2018/05/30

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 37歳男：頬部挫創
- 19歳女：下肢人工関節露出の1442日後
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　週刊誌「Flash」（光文社）は3週続けての糖質制限特集。
　「一生続けられる「糖質制限」鉄板「食事メニュー」はこれだ！　タレント・赤井英和、経済アナリスト・森永卓郎」 Flash 6月12日号

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0530-2

　「足の水虫で2年も〇〇皮膚科医院に通院しているんですが全く治らず，先生からはもう出す薬がないと言われています」という患者さんが受診されました。お薬手帳を見るとゼフナートクリーム⇒アスタットクリーム⇒ルリコンクリーム・・・という具合に数ヶ月ごとに処方が変更され，確かに「もう処方できる水虫の薬は日本では販売されていない」状態です。
　そこで，角質の落屑を検査に出して患部はハイドロコロイドで覆ってみました。抗真菌クリームで足白癬を治療，という前医の治療理論は奏功していないことは明らかですし，足白癬の治療をしても治っていないのは足白癬ではないから，という逆説的証明になっていると考えたからです。

　・・・外注に出した検査結果は「真菌陰性」で，数日後に受診してもらったら患部の落屑は消失してきれいに上皮化し，痒みなどの症状もほぼなくなっていました。
　この症例はどう考えたらいいんでしょうね。考えられる可能性としては次のようなものでしょうか。

最初は足白癬だったが，抗真菌クリームが効いて白癬菌は陰性になった。しかし，角質損傷に対する治療をしているわけでないので，落屑や痒みは治らなかった。
抗真菌クリームに含まれる合成界面活性剤が皮膚を乾燥させて落屑と痒みを起こした。
そもそも足白癬ではなかった？

　「足白癬だから足白癬の治療」という治療理論（？）で何年も治療を受けているのに治らないどころか悪化，という症例は時々（？）目にします。治らないのですから，治療理論が依って立つ基礎理論がそもそも間違っていた可能性があります。

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【「俺の歴史的大発見を発表させろ！」地方の博物館に急増する“歴史的新発見おじさん”たち】
　こういう人たちも相手にしないといけないのか。大変ですね。
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【ファミマ×ライザップに新作「濃密レアチーズケーキ」！糖質ひかえめでもクリームチーズの味わい濃厚】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0530-4

【持ち運びに便利な18mm厚の“変形式”スリムワイヤレスマウス】
　こういうギミック，大好き！
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　「青年の誕生」についてのメールです。

　「江戸時代の日本人は８割が農民だった」について。民俗史家の網野善彦さんは「百姓＝農民」という誤解に基づくもの。江戸時代の社会はもっと多様だったと実証しています（「日本の歴史をよみなおす（全）」ちくま学芸文庫２３２ページ）。
　先生の論考にケチ付けをしたいのではなく、この本があまりにも面白く、目からウロコなので、あえてメールをさせていただきました。

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2018/05/29

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 11歳男：口角部皮膚炎
- 42歳男：糖尿病性潰瘍の757日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0529-1

　七夕の日に北千住で「糖質制限宴会」が開催されるようです。

【第2回糖質制限仲間の会in北千住 7/7】(前回10/28開催)

日時:7/7(土) 10:00開場～11:00(11:30？頃)スタート23:00まで ※13時間の間出入り自由(何度でもOK)

場所:北千住駅から徒歩約8分 tom's cafe　2階

会費:3000円

連絡先：pocobarf274@gmail.com

定員：特になし

低糖質な食べ物、飲み物の持ち寄りをお願いします。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#

　「湿潤治療の講演：愛知県」に名古屋市緑区のファミリーランドクリニック南大高／蟹江健介先生を追加しました。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0529-3

　「糖尿病治療のパラダイムシフトが隣町で」というメールです。

　隣町に非常に評判のいい糖尿病専門医の先生がいらっしゃいます。
　その先生に、先日２年ぶりにあったのですが、すごく痩せてシュッとしてました。
　どうやって痩せたのか聞いたら、「糖質制限をしている」と言うことでした。
　びっくりして「じゃあ、患者さんにも糖質制限させているんですか」と聞いたら、「出来そうな人には勧めている」そうです。
　４０代後半で開業医としては比較的若い先生です。
　パラダイムシフトが起きている瞬間を見た気分でした。
　江部先生や夏井先生の努力が実を結びつつあると実感しました。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0529-5

【『名医のTHE太鼓判！』、ハイヒール・モモコの“異常な食生活”に視聴者ドン引き】
　まさに，典型的な糖質中毒患者でしょう。要するに，ニコチン中毒患者がタバコをずっと吸い続けるチェーンスモーク状態と同じと思われます。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0529-4

【ファミマの糖質制限勢が狂喜乱舞しそうな新商品「サラダチキンより満足度高めでは？」】
　私もファミマで買ってみました。これから食べて見る予定。ちなみに，1袋中の炭水化物などの量は次のとおり。

	いか焼き風スティック	博多明太子スティック
炭水化物	7.6g	5.3g
タンパク質	8.3g	6.4g
脂　質	0.4g	7.2g
食　塩	1.7g	2.5g

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0529-6

【窒素固定のために菌と共生してきた植物が過去に何度も関係を解消していたことが明らかに】
　窒素固定能力を持つ細菌は少なくありませんが（例：シアノバクテリアは光合成も窒素固定もできる），これらの細菌との共生で根粒を作る植物はマメ科植物などに限られます。これは，根粒を作ることが植物側にとってかなり大変な作業であり，実際，根粒を作るために植物側は多くのエネルギーと栄養源を消費します（根粒を作る遺伝子の半分は植物由来，だったかな？）。
　窒素固定細菌との共生ができれば植物は自前で窒素が得られ，他の植物が育たない痩せた土壌でも生存できるようになりますが，安定した共生関係を獲得するためには植物側は多大な「初期投資」が必要です。
　現在は安定した共生関係を持っているマメ科植物も，過去においては何度も共生関係の解消と再契約が繰り返されたということは，マメ科植物にとっても「初期投資」は決して軽くなかったことを意味しています。

　地球に最初に誕生した生命体にとっても窒素の獲得は必須命題でしたが，恐らく海水中に含まれる亜硝酸塩などのわずかな窒素源しか利用できず，個体数はなかなか増えなかったと思われます。
　状況が変わるのはおなじみ，シアノバクテリアの登場でしょう。シアノバクテリアは光合成と窒素固定の能力を最初から持っていたと考えられています。光合成にしても窒素固定にしても極めて複雑な代謝系ですが，32億年前に登場したシアノバクテリアが最初から両方の能力を持っていたのは，恐らく生命史の軌跡の一つじゃないでしょうか。まさに，地球の歴史を変えたスーパー細菌，スーパー生物です。
　このスーパーマンの登場により，海中と海底には次第に窒素化合物が増えていき，タンパク質合成の材料が増えていきます。それと当時にシアノバクテリアの光合成により大気中と海水中の酸素が次第に増えていきます。酸素濃度と窒素化合物濃度が閾値を超えた時，真核生物は一気に多細胞化したのかもしれません。多細胞化するためには基質としてタンパク質が必要だからです。
　そして，7億年前（？）のエディアカラ紀で生物は大型化し，5億年前のカンブリア爆発に突入します。カンブリア爆発の特徴の一つは肉食動物の登場ですが，これは窒素源として動物体（＝豊富にタンパク質を含む）をターゲットにしたということです。エディアカラ紀の動物は海底の砂に含まれる窒素源を濾過により摂取していましたが，カンブリア紀の動物は他の動物を食べることで一気に大量の窒素を取得できるようになりました。そのためには，口器の構造を変え，消化管の構造を変え，消化能力を数段バージョンアップさせる必要がありましたが（摂取したタンパク質を消化管でアミノ酸にまで分解しないといけなくなった），それらの苦労をしてもまだ，肉食には余りあるメリットがあったのでしょう。
　カンブリア紀初期に登場する脊索動物ピカイアはその後の軟骨魚類，硬骨魚類の祖となり，魚類から両生類が進化し，両生類から爬虫類が進化しますが，食性はすべて肉食です。「他の動物を食べることで窒素を獲得する」というライフスタイルがいかに効率の良いものであったかがわかります。
　その後，現在のシャジクモの祖先が地上に進出し，コケ植物の祖になった考えられています。動物が地上に進出したのはそれからかなり遅れますが，わずかにコケが生えている程度の地上には窒素化合物は乏しく，捕食対象の動物もいないとなれば，肉食動物は積極的に進出する必要性がありません。最初に陸上に進出した動物は小型の腐食性節足動物だったと思われます。それ以外に地上では窒素を摂取できないからです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0529-7

2018/05/28

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳5ヶ月男：顔面児・上肢熱傷
- 1歳3ヶ月女：手背3度熱傷の1858日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0528-1

　「糖質オフビールについての記事」というメールです。

　今月号（５月１９日発売）の雑誌MONOQLO ７月号で糖質制限の特集があり、なかでも糖質オフビール１３製品の評価・ランキングが風味分析とともに掲載されています（５１p）。
　なお１位のキリン濃い味は新製品に押されて販売店が少ないそうです。
　ちなみに、このページの前・４９ページは糖質オフカップ麺の評価・ランキングです。

　私はamazon prime会員なので無料で読めました。「美味しい糖質ゼロビールだな」と思ったものは大体上位にランクされていたし，「これはビール？」という糖質ゼロビールは評価が低かったです。
　確かに「キリンの濃い味」は美味しいですね・・・アルコール濃度が低いことだけが玉にキズ。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0528-2

　このマンガは感動的！そして面白い！時間を忘れて読み耽ってしまいました。

　昭和40年（1965年），日本に初めて「青年」という年齢層が形成される。それまでは，少年期をすぎれば大人として扱われていたが，終戦後のベビーブーマー（＝昭和20年生まれ）たちは戦争で死ぬこともなく飢餓とも無縁だったため，死ななくなった彼らは日本史上初めての「少年と大人の中間世代」を形作り，これが「青年」になったのだ。
　その青年層を新たな読者層とする雑誌が次々と創刊されるが，日本初の週刊青年マンガ誌『漫画アクション』もその一つだった。だが，当時の出版社も編集者も「青年向けマンガ」とはどういうものなのか，どうあるべきかは五里霧中であり，手探りで前に進むしかなかった。
　そんな『アクション』の編集長の元に一冊の素人雑誌が送られてきたが，一つの作品が目に留まる。これまでにない斬新でスタイリッシュな絵柄だったからだ。だが，その絵柄はあまりに新しすぎて一般向けとは思えなかったし，何よりその漫画家には致命的な欠点があった。
　書き直しを命じられた漫画家は悪戦苦闘するがなかなか欠点を克服できないし，『アクション』も経営が傾いていく。
　その八方手詰まり状態の『アクション』に一人の漫画家がデビューする・・・。

