2018/07/31

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 37歳女：大腿熱傷
- 15歳女：大腿瘢痕の184日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0731-1

　下記の要領で「褥瘡ラップ療法の開祖・鳥谷部俊一先生を囲んでの宴会」を開催しようと考えております。鳥谷部先生は今年4月に大崎市民病院鹿島台分院の院長に就任されましたが，気軽に病院を留守にできなくなり，東京での大規模な「鳥谷部先生を囲む会」はこれが最後かも・・・とはご本人の弁です。現代医学界の生ける伝説に直に会える数少ない機会となるかもしれませんので，鳥谷部ファンは奮ってご参加下さい。

【鳥谷部俊一先生を囲む会】

日　時：9月29日（土）18：00～20：00

会　場：新宿駅南口から徒歩5分の居酒屋

参加費：4,000円（飲放題付きコース／糖質オフの食事でお願いしています）

募集人員：40名

参加資格：

「鳥谷部先生に会って話がしたい／鳥谷部先生の話が聞きたい／生トリヤベを見てみたい」という人なら誰でも可。

職業／年齢／性別／学歴不問

参加申込：

本名，職業，年齢を明記して，私にメールでお申し込み下さい

メールタイトルは「鳥谷部先生を囲む会」として下さい。このタイトルがないメールは私が見落とす可能性が高いです。

参加メールには，折り返し「参加受け付けました」メールを送ります。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0725-2

　毎朝，街路樹の多い広い道を歩いて地下鉄駅に向かいますが，昨日からセミの鳴き声が全く聞こえません。台風が襲来した土曜日の朝は鳴いたのを記憶していますが，それから蝉の声は途絶えています。「沈黙の夏」とか「蝉たちの沈黙」というタイトルが脳裏に浮かびます。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0731-2

【超小型モバイルPC「GPD Pocket2」のクラウドファンディング開始　Core m3搭載など大幅スペックアップ】
　初代機を日常的に使っていますが，2代目は初代機の欠点を全て改善しています。クラウドファンディングに参加しようかな。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0731-4

【1日3食をコンビニ商品にして糖質制限にチャレンジしてみた！】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0731-5

　私は，自分が「できない」ことが許せないというか我慢ができないのでできるまで頑張りますが，他人の「できない」には「できなくていいよ」です。自分が頑張るだけで精一杯なので，他人にまで努力は求めません。自分には厳しく他人には激甘です。

　という訳で，Tausig編曲の『ワルキューレの騎行』が大体弾けるようになったので，Hutcheson編曲の『ワルキューレの騎行』の練習にとりかかりました。右手が天馬空を駆けるがごとくトリルと音階を休みなく繰り出す派手な曲ですが，ちょっと頑張れば弾けるかな？

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0731-3

2018/07/30

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 30歳女：前額部熱傷
- 23歳女：顔面挫創の257日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0730-1

【ラクして、今すぐやせたい人必見！　糖質オフの進化形「卵やせ」】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0730-2

　東京オリンピック関連
1. 【森喜朗会長、五輪暑さ対策へサマータイム導入を要請】
  　1時間，2時間早めて猛暑問題は解決できないと思うが。
2. 【打ち水では間に合わぬ　アスファルトでは「かえって暑くなる」と小池都知事に疑問】
  　ゲリラ豪雨くらいの水を一気に撒けば，30分くらいは温度が下がるかな？その後，元の温度に戻るけどね。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0730-3

【原発に代わる巨大エネルギー源、「黒潮発電」が実用化へ】
　うろ覚えの知識ですが，北半球ではコリオリの力により，大陸東岸に北上する強い定常流が生じます（ちなみに大陸西岸にはこのような定常南下流はない）。アジア大陸の東岸の黒潮，北米大陸東岸のメキシコ湾流がそれです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0730-4

　糖質制限系の記事。
1. 【断糖ダイエットで17kg減量した精神科医が警告する“炭水化物の麻薬作用”】
2. 【「高齢者は粗食が良い」は間違い　むしろ老化が進む怖れも】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0730-6

【NZ当局、アンティークピアノから象牙剥がし批判浴びる】
　これは犯罪レベルの愚行だろう。こういうピアノはもう作れないんだぞ。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0730-7

【「余命宣告」悩ましい解釈　医師から「１年」、それから５年　久留米の患者が会社、財産手放し困惑】
　一人の医者の診断を真に受けるって，意味不明。普通なら，「余命1年なんて信じられない。誤診の可能性はないのか？他の医者にも診てもらおう。この病気の名医はどこかにいないのか？」・・・と考えると思うんだけど。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0730-8

2018/07/28

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 41歳男：鼻根部裂傷
- 71歳男：足褥瘡の781日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0728-1

【＜多摩火災＞作業員５人死亡、２５人重症】
　こういう火災が起きると気道熱傷が問題になりますが，気道熱傷って熱による起動の損傷ではなく，火災で発生した化学物質を吸引したために起こる肺炎じゃないかと・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0728-4

【「ホテル足りない…」→テントやキャンピングカーで観客を受け入れられないか検討】
　夜になっても気温が30℃を超えているところでテントで寝ろと・・・。どういう脳みそがこんなアホなことを考えつくんだろうか。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0728-2

　Kindle版で第1巻のみ無料なので読んでみたら面白すぎ！作者は『無限の住人』の沙村広明様。この人ってこんな軽妙な漫画も描けることを初めて知りました。画力は圧倒的だし，スタイリッシュだし，話のテンポはいいし，セリフの随所に散りばめられた細かいネタも面白いし，何より主人公とそれを取り巻く人物像が魅力的。タダで読める第1巻を読み終えて続きを読みたくない人っているんだろうか？
　ちなみに，第2巻冒頭の主人公の初放送のシーンは鳥肌モノ。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0728-3

2018/07/27

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 15歳女：大腿部肥厚性瘢痕
- 60歳女：糖尿病性壊疽の208日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0727-1

　糖質制限系の話題・情報
1. 【北海道「でぶぱん」、ネットも騒然“カロリー度外視”のワケを店長に直撃】
  　インタビュワーがやたらと「糖質制限が流行していますが」と糖質制限に絡めて質問するのはウザすぎ！別に，糖質制限に抗議するために「でぶぱん」を売っているわけじゃないんだから。
2. 【糖質制限中に「無性に食べたくなるグルメ」5連発 / 異論は認める】
3. 【「やせたいけど食べたい」女子必見！アイスやカップ麺など300品揃う「低糖質グルメ専門店」へ】
4. 【くら寿司「糖質オフ丼」はガッカリ…美味しい糖質オフメニューはどれ？】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0727-2

【熱中症、こんな人は特に注意！「高齢者」】
　「高齢者は体の様々なセンサー機能が低下しているので，室内がどのくらい厚いのかもわからないし，脱水になっても口渇感を感じません。だから周囲で気を配ってあげましょう」的な報道が連日繰り返されていますが，見方を変えると，自分の体調が悪いこともわからないまま死んでいくというのは，ある意味，幸福な死に方なんじゃないかと思います。
　人間は一度は必ず死ぬし，死なないという選択肢は選べません。それなら，苦痛のない死は悪くないのでは？。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0727-5

2018/07/25

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 68歳女：爪甲変形
- 56歳女：第5趾壊死の472日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0725-1

　「5300年前のミイラ「アイスマン」も糖質制限食」というメール。

　5300年前のミイラは高脂肪な食事が好みだった？　「アイスマン」の最後の食事を分析
　m3.com 国際医学短信2018年7月24日　https://www.m3.com/clinical/news/617772

