バングラデシュの肥満、糖尿病に関する先生の御考察、大変興味深く拝見しました。
 こういうエビデンスのない話に対しても、状況証拠を総動員して納得のいく仮説を導かれる先生のスタイルにはいつも驚かされます。
 米多食+脂質・蛋白不足の人達は、糖質過剰にも関わらず太ることができず慢性栄養障害の状態にあるという説は、バングラデシュの農村部に限らず、日本で低身長であった平安・鎌倉時代にも同様の現象があったであろう事が推察されます。非常に説得力のある説だと思います。

 逆に言えば「太るためには米 多食+高脂質・高蛋白の条件が必要」だとも言えます。
 考えてみれば肥満ホルモンとしても知られるインスリンも21アミノ酸基のA鎖と、30アミノ酸残基のB鎖が2つのジスルフィド結合を介してつながったペプチドホルモン、すなわちタンパク質の仲間のようなものです。蛋白質がないと太れないというのもわかる気がします。

 一方で私は太るというのは「高血糖の害から身を守る」側面があると感じています。たとえ高血糖にさらされても、脂質・タンパク質が十分にあって太るというシステムを駆動できる人は、ひとまず血糖を脂肪に置き換えるという方法によってその害から身を守ることができます。
 しかしその緊急避難的なシステムも、繰り返されれば破綻し ます。その結果、若い頃は健康診断に引っかからない肥満だったのに、中年期以降はメタボ検診に引っかかる肥満へと移行していくという流れが今の日本にはあると思います。

 ただそのような流れを示す理由として、「脂質・タンパク質を十分に摂っているから」という環境要因だけでは説明がつきません。なぜならば今の日本では国民がほぼ等しく高糖質・高脂質・高タンパクの飽食の環境におかれているにも関わらず、全員が全員肥満の流れに沿っているわけではなく、太っていない人も結構な割合で存在しているからです。

 ここでもう一つ考えなければならないのは遺伝要因で、すなわち倹約遺伝子の存在です。
 倹約遺伝子を適切に発現させている 人は、言い換えればインスリンを上手に使える人だと思います。すなわち倹約遺伝子が上手に使える人は、ある程度高糖質+高脂質・高タンパクならばインスリンが十分に産生され、効率的に太ることができます。非常に発現が上手な人の場合には、1日1食でも十分に活動的な生活を維持することが可能です。
 しかし倹約遺伝子がうまく発現できていない人は、高糖質+高脂質・高タンパク質であっても、インスリンが上手に使えないという状況が起こりえます。例えるなら食材が存分にあっても料理の仕方がわからないために食べることができない状況のようなものです。それでも材料さえない人に比べたらまだましですなのですが、材料がなくて料理の仕方もわからない状態となればお手上げ で、もう絶対に太れません。
 倹約遺伝子が働いていない人は、太るという高血糖からの防御システムが利用できませんので、ダイレクトに高血糖の害を受け糖尿病になりやすくなります。
 私の仮説ですが、おそらくバングラデシュの人は全体的に倹約遺伝子がうまく使えていない人が多い集団なのではないでしょうか。
 そう考えれば、「バングラデシュで糖尿病が都市で少なく,農村で多い」理由は次のように説明ができます。
  • 都市部の人(高糖質+高脂質・高タンパク質、倹約遺伝子↓):遺伝的にインスリン使いにくいが、材料豊富なので肥満↑(ただし倹約遺伝子が発現している人に比べたらたかが知れているレベル)、肥満である程度は高血糖から身を守れるが、その能力が不十分で糖尿病↑
  • 農村部の人(高糖質+低脂質・低タンパク質、倹約遺伝子↓):慢性栄養不足でインスリンが作れず肥満↓。遺伝的にもインスリン使えずダイレクトに糖尿病↑↑(都市部以上に多い)
 