　とにかく，巻末の「戦後に日本マンガ史，マンガ雑誌史」だけでも読む価値があります。私がマンガ雑誌を初めて手にとったのは10歳頃（1967年頃）ですが，この年表を見ているとあの頃の記憶が鮮明に蘇ってきます。まさに感涙モノ！

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0528-3

　前項の『ルーザーズ』には「日本で青年が誕生したのは戦後のベビーブーマー時代以降」とありましたが，これって面白くないですか？
　現在では人間の一生を［新生児期］⇒［乳幼児期］⇒［学童期］⇒［思春期］⇒［青年期］⇒［成人期］⇒［壮年期］⇒［老年期］・・・というように区切りますが，これは1960年（＝今から60年前）頃に生まれたものであって，日本の歴史からすると「できたてホヤホヤの考え方」であり，人類普遍の概念ではなくなるからです。

　先史時代（狩猟採集時代）の子育ては，4～5歳くらいまでは母親が母乳のみで育て，それ以降は自分で歩いて自分で食料（昆虫や植物）を採集して生きていく，という生活だったと考えられています。つまり，乳幼児期を過ぎれば独り立ちしていました（この時期に独り立ちできなければ死ぬしかなかった）。
　1万年前の農耕開始以降も子育てについてはほぼ同じで，5～6歳まで育てば農耕や牧畜の貴重な労働力であり，恐らく，大人扱いされていたはずです（例えば，モンゴルの伝統的な遊牧民では，5～6歳になると子どもは家畜の世話などの親の仕事を手伝うようになるらしい）。そういう生活を通じて「狩猟採集民として生きる術（すべ）」を学んでいくわけですが，これが先史時代から連綿と受け継がれてきた「教育（＝生きる術を子どもに伝えること）」の本質でしょう。

　江戸時代の日本人は8割が農民，1割が武士と僧侶，1割が商人と工人だったとされています。農民に関しては8～10歳になると労働力と見做されていて，それは以前紹介した『雷電本紀』でも書かれています。一方，江戸時代の商人の世界では8～10歳頃に商家の丁稚となり，20歳頃に手代，30歳頃に番頭になるのが一般的出世コースでした。これは，商人として独り立ちするためには読み書きの他に複利計算などの数学の素養が必要であり，さらに，商取引の基礎や為替についての知識も要求されるようになったからでしょう。
　つまり，社会が複雑化して職業が細分化されるようになると，各職業ごとに要求される知識量が異なってきて，その結果として職業集団ごとに「特殊教育」が必要になったのでしょう。江戸時代の武家では15歳頃に元服の儀式が行われましたが，これも「武士になるための教育」が終了するのが15歳頃だったからでしょう。つまり，武家の主（あるじ）に育てるより商家の主（あるじ）に育てる方が覚えなければいけない知識体系が膨大で，教育にかかる時間が業種によって異なっていたことを示しています。
　となると，現代社会における「6歳から22歳までの16年間」に及ぶ教育はなぜそう決まったのか，という疑問を生みますが，とりあえず今日はここまで。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0528-4

2018/05/26

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 3歳2ヶ月女：大腿熱傷
- 71歳男：足褥瘡の718日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0526-1

　糖質制限関連の新刊書。著者は友愛病院（東京都足立区）の水野先生。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0526-9

【最大で海馬の容積が6％減少！「脳内糖尿病」が認知症の新たな引き金になる…！】
　血糖値を上げなければいいだけだよね。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0526-7

【新宿で珍美酒フェスティバル　300種類の酒と楽しむ珍肉、珍怪魚】
　6月9日（土）の12：00～15：30まで。昼間でクリニックを開いているけど，行ってみたいな。日本の珍美酒だけでなく「世界の珍酒」も並べてほしいなぁ。ちなみに，ここで提供される肉のうち，私が食べたことがないのはトドとアナグマだけかな。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0526-3

【教科書から「進化論」が消えようとしている、原因は「聖書に矛盾するから」】
　トランプ大統領になってから福音派の影響力が日ごとに増している模様。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0526-4

　東京暮らしで必須のアイテムはエチケットカッター，つまり鼻毛切りです。東京では山形や松本，茨城にいたことろは比較にならないほどのスピードで鼻毛が伸びるんですよ。ちなみに，私が愛用しているのはこれ。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0526-2

【700g台のモバイルPC　駆動時間や軽さで富士通】
　これまで多くの小型／薄型／軽量ノートパソコンを使ってきましたが，使い勝手を左右するのは薄さ／軽さよりバッテリー駆動時間です。フルに使い続けると夕方にバッテリーが切れてしまったら，結局はAC電源も持ち歩かなければいけなくなり，「軽量パソコン」ではなくなるからです。
　というわけで，700g台のパソコンよりは，100g重くてもいいからバッテリー駆動時間が12時間以上の機種の方がAC電源を持ち歩かなくていい分，「バッグ総重量」は軽くなります。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0526-5

【実は「日本各地の最高気温」がここ5年でヤバいことになっている!?】
　20世紀までの平均気温の上昇は100年単位の現象でしたが，21世紀の平均気温上昇は5年で100年単位の変化が起きています。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0526-6

【スウェーデンでスピード違反を減らすため逆転の発想…法定速度を守った車は自動的に「宝くじ」に参加】
　なるほど，そうきたか。要するに，法定速度内で運転することにインセンティブを与えるわけね。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0526-8

【コメに温暖化の「壊滅的」影響、栄養価低下の恐れ研究】
　コメ（穀物）の栄養価と言っても，炭水化物のカロリー数がほとんどで，わずかにビタミンなどを含む程度です。つまり，本質的に「低栄養食物」です。そういう低栄養食物を崇め奉ってきたのが農耕開始以降のヒトの社会です。
　現在は，新潟の魚沼産コシヒカリが珍重されていますが，これ以上温暖化が進むと北海道以外ではコメ栽培が不可能になるという予測もあるようです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0526-10

2018/05/25

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳2ヶ月男：顔面熱傷
- 1歳2ヶ月男：上腕3度熱傷の1192日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0525-1

　偶然，AIについて異なる視点からの2つの記事がありました。
1. 【過去のデータで将来を予測するのはバックミラーを見て運転するが如し】
2. 【｢AI｣だけでは未来は創れないといえる理由】
　1995年以前に書かれた褥瘡治療について書かれた全論文，全学会発表をデータ化してAIで分析したとしても「褥瘡を食品包装用ラップで覆ってみていいんじゃないか？」という結論は出てきません。
　同様に，1995年以前のありとあらゆる外傷治療，熱傷治療，創傷被覆材，創傷治癒についての論文と学会発表をデータ化して最新のAIで未来を推測しても「擦りむき傷やヤケドに創傷被覆材を貼ってみよう」という結論は出せません。
　これは糖質制限でも同様で，それ以前のありとあらゆる糖尿病治療の論文や栄養学の学会発表をAIで分析したとしても「炭水化物（糖質）を食べなければ血糖値は上がらなくなり，糖尿病が治るんじゃないか？」という結論は出せません。
　毎度の［2：8の法則］ですが，AIで予測できるのは[8]の行動や判断じゃないでしょうか。[2]の突飛で発作的（？）な発想は過去とは無関係です。要するに，過去のデータから予測できるものって，予定調和の範疇内の未来だけじゃないかと思います。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0525-3

　日大を一躍，日本一有名な大学にしたあの事件について。
1. 【「正直」を連発する日大アメフト内田監督】
  　こういう言葉遣いに本性とか本質がにじみ出るんだとか。ちなみに，「正直」を27回連発したそうです。
2. 【フット岩尾、日大広報司会ぶりに「会見潰してこいと指示されたとしか…」】
  　この事件についてのコメントでダントツにセンスがいいのがこれ。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0525-4

【国を離れるのが不安？金正恩氏が米朝首脳会談を渋る、独裁者ならではの理由とは】
　独裁者が独裁者でいられるのは国内に留まっているからです。独裁者が国を離れた時にクーデターが起こることは珍しくありません。
　ちなみに，平壌とシンガポールの距離は4,700km，飛行機で6時間半です。通常の感覚なら「海外なら近い方」ですが，クーデターが起きてもすぐに帰れない距離となります。

　速報によると米朝会談は中止になった模様。これでトランプには「中間選挙では外交の成功を大々的にアピールする」という手がなくなりました。つまり，彼は中間選挙では「大統領の英断により貿易不均衡を正した」をウリ文句にするという選択肢しかなくなったということです。恐らく，後先考えずに高い輸入関税をかけてくるはず・・・中間選挙に勝つために・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0525-2

2018/05/23

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳3ヶ月男：前腕熱傷
- 41歳男：難治性下腿潰瘍の212日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0523-1

【職員３４万人不足＝２５年度の介護需給推計－厚労省】
　2025年度，ってあと7年じゃないですか。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0523-2

【中国「一人っ子政策」が招いた親と子の苛酷な現実】
　一人っ子政策を実施しなかった場合，中国の人口はどれほどまでに増えたのか，また，人口増加に伴う食料・エネルギー需要の増加に中国が耐えられたのかは誰にもわかりません。
　少なくとも，一人っ子政策を始めた当時の中国では，子どもを一人に制限することは合理的な判断だったし，何より喫緊の施策でした。その結果，人口増加は抑制できた一方で豊富な労働人口が維持されたため，世界の工場として名乗りを上げ，その後の中国経済発展の基礎となったことは紛れもない事実でしょう。
　しかし，予想もしない自体が中国を襲います。30年前に一人っ子政策を打ち出した専門家たちは，その後の中国で平均寿命が急速に延びることは予想外だったからです。中国の平均寿命が60歳前後で推移していれば，一人っ子を徹底することで年齢ピラミッドは崩れることなく人口増加だけを抑制できるはずでした。そして，中国の食糧生産に見合った人口レベルにソフト・ランディングするはずでした。
　ところが，一人っ子政策を始めた頃から，偶然にも（？）平均寿命が延び始め，高齢者が次第に死ななくなり，中国は急速に少子高齢化社会に突入します。その結果，この記事のような事態に直面することになりました。

　拙書『炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】』で述べたように，ヒトという生物は人口を抑制するありとあらゆるリミッターを外した結果，暴走的に増加しました。社会インフラの整備と医学の発達はついに，高齢になっても死なない社会を実現しました。これぞ究極のリミッター外しです。
　21世紀に入り，先進国では「子育てコストの上昇」から出産数が減り，人口増加に歯止めがかかっていますが（日本で出生数が漸減しているのはこのため），中進国，途上国では人口増加が続いています。食料が足りていなくても，政情不安であっても，人口が増えるのがヒトという生物種の特徴だからです。

