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掲示板での討議に参加希望の方は,
本名(ハンドルネーム不可),所属病院,診療科(医師の場合),所属病棟(看護師の場合),連絡先を明記してご連絡ください。


[100]ガッテン!  投稿者/まぐ@秋田  投稿日/2003年08月27日(水)

初めまして。大曲中通病院の小貫と申します。閉鎖療法にも参加しています。

今日もヤケドで受診した若い女性に「何でこんなに早く治るんですか?」と訊かれたので、「ガッテン」を観るように勧めました。
しかし、人体実験は初めてですかね?NHKのディレクターさんには頭が下がる思いです。このVTRは説得力がありますね。
明日から患者さんに「消毒いないほうがいいんですって?」と訊かれるであろう、全国の非閉鎖療法医師の皆さま。
言い訳、楽しみにしています。

ところで、先日当院でASOによる下腿切断があったのですが、これを担当したのが週に一度だけお願いしている整形外科の医師なのです。
術後の指示として、「SB tubeは異物なので早期に抜去するように。止血のためにサポーテックスでぐるぐる巻きにして圧迫するように。」とありました。
血腫予防として閉鎖ドレナージは十分に行われるべきでしょうし、圧迫による血流障害は早期にやめるべきです。週一度なのをいいことに、ダマシダマシやってます。
バレるとまずいですね。(笑)
こんな環境で何とかやっております。




[93]慢性骨髄炎 投稿者  投稿日/2003年08月22日(金)

骨髄炎が改善しなくて憂慮しております。

経過は以下の通りです。なお、専門家でないことによる的外れな記述については お許しください。

左上腕骨頚部・大結節骨折の内固定術(髄内釘Humeral Nail System)後にMRSA感染症。開放創にしていたが改善せずHumeral Nail System抜去。
それでも改善せず瘻孔切除と同部骨病巣(病的肉芽)を掻爬して開放した。
その間バンコマイシン全身投与、ミノマイシン局所洗浄、創周囲の消毒、NSAIDs・H2ブロッカー等の投与。現在、ペンローズ抜管後高熱続き血液培養中。

肝硬変(腹水+)、血糖コントロール不良、栄養状態不良、腎機能悪化
と、このように元来血液の循環の悪い方です。

この症例において「血流不全」ひいては骨髄炎を改善するために第一に何をすべきでしょうか。
どなたか教えていただけませんでしょうか。何卒お願いいたします。

ちなみに、夏井先生の助言(本日公開されたホームページなど)は実に示唆に富んでおり分りやすく大変参考になりました。
「ありがとうございました!!」

【追伸】 夏井先生の理論を踏まえて私のできる「血流不全」対策を考えてみました。それは、「薬剤誘発性」の血流阻害因子を除去しよう、とまあこれぐらいしか思いつかなかったのですが実行しました。つまり、NSAIDsとH2ブロッカーの中止です。
大雑把に言えば、前者はプロスタグランディンの産生を、後者は好中球を阻害するからです。中止にして約1週間後の昨日あたりから熱発も特にみられなくなり、さらに今日の処置記録には『瘻孔収縮、創周囲の腫脹なし、膿瘍形成なし』と書かれており、改善の兆しかな(悪化していなだけかも)、とホッとしています。
今後、プロスタンディンの投与を主治医に相談しようと思います。




[98]今日のためしてガッテン、番組のもう一つの話題  投稿者/QP  投稿日/2003年08月27日(水)

新聞のテレビ欄を見ると、創傷治療の話題はなんと、別テーマがあり番組内容の半分ではないですか。
しかし、もう一つの内容は、【風邪の予防はうがいより、○○○】とあります。この版の常連さんは○○○がなにかお分かりと思いますが、これのエビデンスになりそうな話題が、INFECTION CONTROL誌の2002年12月号にあったと思います。私はこれを見てすぐに院内勉強会で風邪、インフルエンザは飛沫感染の他に、接触感染もあり得る、と内容に盛り込みました。風邪の予防はうがい、手洗いと言われていて、なぜ手洗いが必要かという根拠が示されたと思います。ご存じなかった方は、もう一つの話題も必見です。




[94]もうすぐ床ずれ学会♪ 投稿者/トリヤベ@ラップ大学 [HOME]  投稿日/2003年08月23日(土)

第5回日本褥瘡学会学術集会のご案内(会長でもないのに) http://www.jspu.org/

  1. 会 期: 2003年8月29日(金),30日(土)
  2. 会 場: 大宮ソニックシティ パレスホテル大宮
  3. 参加費: ¥7,000‐ 
下記の演題ほか、ラップ療法関連演題多数(5?)を予定しております。 ポスター(8月30日15:30-17:00)
演題263 ラップ療法における感染対策について −褥瘡キットの提示−

