2018/12/30

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 60歳女：糖尿病性壊疽の361日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1230-1

　「死に方」について昨日掲載したメールについてちょっと考えてみました。次の一節についてです。

　先生のこの仮説が正しいと仮定すれば、遊動から定住へ、狩猟採集から農耕へ、そして乱婚型血縁集団から一夫一妻制へ、これらはすべて近代文明化を果たすまでのそれぞれ必要不可欠な布石だったという流れが後から振り返ることでようやくわかってきます。

　必要不可欠な布石，というのはおそらく正しいと思います。しかし，ヒトは変化の局面ごとに2択を迫られ，数千年かけてなし崩し的に何となく一つの選択肢を選んできたように思われます。
　それより重要なのは，人類文明が現在の形にたどり着くには，ヒトの脳の能力より，外部要因の方が重要であり，そのいずれもが偶然の産物と思われるのです。

　第一の偶然は，人類最初の定住に挑戦した場所である地中海東岸がコムギの原産地と地理的に近接していたこと。
　この地がコムギ原産地の一つでなければ，そもそも，人類最古の文明であるメソポタミア文明は誕生しなかったと思われます。もちろん，他のコムギ（あるいは他のイネ科植物）原産地に進出したヒトがコムギに出会ったかもしれませんが，そのヒトが定住生活に慣れていなければ，いくらコムギがあっても栽培するという発想は浮かびません（実際，遊牧民はコムギを日常的に見ているのに食用にもしないし栽培もしていません）。
　コムギ栽培の開始が2000年遅れていたら，現在の人類文明はキリスト誕生の頃のレベルで，世界の人口も数千万人程度だった可能性が高いです。

　第二の偶然は，石炭紀（およそ3億年前）にキノコなどの菌類が誕生していなかったこと。
　17世紀にイギリスで始まった産業革命を支えていたのは石炭という高密度エネルギー体です。それがイギリス各地の地下から見つかったことで大量に鉄を作れるようになったし，一人あたりのエネルギー消費量が激増したことで一気に文明が進歩しました。そして，鉄とエネルギーを注ぎ込むことで穀物栽培の耕地面積も簡単に広げられるようになりました（これが，一人あたりの消費エネルギー量増加による人口増加を支えた）。
　さらに，石炭はさまざまな副産物を生み出し，それが新たな産業を産みました（例：色素，抗菌剤，消毒薬，その他の薬剤）。つまり，産業革命とその後の産業と科学の発達を支えたのは石炭です。
　石炭は3億年前の石炭紀に大繁茂したロボク，リンボク，フウインボクが倒れ，地中で長い時間と圧力と熱でできた化石です。石炭紀には木質を分解する菌類がまだ誕生していなかったため，倒れたロボクなどは分解されず，そのままの形で石炭という化石になったのです。
　当然，菌類の誕生がもう少し早ければロボクの死骸は菌類に分解され，石炭にならなかったのです。この場合，産業革命を支えるだけの石炭は生み出されず，ヒトの文明は16世紀のままストップしていたでしょうし，人口増加のペースも16世紀のまま。

　第三の偶然は石油の存在。石油は石炭よりエネルギー密度が高く，液体であるため運搬も楽。しかもプラスチックなどの多種多様な副産物を生み出します。
　もしも地球が「石炭はあっても石油がない」世界だったら，世界は19世紀から進歩はなかったでしょう。
　なぜ，地中に石油があるかといえば，2億年前ころ，海中でシアノバクテリアが暴走的・爆発的に増えて世界各地の海が壊滅的赤潮状態になるという異変が何度も起きたからです。シアノバクテリアの死骸は海底に数百メートルもの厚さで積み重なり，プレートテクトニクスで地殻に運ばれ，熱と圧力で変性して石油になったという説が最有力です。
　では，なぜシアノバクテリアが爆発的に増殖したかというと，たまたま偶然，シアノバクテリアに適した環境になっただけで，その条件が揃わなければ大量死するほど増えることはなく，石油が作られることもなかったことになります。その後もシアノバクテリアは局所的に増殖することはあっても，地球規模での大繁殖は起きていないので，恐らく，地球進化史の一時期にだけ起きた特殊条件だったと思われます。
　つまり，地球に石油が存在するのも2億年前の偶然の産物です。もしも石油がなければ，人類は今でも石炭文明のままです。逆に，地球に石炭はなくて石油のみだったと仮定すると，人類は石炭文明なしに石油に出会うことになります。つまり，木炭の時代からいきなり石油ですが，その場合，鉄の大量生産ができないため，高エネルギーを放出する物質を制御する技術にたどり着けなかったと思います。

　要するに，人類文明が今の状態であるのも，ライフスタイルが一夫一妻制を基本にしているのも，先進国で少子化が進み，結婚しない人が増えているのも，いわば過去の偶然の産物（石炭や石油）に出会った結果としてのものです。人が思考能力をフルに発揮して選択肢を選んだのではなく，たまたま小麦や石油に出会ったためにライフスタイルを変えざるを得なかっただけのことです。
　つまり，進化とか文明化の鍵を握っているのはヒトではなく，シアノバクテリアとシアノバクテリアが姿を変えた植物です。たまたま，その局面ごとで出会ったシアノバクテリアとその末裔を利用する能力を持っていただけ。　となると，シアノバクテリアはどのように誕生したかですが，これが実は謎だらけ。この真正細菌は32億年前には誕生していたと考えられ，地球生命史の初期から存在していたことになりますが，光合成も窒素固定もできるスーパー細菌なのです。この能力があるため，他の細菌にはできない爆発的大増殖を何度も起こしました。しかし，酸素発生型光合成も窒素固定も極めて複雑な代謝経路なんですね。例えて言えば，自動車誕生の直後に「最先端ターボエンジンとハイブリッド・エンジンの両方を備えたクルマ」が作られた，みたいなものです。オカルト方面用語で言う「オーパーツ」ですね。偶然誕生した細菌にしては，あまりに複雑で完成されすぎています。このあたりに悩み始めると，神様を持ち出すか宇宙生命体飛来説に逃げるとかで解決したくなります。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1230-2

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【Facebookはこうやってフランスを引き裂いた】
- 【現代人は未来の人々に「チキン人」と呼ばれるようになるかもしれない】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1230-3

2018/12/29

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 4歳0ヶ月男：足底皮膚全層欠損の299日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1229-1

　「死に方」についてのメールです。

　これまた非常にわかりやすく、考えさせられる図式です。
　先生のこの仮説が正しいと仮定すれば、遊動から定住へ、狩猟採集から農耕へ、そして乱婚型血縁集団から一夫一妻制へ、これらはすべて近代文明化を果たすまでのそれぞれ必要不可欠な布石だったという流れが後から振り返ることでようやくわかってきます。
　それぞれの変化が起こっている際中には、よもや多産少死の時代が来るとも夢にも思っていなかったでしょうね。

　多産多死から多産少死への決め手となったのは、抗生物質をはじめとして医療の発達という側面もあるかもしれませんが、一番大きいのは衛生状態がよくなったことであろうと私は考えます。
　19世紀にジョンスノウが当時空気感染すると恐れられていたコレラを、特定の水を使っている人だけにコレラが発生しているという事実から経口感染説を導き出し、原因と考えられた汚染水を飲まないように指導することでコレラ流行を食い止めたという話は有名ですが、この例を出すまでもなく、衛生状態の良い所より衛生状態の悪い所の方が病気に罹りやすく死にやすいということについては大きな異論はないのではないかと思います。

　そして近代化から現代社会への変化で、多産少死から少産少死へとつながった大きな要因は、ひとことで言えば社会の多様性が拡大したことではないかと思います。
　人間の本能としての性交欲は厳然として存在するわけですから、それを社会の複雑化が抑制することに成功しているとみることもできます。しかしそれは基本的に人為によってもたらされた不自然な抑制状態なので、そこから逸脱すれば先日話題になった性暴力という歪んだ形で開放されるという話にもつながってくるかもしれません。

　社会が複雑化、多様化した事によって子供が産むことに躊躇するようになったとするならば実に皮肉な話です。
　また社会が複雑化、多様化しているからこそ子育ての方法についても悩ましくなってしまうのでしょう。

　こういう話がこじれてしまった状況の時というのは、一旦原点に返って話を単純に考えるというのも一つだと思います。
　私に子育ての経験はないので、机上の空論だとお叱りを受けるかもしれないことを承知で私見を述べますが、問題となっている「幼児期～思春期前教育」に関しても、先史時代のように「生きるために必要なことを教える」というのが基本方針になるのではないかと思います。

　ところが多様性のある社会でそれを実践するには、少し工夫が必要です。なぜならば生きるために必要なことが一つではないからです。
　まずなるべく多くの情報を、なるべく偏ることなくこどもに与え、「なぜ？」と思う気持ちを大切にします。
　そしてこどもが疑問に思うことについては「チコちゃんに叱られない」ように親も真剣に付き合い続ける、そうしてこどもが特定の領域へ興味が偏るようになってくれば、その流れを応援しつつ、その方向性に誤りはないかということをいつでも自問自答できるように時折対話の機会を設け続ける、そして多様化した社会にも適応できるようにするための生活力を育てていく、というのがよいのではないかと考えます。

　もっと単純に言えば、「疑問を持つ」→「考える」→「人に質問する（何かを調べる）」→「考える」→・・・
　疑問が解決すればまた新たな疑問を持ち、解決しなければさらに別の人に聞いたり、別の所で調べたりと、最終的には人に聞いてもわからないようなことを自分で解決していく能力を定着させていくための子育てです。

　それは口で言うのは簡単ですが、例えば、もしこどもが「どうして学校に行かないといけないの？」という疑問を持ったとき、対話の中でこどもが「学校には行かなくてよい」との結論になれば、親は学校にいかないことをも応援し、そのためにどうすべきかという事を一緒に考え続けなければならないので、実際に行うには親としては大変な教育かもしれません。
　けれど発明王のトーマスエジソンや、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんなどはそういう教育を受けてきたと聞きます。
　偉人から学ぶべきところも大きいと思います。

　こじれた状態を元に戻すのに一旦原点に戻り単純化する、というので言えば病気についても同じです。
　今難病と称される様々な病気は、まさにこじれた状態で、その要因にも社会の複雑化が関わっていると思えます。
　もともとそんなに食べていなかった糖質を、原点に立ち返って元の糖質をそんなに食べない状態に戻すだけのことなのに、やれエビデンスがないだとか、栄養学的に問題だとか、日本の文化的におかしいだとか、権威とか既得権益とか・・・、社会の複雑な構造がそれを邪魔しているのではないかという風に私には思えます。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1229-2

　藤川先生についてのメールです。

　広島県廿日市市の藤川徳美先生の白血病患者の方が、糖質制限+高タンパク食＋高投与量Cで異常細胞がなくなったことが報告されています。
　　　　⇒「白血病＝壊血病」
　糖質制限に高タンパク質や高投与量のビタミンを組合せると、新たな可能性を見出すことができるようです。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1229-3

2018/12/28

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 7歳女：顔面挫創
- 1歳1ヶ月女：前胸部，上肢熱傷の365日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1228-1

　「褥瘡の洗浄」というメールです。

　こんな記事を見つけました。

多くの消毒液は細胞毒性を持ち、細菌だけでなく線維芽細胞などにもダメージを与え、創部を回復させようとする生体の働きを妨げかねない

　このあたりは『世の中変わってきたなあ』と感心しながら読んでいたのですが、

ただし、創部が明らかに感染していて滲出液や膿苔が多いときなどは、洗浄の前に消毒を行うことも考えられるわ。

　いままでに染み付いた習慣を捨て切ることは難しいんだなあ、と改めて実感しました（笑）

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1228-3

　当サイトの通常更新は今日でおしまいですが，「長期観察症例」の写真が溜まってきたので，年末年始中も折を見て追加していき，ついでに面白いニュースやら情報があれば取り上げていこうと思います。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1228-4

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【トランプ大統領：「才能ある」ムニューシン長官を称賛、信頼を表明】
  
  　確か，前任者の就任に際しても「有能な人材だ」って褒めちぎっていたような記憶が・・・。
- 【胃の中から電気パルスを流して脳を「満腹だ」と錯覚させる減量用デバイスが開発される】
  
  　そこまでしないと食欲が抑えられない，食で満たされた感覚が得られない，というのが凄いと思います。まさに，アクセルはあるのにブレーキのないクルマです。
- 【30～40代がいずれ迎える｢大量孤独死｣の未来】
  　孤独死は寂しい死に方，家族や仲間に囲まれて看取られての死は幸福，という考え自体がおかしいのでは？孤独死は不幸な死に方でも幸福な死に方でもなく，単なる「死に方の1パターン」に過ぎません。問題があるとしたら，死体の後始末に手間が掛かるし，そのマンションが売れなくて困る，くらいのものでしょう。孤独死されては困るので結婚しろ，結婚できなかったら仲間を作れ，というのは本末転倒です。
  
  　大風呂敷を広げると，これは人類史の変遷の一形態かもしれません。大雑把に考えると次のように社会と集団は変遷してきて，その延長線上に現代の先進国の姿があるように思われます。
  ［遊動］＋［狩猟採集］＋［乱婚型血縁集団］＋［多産多死］
  
  ［定住］＋［狩猟採集］＋［乱婚型血縁集団］＋［多産多死］
  
  ［定住］＋［農耕］＋［乱婚型血縁集団］＋［多産多死］
  
  ［定住］＋［農耕］＋［一夫一妻制］＋［多産多死］
  
  ［定住］＋［産業革命］＋［一夫一妻制］＋［多産多死］
  
  ［定住］＋［近代化］＋［一夫一妻制］＋［多産少死］
  
  ［定住］＋［現代社会］＋［一夫一妻制］＋［少産少死］
  
  ［定住］＋［欧米・日本など先進国］＋［結婚しない］＋［子どもが生まれない］
  　そして，21世紀に入って顕在化している「先進国での所得の二極化」が影響しています。20世紀後半までは「工業製品を作って途上国など海外に売って利益を得て，労働者の給与も上がる」というパターンが成立していましたが，21世紀になるとそれが崩壊し，富裕層はマネーゲームでさらに裕福になって富を独占し，労働者の所得は増えるどころか右肩下がりが続いています。
  　一方，子育てと教育にかかるコストは上昇しています。そのため，先進国で少子化が進んでいる原因は子育てコストの上昇と考えられています。つまり，結婚しても子どもが産めない／育てられないという状態であり，その結果，結婚する意味すら揺らいできたと考えることができます。
  
  　そして，確実に言えることは，この事態は人類史で前代未聞の状態であり，過去の知識を総動員してもその解決法は見つからないということです。何が正解かもわからなければ，それどころか，何が不正解かもわからないのです。
- 【子供に「お尻ペンペン」は無効どころか有害だから止めて！ | アメリカ小児科学会が声明で警告、代替案も提示】
  