　前述の「日本での2025年の介護職員不足」問題も「中国の一人っ子政策の顛末」も，根本原因は［人口増加を抑制するリミッターが全て外れたことによる人口増加（＝前の世代の負の遺産）］＋［社会インフラの整備と医学の進歩による平均寿命の延長］＋［子育てコストの上昇による少子化］が同時進行した結果です。
　このような社会をうまく制御する処方箋を誰か持っているかと言えば，恐らく，誰も持っていないと思います。このような事態は人類史で前代未聞の状態であり未知の領域だからです。だから，一人っ子政策のように，とりあえず進む方向を半ば強引に決めて進み，30年後に初めてその方向が正しかったのかどうかがわかります。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0523-3

【やせた５０～６０代女性、糖尿病リスク高く】
　ということは，閉経期の痩せた女性は血糖が上がらないように糖質摂取を控え，タンパク質を十分に摂取して運動しろ，ってことですね。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0523-4

　都内のお肉系の格安なお店の記事。上野と池袋なら行くしかないよなぁ。

【ハイボール60円! 仕入れ値で飲めて料理が美味い「MEAT＆WINE ワインホールグラマー上野」に大興奮】

【ジンギスカン250円、焼肉280円！池袋「コグマヤ」の焼肉＋キャベツだれは信じられないほど安くて美味しい】

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0523-5

2018/05/22

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳0ヶ月女：手指熱傷
- 10ヶ月女：上肢3度熱傷の403日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0522-1

　「日医かかりつけ医機能研修制度、平成30年度応用研修会での講義について」という報告メールです。

　昨日、平成30年5月20日に日医かかりつけ医機能研修制度、平成30年度応用研修会に参加したのですが、そのなかで某大学某先生（帝塚山学院大学　学長　津田謹輔Dr）による「かかりつけ医の栄養管理」の講義がありました。
　略歴のなかには日本糖尿病学会の功労評議員、また日本栄養・食糧学会の評議員との記載もある先生でしたが、講演の内容で興味をひいたものがあったので、ご報告致します。

　話の内容は、概ねスタンダードな総論　（「栄養管理はすべての治療法の基盤である」や厚労省と農水省が作ったコマの形の「栄養バランスガイド」の紹介など）　から入ったのですが、後半の各論では、高齢者の栄養管理についての項で、

栄養計画をたてるにあたって、栄養素の特性からみた優先順位がある。まず初めに考えるのはエネルギー量である。エネルギー収支のバランスを適切に保つことは栄養管理の基本であるといわれる。次に栄養素であるが、栄養素の優先順位として第1にたんぱく質、次に脂質である。たんぱく質には必須アミノ酸、脂質には必須脂肪酸がある。その次には、とらないと欠乏症状を引き起こすビタミンや微量元素になる。炭水化物には必須糖質がなく、優先順位が低い。糖質は必要なら肝臓で作ることもできる。従って優先順位の高い栄養素から食べるようにしていくのが合理的である。

　と、さりげなくしゃべっておられました。「必須糖質はない」とあっさり言い切っておられたので、なんだかうれしくなりました。
　示されたスライドには、

優先順位

たんぱく質
脂質（％エネルギー）
欠乏症をきたす栄養素（ビタミンA, B1,2, C, Ca, Fe）
生活習慣病一次予防（飽和脂肪酸, 食物繊維, Na, K）

　までが記載されていましたが、テキストには話された内容が記載されていました。
　講義の全体の内容は、どうしても、つぎはぎな印象がありましたが、日医の会という性質上仕方ないでしょうし、去年の同じ研修会では単独の栄養の講義はなかったことを思うと、良い方だと思います。
　それに、この講義に参加したのは、日医会館で受講した人プラス、各都道府県医師会で設置した衛星会場（私もそうです）で受講した人になるので、結構な規模になるでしょうし、普段保守的な考えをお持ちで糖質制限の話を遠ざけているDrも多かったはずと思われるので、簡単な一言でも響けばいいなあと願いました。なおメジャー系のDrがメインと思われます。
　糖質摂取に固執する医師　（“食べられないなら、おかゆだけでも・・”的な）　が減って、糖質を控える食事の話が普通にできる医師が増えればいいなと思います。

　あと、この日の私の昼食はリサーチを兼ねてローソンのブランパンだったのですが、これもご一緒した先輩先生（60代半ば）に、こんなのもあるんですよーと宣伝しておきました。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0522-4

　画面がE-Ink電子ペーパーのAndroidタブレット「Boox Note」買っちゃいました。メーカーは中国のOnyxです。7万円弱と中華パッドとしてお高いタブレットですが，購入に至った理由付けは次の通り。

Kindle Paperwhiteは使いやすく文字も読みやすいが，もうちょっと画面が大きいほうが雑誌の記事は読みやすよなぁ・・と考えていたら，なぜかKindleと同じ電子ペーパーで10インチのガジェットが販売された。

普段のピアノ練習用には13インチ2画面の「電子楽譜末端Gvido」は最高に使いやすいが，サイズが大きいので持ち歩きには不便。ほぼ暗譜できた曲は10インチ液晶で十分実用的。持ち歩くことを考えると軽いほうが嬉しい。

amazonポイントで買えるのでとりあえずフトコロは痛まない。

そろそろ，目新しいデジタルガジェットが欲しくなってきた。

　実際に使ってみた感想。

AndroidタブレットなのでKindleアプリを入れればそのまま読書端末になる。10インチのE-Ink画面はマンガや雑誌の記事を読むのにベストサイズ！一度この画面サイズに慣れてしまうと，もう6インチには戻れないですね。

320gと軽量のため長時間の読書でも腕が疲れない。

内蔵メモリ32GBで，Kindle Paperwhite（ストレージは実質3.1GB）の約10倍。Kindle Paperwhiteには50冊のコミックが入るとされているので，Boox Noteには余裕で500冊入りそう。

バックライトなしの電子ペーパーなので数時間の読書くらいではバッテリーはほとんど減らないし，数日間放置してもバッテリーはほとんど減っていない。

バックライトがないので暗いところでは見えない／使えない。

ウリ文句の手書きメモ機能については可もなく不可もなし。メモ書きや簡易お絵かきには十分使える。

ピアノ楽譜リーダーとしては全く問題なし，というか必要十分。320gと軽いので持ち運びも楽勝。

ブラウザアプリを入れればネットも見られるが，白黒のE-Inkなので動きのあるページやカラー表示主体のページ閲覧には実用的ではない。文字情報主体のページなら見られるかな，程度。

電源を切った状態から起動すると20秒ほどかかるので，「入力なし3分でスリープモード／電源は切らない」という設定にした方がいいようだ。特に，お手軽デジタルメモ帳として利用するならこの設定は必須だろう。

　というわけで，「500冊入る10インチ画面のKindle＋手書きメモ機能あり」に7万円の価値を見いだせる人にだけオススメかな？
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0522-3

【省庁データ、近く西暦で統一…来春は間に合わず】
　判断遅すぎ！元号は文化として残しておいていいけど，時間軸に元号を採用すると時間の区切りが不連続になるので，本質的に元号は時間軸としては不適格です。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0522-2

【スマホ､｢シャープ好調･ソニー不振｣のワケ　｢日の丸｣スマホメーカーは生き残れるのか】
　国内メーカーを応援する意味でもスマホはずっとソニーのXperiaですが，次の買い替えはシャープもいいかな？
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0522-5

　週刊誌「Flash」で2週続けて糖質制限を取り上げていますが，週刊新潮の糖質制限批判のアホ記事を徹底的にコケにしています。ちなみに，5月29日号には私もちょっとだけ（？）登場。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0522-6

【テキサス副知事、高校銃乱射の原因列挙　「銃の問題ではない」】
　「神がアメリカ国民に与え給うた銃所有の自由を守るためなら，高校生の命なんて守る必要はない」と高らかに宣言しています。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0522-7

【なぜ中国は民主化より"皇帝"を求めるのか　"習王朝"の次は"反乱"が歴史的必然】
　以前読んだ『歴史とは何か』によると，中国の歴史感覚を作ったのは司馬遷の『史記』ですが，執筆目的は唯一つ，仕えていた漢の武帝を満足させるため，武帝を満足させるために彼がでっち上げた論理が「皇帝は天帝の天命で選ばれた正統なる存在」という珍説。漢の武帝も皇帝になったのは天帝の天命を受けた結果であり，正統である，としたわけです。要するに，『史記』は歴史書でも何でもなく，単なる「ゴマすりの書」です。
　以後，中国ではこの「司馬遷理論」が踏襲されます。異民族が中国を占領して異民族の皇帝を立てても，「これは天帝が選んだ正統な皇帝」と受け入れたようです。そして，「世の中が乱れたら必ず皇帝が現れて中国を平定する」と信じられるようになったんだとか・・・。
　このように考えると，中国共産党も「天帝が選んだ皇帝」と同じだったのかも・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0522-8

2018/05/21

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 23歳女：顔面挫創
- 1歳0ヶ月女：前腕～手背3度熱傷の262日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0521-1

【基礎研究は壊滅状態。詐欺のような研究が横行している…】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0521-2

【私たちと時間の関係は「電車」の登場によって作られた】
　電車が登場する以前の世界では分単位に時間を区切る必然性もなかったし，「正確な時間」という概念もなかった，ということのようです。
　そう言えば，「通勤が職業選択の自由をもたらし，年と生活を激変させた」という本もありましたね。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0521-4

【同級生に交際断られ犯行か…テキサスの高校乱射】
　「女子に告ったら振られ，腹いせに10人殺しました」って，銃氾濫社会アメリカ意外では絶対に無理。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0521-5

【海を渡って日本に治療を受けに来る「タダ乗り患者」が増殖中この国の医療費が食い物にされている？】
　グローバル化しちゃった世界ではよくあること。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0521-6

2018/05/19

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 33歳女：前腕熱傷
- 80歳男：下腿打撲後血腫・皮膚壊死の365日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0519-1

　「学校での怪我の治療と栄養指導」というメールを頂きました。

　高等学校の教員をしております。
　1年ほど前、授業をしていたら、男子生徒の両膝に大きなガーゼがサージカルテープで留めてあるのです。
　「どうしたんだ？」と聞いてみると、「校庭横のアスファルトで転倒して、保健室で処置してもらった」とのこと。
　此の期に及んでガーゼはないだろうということで、早速に保健室に出向き、養護の先生に聞いてみました。
　いわく「湿潤療法は知っている。キズパワーパッドでしょ。でも広範囲の擦り傷だったので、仕方なくガーゼになった」とのこと。
　そこでプラスモイストとヘモスタパットを紹介したら、すぐに常備されることになりました。
　ちょっと前なら、それなりの抵抗があっても良さそうなところです。
　世間一般で、湿潤療法が、すでに常識になりつつある事を実感したしだいです。