会期中、非公式のラップセッションを予定しております。参加希望者は、メールでご連絡ください。
ポスター演題263 に連絡先を貼りつけて下さっても結構です。

ラップ療法の講演予定 http://www1.neweb.ne.jp/wb/decubitus/sub8.htm




[83]本よみました。  投稿者/KUMI  投稿日/2003年08月05日(火)

夏井先生、今日注文していた「これからの創傷治療」が届きました。
さっそく、病棟図書と看護部の図書にもいれてもらおー!と思案中。(病棟図書は私の寄付ということになりそうですが・・・)
最後のほうにある消毒薬の基礎知識を読んで、昨日のテレビの悪徳建築の話しで出た「消費者ももっと勉強して、業者と対等にならなくてはいけない」という言葉を思い出しました。消費者=患者と置き換えて考えて。
当院の褥瘡対策チームにもラップ療法やっている先生がいますのでさっそく報告してきます。
周りにもどんどん宣伝していきますね〜。
七月の名古屋での講演に当病棟から数人参加したのですがなかなかの評判でした。(夏井先生の講演だけは寝ずに聞け!といっておいた)
「消毒やめたらいかんの?」とさっそく聞かれましたし・・・。
頑張りますね。




[90]ドレッシング:どっちが本当? 投稿者/sarai  投稿日/2003年08月16日(土)

 用あって、ドレッシングの歴史を調べていて「ん、どっちが本当?」ということに、ぶつかりました。
「ドレッシング:新しい創傷管理」の第1章では穴澤貞夫先生が「・・水疱を形成した熱傷では水疱を破かずに管理したほうが上皮化が早い・・」と紹介し、引用文献として

Gimbel NS, Kapetansky DI, Weissman F.et al: A study of epithelialization in blistered burns. Arch Surg. 1957;74:800?3.
を記載されています。ところが第2章で、同著者は「1958年にOdlandは水疱はそのままにしておいたほうが早く治癒することを観察した。」と、書かれています。どっちを取るべきか迷い、調べてみたら、
http://www.cawc.net/open/library/clinical/ostomy-wound/kunimoto-mgmt.pdf
の5ページにも、「Moist wound healing:In 1958, Odland demonstrated that blister wounds healed faster if left intact.」と書かれています。同様に、
http://www.ulceras.net/documentos/Thomas801.pdf
の7ページにも「Occlusive dressings may be better:The modern era in wound healing began in 1958, when Odland observed that a blister healed faster if left unbroken.」 と、Odlandが最初と紹介しています。さらに、このホームページで夏井先生も『もっとも速い時期の報告は,1958年のOdlandによる「熱傷は水疱を破らずに,・・・」』と、書かれています。他に資料も見つからず、4対1でOdlandの勝ちかと思ったのですが、今一度念のためキーワードを色々変えて検索したら、次の文が見つかりました。この、
http://sitemaker.umich.edu/emjournalclub/files/summer_student_debridement.pdf
の4ページには、次のように実験方法まで紹介されています。
「In 1956 ←(誤植でしょうか?)Gimbel et al. conducted the first clinical trial evaluating the effects of burn blister debridement in medical student volunteers in whom burns were created by contact with a hot copper cylinder. In this study, burns that were left intact reepithelialized 40% more rapidly than burns in which the blisters were aspirated or unroofed.」
 これは野球で言えば、「代打満塁逆転サヨナラホームラン」、アメフトなら「インターセプト・ロングパス・タッチダウン」、サッカーなら「ドーハの悲劇」、ボクシングなら「逆転KO」、相撲なら「俵につま先を載せてのうっちゃり」でしょうか。
「どっちでもいいじゃないの」と、言われればそれまでですが、こういうのって気になるとホント気になるんですよね。それに、Gimbel氏の名誉のためにも、どなたか御存知の方いらっしゃいませんか?
なお、文献が古すぎるのかPubMedでは検索出来ませんでした。




[55]2年間の苦痛  投稿者/なおさん  投稿日/2003年06月22日(日)

職場の先輩ナースが「踵のいぼ」に2年間悩まされています。2年間、来る日も来る日も液体窒素で凍結・・・
その度に涙を流しておられます。2年間治らないのだから、病院を変えたら?とすすめたところ、意を決して違う病院を受診したのですが「全く同じ治療」だったそうでさらに落ち込んでおられます。どなたかいい治療をご存じないでしょうか?「いぼ」は直径約1.5cmです。




[86]タレこみ  投稿者/なおさん  投稿日/2003年08月12日(火)

