[140] 投稿者/町の泌尿器科 投稿日/2003年02月27日(木)
膀胱がんのリンパ節転移があり、これに対して某医にて温熱療法を施行リンパ節の内部は壊死に陥ったもののこれが直腸に穿破さらにこれが後腹膜に穿破して臀部から会陰部にかけて壊死性筋膜炎状態、これに対して人工肛門造設、臀部、会陰部を切開排膿壊死組織を除去し傷はオープンにしています。手術した時は臀部は切開すると便汁があふれ出てきました、毎日洗浄して壊死組織をデブリしています。現在はイソジン消毒し、生食で洗浄、イソジンガーゼを詰め込んで、がーぜをガッパーと当てるというこのホームページの愛読者とは思えないような処置をしていますが、表面はなんとか肉芽がついてきました。今後、どうして行けばよいのでしょうか?なにかよい方法はありませんでしょうか?
[133]意味あるの? 投稿者/スピカ 投稿日/2003年02月20日(木)
はじめての参加です。今の職場(手術室)は謎だらけ・意味あるの?・無駄だらけのてんこもりなんです。一番気になることがありまして、皆さんのご意見を聞きたくて掲示板にのせました。
脊椎手術だけの限定なんですが、医師が術野を消毒・ドレーピングする前に看護師が手術野をブラッシングしなければならないのです。ディスポ滅菌ブラシに手洗い用のイソジンをつけブラッシングし、そのイソジンをウェルパスをつけた滅菌ガーゼで滅菌長セッシを用いて拭き取るんです!!
私はこの処置が意味のあるものなのか?といつもいつも疑問に思いつつ眺めています。他スタッフに「これは何故する必要性があるんですか?」と問うと、「脊椎の手術だから、脊髄や骨を触る手術だから感染予防のため、よりきれいな状態で消毒するといいから。」と言う返答です。「それじゃあ、脳外の手術はどうなるんですか?」と聞くと返答なし。
脊椎だけを特別扱いするのは意味不明です。
他科(外科や脳外)はしていないのに。
術前に入浴や清拭ができているのに。執刀直前にイソジンで消毒するのに、何故ブラッシングする必要性があるのか?これで、感染率が下がるの?どこから湧き出た根拠で誰がこれを考えたのでしょうか?昔からあった手術場の恒例処置が私の勤めている病院で残っているのでしょうか?(上司は大学病院でのマニュアルを用いているといいます。)本当にこの処置を行っている病院はあるのでしょうか?去年、勤務していた病院ではやってなかったですが・・・
皆さんの施設はどのようにやっていますか?
何でもいいので、執刀前の術野ブラッシングについてのご意見・ご感想を聞かせて下さい。
[139]褥瘡はなぜ深くなるのか 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年02月27日(木)
----定説に真っ向から挑戦する仮説=予想です----
「低温熱傷はなぜ深くなるのか?」で夏井宗家が興味深い解説をしています。
実は、褥瘡の成因について、同様のストーリーを考えています。3月16日の研究会で詳説予定です。http://www1.neweb.ne.jp/wb/decubitus/sub8.htm
1‐2度褥瘡(発赤から水疱と表皮剥離まで)は、毛細血管の閉塞が関与。
3‐4度褥瘡(真皮の全層、皮下組織、脂肪組織、筋膜、さらに深部)は、穿通枝、栄養血管の閉塞で生ずる。ようするにASOのようなもの。
定説に真っ向から挑戦する仮説=予想ですが、いかんせんエビデンスがない!
定説の方だってエビデンスがないのは明らかですが。
どなたか実験褥瘡学を開拓してください。科研費も少しぐらいとれるかも。
[138]風呂 投稿者/うの@外科 投稿日/2003年02月25日(火)
透析患者さんでダブルルーメンを入れている場合のシャワー浴に関して医師と看護師間で言い合いになっていました。常々わたしがCVラインの入浴OKと言っているから看護師側の言い分は当然入浴OKなんですが、透析医師は納得しません。エビデンスを見せろ等と言ってます。皆さんの施設ではどうですか?
