is the conscientious, explicit and judicious use of current best evidence in making decisions about the care of individual patients. The practice of evidence-based medicine means integrating individual clinical expertise with the best available external clinical evidence from systematic research. By individual clinical expertise ・・・・・・
このあたりをよく読んで expertise の意味をよく理解してください。
・・・・・Evidence-based medicine is not restricted to randomised trials and meta-analyses. ・・・・・・・・・・・・ However, some questions about therapy do not require randomised trials (successful interventions for otherwise fatal conditions) or cannot wait for the trials to be conducted. And if no randomised trial has been carried out for our patient’s predicament, we follow the trail to the next best external evidence and work from there.
「結果が明らかなものをRCTするのは不当(非人道的)である」と理解してください。
「消毒廃止、ガーゼ廃止や、ラップ療法のRCTがないので信頼できない!」という主張は、これに該当します。
また、expertiseの欠ける方の主張と言えます。
効いているのか効いていないのかはっきりしない薬の「わずかな違い」を統計的に検定するためには「数を頼みにするほかない」ということです。○十年前に大学で高血圧薬の治験をやっていた私が言うのだから間違いありません。
[195]ナイロン糸を使った咬傷のドレナージ 投稿者/vaquero@獣医科 投稿日/2003年12月31日(水)
夏井先生、リクエストにお答えして頂き、有難うございます。私の病院でもつい先日、スタッフの一人が猫に腕を咬まれまして、早速ナイロン糸(および静脈留置針の外筒)を使ったこの方法を試す機会に恵まれ(?)ました。お蔭様で、腫れることも無く(消毒されたり抗生剤の点滴をされたりすることもなく)、3日ほどで無事治癒しました。
[193]お〜い,ドラえもん 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2003年12月25日(木)
こんな治療材料があったらいいな,こういう医療材料があったら便利なんだけどなぁ・・・という不満(意見),ありますよね?
可能な限り,メーカーに掛け合ってみますので,アイディアを出していただけないでしょうか?
[191]教えてください 投稿者/山口 投稿日/2003年12月18日(木)
突然ですが、皆さんにお聞きしたいことがあります。
ストマ造設後のストマ周囲の皮膚粘膜離開の処置の方法についてです。まだ、皮膚の離開のみですが、皆さんならどのように処置していますか?
ちなみに、S状結腸ストマです。術後7日目現在。
[192]大胆不敵「ラップ予想」 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年12月23日(火)
http://www1.fctv.ne.jp/~ken-yao/Fermat.htm
350年もの間、世界中の数学者を悩ませた「フェルマーの最終定理(予想)」が、1995年アンドリュー・ワイルズによって証明されましたことは、皆様ご周知のことと存じます。
Xn+Yn=Zn
を満たす、自然数X、Y、Zは存在しない。
この問題が証明されるまでの間は、「フェルマー予想」と呼ぶのが正しいのだ、と言う話を読んだ記憶があります。マァ、証明されたものを読んでもチンプンカンプンではありますが。
本題に入ります。
大胆不敵「ラップ予想」
すべての開放創は、ラップ療法で治療できる。
ラップを超えるドレッシング材は、存在しない。
褥創にラップを貼っている田舎医者の思いつきに過ぎませんが、いつの日か証明される日が来るのではないかと思っています。
ラップ療法のサイトの10万アクセス到達を機会に、用語を改めました。
○褥創
×褥瘡
瘡は、かさ(かさぶた)のある、治り難い傷のことです。
床ずれは、もはや治り難い傷ではありません。
[183]手あれ対策 投稿者/なおさん 投稿日/2003年12月08日(月)
手あれの季節がやってまいりました。
この季節はいつも頭が痛くなります。