以前、「こんな病院は嫌だ」というサイトを見て、これは面白いと思ってプリントして病棟に置いておいたところ、すごい反響でした。というのも、結構当てはまっているからなんですよね。
夏井先生、是非やってくださいね。
うちは国産<石>95%(使用)なので、おいしい(?)と思います。




[82]暑中お見舞い申し上げます。  投稿者/加藤貴弘  投稿日/2003年08月03日(日)

夏井先生、このホームページをごらんの皆さん、暑中お見舞い申し上げます。

先日の国際医療センターでの講演大変ありがとうございました。本当に大盛況で病院全体に新鮮な風が吹き込まれました。さまざまなところで変化が見られ、病棟の創傷には水道水で洗って石鹸でアカをきれいにとっている光景がちらほら見られています。
ところで、僕は脳外科なのですが術後の脳室ドレーンなどが入った患者さんに対して、頭部の洗浄を行っている病院をご存知のかたいらっしゃいますか。
是非いって見学させていただきたいので、教えていただくとたいへんありがたいです。というのも理論的には洗浄のほうがよいと分かっていても、脳室ドレーンは結構生命線である部分が強く、それがついたまま洗浄するというのは看護サイドからかなりの抵抗があると思われます。(洗っているときに抜けてしまうなど)で もしノウハウをご存知のかた御連絡ください。
katotakahiro@hotmail.com




[85]「これからの創傷治療」届きました  投稿者/游星  投稿日/2003年08月07日(木)

5冊買わせていただきました.

新興宗教と間違われない程度に布教活動に励みます.

...やっぱり宗教か?

それでは




[78]解説/快説:褥瘡のラップ療法について  投稿者/トリヤベ@ラップ大学 [HOME]  投稿日/2003年07月27日(日)

(重複記事をお見かけした方にはお詫び申し上げます)

トリヤベ ラップ療法@宮城県
地震お見舞いありがとうございます。
病院は建物の損傷が激しく、ほとんど使用不能ですが、幸いにも患者職員とも無事避難しました。
空っぽになった病院を前に、復興の道を探っているところです。

ラップ療法に関する論点をあらためて整理してみました。

ラップ療法は創傷治療においては、「中立的」な治療法です。
創傷治癒を促進しないかわり、阻害もしないものです。
よく「ラップ療法はほかの治療法と比較した検討がない」と批判を受けます。検討すべきは(立証責任)はラップ療法の側ではなく、現在使われている治療薬(材)の側にあると考えます。これらの薬剤(材料)は、(真の意味で)コントロールスタディが行なわれずに使われております。(ヨード剤含有砂糖+ガーゼ)は明らかに創傷治癒を遅らせますので、これをコントロールにしたらなんでも(水でも)「有効」になります。これが、学会でEBMの名のもとに語られていることがらです。

ラップ療法は、controled study におけるcontrol群に相当します。
2002年の褥瘡学会では、フィルムドレッシング(オプサイト)+フィブラスト の研究が発表されています。食品用ラップ+フィブラストの演題がありました。発表では「有効」と言っておりましたが、演者の話では、「肉芽は早く盛り上がるが、なぜか突然壊死してしまう」ということで、発表後はラップ単独で治療していることです。
栄養血管の形成に問題があるのではないか、と思っているのですが、なにしろエビデンスがありません。

ラップ療法をcontrol群にした治療薬(材)の再評価をして初めて、褥瘡の研究は「科学」になれると考えております。




[81]自分改革 投稿者/なおさん  投稿日/2003年07月29日(火)

最近、<石><おたんこ>改革に向けて、ありとあらゆる分野の人の話を聞くことに凝っています。外に目を向けることって本当に大切だなと、日々実感すると共に、今必要なことは自分改革だなと思うようになりました。
そのとたん、私は一番身近なド素人に話を聞いていないことにも気づきました。それは私の夫(♂32歳 会社員)です。今日早速聞いてみました。

その後も延々とこんな話が続き、私がかさぶたをとれと言うのは何故かと質問されたり、最後は自分がバイク事故にあい、広範囲に擦過傷が出来たとき、運ばれた病院で黄色の軟膏を塗られ、アミアミのもの(間違いなくソフラチュール!)を傷の上にペタペタのせられ、包帯を巻いてもらったと教えてくれました。ちなみにはがすときは死ぬほど痛かったとの事。(当たり前ですが)
まるでおたんこと話しているみたいと思いながら、ふと、いつも夫はこんなにも疑問を抱いていたのかと思いました。自分は素人だから、聞いてもわからないし、嫁には逆らわないでおこう、というのが本音のようです。これって夫⇔妻だけでなく、患者⇔看護師も同じでは?
相手が嫌でも、この方が絶対良いと言い張ることしかしなかった自分、消毒といえばイソジンやヒビテンなどをまず一番に思い浮かべ、オキシドールを考え付かない自分etc・・・いろんな自分に気づきました。患者さんと接するとき、ここまで目線を下げる必要もあるんだとわかりました。
脈絡の無い文章でスミマセン。
今まではどうしても掲示板への書き込みは、愚痴っぽくなってしまっていることが多かったので、大きな変化を是非書き込みたかったのです。
これからは少し違った気持ちでこの掲示板に参加できそうです。これからもどうぞよろしくご指導ください。