[135]顔面擦過傷にデュオアクティブ 投稿者/Toshikun 投稿日/2003年02月21日(金)
みなさま、初めまして。
島根の片田舎でリハビリテーション科なのに褥瘡責任者をやってます。(もともとは内科の医者です)
田舎の大病院というのは医者も看護師も昔からの「伝統」というものの上から動こうとなかなかしてくれず、いやになることが多いです。
リハビリという仕事柄、「寝かせきり」(決して「寝たきり」ではない!!)の患者さんと相対することも多く、なんで「ゲンタシン」と「ガーゼなの?」と悪態をつきながら、そもそもの根本原因の「寝かせきり」の改善がなければ褥瘡は良くならないと信じて日々過ごしております。
先日、うちの病棟のナースが交通事故で全身打撲、あちこち擦過傷という目にあってしまいましたが、これ幸いと先生のホームページの写真を見せて、了承を得た後、外科外来には行かせずにリハビリ科で、顔にはデュオアクティブET、肘にはソーブサン→ハイドロサイトと実験台になってもらっています。それまでの消毒やガーゼ交換ごとの痛みもなく、肘はウレタンのクッション性もあり、今のところ好評です。
この痛みのなさを実感してくれれば、患者にこれまでのような処置はしなくなってくれるかな・・・と期待しています。
[128]皮下持続点滴 投稿者/自由人@内科&麻酔 投稿日/2003年02月19日(水)
鳥谷部先生のhomepegeにあった、皮下持続点滴を千葉のバイト先の高齢の静脈が取れない患者さんに行ったら結果は良好でした。これはいいと伊豆のバイト先で試みたら、年寄りの元外科医?に一般的な治療法でないとか、見たことがないとか言って猛反対されてしまった。ふう、年寄りはアカン。持続皮下注は結構面白い方法だと思いますが皆さん試みられました?
[137]ガーゼ対ラップ戦争 投稿者/missie_mana 投稿日/2003年02月25日(火)
例の70歳頚髄損傷の利用者様、褥瘡は順調に改善、今処置しているのは4ヶ所になりました。
実は、あれから特養ナースが、家族からラップ処置の希望があるのにもかかわらず「主治医の指示どおりの方法でなければ責任負えませんのでやれません」と強気で出てきたのです。もうだめか〜、とあきらめかけましたが、こうなったらダメもとで、尿とりパッドを褥瘡の大きさに切ったものを娘さんに持たせて「ガーゼは剥がす時に傷にくっついて、血は出るし、足がピクピク動いて恐いし、時間もかかるから、これ使っちゃダメでしょうか?」と泣きつく感じで先生に聞いてみてください、と頼みました。
結果、大成功。最初「何これ?」といった表情でパッドを眺めていたそうですが、「いいよ」と言ってくれたのです。この尿パッド、市販の物より薄くてしなやか、肌触りも良く、肌にあたる面に余計なギャザー等がなく、褥瘡処置にぴったりなのです。傷の大きさに合わせて切り、周囲にぐるりとシ○キーポ○を貼れば、一見尿パッドとはわからないかも。これで堂々と特養ナースに「ガーゼはやめてくださいね」と言えます。
この特養の施設長、先日名○屋大学病院のラップ療法の症例発表を聞いてきて「うちでもラップでやればええがや」と言ってます。この特養でもラップが使われる日が近いかも。
話しかわって、今イングランドのサッカー選手デビッド・ベッカム様の顔の傷が話題になってますが、何で処置してるのでしょう?1週間から10日貼りっぱなしで良く、イギリスでも最新の治療法できれいに治るとか。これってもしかして閉鎖療法?モデルもやっている彼のこと、あの傷がきれいに治れば、日本でも広まるでしょうね。
[131]ある口腔外科の先生からの質問です 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2003年02月20日(木)
ある口腔外科の先生から,次のような質問をいただきました。どなたかいいアイディア,ありませんか?