と、いうのも、感染対策をすすめる立場にあるため、それこそ嫌と言うほど、手洗いをすすめてきました。でも、洗えば洗うほど、手はどんどん荒れていくのです。自分も人の1.5倍は洗っていました。もともと、あまり手荒れをしなかった私ですら、この季節は見るも無残にがさがさになり、日々手洗いごとに痛みとのたたかいでした。
何かいい方法は無いものか・・・
そう思っていた矢先、以前トリヤベ先生が手洗いについて何かここで書かれていたことを思い出し、もう一度見てみました。書かれた当時は、「石鹸を使わない」と言う点が理解できず、なんとなく読み過ごしていましたが、今回は、同じ文章を、大変新鮮な気持ちで読ませていただきました。諸先生方から色々とアドバイスを得るに連れ、自分の意識も変わってきているんだな、と実感した次第です。
そこで早速、ワセリンを処方してもらい、現在自分自身で実験中です。
今日で10日ほどたちました。
ぬるま湯で、気持ちよく手が洗えるので、手洗いの回数は逆に増えました。それにもかかわらず、誰に見せても恥ずかしくないほど、私の手はすべすべです(10代に戻ったかのように)。あまりに気持ちいいので、いつも触ってしまうほどです。
少しずつ周りにもすすめていますが、やはり当時の私と同様、「石鹸を使わないというのはどうも・・・」と言う返事がほとんどです。そこで、私の手を触ってもらいます。どちらがいいか結果は一目瞭然です。
手洗い、手荒れに悩んでいる同僚は多く、特に荒れている人には積極的にすすめています。
手荒れに悩んでいる人はぜひ実践して欲しいと思います。
[188]「消毒真理教徒」につける薬 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年12月16日(火)
Re:「重症のCompromised Hostで全身性の皮膚疾患の場合には,消毒は必要でないか」
これもEBM風に命題を立ててみましょう。
「重症のCompromised Hostで全身性の皮膚疾患の場合、消毒をすることによって予後が改善したか」
「このような研究・経験がありましたら教えてください」
「消毒して結局亡くなった(死なせてしまった)経験をお持ちの方の発言を求めます」
「あるいは、そのような経験がない、という方の発言も求めます」
「消毒が感染をつくる、という発想は出てこないのでしょうか」
[185]教えてください 投稿者/宮城@まう 投稿日/2003年12月15日(月)
はじめて投稿いたします。外科の開業医です。 最近、私も様々な皮膚疾患などにワセリンを多用しています。基本的なことで申し訳ないのですが、白色ワセリンとサリチル酸ワセリンの使い方に違いがあるのかどうかを、知っている方がいらっしゃいましたら教えてください。
[184]TATOOバンドエイド 投稿者/内科のリーちゃん 投稿日/2003年12月12日(金)
アメリカ出張中の姉が子供達に送ってきたものの中にかわいい絵の描いた「バンドエイド」があったのですが良く見るとテガダームにキズにくっつかないスポンジ(何か不明)がついているんです。表には動物の絵が書いてあり地が透明なので貼ると動物だけが見えますっていうんです。3M社の製品でした。子供にタトゥなんておもしろがらせておいてお遊びかと思っていたらちょっといいみたいなんです。日々追いまくられていますが、、、こういうおちゃめな発想を持ちたいものです。
[147]「疑問・質問」大募集 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2003年10月29日(水)
現在,ある看護師さん向けの雑誌の特集号の企画を練っているところです。そこで「創傷治療,創傷処置,褥瘡処置についての Q & A」を目玉にしようと考えているのですが,"Question" がある程度まとまった数が必要になりました。
そこでお願いなのですが,実際に即した「いかにもありそうな疑問」を出して欲しいのです。これまでにこのサイトでわたしが答えを出しているようなものでも構いません。身近にいる「石,おたんこ」がしているおかしな処置,なんてのも大歓迎です。具体的な事例に関する質問でしたら,似たような質問でも構いません。
例えば,次のようなもので結構ですので,ここに書き込んでいただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします。
[182]神話:「CDCガイドライン-血管内カテーテル感染」 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年12月06日(土)
Re:CVの輸液セット交換時期・閉鎖式輸液セット
論点を整理したく、スレッドを新しくしました。
ネット上で読める記事を引用します。
博多インフェクションフォーラム
http://www.crimeaclub.com/hica/index.html
「矢野邦夫訳、血管内カテーテル由来感染予防のためのCDCガイドライン、メディカ出版」から
http://www.crimeaclub.com/hica/cdcguideline/guide/exchange.htm
CDC血管カテーテルの交換時期一覧表
カテーテルの種類 成人
末梢静脈カテーテル 72〜96時間
ミドラインカテーテル ルーチンに交換しない