  　生物種としてのヒトの特徴の一つが「子育ての方法を悩む」です。真正細菌，古細菌，単細胞真核生物，菌類，植物，無脊椎動物，脊椎動物の全てを俯瞰しても，決まった子育て方法を持たない，あるいは，子育て方法で悩んでいるのはヒトだけです。
  　この「子育ての悩み」の起源は，例によって穀物栽培以後だと思われます。
  　狩猟採集時代では子どもには食料となる昆虫や小動物，食べられる木の実を教え，石器の作り方と使い方を指導し，天敵（ヒョウなどの大型ネコ科動物）が襲ってきた場合の対処法を教えるくらいで十分だったはずです。悩む部分はありません。
  　しかし，農耕が始まると農耕自体が手探り状態で始まったため，何を教えていいかわかりません。そして，農作業がシステム化されると，今度は社会が階層化して複雑になり，様々な職業が生まれます。とりあえず，父親と同じ職業につけるような教育をしたと思いますが，その教育法はあくまで「父親の経験則の範囲内」でしか通用しません。しかも，子どもの職業選択の幅は時間の経過とともに広がっていくので，父親の経験則では対処しきれません。
  　多分，そこで登場したのが「聖職者が子どもを教育する」というシステムです。聖職者は経典が読める知識人であり，普段は仕事がなくてヒマだからです。
  　とは言っても，聖職者は「子育て／教育のプロ」ではありません。困り果てた聖職者は，自分が最も得意とする「子どもを集めて経典の読み聞かせる」を思いつきます。しかし，子どもは元来，飽きっぽいので聖職者の朗読なんてすぐに飽きて，騒ぎ始めます。そこで考えたのが，「経典の丸暗記をさせる」ことではないかと思います。「明日までにここまで暗記しないと罰を与える！」とすれば，アホな子どもでも必死になって丸暗記しようとして，とりあえず騒ぐ子どもはいなくなります。家に帰っても必死に暗記しようとする子供の姿を診て，両親は「あの坊さんはいい先生だ」と評価するわけですね。
  　ユダヤ教やキリスト教の世界では中世以降まで，この「経典丸暗記」が教育でしたし，イスラム世界では現在もこの教育法が健在です。しかし，社会の複雑化と科学が日常生活に浸透するに連れて，この教育法は次第に廃れていきます。子どもが生きていく上で必要なことと経典の内容が乖離していったからです。
  　その結果，読み書き算盤的な「幼児期～思春期前教育」と，さまざまな職業に特化した専門知識を教える「高等教育」に分離したんじゃないかと思います。
  　恐らく，「高等教育／職業教育」については現時点では，これでほぼ決まり，という水準に達していると思われますが，問題は「幼児期～思春期前教育」です。この時期にどう育てて，どう教育したらいいかは，いまだにわかっていないからです。
- 【叩き上げなんてウソ、トランプは親の遺産を食いつぶすダメ息子だった】
  
  　「私は才能と努力で一代で億万長者になったんだ」って嘘を言っているうちに，自分でもそれが事実だったと思いこんでいるだけかも。
- 【トランプ氏の徴兵逃れに医師協力か　遺族証言を米紙報道】
  
  　叩かれてホコリの出ない人はいないと思いますが，叩かれるとホコリしか出ないという人もいます。
- 【「ご飯」は血糖値上昇の真犯人ではない！食べていい糖質、だめな糖質】
  
  　今どきこんなアホっぽいコメ擁護記事を書いているのは誰なの，と思ったら，東北医科薬科大学病院の教授でした。仙台に長らく住んでいた私が知らない大学なので調べてみたら，東北薬科大学が2013年に医学部を併設してできた大学のようです。
  　さすが，米どころの大学病院の教授は，コメ擁護に気合が入りまくっています。
- 【コンビニの糖質オフスイーツおすすめ6選】
  
  　東北医科薬科大学病院の教授より，コンビニのほうがしっかりと勉強していますね。
  　老婆心ながら，上記の東北医科薬科大学の教授には，実際にご飯を食べて血糖値を測定してその変化を自分の目で確認すべき，とアドバイスいたします。でないと，知識がコンビニ以下って言われますので・・・。
- 【韓国野党議員「日本がまるで北朝鮮のようになっている…必ず謝罪受けるべき」】
  
  　韓国の文大統領は北朝鮮との統一を一途に夢見て外遊のたびに「お花畑発言（＝北朝鮮は核兵器を廃棄する）」を繰り出しておられます。その信念たるや，世界中から顰蹙を買ってもいい，アメリカから馬鹿呼ばわりされてもいい，と強固たるものです。ですからこの議員の発言も「日本が北朝鮮と同じになって素晴らしい」という最大限の賛美と捉えるべきでしょう。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1228-2

2018/12/26

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 44歳女：顔面挫創
- 31歳男：大腿熱傷の277日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1226-1

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【理系のクリぼっち達が集まった結果ｗｗｗｗ】
  
  　これはひたすら凄い！積分で遊べるとは凄いなぁ。
- 【株高自慢のトランプ氏、今度は犯人捜し－ウォール街は別の戦犯指摘】
  【米国株は大幅続落、政治動向に不安】
  【ロシア疑惑、一部政府閉鎖、株価暴落──トランプはまだ終わらないのか？】
  
  　「ジャイアン思考しかできない俺様大統領」，「うまくいけば自分の手柄，うまくいっていないのは誰かの責任，と考える俺は天才大統領」。そして，側近から戦犯を探して非難して首切りするもんだから，有能な人物がどんどんいなくなり，無能なイエスマンしか・・・。
  　しかも「俺様は経済の天才，株高大統領だ！」と自画自賛してきたもんだから・・・。
- 【2018年、地球環境にとってのグッドニュースたち】
  
  　うち2つは，トランプの暴走を止められた事例です。
- 【JALが忘年会で飲酒禁止！「全面禁止令」は社員をダメにする】
  
  　これは要するに，「白内障や緑内障の予防のために，両目を摘出しておきましょう」とか，「心筋梗塞の予防のためにあらかじめ心臓を摘出しましょう」，「脳腫瘍にならないように脳を除去しましょう」と提案する医者と同じレベルだな。
- 【やばいこれ欲しい！三葉虫などの古代生物や昆虫のブロンズオブジェが超緻密でかっこいい！（ブロンズ昆虫出演中）】
  
  　この三葉虫，欲しい・・・けど，値段が・・・。
- 【病院を教えて下さい】
  
  　今年の診察日も残すところ2日のみとなりましたが，昨日から「怪我（ヤケド）をしました。現在の病院では消毒してゲーベンクリーム^®，フィブラストスプレー^®の治療です。ネットで調べて湿潤治療がいいと聞きましたが，自宅に近い病院を教えて下さい」というメールが全国各地からいくつも舞い込んでいます。こういうメール相談，困りますよね。
  　もちろん，湿潤治療をしている病院は教えてあげられるけど，通常は28日か29日までで，その後は来年1月6日ころまで休みです。総合病院などで湿潤治療をしている医者はいても，年末年始は救急の体制になり，その医者が毎日出勤するわけではありません。
  　だから，湿潤治療を初めたとしても，治療法を指導してもらって29日以降は自力で治療するしかないのです。
  　せめて，先週のうちにメールで相談してもらえば治療法に慣れる時間が1週間あり，来年の年明けまで自力治療できたはずなんですが，さすがに12月26日，28日では時間が足りなすぎます。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1226-2

2018/12/25

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 5歳10ヶ月女：頬部挫創
- 68歳男：アキレス腱術後創離開の266日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1225-1

　「ヒトとコムギの出会い」というメールです。

　先日の、「ピアノ付きレストランでの忘年会」では、お世話になりました。
　ヒトとコムギが出会った話で、以下のような漫画をみつけました。
　　　　⇒人類は小麦に騙されていた！？

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1225-3

　皮膚再生についてのメール。

　ログインできないので読めてませんが、どんなものなのでしょうか。
　　　　⇒スプレー1つで皮膚再生　71歳、最後の挑戦
　結局は費用対効果になります。その新薬がハイドロコロイド包帯やズイコウパッドと同等の治療効果を持っていて，しかも値段がズイコウパッドより安いとなると「夢の新薬」です。あるいはラップより安いとかね。
　あるいは，どうしてもズイコウパッドで治らない傷がまたたくまに治せるのであれば，ズイコウパッドの数倍の値段もリーズナブル。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1225-4

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【米国人、平均身長わずかに低下全国調査で判明】
  
  　平均身長の低下はわずかだけど，体重の増加は順調です。
- 【「アフターピルが市販されると女性の性が乱れる」という大嘘クリスマスに無料配布する国もある】
  【性暴力の大罪を犯す腐敗国家が滅びない真因】
  
  　性暴力に関連するニュース2題。
- 【チップ内蔵の「スマート制服」、児童・生徒のずる休み防止で導入中国】
  
  　いずれ，国民全員に「スマート制服」を着せるつもりでしょう・・・彼の国は。
- 【スーパー内での一挙手一投足を盗聴するシステムを大手スーパーマーケットが考案】
  
  　「客を見たら泥棒と思え」というシステム哲学が透けて見えます。
- 【トランプ氏、マティス国防長官の交代を前倒し　長官擁護の報道に反発か】
  【グーグル検索で「愚か者」から「独裁者」になったトランプ　ホワイトハウス「完全崩壊」】
  
  　独裁者は「周囲にイエスマンしか置かない／イエスマンしかいない」という特徴があります。まさに条件にピッタリです。
- 【トランプの国境の壁を支援する民間人によるクラウドファンディングは何が問題なのか？】
  
  　アメリカ国境の壁の予算案が議会を通過する可能性はほぼゼロと言われていますが，クラウドファンディングは着々と集まっている模様。「壁建設が不可能になったら返金します」って言っているようだけど，別字期限を区切っているわけでないので・・・。
- 【縄文人に「上下意識」があまりなかった理由】
  
  　日本の縄文時代は私の考えでは「定住化が始まったけれど，穀物（イネ）栽培はまだ始まっていない」時代で，食生活は基本的に「時々狩猟，いつもは採集」で，ヒシの実や栗の実を求めて定住を始めたようです。
  　狩猟採集時代の食物は基本的に保存できないため，「食料の所有」をしてもすぐに食べられなくなるため所有している意味がなく（ヒシやクリのみは肉や魚よりは少し長く保存できた），「モノの所有」という概念が生まれるわけがありません。
  　弥生時代に入って穀物栽培が軌道に乗ると，イネの種実は格段に長く保存できるようになったため，所有することに意味が生まれ，同時に，畑（最初の稲の栽培は陸稲）の面積は収穫量に直結します。だから，「所有」することに意味が生じ，所有量は「地位の違い」を生みます。それが「上下の意識」です。
- 【少子化が止まらない…厚労省が平成30年人口動態統計の年間推計を公表】
  【首都圏ニュータウン　高齢化加速、半数が全国平均上回る　25年予測】
  【団地40年、都会の過疎　若者は、さらに都心へ】
  
  　平成30年（2018）の出生数は92万1,000人，死亡数は136万9,000人，というわけで，単純計算すると1年で44万8,000人が少なくなっていくわけで，尼崎市が毎年なくなるようなものです。
  　今のところ，東京などの大都市では人口が増えていますが，これは単に，それ以外の地域で生まれた人が進学者就職で大都市に移動しただけのことです。
  　戦後の高度成長期には首都圏で次々に大規模ニュータウンが開発され，多くの人が移り住みましたが，そのニュータウンで二世代，三世代に渡って住み続けているわけではありません。恐らく，団塊の世代の大量死とともにゴーストタウン化していくでしょう。
- 【南青山の住人「町内会の人は満場一致で賛成。反対してるのは青山に住んでない人…」】
  
  　不動産関係の皆さまが「南青山の住人」という肩書で騒いでいるとかいないとか。
- 【へんなものみっけ！第3巻】
  
  　自生しているポプラの木はすべて親木の根から発生したクローンで，ポプラの森の全てのポプラは同じDNAを持つ「一本の木」である，という知識が新鮮でした。そして，風が吹くたびに森全体が揺れて葉擦れの音が森全体に広がり，巨人の咆哮になるそうです。ちなみに，ユタ州には400km²の広さ（東京駅・調布飛行場・町田市中心具・川崎市中心部で囲まれる面積！）を持つ「一つの生命体」であるポプラの大森林があり，その咆哮は壮大だそうです。
  　また，雷石の由来について詳しく説明されているのも良かったです。雷石は一神教の神がヒトの脳裏に宿った瞬間を証明する物的証拠だからです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1225-2

2018/12/22

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 5歳5ヶ月女：前腕熱傷
- 7歳男：大腿熱傷の364日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1222-1

　「性暴力」についてのメールです。

　47歳メスです。
　乱交であることと性犯罪（互いの同意なしのセックス）があることは別物だと考えます。
　たとえハレムの頂点にいるオスであっても、メスの合意が無ければ性交はできない。
　ハレム内のメスに一斉に性交を拒否されて、ボスの座から転落、という事態もあるそうです。（出典を思い出せず申し訳ないですが、京都大学の霊長類研究所がらみだったと思います。）
　人以外の霊長類に「レイプ」が存在するのか寡聞にして知りませんが、おそらく無いのでは。

　「乱交したい」「あわよくばやりたい」と考えるのと、実際に女性を襲うのは別だと思うのですがどうですか。
　社会的制約だけでは説明できない、人殺しをするような抵抗があると思うのですが。（あってほしいです。）
　性暴力が被害者に与える、深刻かつ世代を超えた長期的なダメージを考えると、人という種にとっていいことは一つもないです。
　性犯罪の背景に「乱交」を置くのは飛躍がありすぎると考えます。

　性犯罪を実際に起こしてしまうのには、性欲だけでは説明できない背景があると思います。
　性的虐待を含めた虐待の9割に、虐待する親にごく軽度～境界領域の知的障害があると推測できること、痴漢やレイプなどの犯罪には、子どもの頃の性被害を背景とした嗜癖や依存の問題があるのでは。
　子どもの発育に興味があって高橋和己さんや松本俊彦さんの著書を読んでいますが、そのように思います。
　あるいはこの漫画も面白いです。（セックス依存症になりました）
　もっとも、これらの要因は人の社会でしかありえないことばかりなので、人という種が糖質の生産力をバックに特殊な社会を作っていることが諸悪の根源とも言えます。（だから最初の夏井先生の問題提起は抵抗なく楽しく読みました。）
　だからこそ、いまとは全く違うアプローチで、性犯罪を減らしていく試みがあるべきだと思います。
　時間はかかっても、糖質制限＋メガビタミン、女性には＋鉄サプリ、これらを処方したうえで、しっかりしたカウンセリングと自助グループセラピー。
　これらの治療を保証したうえでの経過観察、、、というところでしょうか。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1222-4