　アルプス山脈で発見された5300年前の男性のミイラ「アイスマン」は、高脂肪な食事を好んで食べていた可能性があることが、ユーラック研究所（イタリア）のミイラ研究機関に所属するFrank Maixner氏らによる研究から明らかになった。同氏らがアイスマンの胃の内容物を分析した結果、最後に食べたと考えられる食べ物の多くを脂質が占めていたという。この研究結果は「Current Biology」7月12日オンライン版に発表された。
　1991年にイタリアのアルプス山脈の氷河で発見されたアイスマンは、「エッツィ（Otzi）」の愛称でも知られている。Maixner氏らが今回、アイスマンの胃の内容物を詳細に分析した結果、アイスマンが最後に取った食事の約46％を脂質性の残留物が占めていたことが分かった。この結果について、同氏は「アイスマンが最後に食べた物に占める脂質の割合は、驚くほど高かった」と話している。
　胃の中には野生のヤギやアカシカの肉、穀類（ヒトツブコムギ）、有毒な山菜（ワラビ）が含まれていた。野生の肉は生または干した状態で食べていたと考えられた。また、有毒なワラビは寄生虫による消化管障害の治療として取っていたか、あるいは食べ物を包むために葉を使っていた可能性が考えられるという。
　Maixner氏らは、アイスマンが高脂肪食を食べていたとは予想していなかったが、「アイスマンが生きていた環境の厳しさを考えると、こうした食事を取ることは理に適っている」と指摘している。
　今回、Maixner氏とともに研究を行った同研究所のAlbert Zink氏によれば、人間は、高気温や低気温の環境では急速に飢餓状態に陥ったりするため、エネルギーを失わないように十分な栄養の摂取が必要になるという。同氏は「アイスマンの食事には炭水化物とたんぱく質、多くの脂質が含まれており、高地での山歩きに適したエネルギー豊富な食事を取っていた可能性が考えられる。アイスマンは豊富な脂質が最良のエネルギー源となることを十分に認識していたようだ」との見方を示している。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0725-3

　気象異常系のニュース。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0725-4

　高校野球についてのメール。

　甲子園大会という投手破壊システム。
　「酷使を強いるという意味では、甲子園は主催社が朝日・毎日というのもネックになってるのではないでしょうか。基本的にプロチームを持たない彼らにしてみれば「甲子園で全力を出す（そして勝手につぶれる＝読売の利益にはならない）」というのが理想的でしょう。」

　過激な表現ですが、そういう面もありそう、と思う次第です。
　なお上記のwebページの記事は、日本の野球が、「無私」の非合理的・非科学的努力を「武士道」とし、「武士道」という表現を若者の野球の意義付け、宣伝に使った歴史についての考察につながっていきます。

　甲子園大会はWBCを見習え。
　早実の斎藤はなぜ4連投しなければならないのか。
　続・早実の斎藤はなぜ4連投しなければならなかったのか。
　清水諭『甲子園野球のアルケオロジー』新評論＜旧刊再訪＞
　甲子園大会の精神主義ができるまで。＜旧刊再訪＞

　ただ、菅野覚明氏の武士道に関する著作を見ますと、「無私」の非合理的・非科学的努力を評価する感覚は、「勝つ」事を重視する古典的武士道の理念からくるものではなく、日本的農業の精神性由来のもののようです。
　考えますに、江戸・明治以来の芝居・演劇の流行や大衆社会の進展と共に「無私」の非合理的・非科学的努力等を「武士道」と呼ぶようになったかと思われます。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0725-5

2018/07/24

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 3歳1ヶ月男：胸部熱傷
- 5歳3ヶ月女：アトピー性皮膚炎の747日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0724-1

　糖質制限本がどんどん増えています。　そう言えば，数年前は雨後の筍のごとく「糖質制限批判本」が出版されていたけど，最近はどうなんでしょうか。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0724-3

【市場がついにトランプ大統領を見捨て始めた】
　まだ見捨ててなかったんだ。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0724-2

【自民党は夏の高校野球こそ〝平成のうちに〟何とかしてほしい】
　高野連と朝日新聞社は「高校野球全国大会は真夏の炎天下での開催するもの」というところで思考停止していて，「なぜ真夏に開催するようになったのか」，「真夏以外に開催できない理由はあるのか」，「甲子園球場以外では開催していけない理由はあるのか」・・・なんて発想は浮かばないんだろうなぁ。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0724-4

【避暑地】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0724-5

2018/07/23

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 34歳男：指尖部切断
- 68歳男：前腕，腹部熱傷の1399日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0723-1

　生物学オタクにはオススメの漫画。
　神様（クライアント）からの無茶な要求に振り回されるデザイン部の面々の奮闘を描く漫画ですが，そのどれもが生物学の深い知識に裏付けされていて，どこを読んでも面白いです。
　例えば，「ユニコーンを作れ」という神の声に対し，実際に「角のあるウマ」を作ってみると倒れて起き上がれない様子が説明されます。そして，「角を持つウシやシカはいるのに，角のあるウマがいない理由」を解き明かしちゃう。ウシ科の動物は胃が肥大し，ウマ化の動物は大腸が肥大して，それぞれに常在菌が共生していますが，これが「角を作れるか作れないか」の違いを生んだのですよ。
　同様に「龍を空に浮かべろ」というこれまた無茶振りを物理的に解決し，さらにその基本構造が別種の生物に生かされた，というのも面白かったな。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0723-3

【生物史の最新研究CG動画「全地球史アトラス」新作　「カンブリア紀の生命大進化」など】
　古生物マニア必見の素晴らしい動画です。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0723-4

【インターネット黎明期の1990年代を支えた検索エンジンはどれだけ生き残っているのか？】
　懐かしい名前が次から次へと登場する記事に，爺ちゃんは途中から涙，涙でした。1994年ころからインターネット生活してますから。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0723-5

【長生きは望まれていない？「100歳まで生きたい」人はわずか2割】
　家族（伴侶や子どもや孫）は「いつまでも生きていてほしい」と願いますが，本人はそうでもないんだよね，という調査結果。

　私は現在61歳ですが，練習して弾きこなせるようになりたいピアノの難曲がまだまだ残っているし，書いてみたい本／書かなければならない本のアイデアが残っています。だから，まだ死にたくありません。
　しかし，老衰で指が動かなくなったり，本のアイデアが枯渇してしまったら，もう生きている意味が見出だせなくなるような気がします。
　61歳でホロヴィッツ編曲が演奏できる素人ピアノマニアって日本国中で何人いるか不明ですが，あと数年間は猛練習で演奏技術は維持できるような気がします。しかし，70歳になっても今と同じ猛烈なスピードで指が動き，新たな難曲を暗譜するだけの記憶力を維持できているかと言うと，ちょっと自信がありません。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0723-6

【猛暑、日本だけでなかった…北極圏で３３・５度】
　33.5℃か。日本だと普通だけど・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0723-2

　糖質制限系の話題。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0723-7

2018/07/21

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 41歳男：アトピー性皮膚炎
- 5歳10ヶ月女：胸部・大腿熱傷の787日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0721-1

　「プラスモイストP取り扱い薬局：大阪府」に，大阪府松原市のいるか薬局を追加しました。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0721-2

【低糖質の高級チョコが食べたい…その想いを叶える「デカダンスドュショコラ」のタブレットチョコ】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0721-3

【そういえば最近見ない？「蚊は35度以上の暑さで活動停止」は本当か】
　蚊が活動を停止する温度でも人間様はオリンピックを開けるんだぞ。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0721-4

2018/07/20

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 31歳女：足関節部熱傷
- 41歳男：難治性下腿潰瘍の265日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0720-1

　「暑さと発汗」についてのメールです。

　５６歳、男、スーパー糖質制限４年３ヶ月経過です。
　真夏の発汗についての記事に関して、私のケースをお伝えしておきます。

　私は、夏井先生とは真逆で、夏の発汗が大幅に増加しました。
　近くのスーパーまで往復３０分ほど歩いただけで大量発汗で背中から腰までシャワーを浴びたようにビショビショになってしまうようになりました。
　また、冷房も以前よりも多用するようになり、冷房無しでは眠りにつくことができなくなりました。

　ただ、糖質制限を始めてから、年齢も上がっているし、血圧も上昇傾向だし、尿酸値も上がったし、一時うつ病を発症したりしたので、発汗の要因が糖質制限とは言い切れないです。
　皆さんはいかがでしょうか？

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0720-2

【遺伝子編集技術、予想以上にDNAを損傷英研究】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0720-3

【なぜいまだにわざわざ文書をPDFに変換して公開するのか？分からない】
　私はPDFというファイル形式が存在する前からのパソコンユーザーですが，PDFが登場した頃のことはまだ覚えています。
　当時はいろいろなワープロソフトやデータベースソフトがあって，ソフトがないとファイルが開けないというのは日常茶飯事でした。そんな時代に，とりあえずプリンタとしてAdobe Acrobatを指定すればどんなソフトからでもPDFファイルが作れ，そのファイルはAcrobat Readerさえあればデータを作成したソフトなしに表示・印刷できるようになったのですから，まさに革命的でした。
　当時私は，世界中のピアニストやピアノマニアとネットで楽譜のやり取りをしていました。最初期はスキャナで取り込んだ楽譜をJPEGやGIFフォーマットにしてメール添付で送っていましたが，PDFが公開されると世界中のデジタル楽譜はPDFに一挙に変わりました。送られてきた曲をピアノで弾くには印刷してクリアファイルに入れる必要があり，どのプリンタでもきれいに印刷できるPDFは楽譜デジタル化には最適だったのです。また，複数ページを管理できるのもPDFのメリットでした（JPEGやGIFには複数ページという概念がなかったから）。