 もっと言えば倹約遺伝子の有無は人種差とか、遺伝的に不変とか考えられがちですが、最近のエピジェネティクスの考えでいけば、倹約遺伝子の発現の程度は環境要因の影響を大きく受ける、すなわち後天的にコントロル可能だと思います。
 倹約遺伝子が発現するようになるためには、まずインスリンの材料が整うこと、そして食事回数が少なくなるようなシチュエーション、すなわち倹約しないと生きていけない ような状況に置かれることが必要条件ではないかと思います。
 そういう意味ではバングラデシュの国民のように、慢性栄養不足になるような米多食状態に人は、インスリンの材料はないわ、糖質エネルギーがすぐに枯渇するので何度も食べないといけないわで、倹約遺伝子が発現しようがありません。

 米多食+低脂質・低タンパクという意味では、今のバングラデシュは言ってみれば日本の平安・鎌倉時代のような状況に思えます。しかし日本はその高度経済成長を経て、いわゆる食の欧米化によって、高糖質+高脂質・高タンパクが国民の多数派を占めるように状況が変わっていきます。その結果、インスリンの材料が備わり、燃費の良いケトン体も使いやすい状況となり、今まで発 現していなかった倹約遺伝子が日本人の間で徐々に発現するようになってきているのではないかと私は想像しています。
 ちなみに日本でも高糖質+高脂質・高タンパクの状況におかれているにも関わらず、太るどころかやせている状態を維持する人、いわゆる「やせの大食い」という人がいると思います。こういう人は何度も何度も食べるために、倹約遺伝子が発現する間がないのではないかと勘ぐってしまいます。また消化吸収が悪いのか高血糖にさらされるわけでもなく、肥満にもならないので一見良い事のようですが、そんなに食べないと現状を維持できないというのは生命にとって危機的な状況であるように私には思えます。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2016-02.htm#0229-7

 江部先生にバングラデシュ人について質問したら、バングラデシュでは現在猛烈な勢いで糖尿病が増えているとの事でした。しかし、「肥満率」がなぜ低いのかの返答無し。
 バングラデシュ人が昔から米を多食していたならば、昔から糖尿病が多かったはずですので、江部先生の仰る、現在糖尿病患者増大の要因は他にあるはずです。
 もしかしたら、肥満率が低いということは、末期の糖尿病で痩せている人が多いということでしょうか?
 いよいよ混迷を極めている「バングラデシュにおける肥満と糖尿病の乖離」ですが,このサイトこのサイトのバングラデシュに関する情報をまとめると次のようになります。
  • 2000年にはコメは自給できているが,人口の40%が貧困層
  • 労働者階級の多くは痩せすぎ。
  • 知識人階級は肥満が多い。
  • かつてはボッタ(魚と野菜のマリネ)と豆スープ,米飯の食事だったが,現在(の知識人階級?)は毎日肉料理を食べ,脂質摂取も多い。
  • 糖尿病の簡易検査サービスを提供する薬局も普通に見かける
 
 さらにこのサイトによると,
  • 村民の食事は炭水化物摂取が多いが,肥満者は見かけない。
  • 国際糖尿病連合による20-79歳の糖尿病患者数の統計では,バングラデシュなど東南アジア地域だけが都市部より農村部に糖尿病患者数が多い
 
 これらをまとめると,「農村部は肥満者はいないが,糖尿病患者が多い」,「太っているのは(都市部の?)知識人階級。都市部の糖尿病患者は農村部より少ない」となります。つまり,労働者階級と知識人,農村と都市では食事の様式が異なっていて,労働者階級,農村の食事(大量のコメを少量のおかずで食べる)は糖尿病を誘発し,知識階級と都市の食事(蛋白質と脂質が多く,糖質も多い)は肥満を生むのでしょう。そして,都市人口より農村人口が多ければ,「糖尿病患者が増加したが,肥満患者は多くない」となります。