　「性暴力」について人類史的（？）に考えてみます。
　最終氷期から1万年前の農耕開始までの流れは，私は次のように考えています（詳しくは拙書参照）。
1. 7万4000年前に最終氷期が始まり，7万3000年前のトバ山大噴火で一気に世界中の気温が下がり，ホモ・サピエンスの個体数は世界中で数千頭にまで激減。
  ちなみに，この時代のホモ・サピエンスの脳容量は1350gと現代人と同じだったが，使っていた石器は150万年前と同じハンドアックスだけだった。生活パターンは遊動・狩猟採集型だった。
2. 温暖な地域のホモ・サピエンスのみ生き残り，生存に適した場所に集まって暮らすようになった。局所的人口密度の増加が中脳A-10細胞を刺激し，その結果，ドーパミン分泌が増加して前頭連合野を刺激。
3. 7万年前ころから新型石器が作られ始め，寒さを防ぐために衣類を着るようになる。5万年前から石器の種類が一気に増え，細工も精緻になっていく。
4. 1万2000年前に最終氷期が終了し，地中海東岸などでは針葉樹林から広葉樹林に植生が変化し，ピスタチオなどの堅果類が大森林を作る。
5. 堅果類の実が食べられることを発見し，実がなる時期は移住せずに留まるようになった。遊動生活から定住生活にライフスタイルが変化し始めた。
6. 定住化に伴い人口が緩やかに増加。次第に食糧不足が顕在化。
7. 1万年前にコムギ（当初は家畜化したヤギの餌だった）
8. コムギ栽培のために定住化は必須のものとなり，定住生活が定着したが，これにより人口は更に増えたため，コムギへの依存度が高くなっていった。
9. 農耕のためには乱交型でなく一夫一妻制のほうが都合が良くなり，次第に社会に広まっていった。
　だいたい，こんなところだろうと思いますが，今回の話題（性暴力）について重要なのは，「定住化の段階では一夫一妻制は必要なく，乱交型でも問題なかった」点にあります。一夫一妻制が必要になったのは「コムギ栽培」が始まってからです。つまり，ヒトがコムギに出会い，コムギに助けられ，コムギに食料を依存するようになったからこそ，ヒトは一夫一妻制に移行せざるを得なくなったのです。
　逆の言い方をすれば，ヒトはコムギに合わせた生活を強いられた，ということになります。つまり，主導権を握っていたのはヒトではなくコムギであり，ヒトはコムギに操られていたことになります。

　コムギはヒトにライフスタイルの根本的変更を求めてきました。コムギを畑で育てるために畑から離れない生活を求め，コムギ栽培に必要な農作業という労働を求め（食うために働くようになったのはこの時からです），労働力を確保する手段として乱交型を放棄して一夫一妻制にするように求め，農作業のために従順な性質の野生動物を家畜にするように求めました。労働することは当たり前となり，かつてのライフスタイルであった遊動は戒められます。繰り返しますが，ここではヒトに主導権は一切なく，拒否権すらありません。ヒトはただコムギの命令を聞くしか許されていないのです。
　要するに，ヒト本来の生活パターンや生物学的性質はコムギにより大きく捻じ曲げられていったのです。

　コムギ栽培のためには自分の畑と他人の畑は厳密に区別する必要が生じ，所有という概念が生まれ，所有物を記録するために文字が必要となります。労働力として「自分の子ども」を使うようになり，子どもとその子を産んだ女も所有物となります。これが一夫一妻制です。
　しかし，前頭連合野の発達とともにずる賢い人間も出てきて，楽をして食べようと考え，他人の収穫物や子どもや女を盗み始めます。しかし，こんな連中がのさばるようになるとコムギ栽培社会は崩壊します。
　そこで編み出されたのが一神教の神であり，神の命令をまとめたユダヤ教の経典です。他人が所有する物や女を盗むな，怠けずに働け，ウソを付くな，などの神の命令が書かれていて，さらに，その命令を破った民には恐ろしい罰が下ったことも書かれています。
　安息日は「神殿に全員が集まって経典を読むことで神の命令を再確認するための日」であり，親から子どもに伝えることでコムギ栽培のためのライフスタイルは強固なものになっていきます。恐らく，最初の定住の試みから農耕用生活と一夫一妻制が完全に定着するまで数千年かかったと思われます。

　とは言っても，「発情期がなく，年がら年中発情しては性交できる」というヒトの生物学的特徴は遺伝子レベルのものであって，神の命令で性欲が抑えられるわけがありません。
　そこで，収穫祭などは「天下御免の乱交パーティー」としたんでしょうね。実際，古代ギリシャでは割と頻繁に乱交パーティーがあったようですし（『乱交の文化史』バーゴ・パートリッジ,），現代でもリオのカーニバルなんかはまさにそうです（ちなみに，知り合いの青森県人は「青森県人の誕生日の半分はねぶたの280日後なんだぜ」と言ってましたね）。

　コムギ栽培からヒトは穀物やイモ類，植物性炭水化物に依存する生活になり，それがさまざまな病気や病的状態を引き起こしてきたことは，いまや人類史の研究者の間では常識ですが，性暴力の蔓延も穀物栽培が引き起こした災厄の一つだろうと思います。
　なぜそうなったかというと，ヒト（特にオス）には性衝動を抑制する機能が最初から欠落していたからです。ヒトのオスの性衝動が一時停止するのは，射精直後の「憑き物が落ちたようなしばしの賢者タイム」だけかもしれません。まさに「アクセルはあるがブレーキのない車」です。
　それに気がついていたからこそ，各種の宗教の経典（＝ルールブック）は禁欲を基本ルールとしたし，祈ったり瞑想したりすることで煩悩は捨てられると記述したのでしょう。しかし現実は，祈っても瞑想しても煩悩（＝性衝動）はおさまらず，その結果，祈りと瞑想の総本山であるバチカンやカトリック教会では男児を性の標的とした性暴力が繰り返されてきました。「アクセルはあるがブレーキのない車」に対し，宗教も教育も哲学もブレーキとはならなかったのです。

　ヒトが最初に定住を試みたのは地中海東岸です。そしてこの地はザグレブ山地を挟んでメソポタミア（＝チグリス・ユーフラテス川流域）に隣接していて，そのメソポタミアの平地はコムギの原産地（正確に言えばエンマコムギの原産地）にして，コムギの広大な自生地が広がっていました。だから，定住生活を始めたヒトは容易にコムギを発見できました。
　もしも，メソポタミアがエンマコムギの原産地でなく，コムギの大草原が広がっていなければ，ヒトは定住を始めてもコムギに出会えず，もとの狩猟採集生活に戻っていた可能性が高いはずです。その場合，ヒトは巨大な脳を持ちながらその脳は眠っていて，石器以上の文明を作り出せず，ハンドアックスで木の実を潰して食べていただけだった可能性が高いです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1222-3

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【植物は人間が触れた30分後にはゲノムを変えてしまう】
  
  　ベジタリアンな人やヴィーガンな人に，「植物は触られることも嫌いで，触られ続けると成長が止まるらしいです。そんな繊細な生物を殺して食べるなんて残酷ですよね」って教えてあげよう，っと。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1222-2

2018/12/21

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳3ヶ月女：胸部熱傷
- 77歳男：膝蓋部難治性潰瘍の1670日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1221-1

　「人食いバクテリア」についての情報メールです。

　こんな記事を見つけました。
　こちらは大阪大学微生物学研究所のプレスリリースです。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1221-2

　「性暴力」についてのメールです。

　農耕生活よりも以前の非定住型の採取を主とする集団生活（原始共産社会と言うんでしたっけ？）では、生まれてきた子供たちは、産みの母の立場からは『父親が特定されない』方が都合が良いのです。なぜなら集団内の男性陣の一人でも多くが『もしかしたら自分の子供かも？』と思い込んでもらう方が、その子供の生存確率は高くなります（複数の父親疑いに食物を分けてもらうとか危険から守ってもらうとか）。

　なので女性は集団内の男性と手当たり次第セックスするのが当たり前で、このような乱交的な生活様式をする集団が結果的に子孫を残す事に成功し、その後は農耕生活と定住生活でガラリと事情が変わって、宗教とか倫理とか言語や芸術の発展、人権意識や男女平等などの社会的な事情が上乗せされ、現在に至ってるんではないかと推測します。でもこうなってるのは、ヒトの歴史から見ると、つい最近なんですよね。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1221-4

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【その手があったか！】糖質オフするなら「鍋」でOK！　お腹いっぱい、シメまで食べてもやせられる！
- 【「砂糖という存在の正体」の衝撃：単糖は「重要な腸内微生物を腸内から《消し去る働き》」を持っていたことが米国の研究で判明】
  
  　腸内細菌に必要な物質の産生を停止させた糖として「果糖，ブドウ糖，ガラクトース，そしてこれらから作られている二糖類」がリストアップされています。要するに，単糖類と二糖類は生体毒素のものと言えそうです。
  　拙書でも言及したように果糖は強力な還元作用を持つ生体毒であるため，体内に入った途端に肝臓で分解され，それはアルコールや毒物に対する反応と同じです。果糖はそれほど危険な物質です。同様に，ガラクトース分解酵素欠損症（ガラクトース血症）で重篤な神経障害などが起こることからもガラクトースは強力な生体毒であることがわかります。
  
  　今回の治験が人間でも確認されれば，糖類は健康被害をもたらす毒物，摂取すべきでない食べ物，ということが確定し，糖質制限の正しさの強力な照明になります。
  　同時に，ある一定量の糖質摂取を推奨する「ローカーボ」の考えが根本的に間違っていることになります。糖類の基本性質が「必要な腸内細菌を消し去る」ことであるからです。
  
  　となると，なぜ哺乳類は子どもを乳糖（＝ガラクトース＋ブドウ糖）を含む母乳で育てるのか，という根源的な疑問も生じます。何しろこの乳糖という二糖類は，哺乳類の乳でしか見つからない糖類なのです。
  　乳児期の腸内細菌叢とそれ以降の腸内細菌叢は異なっていて，乳糖は乳児特有の腸内細菌叢を整える作用がある，ということでしょうか。
- 【恐竜はヒトの800倍超の1億6000万年栄えた】
  
  　恐竜についての最新の知見をわかりやすくまとめた素晴らしい記事。専門的な内容をわかりやすくコンパクトに書くには文章を書く技量が必要です。
- 【5秒で人物を切り抜き！ワンクリックでAIが透過画像を作ってくれるサイト「remove.bg」がフォトショップいらず】
  
  　このサイト，すごいですね。まじでPhoto Shopがいらなくなりそう。
- 【体重が減らない原因かも……ダイエットの邪魔をする「4つのヘルシーフード」】
  
  　「低カロリーで低脂肪ほどヘルシー」という前提・定義自体が間違っていることに気付くべきだよね。
- 【スマホやタブレットの使い過ぎはテレビの見過ぎより大きな悪影響を子どもに及ぼす】
  
  　テレビにしろスマホにしろ，人類が大発明と思い込んでいるものは，もしかしたら，すべからく「子どもに悪影響を与えるもの」かもしれません。
  　便利になることが文明の進歩，という前提・定義自体が・・・。
- 【日銀、世界で１人おいてけぼり　黒田総裁、会見で何語る】
  
  　そもそも，物価上昇率２％を目的にする，という前提・定義自体が間違っていたんじゃないかと・・・。
- 【マスク氏が低コストトンネル公開、都市交通網に革命？】
  
  　車一台分の幅のトンネル・・・ということは，一台でも故障したり事故を起こせばストップするよね。
  　胡散臭さしか感じません。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1221-3

2018/12/19

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 45歳女：顔面挫創
- 49歳男：指尖部切断の340日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1219-1

　「性暴力」についてのメールです。

　さて、12/17の性暴力についての読者の方からの熱のこもったコメントを読ませて頂きました。

　この方が指摘されている一つひとつの内容はおそらく概ね正しいのだろうと思うのですが、「ヒトはボノボと同様に乱婚的血縁集団で生活する哺乳類である」というのは、夏井先生も御指摘のように、「ヒトがチンパンジーと分離した直後」から「先史時代（5万年前以前）」くらいまでの状況を様々な状況証拠から論理的に推察された御意見と思います。
　そして読者の方の様々な研究者の見解込みで指摘されたポイントは概ね、「先史時代（5万年前以降）」から「農耕開始以降」あたりの、いわゆる言葉が生まれ文化が創出され始めた時期のことを示しているのではないかという感想を持ちました。
　言い換えれば「夏井先生の御意見は文化形成前時代の話、読者の方の御意見は文化形成後時代の話」、と理解することができます。

　例えば私達が今乱交しようと思わないのは、家族や社会などのコミュニティがあり、結婚や犯罪などを司るルールがあり、もっと言えば「好き」「嫌い」などの言葉で自分の中から沸き起こる現象を理解している所があり、その結果「乱交したら家族が傷つき、犯罪で捕まって、皆に嫌われるであろうからしない」という制御行動に結びついていると思います。

　しかしそうした言葉、概念、社会が全て取っ払われて、今もしも私達の前から衣服という文明が生み出した物質もなくなって、目の前には裸のヒトが無数に存在している状況になった場合、私達は乱交せずにいられるでしょうか。その今では到底考えられない極端な条件がまさに文化形成前時代の状況だったという事になるわけです。
　そして女性が乱交ではなく、一人の安心できる男性を求めようとするという思考も、家庭という文化があり、経済というお金で作られるルールがあり、もっと言えば「好き（愛してる）」という言葉で作られた価値観が存在するが故に生み出されている思考パターンだと思います。

　私は男性なので、もしも文化が存在せず裸の女性だらけの状況におかれたら男はきっと性欲の制御がつかなくなってしまうであろうことは容易に想像がつきますが、女性にとっては、もしも文化が存在しない状況におかれたらどのように行動するのかを想像するのは少し難しいです。
　ただ女性の場合は何となくではありますが、もしも裸の男性が目の前に無数に存在していたとしても、男性に比べて冷静でいられそうな気はしています。

　私は、今回の夏井先生の意見を聞いたからといって、読者の方が懸念しているような「ヒトの本能は乱婚的血縁集団。だから女性も本当は乱婚を求めている」という解釈は全くしません。
　そう考える人は人の考察を自分の頭で考え直さず、都合の良い所だけ切り取って行動するタイプの浅はかな人達です。どんな意見を述べたとしても一定数は誤解するであろうことはある意味仕方のないことだと私は思います。そうした誤解の可能性をいちいち気にしていたら何もしゃべられなくなります。勿論あからさまに誤解を生む表現は避けるべきですが、基本的には受け手の問題なので情報の発信者は最低限のマナーをわきまえてさえいれば問題ないのではないでしょうか。