　それで調子に乗って、同じ養護の先生に「藤川先生の光文社新書」を貸して読んでもらったのですが、こちらは本を返してもらうときに「鉄は大事ですよね」の一言だけで終わってしまいました。
　ちなみに相談係の先生に、江部康二先生の糖質制限本を貸したこともありましたが、そのときは「私はあまり糖質を摂らないので結構です」と断られそうになり、心底から呆れ果てたことも。
　1200人規模の高等学校に、10人ぐらいの不登校および不登校予備群がいると推察される状況ですが、相変わらず「カウンセラーによる相談」、それで改善しないなら「投薬中心の心療内科を受診」という「鉄板ルート」は堅持されたままです。
　まったく成果が出ていない状況からして、何かが根本的に間違っていると考えるべきなんでしょう。でも皆さん真面目で一生懸命にやっておられます。ドクターでもない、ましてやタダのヒラ教員が、横から口を出しても雰囲気が悪くなることは火を見るよりも明らか。
　湿潤療法のように、先ずは学校の外で「質的な栄養失調の改善」が広く行き渡らないとダメみたいです。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0519-3

　糖質制限系の情報など。
1. 【中野セントラルパークで初開催の「ダイエットグルメフェス」、出店者決定】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0519-2

　生物系の本2冊。面白そうなんでKindleでポチりましたが，どちらもすごく面白いです。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0519-4

【月の「チリ」は人体にとって極めて危険でDNAを損傷することもあることが判明】
　ということは，月で生活するためには「月のチリ」を遮断することが絶対的に必要であり，月環境を遮断して体の周りに「地球環境」を作らない限り，人間は生きていけないということを意味します。人間が月で生きていくためには，人工的に「地球環境」を月の上に作り出し，エネルギーを投入し続けてその状態を維持しなければいけない，ということになります。
　これは火星でも同様です。人間どころか細菌ですら生きていけない世界のようです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0519-5

【母親が「子供の名前のタトゥー」を入れる → 間違った名前で彫られる → タトゥーにあわせて子供を改名】
　アホのタネは真砂のごとく尽きまじ。
　キラキラネーム，DQNネーム，アホネームから子どもを守るためには，親が付けた名前は「幼名」扱いにして，元服時に自分で名前を決めて「本名」とする，という制度を提案します。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0519-6

2018/05/18

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 8歳男：顔面挫創
- 3歳1ヶ月女：下肢熱傷の186日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0518-1

　先日，顔の怪我で受診された患者さんがいらっしゃいましたが，「素人が知っていることを外傷治療のプロであるはずの形成外科医が知らない」という典型例でした。最初にメールで相談をいただいたのですが，こんな感じでした。

　顔面に数ヶ所傷をおってしまいました。近くの形成外科クリニックで処置をしていただいたのですが、軟膏にガーゼ処置です。
　以前からキズパワーパッドで傷を治していたので，浸潤療法はされないのだろうか？と思い、先生に質問したところ，湿潤治療したいならそれでもいいが、サトウザルベとガーゼの方が早く綺麗に治る，と言われました。

　まさに，素人以下の医者ですね。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0518-6

糖質制限系の話題，情報。
1. 【ローソンの低糖質パンが「暗黒の時代」を経て人気商品に育つまで「ブランパン」ローソン／村田文子、柴崎誠】
2. 【高血圧予防策「炭水化物食べ過ぎない」…専門医】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0518-7

【交尾のし過ぎで知られる豪の有袋類2種、絶滅の危機に】
　腹上死といいますか後背死ですな。なんでまた，テストステロンの出過ぎで死ぬなんて方向に報酬系を進化させちゃったんでしょうか。
　いずれにしても，個体数は増えない生き方であり行動系であることは確かです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0518-2

【罰ゲームか！？「ドリアンサイダー」は怒りを覚えるほどドリアンの香りを再現し過ぎ！】
　私はドリアンは大丈夫というか，むしろ大好き人間です。このサイダーも多分，大丈夫かな？なお，amazonで購入できる模様。24本セット，いってみる？
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0518-4

【カシオがデジタルカメラ生産終了を発表 / QVシリーズユーザー「初めてのデジカメがQVだった。思い出がありすぎて…（涙）」】
　最初にデジタルカメラとして販売されたのがあの名器 VQ-10 です。解像度は320×240ドット！現像しなくても撮影した画像がその場で見られるというのは，まさに衝撃的でした。
　ちなみに，私が一番最初に買ったデジカメは QV-300 で，カメラ部分が回転できるというギミックが面白く，そしてこのギミックがすごく実用的でした。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0518-5

【北朝鮮「無知無能な集団」韓国をののしる】
　いつもの北朝鮮に戻った模様。韓国左派政権，北朝鮮にいいように振り回されています。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0518-8

2018/05/16

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 34歳女：顔面挫創
- 48歳男：第1趾爪甲剥離の422日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0516-1

【世界中で食べられる「パン」の歴史とは？】
　穀物と人との最初の関わりをまとめた私好みの秀逸な記事。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0516-2

【キングジム、目が疲れにくい電子ペーパー採用で折りたたみキーボード式「ポメラ」】
　テキスト入力マシンとして熱狂的なファン「ポメラニアン」を擁するポメラがさらに進化。電子ペーパーで消費電力を抑え，単3電池2本で20時間連続駆動。ただ，折り畳んだ際のサイズは厚めの文庫本3冊分くらいと，厚さがちょっと気になるかな。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0516-3

2018/05/15

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 20歳女：下腿低温熱傷
- 74歳女：帯状疱疹の219日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0515-1

　「サーモンサラダ」についてのメールです。

　コンビニで買えるのはいいのですが，残念なことが・・・サーモンの原産国が以前このサイトでも取り上げられていた抗生物質たっぷりのチリサーモン
　ノルウェーだったら少々高くても，買いたかったのですが・・・

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0515-2"

2018/05/14

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 19歳女：大腿熱傷
- 56歳女：前腕熱傷後肥厚性瘢痕の217日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0514-1

【改元後も「平成」利用へ　納税や年金システム、混乱回避】
　「元号という時間を不規則に区切る時間管理システム」は本質的に「すべての情報をネットワーク化して構築されるシステム」に適合できないのではないでしょうか。過去から未来にかけての連続的データを取得したり，以前に決めた政策・施策の結果が判断できるまで数年以上必要な場合には，西暦とかイスラム暦のような「起点となる年を決めて数字を加算していく方式」の方が向いているからです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0514-2

　「HPVワクチン」についてのメールです。

　英科学誌、HPVワクチン論文を撤回。「手法が不適切」
　公式HP
　元論文

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0514-4

糖質制限系の情報。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0514-3

　先月ころから練習していたLeonard Pennario（1924-2008）というアメリカの往年の大人気ピアニストのオリジナル曲『Midnight on the Cliffs』（映画『影なき恐怖』（1956年）の挿入曲としてペナリオが作曲したもの）ですが，「週5日，1日30分程度」の練習を積み重ねて，なんとか最後まで通して弾けるようになりました。とは言っても，テンポはまだ遅いし，ミスタッチだらけですけどね。でも，この「アルペジオの饗宴にして狂宴」は弾いていて気持ちいいんですよ。
　この曲の楽譜は正式に出版はされておらず，2種類の採譜楽譜がマニアの間で出回っていますが，冒頭部分だけでもこんなに違っています。
　最初は上の楽譜で練習を始めましたが，下の楽譜の方が譜読みしやすいことに気付き，この楽譜でとりあえず最後まで弾けるようになりました。
　ですが，上の採譜楽譜と下の採譜楽譜を弾き比べてみると，それぞれ一長一短があることに気が付きます。上の楽譜は譜読みは面倒ですが，「音の過剰感」が指に心地よく，逆に，下の楽譜は譜読みは楽ですが簡素すぎる部分があって「音の過剰感」はやや乏しいのです。
　ということは，2つの楽譜を弾き比べて，優れている部分同士を切り貼りして一つの楽譜にすれば，『Midnight on the Cliffs』のベストの楽譜が作れるはずです。
　実際にそういう時間が作れるかどうかは不明ですが，2種類の採譜楽譜を印刷し，暇を見つけては1小節ずつ弾き比べながら楽譜切り貼り作業を進めていこうかと考えているところです。

　この曲を仕上げた後は，Brahms/Cziffraの「ハンガリー舞曲」のどれかか，Strauss/Cziffra「Fledermaus」を考えています。あるいは，息子が婚約者を連れてきたのを記念して（？），披露宴の余興用にMendelsshon/Horowitz「結婚行進曲」を再度練習する・・・かな？
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0514-5

【「西郷どん」大河超異例の日本語字幕にネット反響　ロケ地・奄美大島の雰囲気生かす】
　青森県に講演に行って翌朝，ホテルでテレビを見ていたら，津軽地方のおばあちゃんにインタビューしていたんだけどおばあちゃんの回答は標準語の字幕スーパー付きでした。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0514-7

2018/05/12

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 58歳女：大腿熱傷
- 5歳女：下顎部熱傷の560日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0512-1

　「HPVワクチン」についてのメールです。

　HPVワクチン「有効」。26件の試験評価、深刻な副反応なし　英民間組織

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0512-4

　クリニックの子どもたちに受けるかなと考えて勝ったオモチャです。この動きは癖になりますね。ちなみに，開いた形にしてから腕に入れるより，畳んだ状態で腕を輪の中に入れると自然に広がります。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0512-2

【書棚の向こう側】
　山田祥平さんと私と同い年ですが，パソコン雑誌に彼が書いたおそらく最初の記事を読んだと記憶しています。その山田さんがついに，MS-DOSやWindowsの解説書や技術書を断捨離！何やら感慨深いものがあります。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0512-3

【RIZAP、食物繊維が豊富＆糖質５８％オフの「そうめん」が登場。】
　ライザップの低糖質食品はパッケージのデザインが秀逸。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0512-5

【アルコールの分解を助けてツラい二日酔いを防止する特効薬が近い将来に登場するかもしれない】
　私は糖質制限開始以後，ほぼ毎日飲酒しているのに二日酔いは一度もないし，肝機能は全て正常値です。だから，この「特効薬」は当分，必要なさそう・・・かも。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0512-6