中心静脈カテーテル(PICC、透析カテーテルを含む) ルーチンに交換しない
動脈カテーテル ルーチンに交換しない
単純に考えると、感染のリスクを高くするのは
血液で汚染される部分>>されない部分
下流>>上流
流れがよどむ部分>>流れがいい部分
でしょう。
そう考えると、危険なのは(短期間で交換すべきは)
ミドラインカテーテル 中心静脈カテーテル 動脈カテーテル>>末梢静脈カテーテル
キャップ 三方活栓 タコ管 フィルター>>輸液セット
要するに、「ルーチン」で交換すべきは
ミドラインカテーテル 中心静脈カテーテル 動脈カテーテル
「そうはいってもCVは毎週刺すわけにもいかないし、事故も怖いし・・・・」
というわけで、「CDCガイドライン」は、「本末転倒」の指針を作ってしまったわけですね。
では、どうすればいいのでしょう。
感染のリスクは、
(CVカテーテルを入れた患者数)×(CVカテーテルを入れた日数)×(特定の部位の感染率)
です。
(特定の部位の感染率)の議論ばかりでは片手落ちです。
(CVカテーテルを入れた患者数)×(CVカテーテルを入れた日数)
これを減らしましょう。皮下注射による補液をすれば、簡単に実現できます。
http://www1.neweb.ne.jp/wb/decubitus/sub9.htm#hypodermoclysis
[180]神話:体位変換で褥瘡予防 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年12月02日(火)
論点を整理したく、スレッドを改めました。
「体位変換しないで褥瘡が出来たら、責任とれるのか!」
「消毒しないで感染したら、責任とれるのか!」
二つの議論はよく似ていますね。
EBMふうに命題を設定してみます。
「高機能エアマットを使用した場合、体位変換の有無で褥瘡の予防効果に差が有るか」
これをコントロールスタディするのは、なかなか困難だと思います。
全例に同一の高機能エアマットを使わなくてはいけない。おむつの当て方をどのように統一するか、体位変換のやり方は、患者のリスクファクターをそろえるには、・・・・。
高機能エアマットを使うと褥瘡発生率が低くなりますから、標本数(N)を大きくする必要があります。N=100以上必要でしょう。だからと言って多施設で研究すると、条件がきちんとコントロールされず、施設間のばらつきで、信頼性の低いデータが出てくる可能性があります。
こうした外乱を除外した研究は、皆無です。
「体位変換の有無で褥瘡の治りかたに差が有るか」
この検証は、簡単です。
創を見れば、治癒傾向があるのか、あらたな圧迫壊死ができているか、一目瞭然です。
褥瘡を治すケア=褥瘡を予防するケア です。
体位変換か、エアマットか、ではなくて褥瘡の出来そうな部位を圧迫するような行為をしていないかを確認しましょう。
体位変換をしたときの、仙骨部、大転子部の体圧(オムツ圧ではありません)を測りましょう。
体位変換機能付きエアマットを使用する場合は、体位変換しているときの体圧を測ってください。
体位変換をしているときのほうが、圧力が上がっている可能性があります。
ケアは看護師、治療は医師、というのが褥瘡の研究の定番でした。
不適切な治療をしていると、ケアがよかったのかどうか評価できません。現実には、医師の側も創の見方を知らないことがほとんどなので、治療の評価すら出来ていません。それが、体位変換をめぐる堂堂巡りの議論の遠因です。
ラップ療法では、ケアが適切であるか、一目でわかります。ラップ療法をすると、ケア(予防)の技術が向上します。そのような施設では、「安心して」体位変換を廃止することができます。
[166]体位変換の謎 投稿者/なおさん 投稿日/2003年11月17日(月)
体圧分散マットが導入されたころ、褥瘡委員に尋ねたことがあります。
「体位変換はしなくて良いのか?」
返事はこうでした
「必要ないというわけではない。発赤があれば換える必要がある」
一旦は、体位変換カードは無くなったのですが、最近復活してきました。そのカードには
「体位変換、日中は2時間毎、夜間は適宜」
―どうして日中は2時間毎で、夜間は適宜?夜間は褥瘡が出来にくいのか?
2時間毎に服のしわやずれを確認しに行く、発赤が無いか調べる、圧を確認しに行く、というのならわからないでもないのですが(それでも2時間毎というのが理解に苦しみますが)・・・。
いくら体位を換えてもらったところで、変な体勢、なおかつ服がよれていたら、その2時間は苦痛です。ストレスも多大です。自分だったら無意識に服を引っ張って伸ばすはずです。
患者さんの状態にもよるとは思いますが、体圧分散マットを使用しているのであれば、「きっちりと寝かしっぱなし」「圧がかかりにくい出来るだけ楽な体位ですごす」方がお互い楽だと思うのですが。
明らかに体位変換による褥瘡(創傷)が増えている、と感じる今日この頃です。
「下手に動かれると心配が尽きない。いっそこのまま寝たきりに・・・」と言われる方もいらっしゃいます。最初はえ!?と思いましたが、目指すゴールはさまざまで当たり前のことだなとこのごろ思います。
『患者さんにあったマットを使用していることを前提』に体位交換がいらない。ということなのですよね?