　私が思うのは、あくまでも「文化前の状況におかれたらヒトは女性の感情如何に関わらず、おそらく乱婚状態になるであろう」ということであって、文化が形成された現在では、「（文化形成前よりも）女性はより効率的かつ安全に生命を守り紡いでいくやり方を習得する事ができた」ということであって、「女性だってのべつ幕なしにセックスがしたいはず」ということでは決してないのです。
　生命の基本は冷静かつ理知的な女性の方にあるのではないかと私は思います。
　また「男性の本能はのべつ幕なし性欲なので、性暴力は仕方のないことだ」というつもりも毛頭ありません。同様に、遺伝を理由に不倫を正当化する意見にも反対です。
　本能や遺伝子が規定されていたとしても、文化形成後の人類は男性であっても、社会のルール決めや感情のコントロール、価値観の設定など適切な人為を加えることで秩序を保つことができると思いますし、多くの人は実際にそのようにできているはずです。
　ただし、男性のそうした本能的性質に起因して性犯罪が無くならずにいるという側面は否定できないと思っています。

　一方で読者の方のコメントの中に事実と解釈の混同に注意すべき部分もあります。
　例えば、「ゴリラの精巣容積はヒトの精巣容積より小さい」、これはおそらく事実なのでしょう。
　また、「ゴリラはオス一匹対メス多数のハーレム状態でセックスする」というのも事実ということでよいのでしょう。
　ただ「ハーレム種は他の精子と競争する必要が皆無だから精巣容積が極めて小さくなる」に関しては事実ではなく解釈であるように思います。乱婚とハーレムでセックスの回数がハーレムの方で確実に少なくなるということに確証はあるのでしょうか。他のオスと競争しようがしまいが、目の前に無数のメスがいたらオスはのべつ幕なしにセックスしそうなものです。
　従って私の中で精巣容積の大きさを理由にヒトが乱婚であるとすることについては少なくとも現時点では結論づけられません。
　こういう時には私は結論をひとまず「保留」にするようにしています。

　いずれにしてもかなり色々と考えさせられるコメントでした。
　時間をかけて書いて下さった読者の方に感謝したいと思います。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1219-2

　「性暴力」についてのメールです。

　「性暴力」関連が話題になっていますが、現在の論旨の展開からはずれるかと思いますが、思い出した番組を紹介させていただきます。
　とは言っても、３０年前後前のNHK教育の番組で、録画もしていませんし、番組名も出演していた学者さんの名前も覚えていない、記憶だけの話なのですが。
　その番組に出演した学者さんは、まず、哺乳類、鳥類それぞれに多く見られる雄・雌関係が対照的な事から話を始めました。

　現社会の人間の男女関係は哺乳類の中では例外的で、多くの哺乳類は、雄１に対する雌複数の関係（ハーレム的）か、特定の相手を持たない（乱婚的）かのパターンが多い。
　対して鳥類は、雄雌が一対一で特定のパートナーをつくる（ただし一生、というのはごく少数）ものが多い。
　では、なぜこうなったのか。

　その学者さんは、子供を育てる手間の差ではないか、と仮説を示します。
　多くの鳥類は、卵で生まれ、親が暖めてやる必要がある。そして孵化しても当分の間は目も見えず、飛ぶこともできず、鳴いて餌をねだるぐらいしかできない。

　対して、多くの哺乳類は、生まれた直後こそ無防備だが、比較的短時間で歩くことができるようになる。そして、ちゃんと食事をしている母親のそばにいれば、母乳によりほとんどの栄養はまかなえる。

　つまり、多くの鳥類と、多くの哺乳類との間には、子育ての手間という面で大きな違いがある。これがそれぞれの種の雄雌関係のあり方に大きな影響を与えていないか。

　多くの鳥類は、子育てに大きな手間がかかるため一夫一妻的な雄雌関係をつくるのではないか。多くの鳥類は、協力して育児をしなければ子孫が続かなかったろう。

　対して、多くの哺乳類は、子育ての手間がそれほどではないため、雄の協力はあまり必要とされない。雄雌の関係がハーレム的だったり、特定の相手のいないスタイルになる理由ではないか。（ただし、爬虫類と違い、哺乳の必要性から母子の関係はおおむね固定的だが）
　なお、何事にも例外というものがある。鳥類の例外の代表例がニワトリで、ハレム的雄雌関係をつくる。ただし、子育ての手間から考えると、ニワトリは卵を温める手間こそあるものの、生まれた直後のひよこは、すぐに歩き、親と同様のものをすぐに食べることができるようになる。つまり、この例外も、子育ての手間から求められる雄雌関係の例外ではない。

　さて、哺乳類の例外、人間であるが、地球上の生物で最も子育てに手間のかかるのが人間の子供である。猿・類人猿が乱婚的・ハーレム的雄雌関係なので、おそらく遠い人間の先祖もそうだったのだろうが、子育ての手間が増大するように変化するにつれ、一夫一妻を主にした者たちが、子孫の生存で有利となったのではないか。そして、ホモ・サピエンスの場合、子育てにかかる時間がその寿命のなかで極めて過大であるので、多くの鳥と違い、男女のペアを一生のものと考える見方も出てきたのではないか（これは意識の問題）

　ただ、人間の場合、著しく富や社会的な力を持った者は、その富や力により、総体的に子育ての手間を減らすことができるため、そういうポジションならハーレムや乱婚が実行可能になる。（離婚・再婚等、時間差による複数の相手との関係も含む。）実際にそうする人々やそういう関係にあこがれる人々もいるので、哺乳類やそれ以前の本能的なものが今でも人間に働いているのかもしれない。

　以上、記憶で書きました。ご参考になるかどうか分かりませんが。
　情報，ありがとうございます。
　上記の中で「ニワトリは例外的にハーレム型」という部分ですが，ちょっと面白かったので調べてみました。
　ニワトリは6000年ほど前にセキショクヤケイという鳥を家畜化したものですが，セキショクヤケイは小集団で暮らす性質があって（だから家畜化に向いていた），卵や雛の世話はメスだけがしてオスは参加しないことが確認されていますので，その点では最初から「ちょっと変わり者の鳥」かもしれません。それがヒトに飼われることで大規模集団で暮らすようになり，雛もヒトが育ててくれるようになり，その結果，「大集団ハーレム」型の生活に適応していったのかもしれません。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1219-3

　「瑞光メディカル製品の詰め合わせセット」についてのメールです。
　先生のホームページや著書でここ数年あまり勉強しているOver還暦の一般人です。
　12月17日の「瑞光メディカル製品の詰め合わせセット」の記事を見てちょっとうれしくなったので報告させていただきました。

　というのは、先生のホームページ等を参考に私なりの湿潤療法救急セットをつくり自然観察会やアウトドア等に携行していたのですが、今回の瑞光メディカルのセットの内容が基本私のと同じだった！ということです。
　医療メーカー（プロ）が考えたものとほぼ一緒ということがアマチュアにとってはうれしいことでした。
　救急セットを紹介した私のFBです。（これは公開設定しています）
- その1
- その2
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1219-5

　「ワセリン基礎化粧品実験報告」というメールです。

　こちらのサイト拝見してから5年間、基礎化粧品を一切やめて顔面の保護にはワセリンのみで生活しています

　メイクが大好きです
　朝は固く絞ったタオルでごしごしと顔を拭きます
　ワセリンを塗りたくってティッシュでごしごし拭き取ります
　あとは普通にファンデーションやコンシーラー、ポイントメイクもいつも通り
　結果、夏の鼻周りの油浮きも冬の粉浮きや突っ張りもなく、快適そのものです
　45歳という年齢なりの劣化は当然のこととして気にしていないので十分快適です
　メイク落としはオイルタイプ
　洗顔フォームは使用せず濡れタオルでごしごしと
　ご参考まで

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1219-6

　「女子駅伝選手が鉄剤の注射」についてのメールです。

　鉄の注射剤に関する記事ですが、本来経口じゃない鉄の投与は、血液中でフェントン反応を来して、活性酸素を過剰にして、組織障害をもたらす事が言われており、危険行為と認識しておりました。

　消化管経由ならば基本的に吸収率は数%でありまだ安全で、しかも一時的に消化管にプールされた過剰鉄は、消化管粘膜入れ替えが数日で成されるためそのまま排泄されるという事です。

　新宿OB廣瀬クリニックの栄養学を重視した精神科医廣瀬先生の動画や書物が参考になります。(最近教育系YouTubeのいくつかにはまってます)
　　　　　⇒【食べ物に関するうわさ（うそ）～コレステロール、鉄、炭水化物～】

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1219-7

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【インスタントラーメン「最も食べる県、食べない県」】
  
  　「肥満県ランキング」と見事にシンクロしてますね。
- 【中国の習主席「覇権主義に反対」＝トランプ米政権を批判－国際秩序の擁護者自任】
  
  　さすがは国家主席，ギャグのセンスは抜群です。
- 【『男女平等度ランキング2018』が発表される → 日本の「女性が輝く社会」とは何だったのか】
  
  　昨年のランキングよりは上。しかも，中国や韓国にも勝ってるし。
- 【「CoCo壱」に糖質オフカレー登場。ご飯がカリフラワーに…イケるか食べてみた】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1219-4

2018/12/18

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 61歳男：糖尿病性壊疽
- 56歳女：足趾壊死の599日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1218-1

　「女子駅伝選手が鉄剤の注射」というメールです。

　読売新聞が、中学生・高校生の女性の駅伝選手が鉄剤の注射を打たされて、体調不良、内臓機能低下、運動成績の低下などの害反応を起こしている問題について、一連の報道を行なっています。
　日本陸上競技連盟は各地の医師会に対し、治療以外で選手に注射をしないよう協力を求める方針を固めたと報道されています。
　若い選手たちが、大人の欲望の犠牲にされて、薬害に苦しむ姿は、本来の健全なスポーツからかけ離れた狂気の世界です。

2018年12月09日女子高校駅伝で鉄剤注射…「体に悪い」警告後も

2018年12月09日血液検査提出、義務化も…陸連「危機的な状況」

2018年12月09日鉄剤過剰、肝硬変も…医師「選手には致命的」

2018年12月10日鉄剤注射を悔やむ女子選手「高校時代は無知」

2018年12月10日鉄剤注射問題、やせすぎ防止へ…陸連「危機的」

2018年12月10日鉄剤注射「ドーピングに似た行為、残念」スポ庁

2018年12月11日鉄剤注射、中学生も調査へ…「低年齢化」の情報

2018年12月11日鉄剤注射、石川陸協が血液検査導入…千葉も検討

2018年12月12日鉄剤注射「自粛を」、陸連が医師会に協力要請へ

2018年12月12日選手に大会前の注射「一発」、安堵感に…医師

2018年12月14日鉄剤注射、ドーピングか「フェアでない可能性」

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1218-3

　「普通の人は糖質過剰」というメールです。

　毎日筋トレをするようになり必要な栄養の量を調べたのですが、あまり運動しない人だと体重1kgあたり、1.1g程度の糖質でいいそうです。ぎゃくに低強度の運動だと5g程度必要です
　　　　⇒【あなたに必要なタンパク質と糖質の最適な量とは】

　お茶碗一杯(230g程度)で70g程度あり、糖質の必要摂取量を大幅に超えています。毎日これだけの量を食べていたら、そりゃあ病気になっても不思議はないです。
　ぎゃくに糖質制限で健康になるのも納得な感はあります

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1218-5

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【北センチネル島先住民の長い抵抗の歴史】
  
  　先住民からすれば「俺達は昔通りに暮らしたいだけ」なのに，福音派の宣教師は「「サタンの最後の砦」と考え，サタンの手先の野蛮人どもはイエスの教えを知らないから野蛮人なんだよね，と考えちゃう。そして，善意から先住民の島に勝手に渡っちゃった。
  　やはり，地獄への道は善意で舗装されているようです。
- 【米の修道女２人、盗んだ金で豪遊＝ラスベガスでギャンブル】
  
  　善意で舗装された道を歩いていても，サタンのささやきは聞こえたようです。
- 【虫が「兵器」に？　米軍出資の研究、生物テロへの悪用を懸念する声】
  
  　パンドラの箱が開きかけています。
- 【このサイズで45W！の衝撃。RAVPowerの｢窒化ガリウム｣充電器を使ってみた】
  
  　このサイズとこの軽さで45W！これは絶対に欲しい！
- 【教科書から昆虫が消えつつある（アメリカ研究）】
  
  　遺伝学と細胞生物学の記載が増えた分，生態系に関する記述そのものが減ったようです。細胞と遺伝子はよく知っているけど人間以外の生物って必要なんですか，という人間が増えていくんだろうな。
- 【粗悪学術誌掲載で博士号　８大学院、業績として認定】
  
  　博士号を持っていない医者（＝私）より，「ハゲタカジャーナル」論文でも博士号を持っている医者のほうが格好いいよね。
- 【ＧＷの１０連休「うれしくない」４５％　主婦層は５３％】
  
  　私も「うれしくない」に一票！
- 【都道府県別の肥満要注意ランキング、3位山形県、２位福島県、1位は？】
  
  　うどん県や粉もん府を抑えてトップ4位は東北4県が独占！秋田県はトップ4県に仲間外れされないようにもっと太りましょう。宮崎や熊本などの九州勢も地味ながら健闘しています。
- 【紙の新聞を「毎日必ず読む」は34.2%　年々減少　朝日が大幅減　マイボイスコム調査】
  
  　1/3の人が毎日欠かさずに新聞を必ず読んでいる，という事にビックリ。新聞を読んでいる人ってまだそんなにいるんですね。
  　朝日新聞の下落率が高いのは，でっち上げ記事を掲載していたことが暴露されてしまった以上，当然でしょう。
- 【2018年はここ100年で2回しかないくらいまれな「平和な年」だった】
  
  　［クーデターが起きていない］＝［平和な年］という定義自体に問題がありますが，とりあえず2018年はクーデターが全く起きなかった1年だったことは事実です。
  　しかし，世界が安定化，平和化に向かっているかというと，そういうことはなく，むしろ不安定化の要因が地下で沸々とマグマを溜め込んでいる状態のように感じます。欧米では自国第一主義を唱えるポピュリストが政権を取ったり勢力を伸ばしていて，逆に，世界全体の安定を考える政治指導者は次々に姿を消しています。難民問題，移民問題の解決策も見つかっていません。先進国では貧富の差は果てしなく拡大し，貧富の差はそのまま階級差となり固定化しています。
  　20世紀は「軍部がクーデターを起こして政権を握る」パターンが多かったと思いますが，21世紀は「ポピュリスト政治家が投票という非軍事的手段で政権を掌握する」パターンになるのかも。
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2018/12/17

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳11ヶ月女：手指熱傷
- 60歳女：糖尿病性壊疽の334日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1217-1

　「性暴力」についてのメールです。
　どうも先生の見解には誤解があるような気がします。
　自分は自分大好き人間のため、ひとの学に特段の興味はないのですが、何分にも先生の影響力は甚大ですので、誤解があるのであれば早めに解いておきたくご連絡差し上げました。
　長文ですのでお時間があり、興味があれば以下お読みください。最後に私からのお願いなども述べてあります。