【カルディ「焼き枝豆」を食べる手が止まらない！カリッと食感と絶妙な塩気が酒のつまみに最高】
　茹で枝豆より焼き枝豆が好きなので，この商品が気になりましたが，糖質量を調べてみたら「1袋40g中，炭水化物26.2g」とのこと。ちょっと残念。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0512-7

【愛媛県知事「柳瀬氏の名刺」公開　柳瀬氏発言に反論】
　首相のご意向をカサにヤブを好き勝手に突きまくっていたら，物的証拠という本物の蛇が出てきた模様。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0512-9

2018/05/11

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳5ヶ月女：足背熱傷
- 1歳2ヶ月男：手3度熱傷の583日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0511-1

　「74歳女：顔面・手熱傷」についての質問メールを頂きました。
　件の「74歳女：顔面・手熱傷において、形成外科医は、何故「いずれ，左示指，中指，環指は指の根本から切断になる」と患者に説明したのでしょうか？
　疑問に思い、「熱傷切断」でGoogle検索したら、日本形成外科学会の電撃傷に関するページがヒットし、そこには
皮膚損傷の状態や血管撮影検査の結果で、主要血管の損傷が強く疑われれば、四肢においては切断も考慮する必要がある。

皮膚表面だけの電撃傷では一般のやけどとほぼ同じ治療結果が期待される。しかしながら、体内の通電による損傷が著しい場合にはさまざまな障害を残す。後遺症としては、血管の損傷による遅発性の出血がある（これは受傷後比較的早期に起こる）。また、通電による神経の損傷によりしびれ感や疼痛、運動障害が生じてくる場合もある。また、不幸にも四肢の切断となることもある。
　と、ありましたが、今回の74歳女さんの場合は、上記には該当しないと思います。
　そこで、いくつか理由を考えてみました。
将来、指の血管が損傷し血流が不全となり壊疽→敗血症になる可能性があるから。　（そりゃ、毎日患部を石鹸でごしごし洗って、ゲーベンを塗り続けたら、そうもなるわなという気がします。）

患者には最悪のケースを伝えておく必要あると思ったから。

単に切断するのが好きだから。
　先生の所感をお聞かせ頂きたくよろしくお願いいたします。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0511-4

　「なぜ医者は指切断をすすめるのか」についての私の考えです。
　この患者さんを診察した医者は次の2通りに分かれ，そして患者も2通りに分かれます。
1. このサイトをよく見ている整形外科医，形成外科医はこの症例の指を見て「とりあえず切断せずに様子を見ても大丈夫かも」と考え，患者にそう説明する。
2. このサイトを見ていない整形外科医，形成外科医は「直ちに切断しないと骨髄炎を起こして敗血症を起こす」と考え，患者にそう説明する
  1. 医者の言葉を信じて疑わない患者は指を切断される。
  2. 切断されるのは嫌なので切断しない治療をスマホでググって湿潤治療を見つけられた患者はその病院を逃げ出し，指は切断されない。
　つまり，切断以外に治療法がないと考える医者も，切断以外の治療法があると知っている医者も，「自分の知識の範囲内できる最善の治療」を行っているという点では一致しています。
　学会のガイドラインはありますが，医療現場でそれを見て治療方針を決める医者はいません。膨大なガイドラインの中から目の前の患者の状態に合致する項目を探す暇なんてないからです。まして，直ちに判断を下さなければいけない（と考えられる）状況下では特にそうでしょう。
　だから，医者は「脳みその中にある手持ちの知識」の中で最善解を導き出すしかありません。医療現場ではガイドラインや教科書を見る隙がないからです。
　すべての医者の「手持ちの知識」が同じなら最善解は一つとなりますが，パラダイムシフト進行中の分野では医者の「手持ちの知識」は新知識を持つか否かで分かれ，最善解も2つに分かれます。これは，天動説天文学者と地動説天文学者で同じ天体現象に対する解釈が2通りになるのと同じです。

　「安易な指切断／四肢切断」のもう一つの背景が「骨髄炎恐怖症」です。指や四肢の切断の口実の多くが「骨髄炎を起こしたら命に関わる」という説明です。
　こういうことを書くと，整形外科の先生から「お前は本当の骨髄炎の恐ろしさを知らない」と猛烈な抗議を受けることになりますが，もちろん，根拠があります。過去15年間，整形外科から100例ほど（？）の「骨髄炎／骨髄炎疑い」の病名の患者を診察しましたが，本当に骨髄炎だった患者は一人もいなかったからです。これらの症例に私が下した診断は「炎症を伴わない骨露出／蜂窩織炎と骨露出／単なる難治性潰瘍（骨露出なし）／なぜ骨髄炎と診断したのか意味不明」でした。
　そこで，講演後の懇親会で知り合った整形外科の先生や，見学に来られた整形外科の先生に，「骨髄炎の診断基準はどうなっているのですか？」と質問してみました。
　私の感覚では「骨髄炎を起こしていると考えられる骨の骨髄を採取して，そこに細菌が見つかることで確定診断」だろうと思うのですが，整形外科の先生たちによると，実際に骨髄から細菌を検出して診断はしていないのです。なぜかと言うと，骨に穴を開けて骨髄を取り出すのは大変だから・・・。だから，「レントゲンやCT，MRI画像診断で〇〇という所見が得られたら骨髄炎を疑う」という間接的証明（？）で骨髄炎と診断しているんだとか。
　更にびっくりしたのが，骨髄炎の診断で切断した部位の骨髄を検査して細菌の有無を確認している，という整形外科医が皆無だったこと。常識的には，切断した骨の骨髄を病理検査することで骨髄炎とい自分の診断の証明ができるはずなんですが，私が知る範囲のほとんどの整形外科医はしていないようです。

　いずれにしても，「手指の3度熱傷での切断治療」は複雑怪奇な状況になっていることだけは確かです。そして，今日も日本の何処かの病院で「根拠のない四肢切断」が行われることも確かです。もちろん，その医師は最善解として善意から患者に切断を宣告しています。

　また，「〇〇学会のガイドラインにこう書いてある」からその治療方針が一般的，ということもありません。例えば，フットケア学会のガイドライン（だったかな？）には，「糖尿病足（糖尿病性壊疽や潰瘍）ではデブリードマンなどの処置を駆使してなるべく足の温存を考える」とあったと思いますが，医療現場で糖尿病足の治療をしている医者はこの指針を無視して，足切断を第一選択にしています。そもそも，フットケア学会に所属していない医者が治療に携わっているからであり，学会ガイドラインを知っていても，実際の治療ではガイドラインより「手持ちの知識（＝糖尿病性壊疽では下肢切断すべき）」を優先するからです。慣れ親しんだ治療は安全，というバイアスがかかっていると思われます。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#

　糖質制限系の情報。
1. 【明治維新の肉食ブームから150年、日本の肉はようやく「文化」へ】
  　糖質制限の広まりで「肉は食べても太らないどころか痩せる。脂肪も食べても大丈夫」という知識が肉食を後押ししている，というのもあるんじゃないでしょうか。
2. 【「健康な食事」の認証制度】
  　日本栄養改善学会，という学会があるんだね。まぁ，時代に取り残されている学会の一つだろうけど。
3. 【朗報：セブンイレブンから「サラダサーモン」が登場！ダイエットの強い味方になりそうです!!】
  　チキンの倍のお値段がネックかな。
4. 【これ、実はヘルシーです。美味しくがっつり食べられるバーガーが上陸！】
  　バンズがなければさらにヘルシー！
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0511-3

　雨の季節になるといつも思うのですが，傘って発明以来，基本構造はほとんど変わっていない気がします。
　折り畳みになったり，ワンタッチ開閉になったり，骨の数が増えたり減ったり，骨が丈夫になったりしなやかになったり軽量化したり折れにくくなったり，撥水加工になったり，強風でも裏返ったりしなくなるなどの工夫は絶えず加えられていますが，全て，大昔からの基本構造を守っていて，いわば小手先の改善と言えます。
　だから，傘をさしていると片手が使えないとか，両手に荷物を持っていると傘がさせないとか，頭頸部以外の部分や荷物を雨から守れない，などの大昔からある「傘にまつわる不便」は一向に改善されていません。
　また，レインコートは確かに全身が濡れるのを防いでくれますが，使い勝手は決して良くないし，雨が止んだら邪魔です。
　人工知能だ，人工生命だ，ビッグバンの再現だ，自動運転だ，不老不死だ，と世の中は科学の進歩に浮かれまくっているのに，こと雨に関しては傘とレインコートしか対抗策・解決策を見出していません。傘を持たずに雨に見舞われたら，コンビニに駆け込んでビニール傘を買うか，スタバか本屋で時間を潰す以外の解決策がないのが現状です。
　つまり現代人は，雨に関する限りは太古のヒト（＝大きな葉を頭に乗せたり，木陰で雨が止むのをじっと待っていた）からほとんど進歩していません。進歩はせいぜい，木の葉っぱがワンタッチ折り畳み傘になり，木陰がスタバになった程度です。
　雨という極めて日常な自然現象に対し，ヒトはいまだに傘以上のものを生み出せていません。
　ちなみに，空気を吹き出してエアカーテンを作り，雨を跳ね飛ばすという「新型の傘」も開発されていますが，これも旧来からの傘の延長線に過ぎません。そして，雨を周囲に撒き散らすのですから，周囲の人には迷惑千万！

　というわけで，「全身と手荷物が濡れず」，「両手を自由に使え」，「雨が止んだら邪魔にならない」ものを発明したら凄いことになると思うよ。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0511-2

【銀行の“平日休み”が可能へ…ネット上には「土日に営業して」という声】
　「土日，祝祭日，そして平日2日くらいを営業日にして，朝8時から夜8時まで営業」にしてくれ，と言いたい！
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0511-6

2018/05/09

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 74歳女：顔面・手熱傷
- 2歳7ヶ月男：上肢3度熱傷の560日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0509-1

【火傷治療用の可搬型皮膚プリンターが開発。修正テープのように傷口へ治療用組織を印刷】
　治療効果のあるものを外部から投入しないとヤケドは治らない，という考えが根底にあるから，こういうのを発明するんだろうな。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0509-2

【大谷とMLBを批判し続ける張本氏、現役時代の日米野球での成績は？】
　多分張本さんは，自分が慣れ親しんだ常識が壊されていくことに我慢がならず，自分の常識が通じない世界が訪れつつあることを現実として受け入れたくないのではないかと思います。いつまでも，住み慣れた古き良き時代に安住したいだけなんでしょう。
　だから，従来の「プロ野球の常識」の破壊者である大谷選手を認めたくないし，認めるわけには行かないのでしょう。ピッチャーもバッターもできるスーパー選手を認めてしまったら，自分が旧世代野球の老兵に過ぎないということを認めてしまうようなものです。
　だから，大谷が活躍すれば「大リーグの野球は質が落ちたから。相手選手の調子が悪かったから」と言い張るんですね。そういう理由付けをすることで心の平安を保とうとしているのかな，と想像したりします。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0509-3