> 私は現在病棟で口腔ケアを担当しています。
> 重症の患者さんで口呼吸を起こすようになると(意識障害あり)
> 口唇や歯肉に咬傷を作ったり、頻繁に出血したりします。
> 今行っていることは、保湿剤(オーラルバランス)を使ったり歯にプラスチックの
> シーネを装着したりしていますが正直、良好な状態に出来てはいません。
> 口唇や歯肉に保護材をとも思うのですが、固定が難しく、誤飲の危険を考えると、
> なかなか積極的に行えません。
> 口腔乾燥があると粘膜は皮膚よりも厄介なのか、とも考えています。
> 今自分が考えているのは、咬傷が出来た患者さんに対してハイドロコロイドを
> 何らかの形で(プロテーゼを作成して)固定してみようか、ということです。
> 必ずしも先生のご専門ではないことは承知していますが、
> 先生の経験から、アドバイスいただけないでしょうか?
[136]安静との戦い 投稿者/Toshikun 投稿日/2003年02月22日(土)
リハビリやのToshikunです。
病院には根拠のない(というかすでに否定されている)悪しき伝統というか、言い伝えがたくさんありますが、そのうちの一つが「安静神話」です。褥瘡治療の根本は褥瘡を作らないこと、そのためには体圧分散マットレスの前に「寝かせきり」の防止という信念の元に高いベッドに柵をされている患者さんのベッドを下げ、柵をはずし、体を起こして回っています。フカフカのエアマットに寝かすよりも自分で歩いてもらいたいと思っています。
[122]絶対治したい 投稿者/おちかよこ 投稿日/2003年02月14日(金)
初めまして、皆様のご意見を頂戴したく、掲示板に参加します。私は東京都内の下町で訪問看護活動をしている30代の看護師です。ラップ療法の勝利の看護師さん同様、主治医と連携が取れずとても困っております。夏井先生のHPの言葉をお借りすればこの方もまた人力医者で、最近のジョク創事情や新しい治療の方法などには興味がないようです。ドクターに情報や意見を伝える余地はなさそうです。
私の患者様は98歳の女性で、転倒によりベッド上臥床、体位交換不可の状態になった事から、1月の末にジョク創を形成しました。現在はV度で黄色の不良肉芽に覆われており、直径4×5センチ、深さ0.5センチ程度のポケットを形成しています。膿はありません。周囲は発赤しております。
医師の指示はソフラチュール貼用であったところをゲーベンクリームとドレッシングテープをラップ状にして処置していたのですが、不良肉芽は取れる気配はありませんでした。更に、前腕には皮膚剥離がありました。ずいぶん化膿していたのですが、こちらは温湯の洗浄とラップ状にしたドレッシングテープの貼用でとてもきれいになりました。一部化膿している部分も「今週中にはきれいになるな」と予想し、家族もほっとされていました。しかし、しかし、昨日ドクターが往診、指示どおりソフラチュールを貼用していたにもかかわらず「こんなんじゃダメだ、乾燥させなくちゃ」といって無理やりテープをはがし、創面を露出させたそうです。今日訪問すると化膿していたヶ所がカヒ形成されていました。
きれいになると家族とともに喜んでいた皮膚にカヒが出来て、薄く形成されたばかりの皮膚がつれていました。そのか細い腕の柔かい傷跡を見ていると、医師の指示以外のケアを行なって問題になりはしないかとためらっていた自分の気持ちがさーーっと流れていきました。何のためらいも無くV度のジョク創はラップ療法に処置方法を変えました。医師からはオルセノン軟膏とゲンタシン軟膏が処方されていました。ナースには指示もありません。
これからは医師の往診日以外は、温湯洗浄とラップ状のドレッシング材の貼用だけで様子を見てみようと思います。しかし、感染した時にドクターの協力を得られそうも無いので、治療の経過に不安があります。