[79] 投稿者/namineko  投稿日/2003年07月28日(月)

整形外科で看護師をしています。はじめて投稿させていただきます。
先日、主治医に「術後の入浴はいかがでしょう?」とやんわりと聞いてみました。すると、

  1. 出血するので3日はしない
  2. minor infectionがあるかも知れないのでダメ
  3. アメリカでは創外固定でも入浴するが、日本は湿度が高いので、入浴後乾きずらく感染しやすくなる
  4. 先進的な治療は大学病院でするべきだ。その他の施設では1ランク落とした治療をし、患者の安全を守るべきだ
とのこと。話をするのを途中でやめてしまいました。 minor infectionってなんですか?知っている方がいたらお教えください。




[77]起炎菌 投稿者/なおさん  投稿日/2003年07月27日(日)

昨日、感染管理セミナーに行ってきました。
血流感染管理の講演の際、原因となる病原体のスライドが出ました。その表の原因1位はコアグラーゼ陰性ブドウ球菌であったため、講師が「挿入部位から菌が侵入しますよー!!」と力説されていらっしゃいました。夏井先生が「IVカテーテル管理」で起炎菌について書かれていたデータと比較したいと思い、講演終了後、その表のデータで、カテーテル挿入から何日目、というデータはありますか?と質問したところ、CDCの一番新しいデータということだったのですが、見当たりません。そのようなデータが見られるものがあれば教えてください。




[75]褥瘡のラップ療法について 投稿者/MIKI  投稿日/2003年07月24日(木)

はじめまして。
夏井先生の公演などを聞き創傷治療について習慣的治療を考え直すようになりました。 リンク先を追いかけて先生のホームページにたどり着きました。
当院でも褥瘡には悩まされています。
看護部にも研修に出てもらって、最近は被覆材を使用する処置などをしていますが、3,4期となると、浸出液が多かったり便で汚れたりして処置の頻度が多くなり、いつの間にか従来のガーゼ処置なっていました。
最近、重傷者にラップ療法をしたところ、良くなってくるので回診が楽しみになりました。 しかし、看護部から、
@比較的早く、肉芽が盛ってくるが、色調が白っぽい
Aある程度以上は目だって良くならないし、周囲の皮膚がふやけているので心配
B病院で医療品以外のラップを使ってよいのでしょうか
C実験的な治療をするには、同意書がいるが、褥瘡を持っているひとは同意が取れない
D過度な浸潤環境は良くない。浸出液をある程度吸収するコロイド材などを使用すべきである
E私たちが勉強してきたことと違うことをするのであれば、私たちが研修に行く意味がない

など病棟看護師長からも反対意見が出されて困っています。
創傷治癒には湿潤環境が良いのは理解しているようなのですが、特にCDについてはメーカーの主催する勉強会で頭に刷り込まれているようです。
メーカーなどに問い合わせて聞くと、「過度の浸潤環境は周囲の皮膚に悪影響を及ぼす」などの答えしかないようですが、適度な湿潤環境がラップでは得れないように思っているようです。わたしは湿潤に過度も適度もなく、傷が浸出液に浸っていれば良いだけと思うのですが、どういって説得すればよいでしょうか?




[76]看護部との話し合い 投稿者/MIKI  投稿日/2003年07月25日(金)