　「ヒトはボノボと同様に乱婚的血縁集団で生活する哺乳類である」という点に最大の誤解があると思います。
　一夫一妻制でもハーレム制でもないのは確かですが、ボノボほど極端な乱婚集団でもないと考えられます。
　根拠はいくつかありまして
- 精巣容積（体重比）の比較
- 原始生活を送るヒト集団の観察例
- セックスの秘匿
- 嫉妬と独占欲
- 男性の性的指向（若い女性を好むこと）
- 女性の性的指向（セックスの相手を選り好みすること）
　などに例を挙げることができると思います。

　まず前提について確認しておきたいのですが、
　ヒトについて考える場合，「ヒトがチンパンジーと分離した直後」，「先史時代（5万年前以前）」，「先史時代（5万年前以降）」，「農耕開始以降」，「世界宗教誕生以降」，「産業革命以降」で分ける必要があります。
　例えば「性行為の秘匿」は恐らく，ユダヤ教，キリスト教が誕生してからの習慣で，古代ギリシャではむしろ乱交が頻繁に行われていたことが当時の文献（詩や戯曲）に書き残されています。キリスト教が普及してからも謝肉祭は「天下御免の乱交パーティー」で半ば公認されています。宗教の縛りが強くなり，一種のガス抜きが必要だったんでしょう。また，明治時代半ばになっても，日本では乳房を隠す習慣がなかったことはイザベル・バードの旅行記に書かれています。乳房を隠すようになったのは，それ以降の習慣です。江戸時代には乳房は性の対象でなかったことは文献が証明していますが，乳房を隠す習慣が始まってから，乳房は性の対象になったのです。
　要するに，わたしたちが「自然な性欲／性行為」と考えているものは，実は後天的な宗教とか習慣とか社会規範が作り上げています。だから，それを見ても先史時代の性は見えてきません。
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　先週土曜日（12月15日），いつものメンバー＋αの総勢21人で「グランドピアノのあるレストラン」貸し切りで忘年会を開催しましたが，参加者の方々からの感想メールです。

　皆様と楽しく交流して頂け、二次会にも参加させて頂き，寒い冬の一夜，暖かな気持ちを抱いて帰路に着けました!!
　どなたも夏井先生を御慕いし，集われてるお人
　笑顔と豊かな感性に溢れていました(^-^)
　改めまして、心より感謝申し上げます。

　〇〇先生、昨晩は忘年会セッティングありがとうございました。△△先生も集金お手伝いお疲れ様でした。
　おかげさまで夏井先生のピアノ初めて拝聴できました。楽器ができるとかっこいいですね。

　昨日は楽しい時間をありがとうございました。先生のピアノ、当たり前ですがお上手です。指が軽やかにまわっていたように感じました。努力ってスゴいです。
　お馴染みの方々とのお喋りも楽しかったです。
　幹事さんありがとうございました。

　ちなみに，私が演奏した曲目はリムスキー=コルサコフ／クルサノフ『シェーラザード　第1部，第3部，第4部』，ワグナー／ハチスン『ワルキューレの騎行』，プロコフィエフ『ピアノ・ソナタ第7番のフィナーレ』，フランク／コルトー『バイオリンソナタ　フィナーレ』，メンデルスゾーン／ホロヴィッツ『結婚行進曲』，スーザ／ホロヴィッツ『星条旗』，アムラン『Tico Tico No Fuba』など。もちろん，ミスタッチだらけで何とか勢いで最後まで弾き通した，という程度の演奏ですけどね。

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　いろいろな情報や小ネタ。
- 【腸内細菌ならぬ「脳内細菌」が発見される！研究者も唖然、ヒトの脳は無菌状態ではなかった!!】
  
  　最初に細菌を見たのはレーウェンフックだったかな。小さくて棒状だったため「小さな棒」という意味のバクテリアと名付けます。その後，パスツールは「細菌はすべて病原菌」と考え，細菌を排除すれば人間は健康になると考えたそうです。20世紀に入り，皮膚常在菌，腸内常在菌が発見され，人体と細菌は共生体であることがわかり，細菌に対する見方が大きくかわりました。
  　そしてまさかの脳内細菌。
- 【アメリカの34%の河川で塩分濃度が上昇していた】
  
  　これまで，世界の淡水を巡る問題を取り上げてきましたが，河川の塩分濃度が世界各地で上昇し始めるという不気味な現象が同時多発しているようです。
- 【昭文社とゼンリン、分かれた明暗　地図大手2社の「差」とは】
  
  　出版物としての地図にこだわった昭文社は結局，時代に取り残されていったようです。かと言って，今からデジタル地図に方向転換しようにも，ゼンリンに追いつけるわけはないし。昭文社の社員も紙の地図ではなくスマホの地図を見て歩き，スマホにナビしてもらって歩いていたはずなんだけどね。
- 【「日本食はヘルシー」と信じた米国人女性、1リットルの醤油を飲み心肺停止状態に】
  
  　まだ致死量には達していなかった模様。
- 【温暖化で溶ける永久凍土傾く建物、有害物質放出の恐れもシベリア】
  
  　永久凍土が溶けて氷の中に封印されていた怪物や病原菌が人類を襲う，というのはB級パニック映画の定番ですが，いよいよおとぎ話でなく現実の問題になってきました。
- 【水道法改正の裏で…民間業者「水を止める」と住民“脅迫”】
  
  　いろいろな国で水道民営化が行われましたが，その多くで同様の問題が起こったようです。
- 【「赤ちゃん命名辞典」 2018年キラキラネーム部門
  
  　「沙利菜愛利江留」とか「麗音菜愛梨亜」って，テストの時に名前を書くだけで時間がかかるため，ちょっと不利になると思うよ。
- 【マハトマ・ガンジーが黒人差別? 抗議受けガーナの大学が像を撤去】
  
  　個人としての考えとその人の業績は分けて考えるべきではないかと思います。
  　ガンジーは聖者として尊敬されていますが，「聖者ガンジー」は後世の捏造であることがわかっています。ガンジーはカースト上位の貴族であって，カースト制度廃止を口にしていましたが実行に移そうとはせず，むしろカースト制度の維持を願っていたし（このため，インド憲法の父と呼ばれているアンベードカルとは最後まで衝突した），近年では「ガンジーは両性愛者で人種差別主義者だった」という評伝まで出版されています。
  　でも，ガンジーがいなくてもあの時期にインドがイギリスから独立できたかというと，多分無理だろうと思うのです。行動力があって弁が立ち，カリスマ性を持つガンジーという人間が立ち上がったからこそインドは独立できたのだと思います。そして，インド独立（1947年）はその後のアジアやアフリカの植民地の独立の呼び水となり，実際に多くの国が独立に成功します。もしもガンジーがいなかったら，インドの独立は数十年遅れただろうし，アジアやアフリカの植民地の独立も遅れたはずです。そう考えると，ガンジーが人種差別主義者で両性愛者であるという「個人的嗜癖」は彼の業績とは無関係であることがわかります。
  
  　このあたりは，「ルネサンス絵画の時代を終わらせ，バロック絵画を開始させたカラヴァッジョ」と同じで，実生活のカラヴァッジョは無頼物で殺人犯だったが，彼の絵画と彼の人となりは無関係だ。恐らく，カラヴァッジョが登場しなければ，その後もしばらくはルネサンス絵画の時代が続いていた可能性が高い。
  
  　ニュートンがいなくても同時代の誰かが万有引力の法則を発見できたか，アインシュタインがいなくても同時代の誰かが相対性理論を発見したか，フレミングがいなくても同時代の誰かが「カビの生えた細菌培養用シャーレ」に着目できたか・・・というと，多分ないと思います。いずれ，誰かが万有引力の法則や相対性理論や抗生物質を発見したかもしれませんが，それはかなりあとになってからだと思います。
  　要するに，連続的変化とパラダイムシフトは別物で，後者が起きるためにはパラダイムシフトを起こせる能力のある特定の個人が必要です。
  
  　ちなみに，インド亜大陸の先住民はドラヴィタ族ですが，紀元前2000年ころにアーリア人（インド・ヨーロッパ語族）が鉄器を携えてインド亜大陸に進出し，またたく間に先住民を圧倒して定住するようになり，ドラヴィタ人はインド半島南端に押し込められ，やがてアーリア人の奴隷になります。そこで作られたのがバラモン教，後のヒンズー教です。カースト制度を正当化するために輪廻転生という思想を考え出したわけです。要するに，「現世では不可触賤民だが，来世では支配階級に生まれ変わる」という珍説をでっち上げたんですね。
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2018/12/15

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 2歳11ヶ月女：頬部擦過傷
- 41歳男：下腿難治性潰瘍の403日後
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　「CoCo壱番屋の糖質オフカレー」についてのメールです。

　ココイチの糖質オフカレーを実食してきました。

　A～Cの3セットが用意されており、辛さの調整やトッピングは可能です。写真では分かりにくいのですが、申し訳程度にアイスクリーム大のライスが付いてます。糖質セイゲニストとすれば、ここは豆腐やオカラにして欲しいところでしたが、おそらくココイチ社内でこのライスを付けるか付けないかで、相当な議論があったと推測します。
　さてお味の方は、カリフラワーとカレーの相性は非常に良く、カレールーの油っこさと辛さ（8辛にしました）がカリフラワーに中和され、とても食べやすかったです。

　余談ですが、注文する時にメニューから探すのが一苦労でした。フェアメニューといて大々的に売り出したのかと思っていたら、レギュラーメニューの最後の方、お子様セットのさらに下というf^_^;

　CoCo壱番屋上層部の期待の少なさが伺えます。
　いつ販売中止になるか分かりませんので、機会がありましたら、ぜひお試しください。

CoCo壱番屋 News Release

「CoCo壱」に糖質オフカレー登場。ご飯がカリフラワーに…イケるか食べてみたv

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　いろいろな情報や小ネタ。
- 【腕骨折の男性、ギプス使って窓割り火事の隣人救出　米】
  
  　ギプスは救助活動にも有効であることが証明されました。
- 【宮古島で馬への虐待が発覚。糞尿まみれでやせ細って衰弱死、天然記念物がなぜ？】
  
  　悲惨すぎる姿に言葉が出ません。国が天然記念物に決めたのなら，その保護のために国は十分な資金を出す義務があるはずです。
- 【印で瞑想中の僧侶、ヒョウにかみ殺される今月5人目の犠牲者】
  
  　先史時代からヒトの最大の天敵はヒョウでしたが，その捕食能力を遺憾なく発揮した模様。ちなみに，現地警察は「ヒョウが襲ってくる森の深いところで瞑想しちゃダメ」と警告していたそうです。
- 【メイ首相は党首不信任案否決でも薄氷踏む】
  
  　民主主義とは「多数決で物事を決めるが少数意見も尊重する」というシステムだと思いますが，ヨーロッパでもアメリカでもある物事に対しての賛成派と反対派の意見の対立が深刻で，両派に妥協の余地がありません。しかも，両派の支持者の数は拮抗してことが多いので，政策決定者が民主主義的手続きを経て一方の考えに決めた場合でも，反対派は絶対に満足しません。
  　もしかしたら，人口がある限界を超えると，民主主義で政策決定できなくなるんじゃないかと思います。民主主義は古代ギリシャの都市とか，世界人口が10億程度の世界でしか有効に作用しないシステムなのかもしれません。
- 【512GB SSD搭載の7型2in1「OneMix 2s Koi Edition」】
  
  　このサイズの筐体でストレージが512GBって，マジっすか。ちなみに，現在のレートでお値段は9万8000弱と，ちょっとお高め。
  　それにしても，この1年でミニパソコンが増えてきて嬉しいです。
- 【「遺伝的な才能よりも金持ちの家に生まれた方が良い」大規模なゲノム研究による分析結果】
  
  　いくら遺伝的にピアノの才能があっても，ピアノのない家庭で育ったらピアノは弾けないし，後年，なんとかしてピアノが弾けるようになったとしても，遺伝的才能はないけど幼い頃からピアノ教育を受けていた人にはかなわない，ということのようです。
- 【アリのコロニーは世代を超えて過去の記憶を受け継いでいる
  
  　昆虫脳ってすごいな。ケシ粒くらいの脳なのに，過去の記憶まで継承しているって，どれだけ効率良く作られている脳なんだろう。
- 【移民という｢自死を選んだ｣欧州から学ぶこと　｢リベラリズムによる全体主義｣がやってくる】
  
  　非常に刺激的で面白そうな本。Kindle版も出ているのが嬉しいです。
  　難民問題・移民問題の根底にあるのは人口増加の地域差です。途上国を含め，世界のほとんどの地域では出生率は右肩上がりに増加し，一方，ヨーロッパなどの一部の先進国では出生率は減少しています。
  　ほとんどの国（地域）で出生率が高いのは，ヒトは「決まった発情期なしに四六時中発情している」からです。食料が足りていようといまいと，とりあえず子どもが増えるのはヒトの特異な特徴です。ヒトと同様の「年がら年中発情」をする唯一の動物はボノボですが，ぼのぼの個体数は「環境から得られる食料」で決まるので，無闇に増えることはありません。しかし，ヒトは農耕開始，そして産業革命で「増えても増えても食べていける」ようになり，個体数は爆発的に増加しました。
  　一方，欧米などの先進国では，食料は足りているものの，子育てのコストの上昇から育てられる子供の数が１人か２人が上限となり，年がら年中発情状態は同じなのに出生率は自然に減少していきます。
  　そして，ヨーロッパ（＝人口減少地域）と北アフリカ（＝人口増加地域）は地中海を挟んで隣接していたため，北アフリカで食糧危機が起こると生きるためにはヨーロッパを目指すしかなくなります。
  　一方，ヨーロッパの共通理は人口減少による人手不足が現実に起きているため，労働力として歓迎します。
  　移民には「子育てコストの上昇」はとりあえず無縁です。だから，出生率は高い状態が続きます。そして，ヨーロッパの文化や伝統を知らずに暮らせるため，イスラムの生活習慣と文化・伝統を移住先でも続けます。
  　その結果が「西洋の自死」でしょう。出生率の違いがあるため，ヨーロッパ文明の継承者はどんどん減少し，イスラム文化などの継承者だけが増加していくはずです。
- 【旭日旗に類似、韓国系米国人団体の抗議で壁画消去米LA】
  
  　韓国はいずれファーウェイのロゴも攻撃かな？
- 【サイゼリヤでせんべろチャレンジ！　サイゼ激安飲み 987円でべろべろに】
  
  　私なら「キャベツとアンチョビのソテー」でなく，もう一品ガッツリお肉系だな。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1215-2

2018/12/14

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 29歳女：下腿熱傷
- 1歳0ヶ月女：前腕～手背3度熱傷の453日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1214-1

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【地下深部に広大な「生命体の森」国際研究で発見】
  
  　莫大な数の古細菌が岩石をエネルギー源に水素呼吸などでATPを作り，互いに物質のやり取りすることで生態系を作っていることは，以前から指摘されています。1回の細胞分裂に100～1000年くらいかかると推定されている超スローなライフスタイルで生きているものが多いようです。つまり，研究者が一生を捧げても細胞分裂の瞬間が見られない細菌たちです。
- 【読売新聞購読料を来月から25年ぶりに値上げ】
  