　しかし，ネット中心の社会になると，PDFとネットの相性の悪さが次第に目につくようになります。文字列のコピーも思うようにできないし，文字列の検索もできないし，インターネットサイトを見たままの形でPDFに保存できません。そして何より，リンク機能がありません。
　結局，PDFは美しく印刷するためのフォーマットであり，ネット情報を念頭に置いて開発されたフォーマットではなかったのです。プリンタで資料を印刷することが仕事の多くを占めていた時代にはPDFは無敵の汎用フォーマットでしたが，印刷を前提としない仕事が増えていくとそれは時代遅れの過去のフォーマットになったのです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0720-4

【GPD Pocket2ハンズオン：｢手軽な価格で気楽に使えるポータブルPC｣に今いちばん近いかも】
　先月からGPD Pocket初代機を頻繁に使っていますが，ホームページの編集（HTMLファイル作成，写真データの編集など）も，本などの原稿書きはこれでできるようになり，メールで送られてきたOfficeデータの閲覧もOffice Mobileでできるので，ほとんど不便はありません。Surface Proは診察中に患者さんに過去の症例を見せるときにしか使っていません。GPD Pocketで唯一できないのは講演用のPowerPointファイルを作ることだけです。逆に言えば，スライド作成以外はGPD Pocketで十分ということになります。
　となると，先日発表されたSurface Go日本版の値段の高さ，サイズ，重量を考えると，Surface GoよりGPD Pocket2 の方が魅力的なんですね。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0720-5

2018/07/18

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 11歳女：下腿低温熱傷
- 56歳女：前腕熱傷後肥厚性瘢痕の284日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0718-1

　「気温，発汗」についてのメール。

　これが参考になるかも知れません。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0718-2

【「インターネットの『年齢確認』って、つまりこういうことだよね？」納得の1枚】
　日本のコンビニでお酒を買うときの画面タッチを思い出しちゃった。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0718-3

【この酷暑の中でのオリンピック開催は正気の沙汰か】
　そう言えば，2年後の来週，東京オリンピック・パラリンピックが開幕するんだったな。どう考えても無理ゲーってやつだよ。とりあえず，世界中の出場予定の選手は今の時期の東京に来てみて，それから出場するどうかを決めたほうがいいと思います。下手すりゃ，命に関わりますから。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0718-4

2018/07/17

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳9ヶ月男：胸腹部熱傷
- 4ヶ月男：乳児湿疹の1256日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0717-1

　9月2日（日）に日本糖質制限医療推進協会の講演会があり私も講演します。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0717-7

　糖質制限開始後，毎年夏になると「真夏日に炎天下で無給水歩行実験」をしていますが，そのたびに「炎天下なのに汗を大量にかかない／大量の発汗がないのに体温は一定／口渇感ゼロ／熱中症は発症しない」ことを確認しています。昨日の都心部の東京は体温レベルの厚さでしたが，日向を選んで1時間半歩き続けましたが，結果は同じでした。発汗は少なく，飲水料ゼロにもかかわらず口渇感はなく，もちろん熱中症も発症していません。帰宅後にも冷たい水は飲みたくなくて，飲んだのは熱いコーヒーでした。
　やはり，大量発汗と口渇感，熱中症は糖質摂取者に特有の症状ではないかと思います。

　ということは，「夏になると冷たい飲み物が欲しくなる」というのは，もしかしたら人類史でごく最近のことではないか，という可能性に気が付きました。つまり，冷蔵庫が発明され，いつでも冷たい飲み物が手に入るようになったから冷たい飲み物を好むようになった，という新しい習慣かもしれません。

　そしてもう一つの発見（？）が。
　私は糖質制限を初めて以来，自宅では冷房なしでも生活できるようになりました。14日の夜，冷房なしの部屋で汗もかかずにこの文章を書いていましたが，キンキンに冷えた糖質オフビールの飲んだ途端に吹き出すような汗が！
　同様に，外を歩いている時はあまり汗はかかないのに，クーラーが効いているお店に入った途端に滝のような汗が出てきました。一般には「炎天下では汗だくで，涼しいところに行って冷たいものを飲むと汗が引く」と言われていますが，私の体の反応は真逆で，温度の急激な低下に反応して急激な発汗が起きています。まさに「エクリン汗腺の誤作動」としか考えられません。
　糖質制限をしていると，いろいろな発見があって面白いです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0717-5

【安倍首相、右足「股関節周囲炎」と診断　広島視察を延期】
　首相にちょっとだけ親近感を感じたりして・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0717-2

【英エリザベス女王の「前を歩いた」、トランプ米大統領に批判の声】
　知らなかったから，の一言で済ませそうな人。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0717-3

【セブン‐イレブン一部店舗で「生ビールサーバー」試験導入　Sサイズ税込み100円のお手頃価格！】
　これで糖質オフビールも選べたら天国だな。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0717-4

　糖質制限系の情報
1. 【ツルっと食感がたまらない。あのうどん店が本気で作ったロカボうどん】
2. 【アイスマンの5300年前の最後の晩餐が明らかに　ヤギの脂肪と野生のシカ肉、古代の穀物とシダ類栄養満点だが味は？】
  　5300年前のアイスマンが高脂質食を食べていたのは当たり前なんですが，穀物食が普通だと思い込んでいる研究者には理解できないようです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0717-6

　皮製品ならここ，と月に数回訪れるのが新宿のヤンピ（新宿紀伊国屋本店1階）です。これまで，エイ皮のいろいろな小物を買ったり，オーダーメイドのレッグポーチを作ってもらっています。
　その「初代レッグポーチ」と同じバッファロー皮で作ったリュックがありました。もちろん，ヤンピオリジナルの手作り品で先日私が購入したものと同じデザインです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0717-8

2018/07/14

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 73歳男：前額部，鼻部挫創
- 3歳1ヶ月女：下肢3度熱傷の240日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0714-1

　糖質制限系の情報など。
1. 【「コストコ」と「業務スーパー」大活用！　節約と糖質制限ダイエットを成功させた話（おススメ商品6つ）】
2. 【無性にスイーツが食べたくなるのは砂糖中毒？砂糖依存症度チェック】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0714-2

【完全菜食主義者の肉屋襲撃が多発、政府に保護要請　仏】
　人間の胃袋は肉を消化するための器官であって植物を消化する機能は持っていませんが，そういう道理が通じないアホな狂信者がついに肉屋を襲撃！
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0714-3

　糖尿病についてのメールです。

　糖尿病は、名前を「耐糖能低下症」に変えたら良いのに。
　「あなたは糖に耐えられない体なので、糖質食品を控えないとダメなんですよ」ですむのに。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0714-5

【「肥満であること」自体が死亡リスクを高めることにはならないと研究者が指摘】
　私から言わせると「体重やBMIを指標にする方がおかしい」のです。これは「腹囲だけでメタボリック症候群を診断する」のと同じ愚かしさです。

　何が「愚かしい」かというと，「簡単に測定できるもので健康／不健康を見分けられたらいいのに」という診断側の手抜き願望が根底にあるからです。
　本来，健康か不健康か，メタボリック症候群か否かの診断は，多数の因子を総合的に判断しなければできません。目の前の患者についてはいろいろな検査データから「あなたは健康です／不健康です」と診断できますが，不特定多数相手の健康診断ではそんな悠長なことはしていられません。

　そこで医者は「この数字だけみれば判定できる，という夢のような判定基準があったらいいのに」と夢想します。その結果として目をつけたのが体重とかBMIとか腹囲です。これらは簡単に求められる数字で都合がいいのです。
　そして，体重やBMIだけをみて「あなたは肥満ですよ」と診断する医者，腹囲だけ測定して「あなたはメタボリック症候群ですよ」と宣告する医者が跋扈する事態になったのです。体重やBMIや腹囲だけで判断できるのなら脳みそ使いませんから。

　これは要するに，数学の能力を足し算の速さで判定するとか，魚類研究者の能力を金魚すくいの数で判定するとか，サッカー選手の能力をリフティングの回数で判定するのと同じです。足し算の速さや金魚すくいの速さやリフティングの回数は容易に測定できますが，それと数学／魚類研究／サッカーの能力とは別です。
　という訳で，「健康な肥満者と不健康な痩せ型人間は体重では判別できない。健康か不健康かは罹患している疾患の重篤度が左右する」ということでよろしいかと思われます。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0714-6