看護部からの要請で、褥瘡治療の講演を今日院内でいたしました。
話し合いの中で、私が主張したのは以下の事でした。

  1. コロイドドレッシングのメーカー主催の勉強会でも、浸出液が多くて2から3日に一度以上ドレッシング材を交換しなければいけない症例に対しては、コストの問題もあるので従来のガーゼ被覆法で対応してくださいと言われてたそうです。
    私は反対しました。ガーゼで褥瘡を覆っても除圧できずに悪化するだけということは経験上明らかです。こんなときこそラップが威力を発揮するのではないでしょうか?メーカーの言う、「最適な湿潤環境」はどの程度かはわかりませんが、ともかく創が培養液(浸出液)の中に浸っていればいいのでしょう?浸出液が少なくなり、創も縮小してきたら、ドレッシング材で閉鎖治療をしたら良いのでは?
  2. 生理食塩水をたくさん使って、水圧をかけて創を洗うという意見がありましたが、私は反対しました。創部は愛護的に扱うべきです。消毒はもちろんのこと、水圧をかけてはいけません。霧吹きで優しく洗浄する。水道水でよいですから。専門家でも、教科書にも間違った主張をすることもあります。壊死組織は高水圧洗浄しなくても自然に融解します。圧をかけることによって再生してきた上皮をも洗い流してしまうことになるのです。
  3. ラップを使用している患者の褥瘡からMRSAが検出された場合、患者家族からラップを使ったためだとクレームがでないでしょうか?という意見がありました。私はMRSAはラップについてくるものでなく、私たち職員の手についているもので、クレームが出たら、私たちの手洗いが悪かったと説明すればよいと反論しました。
何でも否定的に考えるのではなく、いままでやってなかったことをするんだと考えて、楽しみと思ってやりましょうということで終わったのですが、うまくいく事を祈っています。




[73]弱酸性の泡  投稿者/なおさん  投稿日/2003年07月22日(火)

褥瘡の周囲の皮膚を洗浄する際、弱酸性の石鹸の泡で洗浄するようになっています。(褥瘡委員がセミナーで聞いてきたとのことです)それに、縫合創にも使用してその後ドレッシングを行っているのですが、この「泡洗浄」にかなりの人が抵抗をしめします。
縫合創やドレーン挿入部の管理に5パターンもあることに気がつきました。

@泡洗浄後微温水(水道水)で洗浄
A泡洗浄後生食で洗浄
B生食のみで拭き取り
Cイソジン消毒後生食で洗浄
Dイソジン消毒のみ

ちなみに私はBなのですが、処置する人によって差があると患者さんも不安でしょうし、病院の体制自体問われるようになるのではないかと心配しています。
抵抗があるまますすめられない、でも石鹸でなければ汚れが落とせないし…と褥瘡委員も頭を悩ませています。




[74]ソフラチュール  投稿者/くすりやテコ  投稿日/2003年07月23日(水)

内科リーちゃん様 ソフラは昨年、一旦製造ストップでしたが(海外の工場の都合)現在再開しております。あげあしをとる様ですみません。




[72]抗生剤ガーゼと医師の過労  投稿者/内科のりーちゃん  投稿日/2003年07月22日(火)

ソフラテュールが製造中止になり争い事が一つ減ったとホッとしていたら抗生剤ガーゼは他にもあったのですね。当院は早速アダプティックガーゼというものを採用していました。外科の先生は手術件数をこなすため夜遅くまでがんばっておられます。「今の処置で治っているではないか(内科が訳もわからず…)」とフラフラになって言われると気の毒で強く言えません。(治らない方は逃げて行くのでわからない)
忙しすぎると新しいことが出来なくなります。仕事ばかりしているマジメな方にありがちなのではないでしょうか。




[68]創傷管理改革の壁  投稿者/なおさん  投稿日/2003年07月12日(土)

イソジン→水道水に抵抗があるなら、生食ではどうだ、と思って、徐々に生食使用を進めていっています。
ところが、予想以上に抵抗を示すのが、医師よりもむしろ中堅〜ベテラン看護師(当院では15年〜30年をいいます)なのです。おもしろいことに、超ベテラン看護師になると、逆に素直に受け止めてくれたりもします。
今、一番問題になっているのは、IVHと術後創(ドレーン含む)の管理です。
先日、ドレーンの抜去部が陥没し、陥没面に黄色壊死がびっしり張り付いた状態になった患者さんがいました。褥瘡委員の判断は「陥没面に生食ガーゼをうめて密封し、まず壊死を融解させる」だったため、そのようにしたのですが、詰所に戻るとなにやらヒソヒソ・・・
翌日、その看護師が処置をしたのですが、滅菌鑷子で滅菌ガーゼをつまみ、滅菌ハサミでカットした後、生食をふり、創内に埋め込んだそうです。そんなに「滅菌」にこだわってまだ文句があったようです。一番の原因は、「術後なのにイソジンを使わない」です。「創をシャワーできれいにする」ということにもかなりの抵抗があったようです。
創の大きさは約1×1cm。必要の無い処置で、鑷子、ガーゼ、ハサミを使用。それらは再び滅菌されます。なんて無駄なんでしょう。ほかの被覆材は手で取り扱い、使いかけも未滅菌で使用しています。褥瘡はよくて、術後創はなぜいけないのか教えてくれと言いたいです。




[71]ホームページの水道水の論文について 投稿者/菅野圭一  投稿日/2003年07月19日(土)