私はまだまだ勉強不足です。この掲示板上でご指摘を頂いて、患者様の治療とケアに生かさせていただきたいと思います。薬剤など手に入るものは限られているので、スタッフ一同でケアで何とか治す事が出来たらと祈るような思いです。訪問には毎日うかがっています。ご指導、ご指摘いただけますと幸いです。
なお、ジョク創形成後、直ちにエアマットをケープのビッグセルに交換しました。感染が無い小さなジョク創はハイドロサイトやドレッシング材でたちまちきれいに治りました。これにも驚いております。夏井先生、鳥谷部先生のHPから学ばせていただきました。両先生方には深く感謝いたします。
[124]外傷性下腿潰瘍なおしたいッス 投稿者/ミニラ 投稿日/2003年02月18日(火)
こんばんわ。久しぶりに参加させていただきます。
今日は(というより今日も)不安なことがあり書き込ませていただきました。
年末に事故で下腿皮膚が皮下組織まで20×30cmくらいの長さでフラップ状にめくれた方が来られました。当直医が洗浄し創を縫合したのですが、創の端の方がだんだん壊死に陥ってきてしまい、これを切除すると最終的に11×9cmくらいの皮膚欠損になってしまいました。
滲出液も非常に多くコントロール不良でしたが、ハイドロサイトで何とか週3回の交換で行けるようになりました。
しかし創の状態は良くなく下腿も全体的に腫脹していました(夏井先生のHPでも透析患者さんで似たような症例があったと思いますが)。
以前に血流の悪い静脈瘤などが原因で起こった下腿潰瘍の方に弾力包帯などで締めてやったときに潰瘍が良くなってきたことがあったので、この方にも1週間前くらいから弾力包帯でしめるようにしました。
まだ効果のほどはわかりませんが、ちょっと期待しています。
血流が悪いと健康な肉芽が出てこないのはいくつか経験していますし、むくんでいるのはやはり血流が低下しているからだと思ったので、包帯で巻いてみました。
夏井先生のおっしゃるようにできるだけ皮膚移植はしたくありません(本人の希望も強く)。
ただ実際ここまで大きな皮膚欠損は経験したことがないので不安が大きいです。
いまは2〜3週間やってみて効果を見よう思っていますが...。
[123]夏井流とCDC手術部感染防止ガイドライン 投稿者/ヘミオラ(内科医) 投稿日/2003年02月15日(土)
この14-16日,横浜で日本環境感染学会が開催されています。私は内科医なので,知らない部分を補うつもりで「手術部感染と血管内カテーテル関連感染症の防止」というランチョンセミナーに出ました。参加者が多と予想したのですが,なぜか会場が狭く立ち見多数で,入場できなかった人も多いのが残念でした。
講師は愛知県立尾張病院の心臓血管外科の宮原健先生でしたが,CDC(米国疾病予防センターのこと。どこかの国のK生R働省とは比べものにならないほど信頼度は高い)のガイドラインの紹介をしながら,日本でもこのような医師がいると言って,夏井先生の治療方法も紹介しておられました。
CDCのガイドラインの内容は,消毒薬は創部につけないとか,この掲示板でおなじみのものが多く,宮原先生ご自身は,夏井流?被覆材で治療して,優れた効果があるし,創部の観察もできる,と非常に高く評価しておられました。夏井先生は,自分のやり方は今までのやり方を覆す治療法だ,とおっしゃっておられますが,アメリカではほとんど常識的治療ではありませんか。まるで夏井先生が,CDCのガイドライン作成者の一員ではないか,と思うほどでした。
形成外科学会でもない,コメディカルや内科医も多く出席する学会で,このように先生のやり方が紹介されたのは,嬉しい限りです。日本でも先生が見直される日は遠くないと思います。
[121]抗生剤入り生食で洗浄 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2003年02月13日(木)
某科の手術を見ていていつも気になるのが,「抗生剤入り生食での創洗浄」というやつ。これって意味があるんでしょうか?
まさに「どぶに抗生剤を捨てる」ようなものだと思うんだけど,皆様,いかが思われますか?