【名物ビフテキが290円！100円台の小皿メニューが充実の新宿の肉バル】
　これって，門前仲町の立呑ワインバルより圧倒的に安くて，ほとんど「立呑晩杯屋」級の値段じゃないか？しかもお酒にホッピーセットがある！しかも，歌舞伎町なら自宅から徒歩圏内！これは行くしかないな。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0509-4

【週18杯のアルコールで寿命が4年縮む…という衝撃的な話】
　週18杯のアルコールに糖質毎食摂取をすると，さらに寿命が縮むんじゃないだろうか。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0509-5

2018/05/08

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 2歳4ヶ月男：前額部熱傷
- 1歳5ヶ月女：手背3度熱傷の326日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0508-1

　「褥瘡診療ガイドライン」についてのメール。

　日本皮膚科学会の褥瘡診療ガイドラインがネットで公開されました

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0508-2

　糖質制限関連の新刊書です。漫画家の須賀原洋行さんも糖質制限をしていたんですね。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0508-3

【青山ブックセンター六本木店、6月25日で閉店】
　3年前の池袋のリブロの閉店にも驚かされましたが，今度は青山ブックセンター六本木店です。そう言えば，ヨドバシAKIBA 7階の有隣堂もいつの間にか「書店のスペース」が縮小していました。
　かく言う私も，書店で本を買ったのは何年前なんだろうか？書店にはよく行きますが，それは面白そうな本を見つけるためであり，立ち読みして面白そうであればその場でスマホでamazonから購入です。amazonのポイントで買えるからです。まして，Kindle版があれば迷わず購入します。物を増やしたくないからです。
　ちなみに，面白そうな本を物色するにはリアル書店のほうが便利です。amazonのオススメ本は過去に購入した本と同じ傾向の本を中心に提示されますが，リアル書店では思いもよらないジャンルの本が見つかるからです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0508-4

2018/05/07

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 1歳2ヶ月女：顔面熱傷
- 41歳男：難治性下腿潰瘍の195日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0507-1

　「モーラス」についてのメールです。

　モーラスの皮疹は過去に肘に消えない肥厚性瘢痕を来した若い男性を診たことがあり、去年は私の親戚の若い男性が日光過敏による皮疹を全身に起こしました。
　私は副作用救済制度も含めた対応を勧めましたが、処方した整形外科も皮疹に対応した皮膚科も消極的で有耶無耶になりました。
　ですので久光が把握している以上に副作用はおきていると思います。

　患者さんによってはモーラスあるいはモーラスXRを指定してくることがありますが、上記の話をしてできるだけ他の湿布を出すようにしています。それでも納得しない患者さんも多いですが…。
　そもそも全身に光線過敏をきたすくらいですので湿布は局所に効くのではなく、経皮吸収して全身に作用する薬剤であるというのが真実と思います。

　最近久光から注意喚起のチラシが送ってきましたが、企業として責任を感じるならケトプロフェン含有の湿布自体を販売をやめるべきと思っています。
　NSAIDsはいくらでもある状況ですのでなぜケトプロフェンを販売中止にしないのか？
　パピローマウイルスワクチンなど問題にならないくらい因果関係もはっきりしているのに、理解に苦しみます。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0507-4

　「モーラス」についての私見です。
　私は以前からゲーベンクリーム，カデックス軟膏，アクトシン軟膏，ヒルドイドソフトなどの外用剤の有害性について取り上げてきましたが，そもそも，外用剤（軟膏類，湿布類）を製品化する前に安全性試験がほとんどなされていないのではないか，されていたとしても内服薬や注射薬の安全性試験からすると大甘な基準ではないか，と疑うようになりました。

　例えば，ゲーベンやヒルドイドを培養細胞で毒性実験したら一発でアウトです。合成界面活性剤を含んでいるからです。界面活性剤は要するに油が水に溶け込むようにする物質であり，細胞膜は脂質二重膜ですから，界面活性剤が主成分であるゲーベンやヒルドイドを培養細胞にふりかけると細胞は破壊されます。内服薬や注射薬で細胞レベルの実験でこれほどの毒性があったら，製品化は見送りとなるはずです。界面活性剤を血管内に注射するとすぐに死ぬからです。
　しかし，外用薬の世界はまるで違います。細胞毒性／細胞破壊性のあるものが堂々と認可され，販売され，医者は患者に処方しています。医者も患者も「厚生省が認可しているのだから，安全な薬」だと信じています。
　しかも，これらの界面活性剤は皮膚に塗布しても短期毒性はありません。皮膚の最外層は角質であり死んだ細胞の塊だからです。死んだ細胞なので，ゲーベンやヒルドイドで死ぬことはありません。もう死んでますから。だから「安全」と見做されます。恐らく，「皮膚に貼付／塗布しても安全」というのはそういうことでしょう。

　しかし，臨床現場でこれらの薬剤を塗布するのは，健全な皮膚ではなく角質損傷している皮膚（例：熱傷，乾燥肌，掻き壊しなど）です。だから，細胞破壊性を見事に発揮します。界面活性剤だから当然です。
　実際，ゲーベンを使うと傷は急速に深くなるし，それどころか猛烈に痛い！ところが，それを見た医者は「細菌感染を抑えるゲーベンを使っているのに傷が深くなった。これはゲーベンの塗り方が足りないために違いない」と考えちゃうんですね。「厚生省が認可した薬だから安全」と頭から信じ込んでいるからでしょう。

　さらに穿った見方をすると，外用剤（軟膏類，湿布類）の副作用には命に関わるような重篤なものはほとんどありません。だから，処方した医者もそれを副作用とは認識しないか，認識したがりません（前述のモーラスによる日光過敏症がそれでしょう）。死亡事故や重篤な合併症が起これば厚生省が動きますが，外用剤による副作用は命に関わるほどでありません。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0507-5

【14億人を格付けする中国の「社会信用システム」本格始動へ準備】
　「善行を奨励し、悪行を処罰するために習政権が実施する、完全支配のシステム」というのが謳い文句ですが，「善と悪」の判別基準が主席一人に委ねられているところがミソ。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0507-2

【60歳が40歳の時にやっとけば良かったと後悔してるのがこれ。】
　私は39歳（1996年）の時に湿潤治療を独力で始めたので，1996年に戻れて自分にアドバイスするとしたら，「20年経ってもまだパラダイムシフトは起こせていないけど，とりあえず方向性は間違ってないから消毒は止めていいぞ。不安だろうけどそのまま突っ走れ！」ですね。あと，「ビールと日本酒，ご飯もパンも麺類もジャガイモも食べるのを止めてご覧。ウソみたいに痩せられるし，成人病関係の数値は全て良くなるぞ」と教えてあげたい。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0507-3

2018/05/05

　こんな記事を見つけました，というメール。
【湿布の副作用で「一生治りません」と診断される】

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0505-1

　「破傷風」についてのメールです。

　この記事から破傷風は軽視できないと考えます。
　破傷風トキソイドは本来、平時に接種して基礎免疫をつけ、有事（外傷）に備えておくためのワクチンです。
　外傷後に接種してもその外傷による破傷風発症には間に合いませんが（基礎免疫が備わっていない場合）、外傷（来院）をきっかけに基礎免疫をつけてもらうのが目的です。（予防なのに外傷後は保険診療で接種できる例外でもあります。）
　破傷風発症後の裁判で勝訴できる自信がある（理論構築できる）医師以外は外傷後の破傷風トキソイドは積極的に患者に勧めるべきと考えます。トキソイドを患者に断られたら、「勧めたが断られた」とカルテに記述することまで私はしています。
　なお、「熱傷」も皮膚の破綻ですから破傷風トキソイドの対象です。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0505-2

　「HPVワクチン」についてのメールです。
　HPVワクチンに関することは、もう終わりにされたかと思っていましたが、反対派のメールをアップされましたので、バランスを取るためにメールいたします。

　HPVワクチン接種後に健康を害された方の一日も早い回復を祈っております。
　またワクチンが100％安全であるとも考えていません。
　HPVワクチンが本当に子宮頚がんの発症を予防するのかも、10－20年先に先進国の中で日本だけ、子宮頚がん患者が増えるということが有って初めて証明できることだと考えています。

　まず、名古屋スタディの速報がweb上から削除されてしまい、ようやく英文の論文で発表されました。
　HPVワクチンが、マウスの脳に障害を起こすという発表は全く事実では無いと言うことが明らかになっています。
　ちなみにこの記事を書いたライターは「名誉毀損」で訴えられています。記事が正しいか否かでは無く「捏造」と言う表現が、「名誉毀損」であるという論理です。
　SLAPP訴訟と言うと言い過ぎでしょうか。

　池田班がその前に大々的にマスコミに出した『HLA型が副作用に関連している可能性がある』とうのも比較の対象とはならない別の数値を比較していたということです。

　さらにHPVワクチン関連神経免疫異常症候群（HANS）の診断予備基準案（2014）です。
子宮頸がんワクチンを接種（接種前は身体的・精神的な異常なし）

以下の症状が複数ある

身体の広範な痛み

関節痛または関節炎

激しい疲労が6週間以上続く

心身・精神症状（記憶障害、突然の眠気、呼吸苦、脱力、環境過敏）がある

脳画像の異常

以下の症状を伴う場合がある

月経異常

自律神経異常（めまい、頻脈、動悸、冷や汗など）

髄液異常

「1+2 3項目以上」，「1+2 2項目以上+3 1項目以上」でHANSと診断
　すなわちHPVワクチン接種後、期間を問わず上記の症状が起こった場合HANSと診断すると言うことです。
　論評は避けますが、皆様は如何思われますか。

　上先生のこの記事がよくまとまっているように思います。
　訴えられたライターの村中璃子氏の本は全面的に賛成できない部分もありますが、この問題の一面は分かると思います。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0505-4