夏井先生のホームページに載っていた”Wound irrigation in children: saline solution or tap water?(その他も含む)”についてですが、UptoDate(アメリカの主要学会が年3回更新している電子教科書で、優秀なEBM2次ツールと言われています)の”Minor wound preparation and irrigation”でも紹介されていました。前回までは「合併症のない傷の生理食塩水による洗浄が一般的だが、動物実験では水道水も同等であることが示されている」という表現でしたが、今回の6月の更新から、「生理食塩水が一般的だが、水道水も代替として使用できる・・・(この後上記の新しい論文の紹介)・・・少なくとも合併症のない傷(噛まれた傷以外など)では水道水の流水で代替可能である」という表現に変わっています。また「可能なら室温よりも、加温した生食の方が苦痛が少なく勧められる」と追加されていました(傷を処置する者には常識だったのですが、無作為比較試験によるエビデンスが最近出たということのようです→
Ernst, AA, Gershoff, L, Miller, P, et al. Warmed versus room temperature saline for laceration irrigation: A randomized clinical trial. South Med J 2003; 96:436.)。




[69]★難治性下腿褥瘡の治療・褥瘡の手術適応について  投稿者/QP  投稿日/2003年07月15日(火)

寝たきりのお年寄りの右下腿に褥瘡ができました。外果より7cm程近位にあり、長腓骨筋腱が露出し、足を動かすたびに上下しているのが観察できる状態です。
当院の背景として、褥瘡の治療は手術が一番と勘違いしてるA医師が1名居り、また、腹部外科のB名誉教授が最近顧問となり、病棟回診した際に「対側下肢筋皮弁を利用し、座禅を組ませるようにギプス固定」と言ったものだから、A医師の手術したい気持ちの火に油を注いでしまいました。主治医に、そらみろ俺が言った通りだろうと言わんばかりに、手術するのかしないのかと迫っています。
 私個人としては、病棟回診中のB名誉教授はあくまで局部のケアの一つとして知識を紹介したのみで、決して命令するようには言っていないと思いました。あくまで、主治医が患者の全体像を把握して適応を決めるべきと考えます。また、腱が創底で動いているのをみるとこれはとにかくふさがなくてはいけないという気持ちを誘うようですが、仙骨部褥瘡など殿筋、筋膜に病変が及んでいることなど日常茶飯事ですから、筋・腱に沿って感染が拡大しないようコントロールさえできていれば普通の褥瘡と同様に扱えば良いと思います。主治医と相談して、家族に今日まで続けてきたラップ療法で治癒傾向が出てきているが、上手く直って半年以上かかるので、と話して在宅に変更する作戦にしました。
 「寝たきりで中等度関節拘縮のあるお年寄りの径3cmの下腿褥瘡に対側下肢筋皮弁術、座禅スタイル下肢ギプス固定」ご覧いただいた皆様、どう思われますか。

 また、当院では、A医師が仙骨部褥瘡に対して、殿筋による筋皮弁術(random flapでやってます。しかも、褥瘡があった場所に縫い目があります。)を行い、術後プロスタンディンを1週間点滴します。数ヶ月後には、褥瘡があった場所からし開して、元の状態+筋皮弁の跡となっています。この治療に対して、筋皮弁術保健点数21900点です。褥瘡がどうでもいいなんて言いません。しかし、私たちが毎月の給料から×千円から○万円支払っている健康保険料が、お年寄りの褥瘡に対して、1ヶ月以上入院させ手術で21万9千円、プロスタンディン(20μg1A:薬価2488円×3A×7日=)52248円もお金をかけているのです。私たちが老人になる頃には、「床ずれが入院して手術してもらえる時代があったんだってね。そういえば、この爺さん元医者だったらしいぜ。」と言って、一人で大勢の老人の面倒をみなくてはならない介護職員に蹴飛ばされながら(介護職の方ごめんなさい)、おむつを換えてもらう時代が来るような気がします。皆様、褥瘡の手術適応に関してご意見いただけませんか。早く、全国的に通用する褥瘡治療のスタンダードの登場を切望します。




[70]ウル○ラマン  投稿者/うの@外科  投稿日/2003年07月17日(木)

楽しく読ませていただきました。が私の好きなウルトラセブンが出てこなかったのがさびしいです。多分出てきてもやっぱり3分で帰るので・・・叩かれるのでしょうね。アイスラッガーは・・デブリドマンでしょうか?コスモスみたいに怪獣と共存してもいいという考えで、そこをこえて暴れたやつだけ叩くという方針が必要なんでしょう。コスモスはみんなのところへ来ますかね?




