たまたま本屋で手に取った「炭水化物が人類を滅ぼす」が私に新世界への扉を見せて下さいました。

 さて、腸内フローラの話題ですが、私は30代半ばのときフランスのパリ郊外の街で2年間生活したことがあり、帰国後、仕事仲間に、少しはあか抜けると思ったのにおまえは全然変わらんなあ、とあきれられたのですが、やがて一つだけ変わったことがあるのに気がつきました --- 牛乳であまり腹がくだらなくなったのです。以前は牛乳グラス一杯でゴロゴロしましたが、その後50代後半の今でもグラス2~3杯は大丈夫です。腸内フローラが変わったのでしょうか?
 在仏中、食材の豊富な(感覚的には日本の4倍の種類)スーパーや朝市で色々なものを購入し食したり、トルコ人の経営する店でケバブ(羊肉)を楽しみ、街に5軒ある中華料理店通いをしていましたが、特別なことを意識的にしたわけではありません。

 なお、現地のカルバドスを試したりしましたが、酒の弱さは変わりませんでした。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2016-01.htm#

 昨夜、池上彰さんの番組で腸内フローラと糖質制限を話題にしていました。チャンネルを通りがかって偶然に見ました。

 慶応大学の准教授で腸内フローラを専門にされている方が、人は生まれる瞬間から菌に遭遇するけれど、その菌によって腸内フローラが特徴付けられると説明されました。
インドのヴェジタリアン2名を特別に招いて、腸内フローラの分析、一般的日本人との比較も見せてくれました。そして、そこまでの結論は、腸内フローラは変えることができない。
 
 でしたが、次に、50代の男性が糖質制限をしながら運動も交えて体重を落とす実験をしました。1ヶ月足らずで10kg近く落とすのです。(あまりよく数値を覚えてない。だって当たり前だから関心がなかったのです)
 すると、腸内フローラが変わったのです。
 その准教授はとても驚かれているコメントを発していらしゃいました。変わらないと思っていた腸内フローラがこんなに短期間で変わったことに素直に反応されて好感が持てました。
 その結果がどうなのかは今は発言できないと言われていました。(良いに決まっていますよね♪)

 その先生は、脳の無い生き物はいるけれど、腸のない生き物はいないので、脳は第2の腸で腸が生命体を支配してるって説でした。
 その先生に何を食べているのですか?との質問によく食べているのはボールに沢山の野菜です。(煮た野菜も)と言われていました。
 もうちょっと勉強されたらいいのにと思いました。(まだ、若かったです)
 腸内細菌を[腸内環境変化の原因]と見るか,[腸内環境変化の結果]と見るかで全く違います。
 現時点は腸内フローラの研究者はそれを[原因]と考えます。その人が肥満になりやすいのも,糖尿病になりやすいのも,原因は全て腸内フローラで,腸内フローラを替えないかぎり肥満も糖尿病も治らない,と考えます。
 一方,私は腸内フローラは[結果]と考えます。糖質タップリ食から糖質制限食に変えれば腸内環境は変化し,それに応じて,その環境に適応した細菌が優勢になるはずです。要するに,生物相を変えるのは環境である,と考えます。

 例えると,前者の考えは「サボテンが増えたから砂漠になった」,後者の考えは「砂漠になったからサボテンしか生えなくなった」です。
 しかし,前者の考えを敷衍すると「サボテンが砂漠化の原因だから,サボテンを引っこ抜けば砂漠から草原に戻るはず」になるはずですが,これはさすがに無理があります。砂漠を草原に戻すには降雨量を増やすか,灌漑をするしかありませんから。サボテンの有無じゃありませんから。
 「セミが鳴いたから7月になった」のか,「7月になったからセミが鳴いた」のか,どちらでしょうか。セミ(腸内フローラ)に思い入れのある研究者や,セミ(腸内フローラ)の素晴らしさを世に知らしめたいと考えている研究者は,つい「セミが鳴いたから7月になる」と考えてしまうようです。
【どの食べ物で太るかは人それぞれであることが判明、その原因は食べ物だけでないことが明らかに】
 腸内フローラの研究がトレンドのようです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2016-01.htm#0128-7