【海の王者「シャチ」の子どもが生まれなくなっている理由】
　本当だとすると，生態系は食物連鎖の頂点を失うことになり，大きな影響が出るはず。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0714-4

2018/07/13

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 42歳男：外眼角部挫創
- 74歳女：腹部帯状疱疹の275日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0713-1

【大規模な調査でわかった！「くるみ」摂取が2型糖尿病リスクの低減に役立つ】
　こういう大規模調査を考えつく医者（研究者）って，足し算しかできない医者じゃないかと思います。足し算は得意ですが引き算ができないタイプです。
　足し算思考とは「現在の生活パターン・食事パターンは変えずに何かを加えることで健康になる方法はないか」と考える思考法です。いかにも健康に良さそうなもの（例：クルミ，青魚，アーモンドミルク，オリーブオイル，納豆・・・）を食事に加え，加えなかったグループとの間で糖尿病発症率とか肥満率などを研究するわけです。
　とは言っても，もともとの食事パターンや生活パターンは同じなので，クルミを足しても糖尿病が劇的に減るわけはありません。それでは研究にならないので「統計処理」の出番となります。2つのグループでの糖尿病発生率は微妙な差でも，統計処理をすれば「有意差あり」という枕詞が付くからです。しかも，調査人数が多ければ多いほど信頼性の高い研究だ，と考える同業者（研究者とも言う）が多数なので，このような「クルミ実験」は高く評価されます。

　こういう足し算研究と対極なのが引き算研究です。引き算研究とは「糖尿病って要するに血糖が高い病気だろ。だったら，血糖を高くする食べ物を抜けばいいだけじゃないの？」と考え，日常食から糖質上昇食品をどんどん引き算していき，やがて糖質制限という概念に行き着きます。しかも，引き算である糖質制限の効果はめざましく，糖尿病患者の血糖は一気に正常化し，インスリンは不要になります。まさに「統計処理する気も失せるほどの劇的改善」です。

　でも，引き算というのはそれまでの生活パターンや食事パターンを根本から変えてしまうので，受け入れられるのは [2:8の法則] の [2] だけです。つまり，ヒトの多数派である [8] は基本的に「食生活の基本を変えない足し算健康法」を好み（＝選択し），「食生活の基本を変える引き算健康法」を嫌う／恐れる（＝拒否する）からです。

　医者の多くは足し算医者，つまり，病状の変化に対して内服薬を追加して対処していますが，薬を減らすことが苦手です（恐らく，薬を減らすことを本能的に恐れている）。それまで飲ませていた薬を飲ませなかったら何か起きたら困る，と考えるからでしょう。その結果，患者は両手いっぱいの処方薬を抱えて薬局を出ることになります。
　これも，医者の8割（＝ [2:8] の [8]）は足し算思考は得意だが引き算思考は苦手だから，と考えるとスッキリします。

　これも典型的な足し算研究。
　　　　⇒【食事中にわかめを摂取すると血糖値の上昇を抑えられることが判明】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0713-2

【マルチビタミンのサプリは心臓病や脳卒中にまるで効果なしと判明】
　マルチビタミンも「足し算発想」の産物だな。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0713-7

【食用に獲った魚の3分の1は捨てられている】
　「獲れるだけ獲って半分近く捨てる」なんてことがまかり通る，と信じ込んでいる世界。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0713-3

【30歳男性社員の3人に1人が定年までに2型糖尿病発症の可能性】
　「何はともあれ、余暇にはしっかり身体を動かすこと」では糖尿病は減りません。もうちょっと勉強してから記事を書こうね。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0713-4

【糖質90%カット！低糖質の食事が毎週自宅に届く『nosh』】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0713-6

【残酷な延命措置は望ましいのか？】
　先日も書きましたが，団塊の世代（1947年～1949年生まれ）は現在70歳前後でまだ元気ですが，10年後にはバタバタと死んでいきます。現在の日本の年間死者数は100万人くらいですが，10年後には160万人が死亡すると予想されています。つまり，現在の1.5倍以上です。
　死にゆく彼らのために，現在と同じ医療を行うには，医師と看護師，パラメディカルが現在の1.5倍必要になります。ベッド数も1.5倍必要です。
　仮に，何とかやりくりして医師数やベッド数を1.5倍に増やしたとしても，その5年後には医師もベッドも過剰状態になります。団塊の世代のほとんどが死んだ後，年間死者数はもとの100万人に減るからです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0713-5

【世界の海洋プラスチック廃棄物の9割は、わずか10の河川から流れ込んでいる】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0713-8

【５年ぶりに国内で４０度超える可能性…３連休】
　恒温動物（哺乳類の全て，鳥類の全て，一部の魚類，一部の昆虫など）は基本的に内臓や筋肉で熱を産生して，温度の低い外部環境に熱を放出することで体温を一定に保っています。例えば哺乳類や鳥類は，
1. 外部気温が低ければ皮膚表面の毛細血管を収縮して熱放出を抑制
2. 外部気温が高ければ毛細血管を拡げて血流を増大し熱放出を促進
という方式で体温を一定に保ちます。
　ここで問題は，「体温を上回る外気温」で体温を一定に保つ対処法が準備されていないという点にあります。
　体温を下げるというと，「発汗で体温を下げる」と答えたくなりますが，実は発汗で温度を下げるためには常に汗が蒸発していなければならず，そのためには常に強い風が吹いていなければいけません。風が吹いていなければ，発汗は流れ落ちるだけで，気化熱を生み出さないからです。つまり，「発汗で体温を下げる」というのは机上の空論です。
　また，エクリン腺が全身に分布しているのはヒトだけであり，他の哺乳類も鳥類も昆虫も「大量の水分を皮膚から出す」皮膚分泌腺は持っていません（例外はウマかな？）。つまり，そもそも動物は気化熱で体温を下げるシステムを持っていなかったのです。

　なぜ，外気温が体温以上になった場合の対策がないかと言うと，動物は自力で動けるからでしょう。温度の低い場所に移動できるから，そもそも「外気温が体温以上になった場合の対処法」を持っていなかった，と考えられます。
　一方，「動けない生物」と言えば植物です。彼らは周囲環境の温度が上昇しても逃げ出せません。だから，外部環境温度が上昇すると，葉の気孔からの蒸散量を増やし，気化熱で体温を下げるシステムを獲得しました。植物は光合成のために薄くて大きな葉を発達させましたが，これが外気温が高い場合の体温調節に極めて有効だったのです。その結果，「動けない生物」としての生き方を全うできるようになりました。
　動物は「ヤバくなったら逃げればいいよね」という基本設計を，植物は「ヤバくなっても逃げられないんだ」という基本設計を選択したのです。

　なぜヒトは体温以上の環境から逃げ出さないのか？生きていくためには（職場から）逃げ出せないからです。
　5万年前にホモ・サピエンスは遊動生活から定住生活に徐々にライフスタイルを変化させ，1万年前には穀物栽培を始めます。穀物栽培は定住を強制し，それ以降，「暑ければ逃げ出す」ことは不可能になりました。「辛くてもその場から逃げ出せない」ことになったのです。
　21世紀になり，夏の日本列島はそれまで経験したことのない「体温を遥かに超える高温」に見舞われます。それでも日本列島に居住するヒトは何とか工夫して逃げ出さずに生活しています。その代償として増えたのが「都市生活者の熱中症」なのかなと考えたりします。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0713-9

2018/07/11

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1ヶ月男：乳児湿疹
- 1歳1ヶ月女：胸部・上肢熱傷の211日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0711-1

【ダイエットにもピッタリ！低糖質かつ高たんぱくな、こうや豆腐＆粉豆腐の健康レシピ】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0711-2

【GPD、Kaby Lake-Y搭載で薄くなった「GPD Pocket 2」を10月に発売へ】
　この記事も初代「GPD Pocket」で書いていますが，キー配列は初代よりかなり改善しているようです。使用頻度の低いキーを最上列に追い出したのもリーズナブルだし，microSDが使えるようになるのも嬉しいです。ただ，Think Padばりのポインティングデバイスは残して欲しかったですね。発売開始になったら，とりあえず秋葉原あたりで実機に触ってみようかと・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0711-3

【カセット式電子コミック「全巻一冊」1000台限定発売実機レビュー】
　Kindleやタブレットもいいけど，マンガの場合は見開き表示ができたほうがいい作品があります。雑誌の見開き2ページを使った表現がそうです。その意味では，このガジェットはちょっと魅力的かな？とは言っても，今後「マンガはタブレットで読む」が常識になれば，見開き2ページを使った表現は姿を消すかもしれませんが。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0711-4