[67]皮膚障害について  投稿者/みわりん  投稿日/2003年07月11日(金)

皮膚の脆弱な人っていますよね。現在処置の相談を受けている方も、右前腕部の皮膚欠損で被覆材を使用しているのですが、肺癌の化学療法中のためなのかもともとの体質なのか、非常に皮膚が弱いのです。ポリウレタンフィルムで唯一大丈夫だったのはオプサイトでした。浸出液が非常に多かったので、ハイドロファイバーを使ってみたのですが、流れ出した浸出液ですぐかぶれを起こしてしまいます。ハイドロコロイドもだめでした。ハイドロポリマーは粘着材で発赤しました。ポリウレタンフォームは浸出液が健常皮膚に触れて長時間置くとかぶれをおこします。入院中は毎日交換できるのですが、退院後毎日通ってもらうのは大変だし、利き腕の創で一人暮らしのため、自分で交換するのも大変そうです。皮膚保護の目的でキャビロンを使ってみたらそれにもかぶれてしまいました。被覆材の交換がせめて2日に1回くらいになり、しかも健常皮膚を保護できる良いアイデアはないものでしょうか・・・




[66] おなかが専門@4号  投稿日/2003年07月08日(火)

右外踝の靴擦れにラップ療法を開始して2週間。右外踝の靴擦れは改善傾向にありました。
しかし、さらに左外踝と第3趾とほかに2箇所にも靴擦れが発生しました。ここにもラップ療法を開始して2日目、左外踝だけ壊死しました。残りの箇所は不変です。
内科の主治医および患者さんの家族からはラップ療法のせいだとお叱りを受けました。
5箇所の靴擦れのうち左外踝のみ壊死した原因として円座の現象を疑っています。左外踝に当たる部分の靴をくりぬき擦れの防止をはかったのですが、くりぬきが小さくて痛みが増し翌日さらに大きくくりぬいたのだそうです。(足の変形が強く特殊な装具の靴を履いています)その2日目に壊死が発生しています。
整形の先生からは以下の点のご指摘を受けました。

  1. もともと外踝は感染に弱いところ。なんとか滑膜のあるところで感染を助長するラップ療法をやったこと自体間違い。
  2. リウマチの患者さんは普通と違う。目に見えない血管病変はあるしステロイドなどのリウマチ薬を飲んでいるから感染を起こせばすぐに壊死に至る。
これらって本当ですか。外踝の解剖とリウマチに詳しい方教えてください。

ラップ大学卒業生4号




[61]最近の雑誌記事から  投稿者/ヘミオラ(内科医)  投稿日/2003年07月02日(水)

机を整理していたら,メディカルレビュー社から出ているPharma Medicaの別冊「座談会 皮膚の創傷部位の消毒法の検討」Vol.1,2003年が出てきました。既に読まれた方もあるかもしれませんが,内容の一部を紹介しますと次の通り。前半は良いとして,第2段落以下はこれで良いのでしょうか?

 清潔創には消毒の必要はありません。消毒薬はいずれも,多かれ少なかれ,組織毒性を示すからです。また,傷口からの滲出液は治癒を早めますから,それを流して消毒薬を使う必要性はないと思います。
 しかし,汚染創の場合には,組織毒性よりも感染のほうがより問題ですから,消毒薬を使う必要があると思います。消毒薬・・略・・のなかで最も毒性が低いのは0.05%クロルヘキシジンです。ポビドンヨードは有機物で非常に不活化されやすいので・・略・・その方法は使われていません。ですから,感染を生じるような状況では,組織毒性が最も低い0.05%クロルヘキシジンがよいと考えています。
 感染創に村する消毒は必要不可欠であるということは,医療現場では当然のことだろうと思いますが,いかがですか。
さらに,汚染傷は洗った後には消毒して,細胞毒性を減らすため,消毒液を洗い流す,ともありました。うーん・・・。




[64]携帯型硬膜外持続注入 DIB-PCAシステムについて  投稿者/アイアイ  投稿日/2003年07月06日(日)

 こんばんは!早速ですが教えて下さい。小さな小さな内科病院である当院で、疼痛コントロールのため硬膜外カテーテルを挿入、携帯型DIB-PCAシステムという細長い卵のような容器の中にバルーンがあって、薬液を注入する...というものを使用することとなりました。(みなさん、お分かりだと思いますが)1時間に4cc注入するということでしたが、実際は予定交換時間を12時間くらいオーバーしてしまいました。メーカーさんに問い合わせたら、1日くらいの誤差があることもある、ということでした。患者さん自身は痛みも落ち着いていたのですが、ある程度注入されてバルーンの膨らみがなくなってきたら、確実に4cc注入できていないのでは?という主治医の意見で、例えて言うならダチョウの卵が鶏の卵くらいになった時点で、薬液を追加した方が良い、と。しかし私も以前勤務していたところではタイプは異なりますが、せめてうずら卵大くらいで先生達、追加していたような記憶があり、一体何を目安に薬液を追加すればよいのかを教えていただきたく、メールしました。それから、ある程度薬液が残っている状態での薬液注入って、新しい物と古いものが混ざり合ってあんまり清潔な気がしないのですが、これってどうなのでしょうか?ご存知の方、居られましたら教えてください。