  　20年以上，新聞を購読していないので関係ないや。もっと値上げしていいよ。
- 【刺されると激痛！ハリケーン後の米国東部を襲った「巨大蚊」の正体】
  
  　牛の皮膚も貫く口吻を持つ蚊！さすがはアメリカンサイズ。
- 【「バカ」検索でトランプ氏画像ズラリ　公聴会で議論】
  
  　コンピュータは忖度しない，ということが証明されました。
- 【新石器時代の人間の骨からペスト菌、人口激減の謎解明か　スウェーデン】
  
  　「今から５０００～６０００年前、新石器時代の欧州の農耕社会は劇的な人口減少に見舞われた」というのは初めて知りました。
  　新石器時代（農耕開始から青銅器を使い始める前まで）は農耕開始とともに次第に人口が増え，局所的に人口密度の高い地域が増えていきます。それと同時に，ヤギなどの家畜化が始まり，それと同時に人畜共通感染症がヒトに感染するようになり，高い人口密度のために一気に蔓延したと考えられています。ペストはもともとネズミなどのげっ歯類の感染症ですが，穀物を主食とするげっ歯類は当然，ヒトの集落近くに集まるようになり，個体数が増えます。そこでペストがネズミに蔓延し，そのネズミの血を吸ったノミを介してヒトに感染，という構図でしょうね。
- 【大きく重くなり、持ち運びづらくなっていくスマートフォン】
  
  　先日，そろそろスマホを買い換えようかなと思い，ショップに言ってみましたが，「大画面で縦長，重さマシマシ」の機種が多かったです。
- 【「一石二鳥は差別だ！肉に関連したことわざを使うなよ」PETAの意味不明な主張に外国人から呆れの声】
  
  　最初読んだ時，なんでこんなアホな主張をするのか理解できなかったよ。
- 【3D地図で世界の人口分布を示した「Population Mountains」では見えなかったものが見えてくる】
  
  　これは面白いぞ。
- 【妊婦加算、廃止検討へ】
  
  　これぞ朝令暮改の見本。
- 朝鮮半島情勢
  　北朝鮮と金委員長への純愛を貫くことしか考えていない文大統領ですが，身内と親戚一同からは「目を覚ませ。その男は嘘つきの殺人犯だ」と呆れられているのに，結婚を夢見ている。しかし，片思いを寄せる相手からは「もっと金をくれれば結婚を考えてやってもいい」と言われている・・・という状況です。
  　どう見ても，老練な結婚詐欺師に騙されている世間知らずの田舎娘，という構図しか浮かびません。
- 【ボクも入りたいよぉ！】
  
  　クリニックの隣は小児科クリニックでいつも大勢の子どもさんが受診されていますが，その患者さんたちは必然的に当クリニックの前を通ります。その中のかなりの子どもさんが当クリニックのオモチャやそれで遊んでいる小児患者さんの姿に目が釘付け！中には動かないお子さんもいたりして，必死に親に「ボクも中に入って遊びたいよぉ！入っちゃダメ？」って目で訴えているんですよ。「トランペットを買って！」状態で動かないお子さんもしばしば。ここはね，ケガやヤケドとか水いぼとか乳児湿疹でないと入れないんだよ。

2018/12/12

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳0ヶ月男：上肢熱傷
- 10ヶ月男：上肢3度熱傷の340日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1212-1

　「性暴力」についてのメールです。

　いつもながら興味深い考察を有難うございます。

　穀物栽培を契機に生み出された一夫一妻制というシステムが、本来乱婚によって保たれていた秩序を乱し、行き場がなくなったオスの「のべつ幕なし性欲」が性暴力という形であふれだしているという御指摘だと思います。
　そう考えると不倫があれだけ批判されたり、社会的地位を一気に損失するイベントにまで発展している事実があるにも関わらず、いつまで経ってもなくならず繰り返される現象にも通じる所があるように感じました。

　一方でたまに耳にすることとして「アダルト業界が性暴力の抑止力となっている」という話があります。インターネットが発達し、良いのか悪いのか、いつでも気軽にそうした性的刺激の強い情報にアクセスできる世の中となりました。
　これはオスの「のべつ幕なし性欲」をコントロールするために人類が新たに打ち出した人為的な施策と捉えることもでき、ひと昔前のビデオが主流であった時代に比べれば、圧倒的に広く普及しました。現代のこども達への性教育は大丈夫なのかと心配される程のアクセスの容易さです。

　そうなると昔に比べてアダルト業界に振れやすくなった現代は性暴力が減っているのではないかという考えに及び、軽くネットで調べてみると、何となく認知件数自体は減ってきているような傾向が見受けられます。

　ところが配偶者からの暴力事案の相談件数は増えているし、ストーカー事案の相談件数は増えているし、児童相談所における性的虐待相談件数も増えているし、望まない妊娠も増えています。
　これは当座の性欲をアダルト動画で抑止できたとしても、実際に交わりたいという性欲が抑止しきれず、歪んだ形で性欲が放出されてしまっている事の現れと考えることもできるかもしれません。
　「付け焼刃的な人為を加えると新たな歪みを生じる。」
　糖質制限をせずにインスリンを使うことで血糖値を下げる付け焼刃的な人為は、やがて低血糖、がん、認知症などの新たなトラブルを生じるという話と共通構造があるように思えます。

　それでは性的問題における「糖質制限」にあたる適切な対応とは一体何なのでしょうか。
　乱婚に戻すことがそれなのかもしれませんが、今の世の中では到底受け入れがたい話かもしれませんね。
　私は男なので男性の性欲しか知りませんが，多分，男の場合は「性欲＝性交欲」ではないかと思います（もちろん，全ての男性がそうだとはいいませんが）。性交すれば満足しちゃうけど，性交できなければ不満足。だから，アダルトビデオなどは性交欲が満たされるわけでないから性暴力抑制には目立った効果がないのかも。
　そういえば，古代ギリシャのアリストパネスに『女の平和』という戯曲があります。アテネとスパルタの戦争を終わらせるために，2つの都市の女性たちが団結して「戦争しているうちはエッチはなしよ！」とセックス・ストライキをするという作品ですが，その裏にあるのは「性交さえできれば男はおとなしい」という簡単な原理ではないかと思います。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1212-3

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【ペルム紀における海洋生物の大量絶滅　地球温暖化による酸欠が原因！？】
  
  　これは数年前（？）に提唱された説だと思いますが，モデルを作って計算したのは初めてかな？
- 【”せんべろ”にもほどがある「やきとり魁」で毎日酔える】
  
  私の大好きな言葉が「せんべろ」。自宅近くに2軒の立ち飲み屋があるけど，流石にこれほどは安くないです。
- 【ヴィーガン集団がステーキハウスで「肉食反対！」と叫び続ける事件が発生　これ逆効果だろ】
  
  　まさしく，暴力的カルト集団だな。
- 【NASAの探査機「ボイジャー2号」が太陽系を離脱して「星間空間」に到達】
  
  　「太陽系」を離脱したのでなく太陽風の影響が及ぶ「太陽圏」を離脱しただけなので，記事タイトルはちょっと問題あり。太陽系というと太陽の重力の及ぶ範囲なので最外層はオールトの雲になりますが，ボイジャー（秒速15km）がそこに到達するのは300年後，オールトの雲を抜けるのが3万年後・・・って，想像を絶するサイズ感です。
  　いずれにしても，「太陽系脱出」はSFにしかないタワゴトであることは間違いありません。
- 【米イエローストーン世界最大の間欠泉に異変「熱水噴出最多」（動画）】
  
  　これまで60万年ごとに巨大噴火を繰り返し，そのたびに世界の気候に甚大な影響を与えてきたのがイエローストーンです。最後の噴火から既に64万年を経過していますが，ちょっと不気味な動きを見せています。
- 【博覧会で食糧奪い合い…！中国のおばちゃん「驚愕のマナー意識」】
  
  　中国のジジババのマナーが悪いんじゃなくって文化大革命が悪いのよ，と説明。
- 【「妊婦加算」の炎上　産婦人科医としてこう考えた】
- 【ファーウェイ幹部逮捕に対抗　中国でアップル不買】
  
  　当然，こうなるよね。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1212-2

2018/12/11

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 23歳女：手指熱傷
- 59歳女：手3度熱傷の219日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1211-1

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【トランプ氏「中国の汚れた空気が米国にまで飛来」＝中国ネット「地理が苦手？」「壁築け」】
  
  　さすがは永遠の小学5年生。
- 【「エリートが地球の終わりを語る時、僕たちは月末に苦しんでいる」仏・黄色ベストは何に怒っているのか】
  
  　「（軽油やガソリンを買うお金がなければ）電気自動車を買えばいい」とおっしゃったようです。さすがはマリー・アントワネットの末裔！　どうせなら，「（軽油やガソリンを買うお金がなければ）ジェット機を買えばいい」くらいに言っとけばジョークで済んだのに。
- 【SanDiskの128GB micro SDXCが2000円を切る特価に】
  
  　micro SDも安くなったもんだな。昔は1万円くらいしたんだよなぁ。
- 【性暴力の撲滅に「行動を起こす時」　ノーベル平和賞会見】
  
  　なぜ，性暴力は女性に対してだけ行われるのか。なぜ，性暴力の被害者は女性，加害者は男性なのか。
  　この命題について，ちょっと考えてみます。
  
  　ヒトとボノボは「乱婚的血縁集団」で生活する特異な哺乳類で，他の哺乳類のように「一年に一度だけ発情期」ではなく，一年中，四六時中，発情しては性交しているおかしな霊長類です。しかし，ヒトは集団内で頻繁に性交することにより集団の結束を深め，天敵（ヒョウなどの大型ネコ科肉食獣）からの攻撃を集団防御で撃退して命脈を保ってきたと考えられています。恐らく，強い腕力も鋭い牙もない「草原のサル」には，仲間の強い結束が最大の武器だったのでしょう。
  　しかし，ヒトのオスとメスには違いがあります。性周期の有無です。オスはのべつ幕なしに性交できますが，メスは性周期があるため「のべつ幕なし」ではありません。まして，出産して授乳している間はホルモンの関係で性欲は低下します。
  　恐らく，このオスとメスでの性欲のアンバランスを解決するために，「乱婚的血縁集団」は10数人の成人と子どもからなる集団で，成熟した複数のメスが必要だったのかもしれません。複数の異なる性周期のメスがいれば，オスの「のべつ幕なしの性交欲」を満たすことができるからです。
  
  　しかし，約1万年前にメソポタミアでコムギ栽培が始まり，穀物栽培を中心とする社会に移行していく過程で，一夫一妻制が生まれます。穀物栽培には労働力が必要で，子どもをたくさん作って労働力にするのが最も確実だったからです（他人を雇うより，自分の子供を働かせたほうが安上がり）。そして，子どもがオスの所有物となり，子どもを生んだメスもオスの所有物となりました。これが一夫一妻制です。
  
  　その結果，「オスとメスの性欲のアンバランス」が顕在化したと思われます。オスの「のべつ幕なしに性交したい」という本能はそのままなのに，相手にできるメスは一人のみで，しかもそのメスは出産回数が増えた結果，性欲減退期間（＝のべつ幕なしに性交を要求されても応じられない）が増えるからです。
  　しかも穀物は，動物の肉や果物と比べ物にならないくらい長期保存できるため，保存技術を開発した人間には自然に富が集まり，格差が次第に広がっていきます。そして，富を得れば複数のメスが所有でき，オスは性欲を満たすことができます。
  
  　そして穀物栽培は男女の体格差も作りました。
  　先史時代のヒトは男女の体格差はほとんどありません。群れには常に性交の相手が見つかるため，メスを巡るオス同士の争いがないからです。男女の体格差がある霊長類といえばゴリラが有名ですが，ゴリラはハーレム型の社会（一頭のオスが多数のメスを独占）であり，自分の子孫を残すためには他のオスを体の大きさで圧倒する必要があるからです。逆に，ゴリラのメスにはそのようなメス同士の争いはなく，体を大きくする必要はありません。その結果，ゴリラのオスとメスには大きな体格差が生じました。
  　乱婚型集団で暮らすヒトの雌雄に体格差が生じなかったのはこのためです。
  　しかし，乱婚型集団でなく一夫一妻制になるとメスを巡る争奪戦が生じます。この「オス同士の争い」ではゴリラのように体が大きいほうが有利になります。また，穀物栽培には労働が必要になり，これも体が大きく力が強いオスが有利になります。逆に，メスにはこの原理は働かないのでメスの体に変化はありません。
  　穀物栽培以前の世界では，オスとメスは全く対等だったと考えられていますが，穀物栽培以後，メスはオスの所有物となって従属するようになり，一段低い存在となります。これが男尊女卑の思想の始まりらしいです。
  
  　つまり，ヒトの世界は穀物栽培以後，「常に性欲を満たしたい体の大きいオス」が跋扈する世界となり，パートナーを得ることができない「あぶれオス」は性欲を満たすためにはメス（＝体が小さく力も弱い）を力づくで襲って性暴力を振るうしか選択肢がなくなります。
  　先史時代のヒトは年がら年中発情しては性交することで群れの結束を高め，それで生き延びてきた生物であり，いつでも発情しているのは生物種としてのヒトのアイデンティティかもしれません。しかし，穀物栽培を始めてしまったために性交の意味を根底から変えざるを得なくなったと言えます。そういう現実の変化に「本能としてのオスの性交欲」がついていけず，性暴力が顕在化したと思われます。つまり，ヒトの世界に「性暴力」が生まれたのは1万年前の穀物栽培開始以後であり，それ以前には性暴力は存在しなかったのです。
  
  　このように性暴力の根源にまで遡ると，その根絶はほぼ不可能ではないかと思ってしまいます。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1211-2

2018/12/10

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 65歳男：下腿接触皮膚炎
- 1歳0ヶ月男：下肢熱傷の942日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1210-1

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【手術・日雇い…影響多岐　次のＧＷ、１０連休ラプソディ】
  
  　病院経営的には強制的10連休は超悲しい。通院治療中のヤケドや外傷患者にとっても10日間治療が受けられないのは超辛い。
- 【低カロリー＆低糖質「コンビニ健康お菓子」6選】
- 【日本の書店がどんどん潰れていく本当の理由】
  
  　書籍でなく雑誌で売上を確保していた「街の本屋さん」が，ネットの台頭で雑誌が売れなくなり・・・ということのようです。
  　そういえば，私はこの数ヶ月間，自宅近くにある駅舎の中の書店にすら一度も行っていません。読みたい本が見つかる確率は低いし，ドーデモイイ本や雑誌しか置いていないからです。
- 【食後に眠くて…ブドウ糖負荷試験で“隠れ糖尿病”を見破る】
  