 『日本の長寿村,短命村』では「コメを多食する村に長寿村なし」と結論付けています。毎食,どんぶり数杯の米飯を塩辛い漬物で食べる秋田県では40代の早い時期に脳卒中で死亡する人が多い,と書かれていて,私が育った時代の秋田県はまさにそうでした。
 だから逆に,糖尿病は少なかったのかもしれません。糖尿病が発症する前に死ねば,糖尿病は発生しませんからね。
 そして,そんな秋田県でも生活水準が上がり,栄養状態が改善すれば若くして脳卒中で死亡する人が減り,寿命が延びて来ます。すると増えるのが糖尿病。事実,最近の全国統計では秋田県は人口あたりの糖尿病患者数は全国で上から5番目をキープする「糖尿病県」となっています。
 もしかしたら,少し前のバングラデシュはこういう状況だった可能性があります。生活水準が向上して寿命が延長し,結果として糖尿病が増えたとではいうシナリオです。

 肥満とコメ多食の関係ですが,知的労働者に肥満が多く,肉体労働者では少ないことから,「タンパク質摂取が極端に少なく,コメばかり食べる生活では栄養失調になり,肥満にならない」,「収入が上がりタンパク質摂取が増えてくると,糖質摂取が肥満を引き起こすようになる」とパターン化できそうです。

 ではなぜ,バングラデシュで糖尿病が都市で少なく,農村で多いのか。これについては,まだ理由を思いつきません。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2016-02.htm#0227-3

 自分の考えを述べさせてください。
 まず,米多食地域の米摂取量に対して肥満が少ないというのは,もともとの食事摂取量がエネルギー消費に比べて少ないということ(例えば肉体労働が多いなど…すみません,ここはあくまで自分の想像です…)と,多食地域のほとんどがアジア人で,アジア人のインスリン分泌量が欧米人と比べて低いとされていることから,糖質を取っても脂肪に代わりにくいのではないでしょうか。
 次に,米摂取量が減っている日本人で肥満が増えているという点は,米以外での糖質摂取が増えているため(パンや麺類,砂糖など,ファストフードなどでの糖質と脂質のダブル摂取),肥満が増加しているのではないかと考えます。
 そのため,糖質制限により日本人が主食としている米の摂取を減らすことで,相対的な糖質摂取量が減り,肥満の解消に繋がっているのではないかと考えました。

 私自身,糖質制限を実施中で,この件についてとても興味深く感じており,夏井先生のお考えを聞くことを楽しみに待っております。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2016-02.htm#0226-3

 「コメを多食するバングラデシュに肥満者がいない」について私の考えをまとめてみます。
 バングラデシュの1人1日あたりのコメ消費量は473g(おにぎり10個半),単純計算すれば1年で173kgとなります。農水省のデータによると日本のコメ消費量は1963年がピークで118kgですから,その頃の日本人の1.5倍のコメをバングラデシュの人たちは毎日食べていることになります。毎日,おにぎり10個半ということは,1日3食ごとにおにぎり3~4個食べている計算になります(ちなみに,『日本の長寿村,短命村』によると,秋田の短命村では大きな茶碗で4杯のご飯を毎食食べていた,とあるので,昔の秋田では現在のバングラデシュに匹敵する量のコメを食べていたことがわかります)

 となると,疑問が湧きませんか? コメ以外は何を食べているのだろう・・・と。肉とか魚とか野菜とか,どのくらい食べているのでしょうか。おにぎり4個も食べたら,それ以上食べられるのかな・・・と。

 「ベンガル人(=バングラデシュ人)の体はコメと魚でできている」と言われるくらいコメ好き・魚好きの国民です。また,食事スタイルは日本同様に「主食と副食」という食べ方で,スパイスの効いたカレー味の副菜をおかずに主食(コメ)を食べているようです(ちなみに,「主食と副食」という食事スタイルは世界的には少数派の食べ方です)。また,コメを使った甘いデザートや,無発酵パンも好んで食べられているようです。
 実際のバングラデシュの一般家庭の食事のネット画像を見ると,副食と主食では後者が圧倒的に多いように見えます。つまり,「1日におにぎり10個半」を食べるには,それと同量の魚を食べるのは,いくら魚好きでも胃袋の容量から不可能なのでしょう。10個半のおにぎりを食べるにはパンチの効いた味付けの少量のおかずを食べるしかありません。