　私は普段はあまりテレビは見ないし，ただでさえ狭い部屋にはテレビを置く余地はありません。でも，ニュースとかブラタモリとか科学系の番組などはたまに見たくなります。かと言ってスマホ用のワンセグチューナーは室内では使えなかったりするし・・・。
　そんな時に見つけたのがこれ。USBに刺すだけでPCもMacもスマホやタブレットもテレビ（フルセグ／ワンセグ／デジタル地上波）になる小型チューナー Xit Stick です（大きさはUSBメモリと同サイズ）。
　次の条件のものなら使えるようです。
- Windows：Windows 7 から Windows 10 までの全てのPC。Atomも大丈夫。
- macOS：2013年以降のMac Pro。2011年以降のMacBook AirとMacBook Pro。
- Android：Android 4.2以降
　あとは
公式サイトからドライバなどをダウンロードしてインストールするだけ。実際に動くかどうかを調べるチェックソフトもダウンロードできます。
　実際に購入して GPD Pocket（Windows 10），Anroid タブレット（Android 7.0），Android スマホ（Android 8.0と4.4.2）で使ってみましたが全て問題なくテレビになってくれました。また，使用する場所の電波条件によってワンセグとフルセグは自動切り替えになりますし，画質を重視するならテレビ端子とXit Stickをテレビケーブルで繋げばデジタル地上波が映ります（ケーブルは邪魔くさいけどね）。また，視聴している番組は録画可能（複数録画や録画予約には非対応）。ネット接続はしないのでデータ通信量に影響はないし，災害時にネットがダウンして停電になってもデジタル地上波は大丈夫なので，緊急時のテレビとしても使えます。
　これで，音楽プレーヤー以外に使いみちがなかった古いAndroidスマホ（Experia Ultra／Android 4.4.2）がテレビとして復活しました（Ultraの6.4インチ画面はこういう場合には有能）。
　古いAndroidタブレットやスマホ，Windowsタブレット，macBookがホコリを被っていて，なおかつテレビが欲しいけど大きなテレビは置けなくて，しかもお金はかけたくないという場合には，このガジェットはありだと思います。なお，これを使いながらUSBからの同時充電はできないので，バッテリーが死にそうなスマホ／タブレットでの使用は辛いかも。　続報です。4月30日のWindows10の大型バージョンアップ導入後，なぜかソフトが立ち上がらなくなり，テレビが使えなくなりました。今回のバージョンアップ後にChromeが立ち上がらなくなるなどの不具合が報告されているので，それと関連がある模様。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#

2018/05/04

　HPVワクチンに関するメール。

　医師、薬剤師、薬害被害者、弁護などにより構成されるボランティアグループ「薬害オンブズパースン会議」が、

国際シンポジウム「世界のHPVワクチン被害は今」のインターネットビデオ配信を開始しました。
このシンポジウムは、2018年3月24日に東京で開催され、340名の参加を得て盛況のうちに終了しました。
このページの下部にネット動画へのリンクがあります。

2018年4月26日、コロンビア、スペイン、イギリス、アイルランド及び日本の被害者団体と共同で、「ＨＰＶワクチンに関する共同宣言2018」を発表しました。
以下は、共同宣言の症状の部分の抜粋です。

当初、HPVワクチンの被害は、複合性局所疼痛症候群（CRPS）、慢性疲労症候群（CFS）、体位性頻拍症候群（POTS）などに類似する症状として認識されましたが、まもなくその臨床症状と経過はさらに複雑なものであることが判明しました。HPVワクチンで報告された有害事象（AE）の臨床的特徴は、多彩な症状と、これらの症状が長期間にわたって重層的に出現することです。この有害反応の中には、以下のような多系統にわたる複合的な症状が含まれます。

頭痛、筋肉痛および関節痛を含む全身痛

麻痺、筋力低下、不随意運動、けいれんなどの運動機能障害

しびれおよび知覚障害/ 光と音に対する過敏症

めまい、低血圧、頻脈、下痢を含む自律神経症状

呼吸機能障害

月経異常、月経過多等の内分泌障害

不安、幻覚、自殺傾向などの心理的症状

過眠症、ナルコレプシーなどの睡眠障害

　これらの症状の結果、学習が阻害され、高度の疲労感や意欲低下を訴え、日常生活にも障害を来すようなケースも多くみられます。これらの症状の臨床的特徴は、今回のシンポジウム参加５カ国すべてに共通しており、そればかりでなく、シンポジウムに参加できなかった他の国々の被害者でも、きわめて類似の特徴が報告されています。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0504-1

　いつも愉快なトランプ劇場。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0504-2

濃厚なのに糖質10g以下！「糖質を考えたベイクドチーズケーキ」を【実食レポ】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0504-3

2018/05/03

　破傷風に関する質問を頂きました。皆様はいかがお考えでしょうか。
　破傷風について順天堂大学の先生がこんなことを書いています（ネットの記事をWordファイルにしてみました）。
　これだと、きれいな切創？以外は、ほぼ全例破傷風トキソイドを打たなくてはいけないようです。私のところに用意はしてありますが、ほとんど使っていません。理論的には、熱傷以外のキズには破傷風トキソイドを打った方が良いのでしょうか。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0503-1

　破傷風についてはこれまで何度か書いています。

破傷風と消毒

破傷風の実態

破傷風についてのまとめ

破傷風についての素朴な疑問

　また，以前の掲示板のこの書き込み（2004年06月18日）にあるように極微な傷で破傷風が発症することがあり（イギリスではバラのトゲで引っ掻いた後に発症した例がある），それを考えるとどんなに軽微な傷でも破傷風トキソイドを投与せよ，という議論になったりしますが，日本全体での破傷風発症数が年間30～60例（つまり1県あたり年間1人）ということから考えると，日本全体で毎日数10例（？）は発生しているであろう「軽微な外傷」の圧倒的多数では破傷風トキソイドを投与していないのに破傷風は発症していないことになります。そういう「バラのトゲで引っ掻いた」外傷まで全員にトキソイド投与をしなければならないのか，という問題が生じます。
　となると，患者サイドの特殊な条件（免疫とか）が合わさった時にだけ破傷風が発症するのかも，と考えたくなり，ある先生に質問したことがありますが，発症数が少ないため研究している医者は国内にいないかもしれない，とのことでした。

　ちなみに，確か，この本に書いてあったと思うのですが，偏性嫌気性菌である破傷風菌などのクロストリジウムは，単独で創内に侵入しても破傷風やガス壊疽は発症せず，溶連菌などの好気性菌と一緒に創内に入ることが必要条件らしいです。つまり，一緒に入った好気性菌が酸素を消費し尽くして完全な無酸素状態にした後で初めて，偏性嫌気性菌は芽胞状態から活動状態に変化するんだとか。となると，好気性菌に有効な抗生剤を投与するだけで破傷風の発症はかなり抑えられるのかもしれません。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0503-2

　「ひよこクラブの記事」についてのメールです。

　私の経験では、皮膚が損傷を受けているレベルの手の熱傷での、ジンジンとした疼通の場合には、心臓より患部を上げると楽になるのを実際に経験しました。
　夏井先生のサイトでもかなり以前に手ではありませんが下腿熱傷で同じ様な説明をされています。
　湿潤療法の老舗の愛知県の＜きよすクリニック＞の同様な説明です。
　こちらのスポーツ医学のサイトでは湿潤療法と共に、RICE処置のElevation（挙上）としてそれが紹介されています。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0503-3

　「大谷翔平投手のマメ」というメール。

　大谷翔平選手が、自身の手にできたマメの治療法を、記者会見で話しています。彼は、マメの治療として、「皮膚を硬くする薬を塗り」、「乾燥させ」ているそうです。
　これは、湿潤療法とは真逆の方法ではないでしょうか？（彼のやり方は、魚の目にイボコロリを付けて、かえって常態化させるのと同じではないしょうか？）こんな方法で、豆は治りますか？
　彼は無二の存在で、彼のプレーを楽しみにしている人は世界中に多くいます。しかし、彼はマメを理由に途中降板したり、欠場したり、コントロールが定まらなかったりしています。
　彼のこの治療法を、夏井先生はどう思われますか？？
　マメを治すのには適していないと私は思うのですが。
　この方法で問題はありません。マメは要するに水疱（表皮内水疱）ですが，創面は水疱膜で覆われているので水疱膜を乾燥させても創面が乾燥するわけでありません。
　また，手掌や指尖部掌側は角質が厚いので，他の部位の水疱と違って容易に破れることはありません。
　このため，手掌や指尖部の小さな水疱の場合，何もしなくても水疱膜の下で自然に上皮化します。水疱が大きくて邪魔な場合は水疱膜を切除してズイコウパッドかプラスモイストで覆っておけば治ります。
　大谷投手は投球中にマメができたことに気づいたようですので，部位は指尖部掌側で，サイズは小さかったはず。これなら，水疱膜を乾燥させても大丈夫です。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0503-4

2018/05/02

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 29歳男：顔面・手熱傷
- 49歳女：顔面～頸部熱傷の529日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0502-1

　「ハイドロコロイドに関する質問」について，瑞光メディカルからのメールです。

　『ハイドロコロイド包帯』ですが、滅菌処理がされていないので、他のハイドロコロイド素材と比較して粘着力は少し弱い傾向にあります。（これが『ハイドロコロイド包帯』の売り文句でもあります。）
　しかし、どうしてもまだ粘着力が強すぎるという方には、この裏技がおススメです。

　ハサミで切って使用する前に綿棒などを使って粘着面に薄く水を塗ります。
　ハイドロコロイド材は、一般的に水分を吸収するとゲル化し、粘着力が弱まります。これを逆手に取って、予め全面に少し水分を与えおいてから貼付けする訳です。
　粘着力は弱まりますが、ちゃんと貼付けは可能です。
　どうしても粘着力を弱くしたい方は、一度お試しください。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0502-4

　雑誌「ひよこクラブ」の記事についてのメール。

　雑誌『ひよこクラブ』で好評連載中の記事だそうです．
　　　　⇒【救急医療の現場から#3～忙しい日に限って！ガスコンロの魚焼きグリルでのやけど】

　すぐに熱傷面を消毒して…
　形成外科医からも「消毒と被覆材　塗布で外来通院治療でいいでしょう」と助言をもらい、

　と，北九州市立八幡病院では，いまだに消毒が蔓延してるみたいです．「やけどを負った部位を心臓より高く上げると痛みが軽減」って，本当でしょうか？　先生のサイトでそんな記載は見かけた覚えがありませんが…．
　小児科は基本的に小児内科なので，創傷治療に興味がないのはしょうがないかもしれませんが，小児救急に携わっているなら，少しは学んでほしいと思います．ちなみにこの御仁　小児救急分野では第一人者みたいな人ですし，ひよこクラブですからね，影響力ハンパないです．