[175]被覆剤の活用法? 投稿者/なおさん 投稿日/2003年11月28日(金)
最近、石やおたんこの被覆剤の使い方が変になってきました。
今は、時期が悪いので黙って見ていますが、何処まで行くのか心配になってきました。
※これは仙骨部でフィルムドレッシングがすぐにはがれるという理由でそうなったらしい
[174](ちっちゃい)創のセロハンテープ療法 投稿者/游星 投稿日/2003年11月27日(木)
[122](過去ログNo.7)で金魚さまが提唱していた,
「一回り大きなガーゼにフィルム被覆材を貼って,すべすべの面の方を創に当てる」
方法をさらにセコくして,ちっちゃなキズには
「ガーゼにセロハンテープを貼って,すべすべの面の方を創に当てる」
方法を提案します.
セロハンテープを貼ったガーゼの固定方法は,オプサイトだろうが,シルキーだろうが,紙バンだろうがそのときどきに応じて何でもいいです.バンドエ○ドにも応用できます.
適応はラップ療法の適応と全く同じ,で,かつ,セロハンテープで覆える大きさのキズ,です.
さらに
な場面で威力を発揮します.
いちおう交差感染防止と称して,医療スタッフがする場合は,セロハンテープをガーゼに貼ってから,「アルコール綿で拭う」操作を加えています.
みなさま,いかがでしょう.
※セロハンは紙の原料でもあるセルロースを加工したものです.
[172]アダプティック 投稿者/なおさん 投稿日/2003年11月25日(火)
どこかで聞いたような・・・
と思ったら、以前りーちゃん先生がちらっと書かれていましたね。
実はウチにも試供品がやってきたようです。
幸か不幸か、石のマイブームの「抗菌作用」がないということで、導入はしないようですが。(わかりませんけど)
よくわからないのですがアダプティックってどんなものですか?ソフラチュールと同じなのですか?
[173]こういうのどうでしょう? 投稿者/内科のりーちゃん 投稿日/2003年11月27日(木)
夏井先生、名前を記憶してくださっていてありがとうございます。母乳パッドの提案で一つまずかったなーと反省するのはフィットアップ以外の製品は弯曲が少ない(ないものもある)ので創にくっついてしまうようです。いろんな製品があるなんて…。><;皆様、パッドは真中を浮かせてふわっと固定して下さいませ。
そこでこんな製品どうかなーと考えてみました。
2センチくらいの帯状で裏は一面貼れるようになっていて表は右側5ミリにノリがついているんです。素材はやわらかく滲出液を吸収して閉じ込めるもの(おむつ)で厚さは5ミリくらいあったほうがいい。
使い方は適当な長さに切って何角形かで創の周りを囲みます。創の周りに堤防を作りラップをピンと張りつけます。滲出液は周りから吸い取りラップは創になるべく触れず乾燥させず〜♪
堤防案、仙骨部褥瘡には円座のように血流を悪くするおそれがありますか?
[171]薬の名前教えてください 投稿者/めぐみ 投稿日/2003年11月25日(火)
うちの子供が念願の水痘に罹ったんですが…処方された塗り薬がわからなくて(正確に言えば聞いてたけど家に着いたら忘れてた)なんか、独特のにおいというか、ドロドロしていて子供もくさい−と言ってますが、これ効くのかなぁ?で、これって何が入っているんでしょう?発赤疹よくよく見れば傷みたい、ですね。(痒くて掻いちゃうから傷にもなるか…)
[156]どう言ったらいいのでしょうか 投稿者/はなこ 投稿日/2003年11月08日(土)
うちのボス(医者)に、「怪我とかやけどとか、水道水で洗わせて自分で処置させていいんじゃないでしょうか」と言ったら、「浸透圧が低くて組織を傷めるだろう」と怒られました。
みなさんはこういう意見にどう対抗されていらっしゃいますか?教えてください。
多くの動物は生存に必須の水分を口から摂取するが、カエルは口からではなく皮膚から水分を吸収することが知られている。特に、砂漠など乾燥地に棲息するヒキガエルでは、腹部を水源に押しつけて水分を吸収しようとする積極的な飲水行動が観察される。この時、水源が塩類を含む高張液である場合、直ちに飲水行動を停止し、逃避行動を示すという。即ち、ヒキガエルの皮膚は体液の水分やミネラルの恒常性を保つだけでなく、塩類に対する化学感受性をもっていることが、最近明らかになって来た。
[170]シャント表在化のオペ後の失敗 投稿者/めぐみ 投稿日/2003年11月20日(木)
HDの患者さんで表在化のオペ後、しばらくガーゼ保護のみで様子を見ていた患者さんがいました。、少し滲出液があり、表在化のオペ後に見られる腫脹・むくみもあったんですが、主治医の先生があとはテガダームで保護しておこうか、ということになってやったんです。ナート自体は綺麗で創の離開もなかったんですが、その横の皮膚がなぜか糜爛を形成してしまい、少しネクッタみたいで主治医の先生も慌ててしまったようです。原因はなんだろー?と考えているところですが、滲出液が出た時点でテガダームは止めておいたほうがよかったのかなぁ?もともと表在化は、むくみや腫れがあって普通のシャントのオペに比べると治り方が遅いんですけど。あと結構きつめのパジャマを着ていたのはかんけいないですよねー処置のたびに脱がせるのが大変でしたが。いまは、ハイドロサイトで様子を見ています。でも、保険請求が出来ないといわれ自費になってます。
[169]頭部2方向,頚椎4方向 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2003年11月20日(木)
「更新履歴」で書いた「頭部打撲の際の頭部2方向,むち打ち症での頚椎4方向のレントゲン写真撮影」,どう思われますか?