 国民一人当たりのコメ消費量が世界で最も多い国(バングラデシュ,ラオス,カンボジア)は東南アジア,南アジアのコメ生産国であり,途上国です。これらの国では主な農業産品はコメであり,最も価格の安い食品がコメです(というか,世界的に見ても最も価格の安い食品が穀物です)
 その結果,GDPの低い途上国ほど食事に占めるコメなどの穀物(=最も安い食品)の比率が高くなります。同様に,現代日本でも低所得者層ほど食品中に穀物が占める割合が多いというデータが出ています。1960年ころの日本でコメ消費量が多かったのも同じ理由でしょう。

 一方,世界各地の遺跡調査で「穀物栽培開始とともに平均寿命が短くなり,体格が小さくなり,幼児死亡率が増加した」ことがわかっています。つまり,農耕(=穀物栽培)開始と同時に,ヒトの健康は蝕まれ始めたのです。
 理由は簡単で,穀物は栄養価が極めて低く,農耕は手間がかかるため他の食物(例:動物性タンパク質)を採取できなくなったことが原因です。低栄養の穀物ばかり食べ,動物性タンパク質摂取量が少なくなったため,背が低くなって寿命が短くなり,離乳食として穀物の粥を与えられたために下痢で死亡する乳幼児が増加したと考えられています。これはいわば,「穀物で満腹だが慢性的栄養不足状態」といえます。
 実際,日本人の身長は古墳時代をピークに次第に低下し,江戸時代末期から明治初期で最低となり,明治初期の成人の平均身長は男女ともに現在の中学1年生程度です。

 では,日本で肥満者が増えたのはいつ頃でしょうか。『日本の長寿村,短命村』には「米を多食している秋田県の村に肥満者が多い」という記述はありません。また,私(1957年秋田県生まれ)の記憶でも,小中学校の同級生で肥満児はほとんどいなかったし,同じ町内や親戚の伯父さん・叔母さんにも肥満者はあまりいなかったと記憶しています。
 日本で肥満が問題視されるようになったのは1980年代以降です。具体的に言えば,日本肥満学会が設立されたのが1984年,BMIで肥満を診断するようになったのが2000年,メタボ症候群の診断基準が策定されたのが2005年です。
 つまり,日本では「コメ消費量が減少してから肥満が社会問題化した」というのが真実であり,コメ摂取量と肥満の関連性は見い出せません。
 コメを多食していた頃の日本人に肥満者が少なかったのは,「コメ(=低栄養食物)で満腹だが慢性的栄養不足」だったためです。現在のバングラデシュに肥満者がほとんどいないのも,同じ理由と考えられます(ちなみに,現在のバングラデシュの平均寿命は70歳で,これは1961年ころの日本の平均寿命と同じ)。肥満になるためには,まず「栄養不足状態」から抜け出す必要があると考えられます。

 では,1980年代以降の日本で肥満者が増えたのはなぜでしょうか。
 日本は1950年代後半からの高度経済成長にともなって全国規模で流通網が発達し,収入も右肩上がりに増えたため,肉(=タンパク質)摂取が増え,栄養状態が改善します。様々な食品が食卓に並ぶようになるとコメ依存度が低下し,コメだけ多食する食習慣は姿を消し,コメ消費量は減少します。必然的に「コメで満腹だが慢性的栄養不足」は解消されます。
 同時に国民皆保険制度が1961年に始まり,上下水道などの社会インフラの整備も進み,衛生状態が改善します(水源の細菌汚染による感染症がなくなり,寄生虫症も減少)。これらが「縁の下の力持ち」になり,日本人の平均寿命は右肩上がりに延びていきます。