【ケガの状態をチェックして適切な投薬もしてくれる「スマート絆創膏」】
　すごいハイテクを駆使しながら，「傷は薬剤で治す」という「昭和の治療」を治療手段にしているアンバランスぶりがちょっと笑えます。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0711-5

【不妊化した蚊の放出実験で個体数激減の成果、感染症対策豪州】
　拙書で詳説したようにヒトは5万年前から個体数増加を抑制するリミッターを次々に破壊しては増加し，現在の個体数は76億で，これは体重50kgの哺乳類としてはありえない数字です。しかも，100億を超えてもまだ増え続けると予想されています。
　そんなヒトにとってウイルスと蚊は「最後の天敵」とも言える存在ですが，現時点ではウイルスの脅威はそれほど大きくないようです。「新型ウイルス／新型インフルエンザ／鳥インフルエンザ／エボラ出血熱／マールブルク出血熱・・・」によるパンデミックは一昔前は盛んに喧伝されていましたが，実際には一度も起きていません。
　そして，現在最も多くの人を殺している生物は，ウイルスと巧妙なタッグを組むことに成功した蚊です（とは言っても，蚊による死者は全世界でせいぜい数十万人程度？）。76億という数字にとっては数十万は誤差範囲みたいなものですが，人口増加リミッターを見たら壊さないと気がすまないヒトの大脳は，「滅ぼすべき相手」として蚊にロックオンしました。そして，ある地域のネッタイシマカの数を2割まで減らすことに成功した，というのがこのニュースです。

　今回の実験は，「ヒトを殺す生物は絶対に許さない」という考えからすれば大いなる一歩と言えますが，蚊は多くの昆虫や両生類の命を支えているタンパク源という一面も持っています。海で言えば動物性プランクトンに対応する存在と言えます。
　特定の地域で1種類の蚊が絶滅した時，生態系全体が根底から崩れるのか，ヒトに無害な蚊だけが増えるのか，無害な蚊とウイルスが新しい宿主関係を構築してヒトに襲いかかるのか，実は誰にもわかっていません。もちろん，今回の実験をした計画したグループもわかっていません。
　恐らく，ネッタイシマカの絶滅はネッタイシマカが媒介する疾患による死者を（一時的には？）劇的に減らすでしょうが，それが長期間続くのか，それともネッタイシマカ絶滅による生態系破壊で何らかの被害が発生するのかは不明です。長期的に見て今回の実験が吉と出るか凶と出るかは誰にもわかりません。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0711-6

【介護現場が2025年までに直面する重大な課題】
　キーワードは「団塊の世代（1947～1949年生まれ）」，つまり，第二次大戦終戦直後に生まれた世代です。彼らは突出した出生数を記録しましたが，その前の世代のように戦争で死ぬことも栄養失調で死ぬこともなかったため，日本史上初めての「青年」となり，医療の発達でその後も死ぬことなく成長し，大量の人口を抱えたまま70代となりました。その下の世代の出生率はそれ以前の時代の出生率レベルに戻ったため，この世代の人口はずっと突出したまま現在に続いています。
　その世代が大量の病人，老衰者となり，大量の死者となる時代まであと数年です。まさに，前代未聞の世界に突入します。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0711-7

2018/07/10

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳1ヶ月女：手指熱傷
- 1歳7ヶ月女：上肢熱傷の202日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0710-1

　「第2回糖質制限仲間の会 in 北千住 7/7」参加者からのメールです。

　土曜日に行われた「第2回糖質制限仲間の会in北千住 7/7」に参加してきました。
　5月8日の夏井先生のブログでも紹介されていた「世界一おいしいダイエット」の著者で料理研究家の藤本なおよさんや、糖質制限アイドルの可愛い女の子、テキーラマイスターのダンディなおじ様、糖質制限10年以上の大ベテランの方など多彩でユニークな参加者の皆様と、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

　お料理も鹿肉のローストやへしこ（サバの糠漬）、テキーラマイスターおススメのテキーラといった珍味や、タンドリーチキン、チャーシュー？のような豚肉料理など肉肉しいものが並び、デザートのバニラアイスもおいしかったです。

　私はたこ焼き器で作るオイルフォンデュとゼロ麺のアレンジを持参しました。
　オイルのやけどに備えて、ハイドロコロイド包帯も用意していきましたが、今回は使用することなく無事に終了しました。
　幹事のポコさん、お忙しい中ありがとうございました。
　第3回開催も期待しております。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0710-4

【スウェーデンで新たな文学賞　ノーベル賞発表中止で】
　ノーベル文学賞という固有名詞は広く使われているため，見ても聞いても違和感を感じませんが，ノーベル音楽賞，ノーベル作曲賞，ノーベル絵画賞，ノーベル彫刻賞，ノーベル演劇賞，ノーベル映画賞……と並べてみると，途端にノーベル文学賞に違和感を感じませんか？
　芸術にはいろいろなジャンルがあり，文学は芸術の一ジャンルに過ぎず，文学が芸術を代表している訳ではありません。「小説や詩歌に芸術を代表されてもなあ。なんで文学だけ偉そうに」というのが作曲や演劇や彫刻方面からの正直な感想ではないでしょうか。
　つまり，「政治・経済・スポーツニュース」という番組はありとしても，「政治・経済・走り幅跳びニュース」いうのはありえませんよね。これは「物理・化学・生物学・芸術」と同列に並べるのは可能でも，「物理・化学・生物学・文学（あるいは作曲・絵画など）」と同列に並べるのは無理があるんです。「哺乳類 vs 両生類」という比較はアリですが，「哺乳類 vs ヤドクガエル」で比較しても意味がないのと同じです。

　さらに，例えばノーベル作曲賞を制定して毎年受賞作を選ぶことになったと思考実験してみると，いろいろ大変なんですね。対象となる音楽ジャンルをどうするか，どういう基準で作曲者を選ぶかなど，決めようがありません。例えば，「2017年に新曲を発表した人全員」から選ぶと決めたとしても音楽のジャンルが広すぎるし，オーケストラ用に書かれた長大な曲とメタルロックとイランで流行しているポップスで優劣を決めるなんて，そもそも不可能です。それは，「トムソンガゼルとヒメハブとサバクトビバッタとムラサキウニで最も優れた生物を決めろ」というくらいの無茶振りです。
　このように考えると，そもそも世界中の文学作品から一つだけ公平に選考せよ，ということ自体が無茶振りなんですね。

　それと，そもそも物理学や化学の発見と文学作品を同列に扱っていいのか，扱うべきなのかという問題があります。
　ノーベル物理学賞や化学賞，医学生理学賞を受賞した発見や発明は実社会を発展させるなど現代社会の基礎になっています。例えば，医学賞受賞のもとになった免疫や遺伝の概念，有機合成化学の技術，物理学の基礎理論がこの世から消え去ったら，現代社会は崩壊するんじゃないでしょうか。
　では，ノーベル文学賞受賞作品が書店や図書館から消えたらどうなるかと言えば，多分何も起こらないような気がします。要するに，ノーベル文学賞は作家本人と出版社，書店の利益になっているだけと思われます。

　このあたりの話を突き詰めていけば，「もしもベートーヴェンがこの世に生まれなかったらその後の音楽の歴史はどうなったのか」とか，「もしもラファエロが生まれなかったら絵画の歴史は変わっていたのか」とか，「ニュートンが生まれなかったら含有引力の法則は発見されないままだったのか」なんてあたりに行き着きます。
　要するに，空前絶後的突然変異的天才の業績は，その天才がいなかったらこの世に永遠に存在しないものなのか，という命題ですね。ショパンがいなかったとしたらショパンの空前絶後的ピアノ曲は永遠に生まれなかったのか，同時代のピアニストが少しずつ工夫しているうちにショパン的なピアノ曲に進化するのか，それは誰にもわからないでしょう。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0710-2

【｢答えなくてよい質問｣に疲弊していませんか　相手を思いやる人ほど損をしている】
　この記事のタイトルを見て思い出したこと。
　語尾を上げて疑問形のように話す人や，メールでの回答に必ず疑問形の文章を付ける人っていますよね。例えば，こちらが「乾燥を防ぐと痛みが和らいでいきます」と説明すると，「痛みがなくなるのですか？」と言ってみたり，「石鹸でキズを洗わないほうがいいです」と答えているのに「石鹸で洗わない方がいいのですか」という文章で答える人です。こういう人を相手にするとすごく疲れるし，イライラしてきます。私の説明が理解できていないから再度同じ質問したと感じてしまうからでしょう。

