正統派寿司店で推測可能なこと


 お寿司屋さんとか刺身について,ちょっと前から気になっている事を書いちゃおうと思います。まず第一弾,「正統派寿司店で推測可能なこと」


 例えばですね,寿司屋さんに行ってカウンターに座ったとしましょう。私なんて,特に何か食べたいという希望がありませんから,「じゃあ,適当におまかせでお願いします」なんて言っちゃうことが多いです。魚は大好きでよく食べるんだけど,寿司や刺身にはそれほど執着心がないからなんでしょう(ちなみに,まぐろのカマ焼きなら一人で全部食べちゃうけど,マグロ刺身の中トロは4切れ食べるともういいな,って感じ)

 するとまず,お造りというんだっけ,刺身盛り合わせみたいなのが登場します。マグロの中トロと白身魚,エビとイカなんかがきれいに盛りつけられています。で,こういうのをつまみながらビールとかを飲むわけですね。「このブリ,脂が乗っていてうまいっすね」なんて言いながら・・・。

 そして,刺身を食べ終わる頃,カウンターの中の親方が「何か焼きましょうか?」と聞いてくるはずです。するとこちらは,「今,何がおいしいの? それでお願いします」と注文すると,焼き魚なんぞが出てきます。この頃からお酒はビールじゃなくって,冷酒か熱燗ですね。

 そして,それを食べ終わることになると,「じゃ,何か握りましょうか?」ということになり,「じゃ,お願いします」って言うと,8個くらいの握りがきれいに隊列を組んで登場。まさに,職人の技量の全てが込められた絶品です。

 それを食べ終わると全て終了です。お茶を飲みながら,勘定を払うと終了。


 普通のお寿司屋での風景ですが,皆さん,なんだか一抹の「寂しさ」を感じませんか?

 オイオイ,そんな贅沢な食事をして,そのどこが「寂しいの」かって?


 それでは,この寿司屋さんに入ってから口に入れたものを回想してみましょう。お酒とガリ(生姜)とツマの大根を除けば,刺身,焼き魚,握り寿司です。ここで気が付いたと思います。最初に刺身で食べた魚と,最後の握り寿司でシャリに乗っていた魚が,かなりの確率で一致していませんか? 一致してますよね。だって,「親方おまかせコース」なんですから,その日のネタで一番いいのを刺身として出し,寿司ネタとして饗するのは当たり前です。だから,この「お造りと握り」の魚の種類は高い確率で一致するわけです。

 ってことは,「刺身と焼きもの,握り」で勝負する正統派寿司屋ほど,「最初の刺身を食べた時点で,最後の握りのネタが推測できる」,という法則が導き出せるのです。

(2004/02/13)

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