[120]獣医療での抗生物質使用について 投稿者/vaquero@獣医科 投稿日/2003年02月10日(月)
「迷える獣医」先生の仰っていた、抗生物質の使い方への疑問、私も以前から抱いていました。現在では手術後の抗生物質は殆ど使用しなくなりましたが、特に皮膚科での使用法、慢性の膀胱炎での使用法、眼科での点眼による使用法などには、疑問を持ちながらも使用しているのが現状です。アトピーなどに続発した表在性膿皮症では延々と数週間投与されている犬も多いのですが、増えているのは「常在菌」である皮膚ブドウ球菌が殆どです。時にマラセチアなどの酵母が増えている場合もありますが、これも犬の皮膚には本来常在しているものです。一体、常在菌に対して抗生物質や抗真菌剤を使用することに、どの程度正当性があるのでしょうか?私自身は白血球による貪食の有無を目安にしていますが、皮膚科の教科書には、症状が改善してからも2週間継続して使用すること、となっているものも在ります。点眼の抗生物質というのも、抗生物質の局所投与の有効性を考えると、非常に疑問です。角膜や眼瞼の手術後に抗生物質の点眼をすることは、何か意味があるのでしょうか?なかなか「??」は尽きません。
[87]ガーゼ対ラップ戦争に勝利! 投稿者/Missie_Mana 投稿日/2003年01月22日(水)
夏井先生 お返事ありがとうございました。鳥谷部先生からもすすめられ、早速書き込みします。
訪問看護師をしています。70歳の女性利用者様、6ヶ所に褥瘡があり、T市民病院の皮膚科から、軟膏・ガーゼ処置の指示が出、毎日実施していました。ある日、ガーゼをはがした時、明らかに創が深くなっていて、「うわー」と思ったのが私の顔に出てしまったのでしょう、介護している娘さんの表情も暗くなり、ご本人も落ち込んでしまいました。そこで、つい、言ってしまったのです。「これじゃ褥瘡治りません。ラップ療法にしましょう」
簡単に創傷治癒過程をご本人と娘さんと説明、夏井先生と鳥谷部先生のサイトも紹介し、主治医には内緒で、ということも了承していただけ、その日から、微温湯洗浄とラップ交換1日2回の処置を開始、昼間訪問看護師、夜娘さんが処置しました。
2日目には浸出液でグチョグチョになりましたが、娘さん「インターネットで見た通りだがねー」と動じません。
日に日に壊死組織が融解、肉芽が盛ってきて色も良くなってきました。娘さんも「良くなってるのを見るのが楽しみ」と本当に上手に処置をしてくださってました。
受診の前日だけは、主治医にバレないようガーゼ処置です。が、しかし!です。4日間のショートステイを利用した際、特別養護老人ホームの看護師が、家族の依頼を無視、毎日消毒・ガーゼ処置をしてしまったのです。
帰宅後は見るも無残。傷はカラカラ、肉芽もガッポリ削げてしまってます。その後受診した際、主治医にまで「悪くなっとる」と言われ、消毒・ガーゼで悪化したとも言えず、娘さん「気をつけます」とだけ言って帰ってきたそうです。
その上、特養ナースから「ラップなんて主治医の指示じゃないでしょう。家族にどう説明してるんですか。C厚生病院(愛知県では一番すすんだ褥瘡治療をしていると自負している)のWOCナースが『ラップは密閉度が高く、酸素も水蒸気も通さないし、菌まで閉じ込めてしまって傷には良くないので使わないように』と言ってましたよ」と抗議されてしまいました。
主治医の指示ではないのを持ち出されてはあきらめるしかない、とがっかりです。
娘さんにもラップが良くないと言う先生・看護師がいること、ラップが良くない理由(WOCナースが言ったという)を説明しました。
すると娘さん、「ラップでやってほしい。絶対ラップの方が良くなる。先生の指示と違うことも承知してます」ときっぱり!娘さんにそう言われては特養ナース達も引き下がらずを得ません。
スタッフ全員「やったー!」です。先生の顔色をうかがい、細々とやってきた、たった5人の弱小ステーションが、大御所揃いの特養ナース軍団に勝った!と思いました。
まだまだ先生には内緒で、という情けない状況ですが、少しずつ、でも、確実にラップ療法は私たちの回りでも広まってます。負けるもんかー!