[65]講演会の効果 投稿者/もと  投稿日/2003年07月07日(月)

夏井先生のよみうりホールでの講演をうちの病院の看護師さんが数人聞きに行ったとのことで、感想は「先生(私のこと)がいつも言ってることと全く同じ事を講演会での先生が言っておられました!」(そりゃそうだ、このサイトで勉強したことを言ってるんだから・・・)
今まで僕の言うことやることを半信半疑でみてた人が、急に違う目で見てくれるようになりました。講演会の効果はすごいですね。




[63]医療費について 投稿者/内科のりーちゃん  投稿日/2003年07月05日(土)

創傷治療に被覆材を用いたほうが短期間で治って患者負担も少なく総治療費は安いとしても病院、医院の利益は減るわけですよね。良い治療だから患者さんが増えるといっても限度があります。取っただのハッタだので怒られるし。患者さんは治療に対する評価の甘い方が多いです。お医者様のすることは正しいに決まっているのかな。
「消毒処置」3週間目に突入した糖尿病のオジサマ、一向に治らず「わしは治りにくいから」と無邪気に帰っていかれました。望まれないセカンドオピニオン提供は医師間のトラブルの素。最近もめたすぐなので今日はだまってました。下っ端はつらい。
しかし開業の先生は消毒外来やめるのに少しは躊躇する方もいらっしゃるのではないでしょうか?
良いものが売れてもうけにつながって欲しいな〜。




[62]IVH管理




[52]破傷風トキソイドについて 投稿者/赤城村 菅野  投稿日/2003年06月20日(金)

赤城村国民健康保険北診療所の菅野です。
ホームページに破傷風の話題が出たので一言。勉強不足で(外科の上級医の先生も知らなかったのでしょうが)、5年前までは、汚い傷はすべて破傷風トキソイド(ワクチン)を3回(1〜2ヶ月に2回、その後6〜12ヵ月後に1回)打っていました。
その後良く勉強したら、基礎ができている人(兵隊さんに行ったときや子供の頃に破傷風、2種混合、3種混合を3回以上行っている人)は追加摂取1回でOK、ただし汚い傷の場合はテタノグロブリンの予防投与が望ましいということがわかりました。それからは3種混合を受けているか、以前傷を負ったときに破傷風の予防接種をしたか聞いてから、判断するようにしています。
結構誤解している人が多いと思うのは僕だけでしょうか?




[58]肛門周囲の不思議なできもの 投稿者/みわりん  投稿日/2003年06月26日(木)

癌の化学療法後、下痢が続き、肛門周囲がただれてしまった患者さんがいるのですが、発赤部に毛嚢炎のようなにきびのような不思議な湿疹が多数でき、中身(といっていいのか謎)の脂肪の塊のようなものが出た後潰瘍のようになっています。この不思議なできもの、なんでしょう??
現在は下痢が9回/dayで局所の処置としてはゲンタシン軟膏とアズノール軟膏を排便のたびに塗布しているそうです。ちなみに患者さんはADLの低下によりベッド上安静で紙オムツがあてられています。なにか良い処置方法はありますか?アドバイスをお願いします。ちなみにこの症例も画像を送れますので、後ほどメールで添付いたします。




[59]ラップ療法について  投稿者/たんぽぽ(総合医)  投稿日/2003年06月28日(土)

 以前在宅での95歳のおじいさんの右腸骨褥瘡のラップ療法についてご相談しましたが現在診療所で普通のビニールをちょうどいい大きさに切ってあげ、褥瘡部に貼るようにし、その上からオムツを当ててもらうようにしています。固定もせずただ当てるだけです。(最近うちではずれない場所は固定をしないようにしています)ポケットが小さくなっており良い経過です。家族も処置が楽になったと喜んでくれています。ちなみにステロイドを内服している患者さんもラップで治療しておりポケットが小さくなっています。
 私たちの指導のもと、だんだんうちの診療所の周囲(ヘルパーさんや施設職員)はガーゼを使う人が減ってきています。外傷を医療機関につなぐのにみんなラップを貼っていてくれるので処置が大変楽です。