もちろん私もルーチンで撮影していますが,実際のところ,撮影のための撮影でしかありません。「患者が要求するから撮影する」という面もありますが,これは医療とは無関係な問題です。
皆様,いかがお考えでしょうか?
[168]ガーゼドレナージの神話 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年11月18日(火)
ガーゼを使ったドレナージは、定説では毛細管現象で説明されています。
それでは、毛細管現象の実験のサイトをのぞいてみましょう(中学レベル)。
http://www.ngk.co.jp/site/no45/content.htm
毛細管現象は、表面張力で説明されています(高校〜大学教養レベル)
http://village.infoweb.ne.jp/~fwih1399/ph2/ph3_015.htm
表面張力の(液面となす)角度は、(分子間力に依存するのだから)液体と、側面の材質だけで決まります。この角度は「接触角」と言います。
>>ここが重要なポイントです。
ガラスと水>>これは、中学レベルの実験で納得。
ガラスと石?水>>接触角が小さくなるので毛細管現象は大きくなる。
シリコン加工したガラスと水>>接触角が大きくなるので、毛細管現象はマイナスになる
>>撥水
>>撥水加工:なぜ水をはじくのでしょうか
http://www.daikin.co.jp/chm/pro/sinsozai/unidyne/lit/lit-t/topics4/topics4.html
問題は、ガーゼと膿汁の関係です。ガーゼと水の関係がそのまま当てはまるのでしょうか。
http://www.ngk.co.jp/site/no45/content.htm
(ためしてガッテン実験室)
膿汁は、ガーゼを目詰まりさせてハナクソのように固まってしまう。
実験科学者の皆さん、実験してみてください。
これで論文が一本できあがり?
[167]Re:心臓外科手術後の胸骨正中創離開の治療 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年11月17日(月)
あの〜、これって褥瘡の治療なんですけど・・・・。
[165]ようこさんへ 弾力包帯のこと 投稿者/やまちゃん 投稿日/2003年11月17日(月)
弾力包帯はズレやすく、足がハムのようになってることがありました。弾性ストッキングを使用されてはいかがでしょうか。テレビの「ER」でもグリーン先生が脳腫瘍の摘出術を受ける時着用されてました。深部静脈血栓の予防法が確立されていない以上突然死を防ぐためできることはやったほうがよいと思います。
[164]本の内容に絶句 投稿者/家庭医T 投稿日/2003年11月16日(日)
本日、プライマリケア学会関東大会が前橋で行われました。会場での医学書販売で、夏井先生の本(私は購入済み)がありました。ふと見るとその3つとなりに同じ医学書院で「褥創処置の実際(だったかな〜)」がありました。2003年改定の2版でした。中身を見てびっくり、イソジン消毒の写真はあるは、ゲーベン、イソジンシュガーやカデックスの紹介がありました。
思わず、書店の店員に、訳を話して「同じ医学書院なのに、内容があまりに懸け離れているのは、ちょっとまずいよ」とお話ししました。店員は妙に納得して、テーブルからその本をおろしてしまいました。ちょっと言い過ぎたかな〜と思いましたが、これを何も知らない看護婦が買ってしまうと、たいへんです。横で聞いていた他の医師も納得していました。
こまりますね、医学書院さん!