　こういう人は多分，無意識のうちに疑問形で話をしたり，文章を書いていると思われ，相手に質問しているという意識はないのかもしれません。多分，悪気はないのでしょう。しかし，本人に悪気はなくても相手をイライラさせていることは間違いないと思われます。
　多分，，こういう話し方や文章の書き方のクセって，子どもの時に誰にも指摘されないまま大人になっちゃったんだろうな。それはそれで不幸だけど・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0710-3

　本日発売の「週刊FLASH 7月23日・24日合併号」にちょっとだけ（？）登場します。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0710-5

　私は服飾系のブランドに全く疎いので，店頭で見かけて一目惚れしたものは財布の中身を見て衝動買することが多いです。
　先週，上野のアメ横をぶらぶら歩いていて革靴専門店「GALLOP」でこの靴を見かけ，これまで見たことがない形と美しい色彩に一目惚れ！もちろん，速攻で購入！定価は5万円台後半ですが，半額の値札がついていて，しかもセール中のためにさらに2割引きということで，2万円台前半でゲットできました。イタリア製ののHarrisの革靴です。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#

2018/07/09

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 10ヶ月男：下肢熱傷
- 42歳男：糖尿病性壊疽の797日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0709-1

　先日の記事についてのメールです。

　6日に先生が「間違えて」並べちゃった２つの記事を読み比べてニヤッとしました。
　大きめの居酒屋とちょい呑み屋の関係が、総合病院と単科専門病院の関係に似ていますね。
　なんでも提供できる居酒屋や総合病院より、一点に特化したちょい呑み屋や専門病院の方が無駄が少ないのですね。
　開業医も得意な分野でちょい呑み屋的にいければいいのかなと思います。失礼ながら先生のクリニックも一点特化のちょい呑み屋ですもんね。
　同じような話はいろいろな所に転がっていて，例えば「百貨店に苦境、消費者離れが進む」は繰り返し指摘されていて，地方都市の百貨店が次々に閉店に追い込まれています。
　居酒屋も同じで，ワタミや養老乃瀧のような「食のデパート的総合居酒屋」は売上が低迷し，逆に焼鳥専門の「鳥貴族」やステーキしかメニューのない「いきなりステーキ」はいつでも満員です。総合居酒屋には食べ物は何でも揃っていますが味は凡庸で，その店でなければ食べられない料理はありません。逆に，鳥貴族に行けば安価で美味しい鳥が確実に食べられるし，ボリューミーで美味しい肉が食べたければいきなりステーキがあります。同じ金を払うなら，総合居酒屋より特定分野に特化した居酒屋の方がはるかに満足度が高いのです。
　さらに，特定分野居酒屋は食材の種類は少ないのでロスが少ないのに対し，総合居酒屋は他種類の食材を揃えないといけないためロスが多くなります。同様に，スタッフの教育にしても，料理の質を上げるにしても，新しいメニューの開発にしても，特定分野居酒屋ではすぐに対応できますが，総合居酒屋ではそれらへの対応は難しくなります。巨大なために方向転換が容易にできないのです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0709-2

　明日発売の「週刊Flash」の特集記事『和食を過信するな』に私の記事が載ります。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0709-5

　糖質制限系の記事。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0709-3

　食関連の情報。世界のあちこちで「食の常識」が見直されているようです。
1. 【食卓に間もなく「昆虫」がやって来る】
2. 【世界では大規模農業見直しの潮流が。安倍政権の「種子法廃止」は世界の趨勢にも逆行!?】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0709-4

【「ダークマターを含まない銀河」の発見が、世界中の宇宙物理学者を驚かせた】
　宇宙の最も基本的構造である銀河について，私たちは銀河の基礎理論すら構築できていないのかもしれない，というニュースが物理学界，科学界を震撼させています。
　太陽系サイズまでは私たちの物理学は万能ですが，銀河サイズの世界になると物理学の基本原理が成り立たないのかもしれません。私たちの物理学の法則から言えば，銀河が渦巻き構造を保つことは不可能です。物理法則によれば，銀河の辺縁部から恒星系は遠心力で弾き飛ばされて銀河系の外に逃げ，渦巻きは次第にバラけるはずです。それにもかかわらず，銀河はきれいな渦巻き構造を維持しています。
　そこで登場したのがブラックマターです。ブラックマターという物質を仮想すれば銀河の形状と運動は見事に説明できます。そして，ブラックマターをベースとした銀河理論，宇宙理論が提唱されていて，これが主流となっています。
　ところが，今回の「ブラックマターなし銀河」の発見で銀河形成理論体系はご破算になり，下手をすると銀河物理学は全て振り出しに戻ってしまいそうです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0709-8

　カツァリス編曲の「バッハのバディネリ」の楽譜をお持ちの方，いらっしゃいますか？買おうかどうか迷っているうちに楽譜が店頭から消えてしまったもので・・・。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0709-7

【人工気管移植手術に関する論文、英医学誌が撤回大半の患者が死亡】
　「人工気管支を幹細胞で覆い，それを移植する」という手順のようですが，人工気管支への血流はどのようにして確保しているのか気になります。幹細胞移植で人工気管支内面を内皮細胞で覆ったとしても，内皮細胞に十分な血流がなければ内皮細胞は萎縮して脱落し，やがて瘢痕組織に置き換わるはずです。こうなると，瘢痕組織に覆われた人工気管支は細菌の侵入を防げず，単なる「感染源となる異物」でしかないはずです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0709-9

　アメリカンな話題。。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0709-6

　ジャパニーズな話題。
- 【宴会に寿司。記録的豪雨が西日本を襲う中、安倍首相や被害の大きい地域選出の議員たちの行動が物議】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0709-10

2018/07/07

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 26歳女：下腿低温熱傷
- 10ヶ月男：上肢3度熱傷の203日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0707-1

　雑誌「Newton」についてのメールです。

　電子版の Newton を読んでて何気に気になった記事を添付します。著作権とか云々を考えず、全文添付してますw

　「カロリー制限は健康によい？」～　ネズミキツネザルは、カロリー制限をすると寿命が長くなる一方で、脳の体積が減少するペースが上がった　～
　Communications Biology 　２０１８年４月５日

　マウスなど寿命が短い動物は、摂取カロリーを制限すると寿命が伸びることが、数多く報告されている。だが、寿命の長い霊長類におけるカロリー制限の影響を調べた研究はまだ少ない。
　フランス国立科学研究センターのピッフェリ博士らは、霊長類の一種であるネズミキツネザルにおけるカロリー制限の影響を調べた。摂取カロリーを３０％減らした結果、カロリー制限を行なっていないグループよりも寿命が平均で 1.5 倍にのび、がんや慢性腎炎など、加齢にともなう疾患が減少した。
　一方で、カロリー制限を行うと、主に大脳の表層にある「灰白質」という部位の体積が減少しやすくなることがわかった。ただ、それによるネズミキツネザルの行動への影響はみられなかったという。カロリー制限は脳に悪影響をあたえる可能性があるが、霊長類でも寿命を延長する効果があることが確かめられた、と博士らは述べている。

　以前に子宮頸癌ワクチンの件でメールさせていただいた時、 Newton 電子版の要約が、ほどほどいい加減なことを思い知らされたんで、いろいろググってみました。
　そこには、

カロリー制限のグループは平均で 9.6 年生きたのに対し標準的な餌を与えたグループは同 6.4 年だった。実験終了までに、標準餌のグループは１５匹全てが死んだ一方、カロリー制限グループのうちの７匹はまだ生存していた。

　とかの記事もありました・・・
　が・・・

　まぁ、カロリー制限の無意味はいまさらですねw
　齧歯類ではダメだから霊長類で・・・と、目の付け所は、いいなとは思いましたが・・・
　まぁ、それはいいとして・・・・・・

カロリー制限を行うと、主に大脳の表層にある「灰白質」という部位の体積が減少しやすくなることがわかった。

カロリー制限は脳に悪影響をあたえる可能性があるが、霊長類でも寿命を延長する効果がある

　これって、「ただ、ボケて長生きってことかな？」って思ってしまうのは、私だけでしょうか？w

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0707-7

【医師が教える、脳の老化を防ぐ食習慣】
　基本は糖質制限。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0707-2