  　最近，この手の記事をよく見かけますね。
- 【会話もないほど関係悪化？首席補佐官、年末辞任】
  
  　なんだか，まともな人が辞任したり追い出されたりしているような気がしますが・・・。
- 【前ＦＢＩ長官「大統領のウソに人々が一定程度まひ」】
  
  　西原理恵子に「私から悪いところを取ったら何が残るの？」という名言がありますが，この大統領から「ウソ」を除いたら何が残るんでしょうか。
- 【日本が暖かかった4日世界でも異常気象！中東の砂漠やアフリカで雹が降り牛死亡（動画）】
  
  　世界のあちこちで同時発生的に気候の歯車が狂い始めているんでしょうか。
- 【内戦のイエメン、約2000万人が深刻な食料不足総人口の約67％】
  
  　2,000万人といえば，日本で言えば東京都（1,380万人）と千葉県（620万人）を合わせた人口に相当します。その2/3が飢餓状態にある，と考えるとそれがいかに危機的かがわかります。
  　イエメンはアラビア半島の先端に位置する国で，国土の大部分は砂漠・半砂漠です。主な産業は石油とコーヒーで，あとは漁業があるくらいで，中東産油国でもGDPは低い国です。それでも内戦前は貧しいながらも2,000万人が安定した生活を送っていたでしょうから食糧は足りていたはずです。
  　しかし，内戦状態になるとまっさきに農業が崩壊します。農業は種を植えてから収穫までに半年以上かかり，その間に様々な作業が必要であるのに，内戦状態になると作物の世話ができなくなるからです。
  　ヒトという生物の特徴は，食料が足りていようと不足していようと，それとは無関係に増殖することにあります。他の動物のように「発情期」がなく，年がら年中，発情しているのがヒト（とボノボ）の特徴だからです。要するに，常に限界スレスレまで増殖してしまうのがヒトという生物種であり，内戦前のイエメンも同様だったのです。
  　そんなイエメンで内戦が起こると，食料需給は一気に逼迫します。国内の食糧生産の基盤が脆弱で，海外から食料を輸入するだけの外貨もないからです。その結果，大量の難民が生まれます。
  　温暖化がこのまま進めば，中東や北アフリカはさらに乾燥し，農業には適さなくなっていくでしょう。潤沢な外貨を持つ産油国はそれでも食料需給は大丈夫でしょうが，それ以外の国では食糧不足から反政府活動，そして内戦が勃発しても不思議ありません。それらの国では人口は「限界スレスレ」まで増えてしまっているからです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1210-2

2018/12/08

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 61歳女：下腿打撲後血腫・皮膚壊死
- 4歳11ヶ月女：スポーク外傷の1897日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1208-1

　「変形性膝関節症と糖質制限」というメールを頂きました。

　はじめまして。神奈川県藤沢市在住の５２歳男性です。かつては糖質大好き人間で、今は糖質セイゲニストの一人です。糖質の恐ろしい毒性に気付き、現在「ほぼ断糖の生活」に挑戦しています。
　夏井先生ＨＰの「これまでにお寄せいただいた体験談や話題」や著書「炭水化物が人類を滅ぼす」を楽しく拝見しています。今は「傷はぜったい消毒するな」を読み始めました。

　HPで皆さんの体験談を読んでいるうちに、「国民病の一つである変形性膝関節症についての体験談はまだないのかな？」と気付き（見落としていなければ、ですが）、お役に立つかどうかわかりませんが簡単な体験談を送ります。
　私は１年数ヶ月前に変形性膝関節症に苦しんでいて、その当時かなりのメタボだったため、とにかく膝の負担を減らそうと糖質制限ダイエットを始めました。
　すると減量効果がまだ全く現れていない糖質制限開始３日目にして、あれほどしつこかった膝痛や膝の炎症がピタッと治まってしまい、強烈な衝撃を受けました。
　膝の関節液が糖化してベトベト・ドロドロになっていたのが糖質制限で治まったからかな？と推測しましたが、ネットで色々検索したところ、下記のような主張をしている方たちがいらっしゃり、自身の体験から大いに納得したものです。
　現在、膝痛が完全に治まったわけではありませんが、糖質制限のおかげで膝が相当楽になっていることは厳然たる事実です。道理で膝関節以外の箇所（例えば膝関節下部の脛の骨など）にも痛みを感じるわけです。AGEs恐るべし。

医師水野のアメブロ　糖質オフで変形性関節症が良くなる・防げる？！

試してみたらこうなった　関節の痛みや理由もなくパキッっと音が鳴る原因は食生活に問題あり。根本的な原因を取り除いてクラッキングを改善させる方法。

　変形性膝関節症を患って整形外科にかかると、膝の水を抜いてヒアルロン酸を注射します。しかし何故か膝の炎症を全く治めようとしないため、水を抜いたその日からあっという間に再び膝に水が貯まるだけで何の役にも立ちませんでした。
　ヒアルロン酸も何のために注射しているのか効果が全く感じられませんでした（ゼリーを作るときに使うゼラチンパウダーの方がずっと効果が感じられます。不思議なことですがゼラチンパウダーを毎日食べていると膝痛が薄らいでくるのです。）。
　そして整形外科医は「変形性膝関節症は悪くなることはあっても良くなることはない病気なんだ」と免罪符のように宣うだけです。整形外科延べ５件をハシゴしましたが、どこへ行っても本当にバカの一つ覚えで全く同じ治療法でした。
　今思えば、現代医学とは、医者という専門職とは、なんといい加減でデタラメで不勉強なものかと本当に腹が立ちます。「金と時間を返せ！本来確保できていたであろう健康を返せ！」と怒鳴りつけてやりたいです
　（さらに言うと、糖質制限を看板にしている医者でもそれだけでは信頼するに足らないということを地元の開業医のところで最近体験しました。今は傲慢で謙虚さの欠片もない、患者をモルモットのように捉えている医者への不信感でいっぱいです）。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1208-2

　三葉虫のカフスボタンをいただきました。ありがとうございます。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1208-4

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【中国外務省、ファーウェイＣＦＯの釈放要求】
  
  　「中国政府による中国国民に対する重大な人権侵害行為」に対して猛烈抗議・・・じゃなくて，「中国国民に対する重大な人権侵害行為だ」と猛烈抗議でした。
- 【カリフラワーをライス代わりにして糖質制限した「CoCo de オフカレー」って味はどうなの？】
- 【10分あれば完成するぞ！高タンパクな万能食材「カニカマ」の旨さ引き出す簡単レシピ】
  
  　カニカマは練り物ですが，1本あたりの糖質量は1.4gと大量に食べなければ問題はないようです。
- 【健康意識高めの人に朗報　フレッシュネスの新商品が低糖質＆食物繊維たっぷりなのに美味しすぎる】
- 【ソフトバンク通信障害が映すスマホ社会の罠】
  
  　スマホには生活に必要な情報すべてにアクセスできるし，生きる上で必要な情報をすべて保存できるほどの記憶容量を持っています。だから，スマホさえあればとりあえずは生活できるし，仕事もできます。
  　そのため，通信トラブルや停電でスマホが使えなくなるとお手上げ状態になります。
  　となると，通信や電気に依存せずに情報が引き出せるメディア（手帳，住所録，スケジュール帳など）にも情報を分散しておく方が安全かも・・・。
- 【韓国KBS、金正恩委員長を称賛するインタビューを放映】
  
  　兄や親戚一同を殺しまくっている独裁者を「最高にクールで素敵な指導者」と手放し礼賛モードです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1208-3

2018/12/07

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 41歳男：顔面挫創
- 64歳男：糖尿病性壊疽の245日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1207-1

　「腸で造血幹細胞」というメール。

腸で造血幹細胞が発見され、循環血の血液細胞の10%までを供給する可能性があることが報道されています。これは従来の常識を覆す発見です。

　(a)「血球は腸でも生成される」ことがわかった──腸移植の耐性を高める可能性　News Week 2018年12月5日
　「赤血球や白血球、血小板といった血球は、従来、骨の中心部の骨髄にある造血幹細胞からつくり出されていると考えられてきた。しかし、このほど、米コロンビア大学の研究チームは、腸移植を受けた患者の血液にドナーの血球が含まれていることに気づき、移植された腸にドナーの造血幹細胞が存在することを突き止めた。」

(b)コロンビア大学の公式サイトのニュース発表の記載　Some Blood Cells Have a Surprising Source: Your Gut　November 29, 2018
　「The human intestine may provide up to 10 percent of blood cells in circulation from its own reservoir of blood-forming stem cells, 人の腸は、それ自身の造血幹細胞の貯留槽から、循環の血液細胞の10%までを供給する可能性がある」

(c)論文サイトの要約記事　Cell Stem Cell　Human Intestinal Allografts Contain Functional Hematopoietic Stem and Progenitor Cells that Are Maintained by a Circulating Pool

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1207-3

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【広がれ低糖質自販機　糖尿病予防へ宮崎の医師ら発案　夢は全国展開、来年福岡登場】
  
  　問題は，これが商売として成立するかですね。何しろ，低糖質食品・飲料はコンビニ普通に並んでいる商品で，いつでも買えるからです。コンビニがあれば「低糖質自販機」は要らないような気が・・・。
- 【低タンパク質・高炭水化物の食事で脳の老化が予防できる可能性　シドニー大の研究】
  
  　だから，マウスで実験しても意味がないんだってば。マウスにとって高炭水化物食は普通の食事だけど，ヒトにとっては高炭水化物は毒なの。「実験動物といえばマウス」という常識を疑うことができない科学者は「勉強のできて成績も良いオバカさん」です。
- 【人は年を取ると自分がついた嘘を本当のことと思い込むようになる（米研究）】
- 【中国で跋扈する「赤ちゃんのような大人」が改革・開放を脅かすリスク】
  
  　面倒くさい国だなぁ。
- 【一度に食べていいフライドポテトは6本だけ。驚愕の研究結果に悲しみの声】
  
  　「6本までなら食べていい」なら，ポテト1個丸ごと揚げたのを「フライドポテト1本」と売り出せばいいんだよ。これを6本食べればアメリカンな人々も満足！
- 【熊本に食用昆虫の自動販売機　「食糧問題に関心を」】
- 【シャネル、わに・蛇革の使用廃止高級ブランドで初】
  
  　記事中の「エイ革」の文字に目が止まりました。シャネルにエイ革（スティングレイ）の製品があるって初めて知りました。私，エイ革大好き人間なんで
- 【笑える♪全駅名を「高輪ゲートウェイ」っぽくした山手線路線図に11万いいね！】
  
  　田端駅が切ない！確かに，何一つカタカナが浮かびません。
- 【従順な国民を創造せよ！中国が目論む「遺伝子操作ベビー“量産”計画」】
  
  　なるほどなぁ。中国政府に反抗的な少数民族を〇〇して，政府の言うことをおとなしく聞く漢民族の子どもを遺伝子操作で作れば少子高齢化問題も一挙解決だ！
- 【みんな～！都内で最高の居酒屋を見つけたぞ！】
  
  　これは行ってみたい。丸の内線なら自宅から歩いて乗れるし。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1207-2

2018/12/05

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳5ヶ月男：前腕～手背熱傷
- 3歳1ヶ月女：下肢3度熱傷の369日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1205-1

　雑誌「チャイルドヘルス 12月号」の特集「子どものけがやホームケア」に私の論文『傷とやけど』が掲載されました。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1205-2

　「クルマが売れなくなる未来」についてのメールです。

　GMの工場閉鎖に関連してですが、マサチューセッツ（MA）州の会社の駐車場で各国車のシェアを数えてみました。

日本車	38
ドイツ車	8
米国車	7
韓国車	2

　米国製日本車（カムリなど）も日本車として数えていますが、実に7割が日本車です。また米国車の殆どはトラックや業者のバンで、通勤の自家用車はあまり見ません。
　統計などでは米国車シェアは50%ぐらいあるようですが、政府・警察の車やレンタカー業者などでシェアをやっと確保しているのでしょう。
　こんな状況ですから、アメリカの車が他国で売れる訳がありません。2009年に破綻したGMは政府が救済しましたが、政府主導で企業が弱体化するのは、地デジやエコポイント以降の日本のテレビメーカーと同じですね。
　ちなみに，会社のあるところは、MA州でも都市部から1時間ほど離れた地区で、圧倒的にキリスト教福音派や共和党トランプ支持者の多い所です。そんな彼らでさえ日本車を買っているということです。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1205-3

　「二分脊椎の足褥瘡」についての感想メール。

　昨日の症例を見ていて、約10年になるのだなと、感動しました。
　切断と言われてやってしまっていたら、先生のところに通うことも、もちろんできず、今の彼女はどんな生活だったでしょうか。
　改めて、患者の身になった治療　というものを考えさせられました。
　そして自分の身は自分で守る、医者の言いなりにならない、ですね。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1205-4

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【食べ過ぎた日のリセットにも！カシコク使いたい低糖質商品4選】
- 【中国「一人っ子政策」の後遺症「高齢者問題」の深刻度】
  
  　10億人以上を一つの国にまとめるというのも，共産主義で国家を運営するというのも，一人っ子政策も，人類史上初の試みであり，いわば前代未聞のできごとです。これらのシステムを採用した時点では何が起こるか，誰にもわからなかったのです。だって，前代未聞の試みですから。
  　現時点で言えるのは，これらの試みが成功裏に幕を閉じる，という選択肢がほとんどなさそうだということです。
- 【上海イケアが高齢者のお見合いの場に！中国で大量発生する「暴走老人」】
  
  　人類史上，これほど高齢者が多く生きている社会は前代未聞です。要するに，「史上初の現象」です。だから，何が起こるかはその時にならないとわかりません。
  　もしかしたら，高齢者に限らず巨大集団が形成されると集団暴走するのがヒトの脳の特徴なのかもしれません。だから，その時代ごとに「暴走集団」が変化していくのかもしれません。
  　というわけで，「暴走の人類史」なんてのも面白いかも。
- 【文大統領、経済成果問われると「国内に関する質問受けない」　片手落ちの懇談会】
  
  　この大統領って，まじで国内問題について一切関心ないみたい。それじゃ，国内経済がどんどん悪化して失業率が右肩上がりになるわな。
- 【マラソン、午前6時開始へ＝暑さ対策、1時間繰り上げ―東京五輪】
  
  　男子マラソンが行われる8月9日の例年の気温はこうなっていて，最低気温は26～28℃くらいの年が多いようです。要するに，マラソンの出発を深夜にしても問題は解決しないってことです。
  　どうしても真夏にオリンピックをしたいのなら，マラソンのみ北海道の知床などで分散開催するしか方法はないと思います。
- 【JR品川新駅、なぜ「高輪ゲートウェイ」なのか？】
  
  　ゲートウェイと聞いて，私はこっちのゲートウェイかと思いました。あるいは，一時羽振りがよかったけど，その後売上減少でASUSに買収されたあのパソコンメーカーとか・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1205-5

2018/12/04

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 80歳男：前腕裂傷後リンパ漏
- 42歳女：二分脊椎による足褥瘡の3406日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1204-1