[162]ドレーン、カテーテル挿入中について 投稿者/はたぼー 投稿日/2003年11月13日(木)
はじめまして。内科の看護師です。今、結核性胸膜炎の方と癌性胸膜炎の方がおり、胸腔ドレナージしています。挿入部の管理は以前までイソジン消毒を行っていましたが現在は清拭のみでガーゼを当てテープで固定をしています。結核性の方は一週間ほどでドレーン抜去となりましたが抜糸は2週間後に行いました。なぜ、2週間後なんでしょう。また胸腔ドレーン固定には絹糸を使用するのが一般的ですが絹糸でなければならない理由があるんでしょうか。IVHの固定もそうです。かといって今までの経験上、重大な問題になったことはなく2週間後であろうと1ヶ月後であろうと抜糸してしまえば発赤など放っておけば治っていっていました。絹糸でもかまわないのでしょうか。あと、腹膜透析の腹部からでているカテーテルの管理について患者さんに指導するとき、わざわざイソジンの消毒キットと入浴時のパウチを購入してもらうのが当たり前だったのですがこれって無駄なことですよね。指導パンフレットを修正しなければ・・・。
[160]ラップ療法とDEHP 投稿者/YAR 投稿日/2003年11月11日(火)
夏井先生、皆様、はじめまして。
私は医療従事者ではありませんが、「新しい創傷治療」は以前から興味を持って拝見しておりました。
今回参加させていただこうと思い立ったのは、ラップ療法と塩ビの可塑剤DEHP=フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)に関して皆様のご意見をお聞きしたかったためです。
スレッドの[137]に関係してくることでもありますが、最近医療用具の脱塩ビ&脱DEHP化が進んでいます。それに拍車をかけたのが、昨年7月12日付でFDAが公開したDEHP含有塩ビの使用に関するパブリックコメントであることは明らかです。
FDA Public Health Notification: PVC Devices Containing the Plasticizer DEHP
http://www.fda.gov/cdrh/safety/dehp.html
これによると、DEHPへの曝露による影響が大きいと考えられるハイリスク・グループとして、
が挙げられています。
さて、前置きが随分長くなってしまいましたが、私が皆様にお聞きしたかったのは、ラップ療法のラップに何を使っておられるのかしら?ということなのです。食品用ラップ本来の目的に使用する限りでは曝露量などたかが知れていますが、ラップ療法では創傷部=nonintact skinに直接かつ連続して触れるわけで、そうなると創傷が広範囲にわたる場合には曝露量が問題になりかねないのでは?と思うのです。しかもフィルム状ですから、DEHPの含有率が特に高い材料なわけですし。皆様はどうお考えでいらっしゃいますか?
ご参考までに、食品用ラップには3種類の材料がありまして、以下のような特徴があります。
[ポリ塩化ビニリデン(PVDF)]例:サランラップ
[ポリ塩化ビニル(PVC)]例:クレラップ、リケンラップなど
[ポリエチレン(PE)]
[161]被覆剤の貼り方 投稿者/なおさん 投稿日/2003年11月12日(水)
お久しぶりです。
大ダメージにより「HP 0」になったため、しばらく沈没しておりました。(RPGしない人には理解不能ですね、スミマセン)
以前、指尖部の被覆剤の貼り方についての工夫、という話題がありましたが、肛門部の貼り方の工夫はありませんか?
直腸がん術後に、直径10cm程度の肛門の創離開を起こした患者さん(先日退院されましたが)にティエールを貼るのに大変苦労しました。
歩けばよれるし、ずれるしですぐにはがれてしまうのです。
何かいい方法がありましたら、教えて下さい。
余談ですが、夏井先生も書かれていたように、ティエールのテープ部分の素材ってほんとにいいです。それだけ売り出して欲しいですね。マジで。
[157]犬の咬傷と猫の咬傷 投稿者/vaquero@獣医科 投稿日/2003年11月10日(月)
獣医という仕事柄、動物に噛まれたり引っ掻かれたりすることがよくあります。実は先日、久々に猫に右手を噛まれてしまい、パンパンに腫れて、手術もできない状態です。何とかタイピングだけは出来るようになりました。噛まれた直後から腫れて痛みが出てきたので、所謂「猫ひっかき病」ではなく、パスツレラ感染ではないかと思います。(因みに自分で採血して犬用のセルタックで測定したところ、WBCは12000/μlでした)
そこで、夏井先生のサイトの「咬傷の一般的治療法」http://www.wound-treatment.jp/wound095.htmを見直してみたのですが、犬による咬傷の場合はこのような処置が比較的容易に可能です。私自身も、犬に噛まれて「腫れる」と言う経験は殆どありません。多くの場合「裂傷」になるので、洗浄やドレナージがし易い所為だと思います。また犬の口腔内にパスツレラなどの比較的性質の悪い病原菌が少ない所為もあるかもしれません。しかし、猫に噛まれた場合は、これは腫れます。猫による咬傷は「裂傷」にならず、錆びた釘を踏んだときのように汚染を伴う「刺創」となり、傷の大きさもせいぜい直径1〜2mm程度で、出血が止まった頃には傷は殆ど塞がっています。まるで毒蛇にでも噛まれたような感じです(毒蛇に噛まれた経験はありませんが)。受傷直後でも奥まで充分な洗浄をすることが困難です。ドレインのためにガーゼを詰めるほどの傷の大きさもありません。従って、私の周囲では昔から、猫の咬傷には「イソジン創内注入」という方法が、民間伝承的に伝わっております。この方法の正当性はもちろん定かではありません。
獣医師にとっては、犬による「見た目が派手」な咬傷よりも、猫による「吸血鬼の吸い痕」のような地味な咬傷のほうが脅威なのですが、このような咬傷の処置として、皆様方がされている方法があれば、是非御教授頂けますでしょうか。
[159]国際学会ツアー参加者募集!! 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年11月11日(火)
フランスのパリで行われる「国際創傷治癒学会・・・・
これですね?