【Netflixがついに「テレビ越え」、ドラマ視聴方法でトップに】
　ドラマをテレビで見るのは高齢者だけで若い世代はネットで視聴が当たり前，という時代になっただけの話。テレビ時代が次第に時代遅れの存在になりつつあり，オワコン化しているのでしょう。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0707-3

【韓国での金正恩氏の好感度が急上昇、安倍首相の約2倍】
　北朝鮮は世界で最も過酷な人権弾圧を行っている独裁国家で，それを指揮している金正恩は世界最悪の独裁者の一人である，という世界の常識が通じない国があるようです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0707-4

【欧州ネット民が大反発の「リンク税」導入案否決で、安堵の声】
　「あなたの著作物の権利を私たちが守ってあげましょう」という連中が一番胡散臭い，ってことがよくわかります。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0707-5

【奈良の鹿は栄養失調？　鹿せんべい食えたらイイわけじゃない】
　鹿はウシ科の草食動物で，大量に摂取した草を肥大した胃に住む共生細菌の力で分解し，分解産物である脂肪酸やアミノ酸を下部消化管で吸収することで生きている動物です。糖質を主成分とする鹿せんべいでは栄養失調になるのは当たり前です。紀元前8000年ころに穀物栽培を始め，穀物を主たる食物としたヒトが，低栄養から寿命が短くなり，低身長化したように・・・。
　草食哺乳類が植物が少ない場所で大量に生存している事自体がそもそもおかしい。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0707-6

【ライオンの群れ、サイの密猟者たちを食べる南ア】
　ライオンさん，グッジョブ！
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0707-8

2018/07/06

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 3歳5ヶ月男：口唇熱傷
- 75歳男：糖尿病性潰瘍の273日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0706-1

　9月20日（木）19時から東京逓信病院で講演することが決まりました。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0706-2

【高齢化で何が起こるか、秋田に見る「日本の未来図」】
　秋田は広い面積に少ない人間がパラパラと散らばって暮らすスタイルですが，これほど高齢化が進んでしまうと，住民と生活に必要な施設（病院，役所，商店など）を中心部に集めるしか手がないと思います。
　いずれにしても，高齢化（＝高齢者がなかなか死なない）と少子化（＝そもそも子どもが生まれない）が同時進行するのは人類史で初めての現象です。だから，過去の経験は全く役立ちません。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0706-4

【なぜ東京の「名門病院」が赤字に陥るのか　病院は破綻の兆候が表れない組織】
【「ちょい飲み」増えてます　立ち飲み人気、居酒屋は苦戦】
　間違えて関係のない記事を並べてしまいました。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0706-5

　ちょっと前，八丈島にお住まいの方が受診されました。住所を見て「八丈島と言えば『流されて八丈島』というマンガがありますね」と話を振ったら，「よくご存知ですね。やよい先生，うちのお店によくいらっしゃいますよ」とのこと。何だか，八丈島に行ってみたくなりました。
　ちなみに，このシリーズの多くはKindle unlimitedで無料で読めます。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0706-6

　無料マンガサイト「comico」に連載されていたもので，さまざまな童話を下敷きに換骨奪胎した作品です。とにかく，冒頭の「誰も不幸にならない桃太郎」が秀逸！特に，正義と正義の戦いの不毛さを桃太郎に説く鬼が格好良すぎます。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0706-7

【「コーラと同じ量の砂糖が入った水は飲めたもんじゃない」は本当か】
　DPZの以前の記事ですが，飲み進めるうちに体に襲ってくる変調・不調がリアルです。カレーライスの糖質量も恐怖のビジュアル！
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0706-8

【サッカー日本代表　西野監督、退任へ　田嶋会長が表明】
　「田島会長が退任，西野監督は続投」かと思ってたのに・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0706-9

【中国、ついに殺人レーザー光線銃の開発に成功。撃たれた皮膚は瞬時に炭化！】
　光線銃ってSFの定番ネタですが，ついに現実が追いついてしまいました。しかも，強大な破壊力を有して。それにしても，エグい武器だなぁ。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0706-3

　自宅の近くにある餃子居酒屋に初めて入ってみましたが，なんでもっと早く入らなかったんだろう，と反省するくらいコスパ抜群で料理も美味しいお店でした。
　とりあえず，お店の名物という餃子（460円くらい）と枝豆（300円），そして白ホッピーセットを注文しましたが，枝豆はお皿に山盛りで二人前以上のボリューム，おまけに，まるまる太ってボリューミーな餃子4個が皿からはみ出ています。食べてみると，餃子は具でパンパンでかなり美味い！ 1個食べた段階でかなりの満足感。餃子と枝豆だけでナカ（焼酎）のおかわりを2回しちゃいましたよ。
　餃子は10種類以上あるしサイドメニューも多いので，これらを全品制覇するにはかなり時間がかかりそう（嬉しい悲鳴）。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0706-10

　Wagner/Tausigの『ワルキューレの騎行』を練習中ですが，なんとか最後までつっかえながらでも弾けるかな，くらいのところに来ています。
　このTausig編曲は両手ともに跳躍が多いため，楽譜を開いていても譜面を見ている暇がなく，練習段階から暗譜が絶対必要ですが，暗譜するのがちょっと大変です。メロディーが基本的にドミソの3度和音で動き，主調から並行調（例：ロ短調⇒ニ長調）に調性が動くだけで，それが何度も繰り返されるため，ちょっと油断するとメロディーラインを見失ってしまうためです。要するに，曲想が単純すぎるのでかえって覚えにくいみたい。
　あと2週間でなんとかなるでしょう。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0706-11

2018/07/04

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 50歳女：膝窩部低温熱傷
- 50歳女：難治性下腿潰瘍の161日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0704-1

　著作権についてのメールです。

　あまり報道されていませんが、
　　　　⇒【ＴＰＰ11関連法が成立　国内手続き完了、年内にも発効】

　これで、著作権期間が50年から70年になります。すでに現在、著作権が切れている作品は対象外です。これから影響が出そうです。馬鹿馬鹿しい話です。
　著作権の保護期間というのがあって，日本ではこれまでは「著作者の死後50年間」でしたが，今回の法改正で死後70年間まで保護されることになります。ちなみに，アメリカでは著作権の保護期間はどんどん延びていますが，これはディズニーの著作権を守るために，ウォルト・ディズニーの死後50年に近づけば「保護期間50年」になり，死後70年が近づくと「70年」に変更されています。「ミッキーマウス法案」と揶揄されているのはこのためです。
　一般の人には「死後70年で何が問題なの？」だと思いますが，ちょっと思考実験（？）するとこれがいかに不合理かわかります。
　例えば，私は現在61歳です。80歳で死ぬとしたらそれは19年後の2037年となります。そして，「死後70年間の著作権保護期間」が始まり，それが終了するのはなんと2107年！ 22世紀ですぜ。では，このときに私の子どもたち（現在30歳前後）は何歳かというと120歳です。つまり，私の作品の著作権保護が切れた時に子どもは間違いなく死んでいます。それどころか，これから孫が生まれるとして孫も80代後半です。多分，死んでいます。つまり，著作権保護は曾孫が壮年になるまで続くんですよ。そこまで著作物を保護してほしいなんて考える著作者なんているんでしょうか。
　恐らく，作家にしても作曲家にしても「自分の曾孫が初老になるまで権利を保護すべきだ」とは考えていないと思います。それどころか，私を含め，著作者が死んだらその後は作品はコピーフリーでいいよ，と考えているはずです。だって，自分が死んだあとなんてどうだっていいし，ましてや死んでから70年後なんて，私にとっては紀元前10世紀とか25世紀と同じくらい無縁の世界です。
　ところが，祖父さんの著作物でいつまでも楽して食っていきたい，と考える人たちがネズミの城方面に巣食っているんですよ。それどころか，曾祖父さん，曾々祖父さんの著作物まで食い物にして遊んで暮らそうと目論見，ロビー活動をして著作権の保護対象年限をどんどん延長しているわけね。これがアメリカの著作権法ってやつです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0704-2

【糖質が多くなりがちな和風の煮ものだって！これなら続く！ボリュームたっぷりの糖質オフおかずレシピ】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0704-3

2018/07/03

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 43歳女：大腿熱傷
- 30歳女：下腿低温熱傷
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0703-1

　昆虫食についてのメールです。

　セレブ(？)も昆虫食のようです
　　　⇒【アンジェリーナ・ジョリーの子供たちが大好きな高タンパクのびっくりおやつ】

　先生の論評、毎日ありがたく拝読しています、ありがとうございます。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0703-2