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0502-2

【魚が完全に皮膚を再生する仕組みを解明　東京工業大学】
　「皮膚の広範囲で細胞増殖が活性化しており、上皮細胞が多数供給されることでダイナミックに新たな皮膚が再構成されることも判明した」とありますが，これってすごい発見なんでしょうか？
　実験モデルは基底層が残っているので浅い皮膚損傷／浅い2度熱傷と同じです。魚類の場合は基底層の幹細胞が増殖することで再生していますが，これは基本的に哺乳類の「毛根などの皮膚付属器が残っていればそこから皮膚が再生する」のと基本的に同じメカニズムじゃないでしょうか。両者の大きな違いは，
1. 魚類は水棲なので傷ができても創面は乾燥せず，創傷治癒はスムーズに進む。
2. ヒト（哺乳類）は陸棲なので創面と空気を遮断する特別な操作を加えないと創面は乾燥し，創傷治癒はストップする。
　ということかも・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0502-3

【連続的グルコース測定によるセルフモニタリングが糖尿病自己管理に与える影響：前後比較試験】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0502-5

　4連休中ですが，面白い情報が見つかった場合などには更新を続けていく予定です。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0502-6

2018/05/01

　［過去6年間の治療例］を更新。
- 31歳男：アキレス腱断裂
- 3歳4ヶ月女：上下肢3度熱傷の825日後
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-1

　ズイコウハイドロコロイド包帯に関する質問メールと回答です。

　看護師です。擦過傷の患児の親御さんに、ハイドロコロイド包帯を取り換える頻度を伝える際に、いつも「最初は毎日、慣れてきたら少し日を置いても良いと思います。」と曖昧な表現しか出来ず…、取り換えのはっきりした目安が伝えられません。ハイドロコロイド包帯の粘着力が強くて、必要以上に取り換えると、上皮化した皮膚を剥がすのではないかと不安もあります。アドバイスをいただけると幸いです。
　まず，ハイドロコロイド包帯の交換頻度について。

　ハイドロコロイドに限らず，創傷被覆材は『傷のパンツ』と説明するとわかりやすいです（パンツは下着のパンツね）。
　パンツはお漏らししたらその都度履き替えるし，お漏らししなくても一日一回，入浴やシャワーの際には履き替えます。被覆材も同じで，浸出液が漏れてくるようなら貼り替えたほうがいいし，漏れてこなくても一日一回は貼り替えます。
　数日貼りっぱなしでも大抵は大丈夫なんですが，真夏の炎天下でも汗だくで走り回るくらい元気な子どもだとハイドロコロイド貼付部にアセモができたり，そこから膿痂疹（トビヒ）になったりします。治療に関連するトラブルを未然に防ぐためには毎日張り替えるのがベストです。

　次いで，ハイドロコロイドの剥がし方。
　ハイドロコロイドを貼る前にワセリンをごく薄く塗っておくと，接着力が弱くなり，剥がしやすくなります。塗りすぎるとハイドロコロイドがくっつかないので，どのくらい塗ったらいいかは自分の体で実験するとわかります。
　あるいは，お湯（ぬるま湯）の中で剥がすとか，濡らしながら剥がすという方法もあります。

この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-11

【なぜ食べない！コメの消費が減り続ける真因】
　理由は単に「面倒臭いから」。つまり，食習慣は時に呆気なく変わっていくのです。糖質制限の影響もちょっとはあるでしょうが，都市生活者の毎日の生活にはコメは次第に合わなくなり，オワコン化していると言えるかもしれません。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-6

【砂糖は抗生物質に代わる「未来の抗菌薬」になるかもしれない】
　殺菌神話，消毒神話が砂糖を召喚した模様。世界中に山ほどいる「砂糖大好き医者／砂糖中毒科学者」のおかげで砂糖はゾンビのように蘇ります。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-7

【健康な人がグルテンフリー食にすると危険な理由】
　なんとも頭の悪いアホ記事。根拠は「グルテンフリーにすると食物繊維摂取が減るからカラダに悪い」というもの。だったら，食物繊維を含む食物（ワカメとかモヤシとかキノコとか）を食べればいいだけのことで，グルテンをわざわざ食べなければいけない理由になっていません。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-8

【コンビニの“顔”となった『サラダチキン』が新機軸へ背景に“健康志向”と“おつまみ需要”】
　糖質ほぼゼロで高タンパク質の食品が全国のコンビニで簡単に手に入るとは，いい時代になったものです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-3

【甘くない、糖質もいらない。ローソンから苦みばしったブランパンがランクイン！：今週のコンビニパンランキング】
　いい時代になったものです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-12

【「ソーダ税」で消費4割減＝肥満対策でやり玉―米研究チーム】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-13

　自宅近くの「立呑み晩杯屋」によく（？）行きます。食べ物は100～200円台と安い割にボリュームがあり，しかも味は普通に美味しく（少なくとも，不味い料理はない），お酒も安く，かなり食べて飲んでも1500円以下とコスパ抜群だからです。
　先日もカウンタで低糖質メニューで立呑みしていたら，私と同年代で体重はおそらく私の2倍近いと推定される見事な太鼓腹（腹囲は多分1m超）のオッチャンが隣にいらっしゃったんですよ。失礼ながら，何を食べるんだろうかと横目で見ていたら，お酒は生ビールを数杯，食べ物はマグロ刺し，マカロニサラダ，ちくわ磯辺揚げ，ポテトフライでした。マグロ以外は見事な糖質食でした。あの太鼓腹を常に維持するためにはこのくらいの糖質摂取量が必要なんでしょうね。

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【ケプラー宇宙望遠鏡が発見した「地球に似た惑星」は、実は存在しないかもしれない：研究結果】
　数年前まで，毎月のように「ハビタブルゾーンの惑星発見！生命が存在する可能性も！」というニュースが相次ぎましたが，どうやらそのほとんどがガセネタだった可能性が高い，という記事です。
　ケプラー宇宙望遠鏡はこれまで恒星の光の変化を観測してきて，天文学者はその光の変化全てが惑星によるものであるということを大前提に研究を進めてきましたが，その大前提自体が検証されていなかったようです。
　今回の指摘を受けた上で，今後も「地球型惑星探し」を続けるのであれば，ケプラー宇宙望遠鏡をはるかに上回る高性能な宇宙望遠鏡が複数必要になり，さらに宇宙望遠鏡同士の距離はなるべく遠く離して設置する必要があるはずです（例：地球の側に一つ，海王星の軌道上に一つ，カイパーベルトのあたりに一つとか）。これくらい離した複数の宇宙望遠鏡が同じ光の変化を捉えたら惑星である確率は高まります。
　この考えが正しいとすれば，「地球に似た惑星探し」には莫大な費用が必要になり，データの受信だけでも長い時間がかかります（さらに，超遠方の宇宙望遠鏡を作動させたりデータを送るためのエネルギー源をどうするかという問題もありますね）。おまけに，それで地球に似た惑星が見つかったとしても，その惑星に行けるわけでもなく，生命体がいるかどうかも全く不明。「地球に似た惑星を発見したい」という天文学者の欲求は満たしてくれますが，それ以外の人にとっては全く意味のない研究となります。

　多分，同じような状況に陥っているのが素粒子研究ではないかと思います。これまでは，大型で高出力の加速器を作るたびに新たな実験が行えるようになり，新しい素粒子を見つけることができました。現時点で最大のものはスイスとフランスの国境をまたいで地下100mに建設された大型ハドロン衝突型加速器です（全周27kmで，全周35kmの山手線よりちょっと小さい程度！）。
　この超大型加速器でも解決することができない問題があれば，さらに大型で高性能の加速器を作れば問題解決ですが，運用するだけで莫大な電力が必要です。それでも未解決の問題が残ったら，もう地球と同じサイズの加速器でも作るしかありません。
　そして，加速器が作り出そうと目指している条件は，限りなくビッグバン直後の状態に近づくはずです（素粒子の謎の全てはその時点に生まれたのだから）。研究者が「ビッグバンをこの目で見てみたい。そして素粒子のすべての謎を解き明かしたい」と夢見るのは当然のことですが，そのためには宇宙サイズの加速器が必要になり，超新星爆発級のエネルギーを投入しなければ稼働しないものになるはずです。

　同じようなことはこれまで何度もありました。例えば，ニュートンが発見した「引力」は18世紀にキャベンディッシュが行った「地球と巨大な鉄球」実験で検証できました。いわば，実験室サイズでできる究極の実験です。ニュートン力学の拡張版であるアインシュタインの特殊相対性理論は水星の近日点移動の観測で確認されました。つまり，太陽系規模の実験室が必要となったわけです。さらに，空間の歪みは皆既日食の際の太陽系外の恒星の観測で確認されました（これが重力レンズ）。つまり，相対性理論を証明しようとするなら，太陽系を超える銀河の一部まで実験室としなければいけなかったわけです。
　つまり，ニュートン力学は地球規模では全く問題のない理論（正確に言えば近似理論）で，相対性理論は太陽系や銀河の一部のサイズの世界では正しい理論です。
　しかし，銀河の運動と形態はニュートン力学でも相対性理論でも説明できません。つまり，相対性理論も近似理論だったことになります。さらに広範な世界（＝銀河サイズ）で成立する重力理論は幾つか提唱されていますが（＝修正重力理論），それを確認するためには銀河サイズの実験室が必要になると考えられます。このサイズになると，前述のケプラー宇宙望遠鏡と同じで，得られたデータそのものが正しいかどうかの検証が困難になっていきます。

　地球における生命誕生についてはこの理論が正しいと考えていますが，それを検証するためには太陽系と全く同じ恒星系をもう一つ作り,5億年ほど観察する必要があります。

　要するに，自然現象について現在わかっていないことを調べたり検証しようとすると，超大規模で精緻な実験装置と莫大なエネルギーが必要になります。それ以外のものは全て研究・実験しつくされているからです。
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【地球から見た太陽と月はなぜほぼ同じ大きさなのか／地球の雑学】
　理由は「単なる偶然」。身も蓋もない説明文でした。
　ちなみに，日食は太陽と月の見かけ上の大きさがほぼ同じだから起きる現象です。でないと皆既日食なんて起こりません。同様の理由から，火星や金星では皆既日食は見られないはず。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-10

【白亜紀末大絶滅後、すぐに繁栄？ゲノム新検証が導いた硬骨魚の進化プロセス】
　生物進化に関するスケールの大きな解説記事。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-2

【アートで彩られたピアノが街中に出現】
　2週間以上に渡って丸の内のあちこちで開かれる音楽イベント。飛び入りでピアノが弾けるようなので，行ってみようかと・・・。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-5

【＜秋田県＞2045年の人口　半数が65歳以上に、75歳以上も３人に１人】
　あと27年で県人口は現在の2/3になり，おまけに半数以上が65歳以上に！私の生まれ故郷は老衰死まったなしの状態です。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2018-05.htm#0501-9