http://www.jspu.org/jpn/information.html
World Union of Wound Healing Societies’Meeting 2004年7月8日〜13日 ParisFrance
http://www.wuwhs.org
abstract締切は2004/2/1か〜。十分間に合いそう。
ソウダ!!
みんなで演題出して、ツアー組んで行こう!
[155]先天性表皮水疱症 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年11月06日(木)
ラップ療法の掲示板に以下の質問が寄せられました。
アドバイスをお願いします。
http://www.bigcosmic.com/board/f/board.cgi?id=pcstatio
「今度、うちの病棟に先天性表皮水疱症の3さいのこが入院してきます。初めてのことで分からないことだらけです。」
どのような処置をしていけば良いのでしょうか?
[154]{147}の田舎の整形外科医さんへ 投稿者/宮下哲一 投稿日/2003年11月06日(木)
呼吸器学会の急性上気道炎の治療ガイドラインにはイソジンガ−グルが、殺ウィルス・殺菌作用があり、罹患時には望ましいとありました。その原本はどういうのかまでは確認していないのですが、
[153]掲示板・BBSを開設しました。参加者募集中! 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年11月03日(月)
掲示板・BBSを開設しました。参加者募集中!
http://www1.neweb.ne.jp/wb/decubitus/sub15.htm
講演スライド(5MB)がダウンロードできます。これで講演に出かけなくてもすむ? いえいえ、講演(ライブ)はもっともっと刺激的です。
褥瘡の症例写真集が少し見やすくなりました。
講演予定です。
http://www1.neweb.ne.jp/wb/decubitus/sub8.htm
2003・11・22(土)18:30-20:30 第17回 東京在宅ケア懇話会 (東京都)。
[151]まりん さんへ 投稿者/内科のりーちゃん 投稿日/2003年11月03日(月)
結論を先に申し上げますとその先生の下では治癒はないようです。どぶにフィブ・・・スプレー。高価な良い薬なのに泣けてきますね。
指の挫滅創は1例しか経験がありませんが治癒に向かう時は痛みがなくなるようですよ。まだ痛がっていらっしゃるようなら何ヶ月も苦しむ前に他院をおすすめするのも一つのアイデアかと思います。
医師の指示ならヘンテコでも逆らえないのが辛いですね。医師の中でも先輩の指示はヘンテコでも逆らえないところがあります。「変なことは変」と言い合えるチーム医療を目指したいものです。
[150]naminekoさんへ 投稿者/めぐみ 投稿日/2003年10月30日(木)
シャントオペ前の処置についてですが、なぜそのような処置をしているのか??です。私が勤務する病院はHD患者さんが300人以上いるところですが、シャントオペ前は剃毛もしてませんし、最近ではオペ後も消毒はしない方向になってきていますよ。ついでにいうと、HD前の消毒は酒精綿です。(もちろん単包装)
[139]乳癌術後のドレッシング 投稿者/Litaりん 投稿日/2003年10月09日(木)
このHPを御覧になられている外科Dr.にお伺いしたのですが・・・
うちでは、乳癌術後創は軽度湿潤させた綿花をガーゼと共に厚く創部に載せ、テープ(アベントポア)で圧迫固定され3日後にオープンしています。
そのため必ずといって良いほど、患者さんは掻痒感を訴え水泡形成します。
なるべくそのような場合はテープのみを張り替えるようにしたりしていますが。
湿らせた綿花を使用するくらいなら創傷被覆材を使用した方が良いのでは?と伺ったことがありましたが、Dr.からの返答は、"でも、圧迫しないといけないから" ということでした。
患者さんに毎回苦痛を与えているのは分かっているし、あえて褥瘡を作るようなものなので何とかしたいのですが。
ご意見をいただけますでしょうか?