 一方,生活が豊かになると真っ先に増えるのが糖類,糖質の摂取量です。つまり,「清涼飲料水,炭酸飲料水,フルーツジュース,糖分いっぱいのお菓子,スイーツ」などです。コメ消費量は減少したのに,それを上回るペースで糖質摂取が増えます。同時に,脂肪摂取量も増加します。脂肪は本来,単体で摂取する分には「太らない」食物ですが,糖質と一緒に摂取すると,インスリンの作用で皮下脂肪・内臓脂肪として蓄積されます。
 「糖類と糖質」と「糖質と脂質の同時摂取」が同時に増加したため,肥満と糖尿病が増加の一途を辿ったわけです。

 その結果,日本では「コメ消費量減少」,「平均寿命の延長」,「肥満と糖尿病の増加」が同時進行しました。この3つは一見関連があるように見えますが,この3つの変化を起こした社会構造の変化が同時期に起きただけです。

 では,なぜ「現代日本の肥満者がコメを食べなくなると痩せる」のか。
 現在,コメ摂取を減らしている,あるいは摂取しないようにしている人は,糖質制限をしている人です。糖質制限の一環としてコメ摂取が減っているのであって,コメだけ減らしているわけではありません。「コメを食べないから痩せた」のではなく「糖質全般の摂取を減らしたからコメ摂取も減り,その結果として痩せた」のです。
 しかし,日本人にとってコメは永らく特別な食物であり,食の象徴です(日本には「瑞穂の国」という別名があるくらい特別扱いされている)。コメを食べないというだけで変人扱いされるのが日本です。だからこそ,糖質制限を説明すると「コメを食べない」ことだけがクローズアップされがちです。逆に言えば,糖質制限の威力を説明する場合には「コメを食べなければ痩せられる」と表現した方がインパクトがあるわけです。

 いずれにしても,バングラデシュと日本で肥満率と食生活の関連性を議論するのは,1960年の日本と2015年の日本を一緒くたに論じるのと同じで,あまりに乱暴で粗雑な議論と言わざるを得ません。
 例えて言えば,「固定電話の普及率の変化と平均寿命の変化には強い相関性が認められる(これは本当)。従って,平均寿命を伸ばしたのは固定電話である」と結論付けるようなものです。1960年から2000年にかけて右肩上がりに増えた商品は全て,平均寿命の延びと統計処理すると「強い相関性あり」となるんですね。まさに「バカとハサミと統計処理は使いよう」です。
 
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2016-02.htm#0226-2

 糖質制限について,このようなメールをいただきました。皆様はどのように考えますか?
 「お米も茶碗一杯で50g以上の糖質があるので,ダイエットのために制限しましょう。米食は肥満の原因です」。ざっとこういう説明をされたとしてならば一日に日本人の平均消費量の約三倍の米を食べるバングラディッシュ人の肥満率が凄く少ないのはなぜでしょうか?
 ちなみに『日本の長寿村・短命村』には「米だけ大量に食べる秋田県は短命村ばかり」とありますが,「秋田に肥満者が多い」という記述はありません。
 また,「国民一人あたりの米消費量」を見ると,米消費量の多い国と肥満者の多い国は必ずしも一致しません。肥満大国TOP10は「ほとんどコメを食べない国」です。
 また,日本では昭和37年をピークに一人あたりの年間米消費量が年々低下し,2014年は昭和37年の半分になっています。つまり,日本人は米を食べなくなりました。それなのに,肥満者は増え,糖尿病は増え続けています。
 一方,現代日本で「ご飯(=米)を減らしたら痩せた」という人は日々増えています。つまり,米摂取減量は肥満解消の特効薬となっています。

 さあ,あなたはこの矛盾(米多食国であるバングラデシュに肥満者が少なく,米を食べなくなった日本で肥満が増え,米を食べないと痩せる)を解決できるでしょうか? 「米多食地域に肥満者は少ないのに,米摂取を減らすと肥満が解消する」という現象を説明できるでしょうか?
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2016-02.htm#0222-6