【前菜～メインまで食べても糖質が白米0.5膳分！ステーキ専門店の「糖質オフコース」が嬉しすぎる】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0703-3

【大気汚染が糖尿病の発症リスクに、米研究】
　なんでこんなショーモナイ研究をするんだろうか。時間の無駄って言葉を知らないの？
　論文中の［大気汚染］⇒［インスリン産生低下］⇒［血糖のエネルギー転換が妨げられる］⇒［糖尿病発症］という説明，そもそもインチキだろ！
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0703-4

【コンビニの年齢確認に激高「何で毎回せなあかんねん」４６歳男がレジ壊す】
　気持ちはわかるぞ。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0703-5

【米大使また辞任、トランプの同盟国叩き耐えられず】
　現在のアメリカでは，外交官は「まともな能力とまともな知性とまともな判断力」を持つ人には耐えられない職業になっているようです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0703-6

2018/07/02

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 57歳男：足背熱傷
- 50歳女：下腿難治性潰瘍
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0702-1

　少しずつ本の原稿を書いていますが，熱傷の湿潤治療を取り上げる以上，創感染の発生率についてもまとめてみようと思い，2012年4月から2018年6月まで（練馬光が丘病院～現在のクリニック）の6年2ヶ月の症例をちょっとまとめてみました。

6年2ヶ月で治療経過写真を撮影している症例は4,760例。これには軽症例は含まれない。
そのうち，熱傷治療例は約1,200例。ちなみに，1度熱傷，小範囲熱傷，低温熱傷は含めていない。
1,200例の熱傷症例のうち，治療経過中に発熱（38℃以上）のエピソードがあったのは42例で発生頻度は3.5％。
42例中，当科受診前にすでに発熱していた症例は38例で90％を占める。
38例中
- 川崎病＋川崎病疑いは7例
- ウイルス性感染，突発性発疹，溶連菌関連は5例
- 明らかな創感染は3例
- その他は原因不明と創感染疑い(他院からの紹介状で創感染と書かれていたが，診断根拠が記載されたものは皆無だったため，創感染だったかどうかは不明）
湿潤治療開始後に発熱した症例は4例で，熱傷発熱例の10％を占める。
4例の内訳は，川崎病＋川崎病疑いが2例，創部感染が1例，翌日解熱したため原因不明1例。

　つまり，他院での初期治療中の発熱が9割を占め，湿潤治療開始以後の発熱は6年2ヶ月で4例のみで，湿潤治療より従来型熱傷治療で発熱している患者の方がはるかに多いことがわかります。
　川崎病の確定診断が下されたものは4例で，5例は川崎病疑い。つまり，熱傷治療中の発熱の21％は川崎病かその疑いでした。特に，39℃以上の高熱が発症直後から3日以上続いたものはほぼ全例が川崎病でした。
　ちなみに，従来型熱傷治療での川崎病発生率と，湿潤治療後の川崎病発生率はほぼ同じと思われます。つまり，熱傷を契機とする川崎病は（湿潤治療をしている／していないに関わらず）一定の確率で起きていると思われます。「乳児熱傷で受傷直後から高熱」の場合は，安易に創感染と考えるのでなく，川崎病の可能性を常に考慮すべきと思われます。
　他院からの紹介状には「熱傷で発熱しているので発熱原因は創感染です」的な診断が極めて多いことに気が付きます。発熱の経過を詳細に質問すると，突発性発疹やウイルス性感染を疑わせる病歴が多く，「本当に創感染して発熱した」症例はそれほど多くない印象です。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0702-10

　DPZの【「1歳の赤ちゃんのいたずら」を商品化し売り続けるということ】という記事を読んでこのオモチャを購入。早速，クリニックのキッズスペースに置きましたが，1～2歳時にバカウケ！飽きずに遊んでいます。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0702-2

　最近出た／これから出る糖質制限本。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0702-3

【剣闘士は筋骨隆々の戦士ではなく皮下脂肪に覆われ食生活は炭水化物中心だった】
　着眼点は面白いんだけど，ツッコミどころも多い記事。この時代は穀物を腹いっぱい食べるのは贅沢行為だったはずでは？
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0702-4

【地上を跳び、空中も飛ぶ！大人がハマるCCPの昆虫型ドローン『バグテックス』】
　50年前，毎日捕虫網を振り回していた昆虫少年の心が踊ります。これ，マジで欲しいっす。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0702-5

【人の最高寿命、まだ「上限」に達していない可能性研究】
　じゃあ，すべてのヒトが150歳まで生きられるかと言うと，それは多分無理。そもそも，120歳オーバーのヒトがそこらにウジャウジャ生きている状況って天国なんでしょうか。
　「長寿＝善」を絶対的に正しいとしてそこから出発する科学や医学って歯止めが効かなくなるんですよね。「長寿を目指すすべての研究は善なるものである」となりますから・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0702-6

【火星の地殻形成、地球より1億年早かった研究】
　これって研究しないとわからないことなんでしょうか。
　大雑把に言えば，恒星系の誕生期にはガス成分は原始恒星に集中し，その周囲に取り残された成分が円盤を形成し，円盤内で相互にぶつかっては大きくなって大きな塊となり（これを微惑星と呼ぶ），微惑星同士の衝突から地球や火星のような岩石型惑星が誕生したと考えられています（ちなみに，岩石型惑星の外側には太陽が吸収しきれなかったガス成分が残り，それが集まって木星や土星などの巨大ガス惑星が形成されます）。微惑星の衝突で作られた惑星は火の玉状態というかマグマの塊となります。これはいわば，均質な超高温液体状態であり，熱力学的に言えば惑星の持つ熱エネルギーとエントロピーは最も高い状態となります。
　その後，惑星は周囲の宇宙空間に熱エネルギーを放出することで次第に冷えていきます。このため，惑星の中心部は十分に温度が下がってくると中心核とそれ以外の部分に分離して2層構造となります（温度が高い時にはあらゆる物質は液体状態にしかなれないが，温度が冷えると融点の低い物質は個体化する）。このため，惑星の構造は「固体と液体」に分離したため秩序化し，エントロピーは小さくなります。つまり，惑星の進化とは「熱エネルギーを失う経過で均質な混沌から多層化（すなわち秩序化）していく」歴史です。
　その後，惑星は更に冷えて中心核の外側はマントルと地殻に分離して3層構造となり，地球全体のエントロピーはさらに低下します。
　その後，惑星表面の温度が100℃以下になると水蒸気の一部が液化し始め，それが地表に降り注ぐことで惑星表面は水で覆われ，惑星の層構造はさらに複雑化・秩序化し，エントロピーはさらに低下していきます。

　この，惑星進化の原動力は周囲宇宙空間への熱エネルギー放出による温度低下です。温度が低下するとともに物質ごとに液体から固体に変化し，そのたびに惑星は多層化していきます。この多層化のスピードは温度で決まり，それは惑星のサイズで左右されます。つまり，小さな惑星ほど「単位体積あたりの単位表面積」が大きいため熱エネルギーを宇宙空間に放出しやすく，冷却スピードが速くなります。
　地球と火星を分けたのはまさにサイズの違いです。火星の直径は地球の半分しかなく，両者が同じ時期のに生まれたとしても火星は地球より早く冷えて中心核が形成され，地殻形成も早いのは単なる物理現象であり，当然と言えます。
　更に，地球ではマントルと地殻の厚さが十分にあったため，これらがさらに階層化してプレート・テクトニクスが起こり，大陸が形成されて地球表面はさらに複雑化／秩序化していきましたが，火星ではプレート・テクトニクスが起きたものの地殻が薄いためその状態が続かず，停止したようです。また，火星では海は形成されたものの，重力が弱かったため水分子を火星表面にとどめておけず，水分子のほとんどは宇宙空間に散逸し，海は消失しました。

　火星の今後ですが，火星全体の冷却は更に続きますがそれは火星表面の複雑化には寄与しないでしょう。プレート・テクトニクスも火山活動もすでに停止しているためです。火星中心核の温度は不明ですが，恐らく，火星全体に影響を及ぼすものではなさそうですので，しばらくは変化のない定常状態が続きますが，火星表面は常に太陽風にさらされるために高エネルギーの宇宙線で分解されて表面は低分子物質に変化し，一部の物質は宇宙空間に逃げていくはず。つまり，火星は極めてゆっくりと縮小していくと考えられます。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0702-7

【パンや小麦粉の一部製品7月から値上げ】
　とりあえず，私の食生活には影響なさそう。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-07.htm#0702-8