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【あの「地域振興券」よりも役立たず？　プレミアム商品券の評判が悪すぎる理由】
  
  　「あの」呼ばわりされる地域振興券，その地域振興券より役立たず呼ばわりされる「プレミアム商品券」。
  　要するにこういう「為政者が考えたバラマキ」は年々劣化しているんじゃないでしょうか。
- 【「反対意見」がいくら正しくても組織で葬り去られる3つの理由】
  
  　これは［2：8の法則］ではないかと思います。反対意見というのは「世間の常識に対する反論」ですから，常識に依って立つ [8] はそれを受け入れずに無視します。無視する根拠は「常識に反しているから」です。
  　しかし，世の中がかわり，世の中の常識が変化すると，「世の常識に対する反対意見」はいつしか「常識」になっていて，そのため [8] は受け入れます。
  　これを後世から見ると「先見の明があった」となりますが，「どの反対意見がその後の世界の本流になる」かどうかは予測できません。時代が変わってみて初めて分かることなので，後世の判断はすべて後出しジャンケンです。
- 【セブン、店頭の灰皿撤去要請…都内１０００店に】
  
  　コンビニが外に設置している喫煙コーナーはもともと，喫煙のためではなく「店内は禁煙なのでここでタバコを消して下さい」コーナーだったようです。それがいつの間にかなし崩し的に「ここではタバコを吸える」と誤解され，喫煙コーナーになり，お店にとってはタバコの吸殻の始末という仕事が増えただけで，利益につながっていません。ならば経営的判断としては撤去しかないでしょう。
- 【カシミアのコート】
  
  　ここ数年、秋から冬はレザージャケットなどの革製のアウターばかり着ていて、その上にレザーのロングコート（と言ってもアメ横で買った3万円台で買ったもの）を着ています。
  　実は10年以上前に30万円（！）で買ったカシミアのロングコートも持っているのですが、こちらの方は出番がありません。もちろん、カシミアは軽くて暖かくて最高なんですが、カシミアに合うバッグを持っていないからです。毎日の通勤のバッグはカジュアルなレザーのマリーンバッグかリュック、そしてオーダーメイドのレッグポーチなので，カシミアのロングコートに絶望的に似合いません（さらに言えば、61歳の初老者にとしても問題があるファッションセンスだけどね・・・）。荷物が超薄型パソコンと折り畳み傘だけなので，ビジネスバッグだと大仰すぎるので，軽いリュックで十分なんですよ。
  　カシミアのロングコートを着るためにこれに合わせてバッグなどを一新しないといけなくなり，そのうち「コートに合う腕時計」なんて言い出すかもしれないし・・・。
  　というわけで，カシミアのコートには悪いけど，当分はアメ横で買ったレザーコートとマリーンバッグで通勤しようと思います。
- 【焼酎は糖質ゼロ】
  
  　東京メトロの車内動画広告で「本格焼酎は糖質ゼロ・プリン体ゼロ」という有名銘柄の焼酎の広告が流れていました。ついに、有名焼酎も糖質ゼロを売り文句にしたようです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1204-2

2018/12/03

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 9ヶ月男：上肢熱傷
- 19歳女：人工関節露出の1610日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1203-1

　「ポーリング博士と糖質制限」というメール。

　最近、ノーベル賞を２回受賞され晩年は生体分子による病気の予防と治療を行うオーソモレキュラー医学(分子矯正医学、正常分子医学)を研究されたライナス・ポーリング博士の著書を何冊か読んでいますが、ポーリング博士が1976年に書かれ1977年に日本で翻訳出版された次の本に、糖質制限による糖尿病治療について言及されている部分があります。 p.81
　第二の療法は、軽度の糖尿病の場合に限られるが、食事療法では糖分の摂取を減らし、ブドウ糖の血中濃度を正常な範囲内にとどめることによって、この疾患を制御しようとするものである。これもまた分子矯正医学の一例である。
　(引用終わり)

　ポーリング博士は、既に今から42年前の1976年の段階で、糖質制限による糖尿病治療について明確な考えを述べられ、糖質制限はオーソモレキュラー医学(分子矯正医学)であると書かれています。
　2018年の今、江部先生をはじめとする数多くの方々の尽力により日本で広まっている糖質制限は、ポーリング博士の命名されたオーソモレキュラー医学(分子矯正医学)の一部と言うことができると思われます。
　さすがに20世紀最大の科学者と言われるポーリング博士は、ものごとの本質と価値を見抜く力をお持ちだったようです。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1203-3

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【東アフリカ人類発祥説に異議、アルジェリアで240万年前の石器発見】
  
  　大雑把に言って，旧石器時代と新石器時代を分けるのは農耕の有無で1万数千年前が境目となります。さらに，旧石器時代～5万年前に使われていた石器は2つのタイプ（250万年前に作られた礫石器，150万年前に作られたハンドアックス）しかありません。発見場所はどちらもアフリカ東部の大地溝帯の東側だったはず。
  　今回，240万年前の北アフリカで発見された石器は，形は初期礫石器型と思われます。東アフリカで作られた石器が北アフリカに伝播したのか，両地域で同時発生的に作られたのかは結論が出ていませんが，私個人的には後者かなと思っています。形が単純ですから。
  　近くに動物の骨も見つかったとありますが，だからといって当時のヒトが狩猟をしていたというのはありえないと思います。この石器を手にして中型～大型哺乳類に襲いかかるのは自殺行為でしかないからです。多分，大型ネコ科哺乳類が捕食して食べ残した骨を拾ってきて，石器で割って中の骨髄を食べていたんでしょう。何しろサバンナは昆虫と小型動物の宝庫ですから，移動生活をしていれば食べるものに困ることはなかったはずです。
- 【自然林の土壌から16種類もの新種の「巨大ウイルス」が発見される】
  
  　少し前から発見が続いている巨大ウイルス。第4のドメインではないか，と考える研究者もいるようです。
  　3つのドメイン（古細菌，真正細菌，真核細胞）に関しては，最初の生命体からどのように進化・分化したかについてはおおよその経路が推定されています。しかし，ウイルスがどのようにして誕生したのかはまだほとんどどわかっていないはず。
  　細菌の中で突然，代謝能の一部を失ったものが生まれ，そのままでは生きていけなかったが，うまく細菌に寄生できたものが生き延び，さらに代謝能力を次々に失っていって遺伝子のみ残り，これがウイルスになった・・・なんてことなんでしょうか。
- 【中国のウイグル族収容施設は急速に拡大を続けているという指摘】
  
  　21世紀の収容所群島
- 【世界のはしか患者数30％増、ワクチン非難も一因国連】
  
  　根拠のないワクチン恐怖症が，もしかしたら21世紀の「人口増加抑制装置」として機能し始めるかもしれません。
- 【文春砲も苦戦「売れない週刊誌」の断末魔】
  
  　以前にも書いたけど，週刊誌は「毎週，同じページ数で同じ値段」の商品を販売することで成立しています。問題は「毎号同じページ数を埋めないといけない，という点にあります。事件や事故などは一定のペースで発生しないからです。つまり，時事ネタを追う限り，毎号同じページになるわけがないのです。
  　しかし，現実には週刊文春も週刊新潮もほぼ同じページ数，同じ値段で発行されています。
  　これは，「毎日400字の文章を発表するブログ」と考えるといかに無茶かわかります。これを可能にするためには，ネタを無理やり作るか，内容を水増ししなければ不可能です。
  　だから，週刊誌を購入しても水増し記事を読まされることになり，購読する意味は薄れてきます。
- 【太陽系脱出、最短でも１４００年　朝日新聞読書面書評から】
  
  　小惑星の密度は「地球２５０個当たり人間１人」とか，火星往復ロケットをISSで作るのに100兆円必要とかいう数字が面白い。ともあれ，太陽系脱出どころか，火星にさえも行けるかどうかわからない，ってことだね。
  　こういう本はKindle版も出してほしいな。
- 【GMの米工場閉鎖は、クルマが売れなくなる未来を暗示している】
  
  　トランプ大統領は工場閉鎖にご立腹のようですが，もうクルマが飛ぶように売れる時代ではなくなったのですから仕方ないのです。20世紀初頭から先進国の産業化と経済成長と雇用を支えてきたクルマ産業自体が変化してきたのですから，もう20世紀の常識は通用しません。
- 【「文在寅政権は民心から遠ざかった」…国会前で大規模民衆大会】
  
  　2年前，就職難に喘ぐ韓国の若者の前にさっそうと登場したのが文在寅（ムン・ジェイン）です。彼は大企業（財閥）と中小企業の給料格差をなくし，産業を活性化させることで雇用を創出し，失業問題をすぐに解決すると高らかに宣言し，見事に大統領に当選しました。
  　そこで真っ先に取り組んだのが，公費を投入しての最低賃金の大幅アップでした。これで，労働者は高額の賃金を得て，国内消費が増加し，それが新たな雇用を創出して就職難は解決する・・・はずでした。しかし，現実に起きたのは最低賃金の急激な上昇で中小企業は給料を払えなくなり，従業員は解雇されたのです。減らした従業員の仕事を肩代わりしたのはITと機械化でした。その結果，大学卒業者の就職率は過去最悪となったようです。
  　原因はどうやら，文大統領は南北融和と南北統一にしか興味がなく，経済方面のブレインをほとんど置かなかったことにあるようです（ついでに言えば，日韓関係についても全く興味がなくて基本的なビジョンもないため，そもそも現在の日韓の混乱を解決する気もない）。もしかしたら，南北が統一できたら経済が上向き，全てが解決すると夢見ているのかもしれません。
  　このまま経済が低迷し，就職率がさらに悪化すれば，ろうそくを持った民衆が青瓦台を取り囲むのもそう遠くない将来かもしれません。
- 【雲海に沈んだ中国都市で自宅が行方不明になる惨事が発生　老夫婦が一日中街を彷徨う】
  
  　中国に冬の到来を告げる風物詩のようです。
- 【キムタク「光栄」台湾でリン・チーリンと再会】
  
  　両国のトップスターが並んでいますが，両者の頭のてっぺんの位置，両者の目の位置，両者の顎の先端の位置，両者の肩の一を比べると・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1203-2

2018/12/01

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 38歳女：腹部熱傷
- 1歳6ヶ月男：胸部・上肢3度熱傷の200日後
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　冬の風物詩と言えば低温熱傷ですが，先週から湯たんぽ低温熱傷患者さんが数人受診されています。今シーズンの低温熱傷の幕開け，といったところでしょうか。今年は木枯らし一号は吹いていなし，冷え込みもまだ大したことがありませんが，冷え症の人は湯たんぽが必要になってきたんでしょう。
　ちなみに湯たんぽは就寝前に布団から取り出すのが本来の使い方ですが，冷え症の人はそれができないんですね。
　冷え症はドルナー（血管拡張薬）を数日内服するだけで完治し，以前は冷え症の病名で処方できましたが，最近はこの病名では処方できなくなりました。抜群に効く特効薬なんだけどなぁ。

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　「症例相談：頬部の溝」についてのメールです。

　私は皮膚の専門家ではありませんが、提示された写真を見る限では、物理的な圧迫によってできた皮膚の線状圧痕に見えます。起床時には見られないということは寝ている時に何かしらの線状のものに圧迫されてできた跡ではないということになります。

　メガネもマスクもつけていないとなれば、あとは例えば左頬に手を当てて立て肘をつく癖があって、無意識に顔の皮膚が寄せられた時に跡がついたという可能性はないでしょうか。例えば午前中はデスクワークを長時間しているなどの状況があれば、本人が気付かないうちに立て肘をついて跡ができていても不思議ではありません。あるいは同じ職場の人に頼んで患者さんの様子を観察してもらうことも手がかりになるかもしれません。

　なお鉄欠乏があるとのことですが、鉄はコラーゲンの合成に必要なので、鉄欠乏がある人はそうでない人に比べてしわができやすいということもあるかもしれません。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1201-4

　「症例相談：頬部の溝」についての私の考えです。

　皮膚は常に「外側に向かう力」を受けています。真皮より深く皮膚を切れば傷口から皮下脂肪などが飛び出るのはそのためです。つまり，皮膚は飛び出でようとする皮下組織を押し込めて形を保っていて，これは，羽根布団の羽毛を布団の布地が抑え込んで布団の形を保つのと同じです。
　このため，皮膚表面を凹ます手術（例：デベソで臍を作る手術）は案外大変で，手術直後は陥没しているのに数ヶ月もすると平らになってきます。
　物理学的に考えると「可逆的・一時的な皮膚の部分的な陥没」は物理的圧迫で作れますが，すぐに戻ってしまいます。ちなみに，「不可逆的な皮膚の陥没」はいろいろありますが（ステロイド局注による皮膚萎縮，皮下脂肪の瘢痕化や壊死するなど），いずれも組織の変性を伴うので，陥没がなくなることはありません。
　つまり，陥没が一時的な現象であれば，原因は物理的圧迫以外にはありえないことになります。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1201-5

　「メンタリストDaiGoの糖質制限批判」というメールです。

　最近、メンタリストDaiGoさんが糖質制限についての批判動画をyoutubeにアップしていたので見たのですが、驚くべき内容でした。糖質制限を勧める医師の方々は医師の立場を利用して間違ったことを広めているA級戦犯だそうです。テレビ出演や著作で影響の大きい方（弟さんは有名なクイズ王ですね）なので非常に残念でしょうがありません。夏井先生が時間を使って見る価値があるかは疑問の動画ですが、たぶん存在をご存知ないかと思うので一応お知らせしておこうと思いメールしました。
　　　　　⇒【糖質制限の闇！痩せない上に寿命が４年減ることが判明】

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1201-6

　いろいろな情報や小ネタ。
- 【元夫のバイオリン55丁等破壊…実刑判決の中国国籍の女高裁が控訴棄却「反省の態度乏しい」】
  
  　楽器を大事にしないやつは私が許さないのだ。楽器に謝れ！
- 【290円のビフテキがめちゃ旨い…！新橋「ビーフキッチンスタンド」はせんべろ民を片っ端から魅了する恐ろしい店でした】
  
  　これは行ってみたい！
- 【妊婦加算「おかしいと思う」】
  
  　妊婦のヤケド患者さんが数人通院中です。優しく声を掛ける程度のことしかできませんが。
- 【地上数万メートルに化学物質をスプレーすることで地球温暖化を食い止めようという計画】
  
  　7万3000年前のスマトラ島のトバ山の巨大噴火では，噴き出した粉塵により地球の平均気温は一気に数℃低下し，6℃以上低下したところもありました。それを人為的に再現できないか，というアイデアです。
- 【父親由来のミトコンドリアDNAが発見され、「ミトコンドリア・イブ」が覆る可能性が示される】
  
  　これまで絶対に正しいと思われてきた「ミトコンドリア母系遺伝」の大原則が否定されるかも・・・。
- 【18年の気温、史上4番目の高さに国連WMO報告書】
  
  　某国大統領にとっては「フェイクニュース」。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-12.htm#1201-3