[149]粉瘤切開後の処置 投稿者/やまちゃん 投稿日/2003年10月29日(水)
教えてください。
透析患者さんです。直径2センチぐらいの粉瘤ができ、皮膚科で切開を受けました。自宅でガーゼ交換をするよう指示されたそうです。アクリノール液をつけた綿棒で粉瘤の内腔を拭き、バラマイシンを塗ってアクリノールガーゼをつめる。これを1日3回だそうです。これは粉瘤切開後の処置としてスタンダードなものなのでしょうか。
[146]イェルベン社のマットレス 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2003年10月27日(月)
イェルベン社のマットレスを実際にお使いになられている方,いらっしゃいますか? 通常のエアマットレスに比較しての使い勝手とか,蒸れの問題とか,そういうところを教えてもらえると非常に助かります。
[140]天疱瘡の処置 投稿者/なべ 投稿日/2003年10月09日(木)
突然ですが皆様の病院では天疱瘡の処置はどのようにされていますか?
先日私の受け持ち患者が水疱性類天疱瘡と診断されました。主治医(精神科医)はプレドニンと抗生剤を処方しました。で、処置は最初は軟膏塗ってラップだったのですが、広範囲の箇所はラップ包帯にしていたら、ナースの間で「健常な部分がふやけるし、血行障害にもなるから良くない」と言う人と、「別に交換するときにきれいに洗えばええやん」のグループにわかれて、結局医者が負けて、ガーゼ処置にしたのですが、ガーゼだと悪化するし痛そう(当たり前だ!)と医者がいうと、「じゃ、先生なんかいい方法考えてよ」といわれ、医者が手(一番水疱が激しく、処置しにくいとこ)はビニール袋をかぶせて、その上からタオルでドラえもん状態にするようにしました。が、ものすごい悪臭と周囲皮膚がベロベロになるのでベテランナースに責められ、ふんわりラップをあてる+うえからガーゼで包帯かわりにして固定するという方法になりました。しかし出血や滲出液を伴うとこはガーゼ処置中心のようです。
褥瘡の水疱処置に準じて上手にプンクチオンして、うえからオプサイトをはっても翌日には「剥がすな」と書いてあっても剥がすやつがいるので意味なかったです・・
ちなみにナースの何人かは「天疱瘡は細菌感染でうつる病気(だから抗生剤が処方された)で、水疱は上の皮を取り除いて、乾燥させると思っているひとがいるようです。 やれやれ・・
類天疱瘡の病因である、抗BP180抗体は定期的に検査されているでしょうか?定期的な自己抗体価のモニタリングが病勢の把握には一番です。特に皮膚症状が収まった後、ステロイドを漸減していく時に役に立ちます(下がっていた自己抗体価が再上昇すれば、それはステロイドを減らす速度が速すぎる)。自己抗体価の上昇は皮膚症状の悪化よりも先に起こりますので、先回りした治療が可能です。また、皮膚症状だけで病勢を判断しようとしても、感染などの様々な因子により修飾されており、正確に判断できません。時に大きく治療を誤ることになります。*治療にはステロイドだけでなく、ミノマイシンとニコチンアミドの併用が望ましい*
ステロイドと共に処方されている抗生剤はなんでしょうか?感染防止なのか治療薬なのかが気になるところです。といいますのは、なぜ効果があるのかは不明ですが、類天疱瘡にミノマイシンが効果のある事が多いからです。私の昔の経験でも、ステロイドパルスに血漿交換までおこなっていた難治性の類天疱瘡にミノマイシンが著効した例がありますし、現在ではステロイドを開始する前にミノマイシンを試すのが第一選択と言ってよいかと思います。もし使っておられないようでしたら、”類天疱瘡”と”ミノマイシン”をキーワードにgoogleで検索するよう、是非主治医に進言願います。ただし、たまに肝障害や間質性肺炎などの副作用が出る事がありますので、定期的なビリルビン値のモニタと定期的な胸部X線検査(これはステロイドを入れていたら肺炎注意でどっちにしてもしなきゃいけない)が必要です。参考URL↓↓
[133]痔瘻孔 投稿者/なおさん 投稿日/2003年10月07日(火)
痔瘻孔の手術をする患者さんが結構多いのですが、いつも延々と消毒と軟膏ガーゼ詰めを繰り返して、ぽっかり口をあけたまま退院されます。
何かいい方法は無いものかと思います。
便が出るので密封は出来ないし、シャワーに入れるのも約1週間から10日後です。勿論ウォシュレットも禁止。便が出たあとに同じ処置を繰り返します。
何か良い方法はありませんか?