また、ご報告します。
[114]止血剤してますか? 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年02月05日(水)
「コーヒーにはク○ープ、傷には消毒」が定説(ドグマ)ですが、「出血に止血剤」はいかがでしょうか。
胃内視鏡生検後のア○ナ40ml静注。出血性潰瘍に対するト○ン○ン散布/経口投与。
本当に効くのでしょうか。ご意見を求めます。
次のリンクを参照し、リスクと利益の評価もお願いします。
http://www.nurse.or.jp/anzen/anzenjoho/no_1.pdf
http://www.nurse.or.jp/anzen/risk-guide/guideline/jikotaiou/24_31_2syou.pdf
[119]エラスターゼと「バの理論」 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME] 投稿日/2003年02月08日(土)
メディカル・トリビューン・日本版で褥瘡の専門家(名前は失念)がエラスターゼのことを書いていました。
元になる論文は elastase pressure ulcer で検索できます。
要するに「傷が治らなけれバ エラスターゼが増えるのか、エラスターゼが増えれバ 傷が治らないのか」という命題です。
「雨に歌えバ」というミュージカル映画がありましたね。
この「バ」というのは、多義的(要するにアイマイ)なんですね。
「雨が降れバ 傘をさした人を多く見かけますが、傘をさせバ 雨が降るわけではありません」
「柿食えバ 鐘がなるなり法隆寺」
さて、因果関係か前後関係か、それともなんなのか。
「旅行けバ 駿河の国に茶のかおり」
これはどっちかな。
講演予定:http://www1.neweb.ne.jp/wb/decubitus/sub8.htm
2003・3・16(日)午前。山形市。
演題 「褥瘡のラップ療法」
〜もう、ガーゼも消毒薬も使わない〜
2003・5・17(土)午後。甲府市。
演題 「褥瘡のラップ療法」
[113]処置用の道具の滅菌・保管 投稿者/oyaki 投稿日/2003年02月05日(水)
皆さんの施設では、創傷処置に使用する鋼製小物(鑷子やはさみなど)の滅菌・保管についてはどうされていますでしょうか。
患者さんの血液や体液からの感染を防止しなければならないので、オートクレーブによる滅菌は必要だと思いますが、その後の使用法を考えれば、必ずしも滅菌バックで保管せずに剥き出しでもいいような気がしています。
これで少しコストが浮くのではないかというミミッチイお話なのですが・・・。手術に使用するものと一緒の管理だと難しいかもしれないですね。
[112]手の裂傷の縫合 投稿者/あいさん@産婦人科 投稿日/2003年02月05日(水)
1月30日号のMedical Tribune Vol 36, No.5に、手の裂傷の大半は縫合不要との記事が出ています。出展はBMJ (British Medical Journal、2002; 325: 299)で、縫合群(消毒、モノクリル縫合、ガーゼ)、保存的治療群(水道水!!で洗浄、抗菌剤軟膏、ガーゼ)に分けて比較したところ、保存的治療群の方が痛みが少なく、治療効果にも差はなかったとのことです(キズの大きさはいずれも2cm以下とのこと)。小さな手の傷は縫わなくて良いということは、以前より夏井先生がホームページで主張されていたとおりですね。BJMというメジャーな雑誌での成績ですから、日本の医療界はいよいよ夏井先生を無視できなくなると思います。夏井先生、頑張ってください。
[111]下腿潰瘍の治療 投稿者/訪問診療医 投稿日/2003年02月04日(火)
閉塞性動脈硬化症で生じた下腿潰瘍の治療はどのようにすればよろしいでしょうか。もちろん血行再建術などの根治的治療が必要でしょうけれど、もろもろの理由で血行再建術が不可能な場合、褥創に準じた治療でも良いのでしょうか?何か特別な治療法があればご教示お願いします。
[108]炭酸ガスパック 投稿者/kikuyan 投稿日/2003年02月01日(土)
炭酸ガスパックってhttp://www.neochemir.co.jp/eco1.htmlに載っている美容上の製品ですか?
是非使ってみたいのですが、詳細をお教えください。
[93]胃瘻周辺のびらんについて 投稿者/たく@看護師 投稿日/2003年01月24日(金)
初めまして、このBBSを知ることが出来大変うれしく思っております。私は公立病院で看護師をしています。よろしくお願いいたします。
さっそくですが胃瘻部のびらんが気になる患者さんがいます。夏井先生のHP上の「胃瘻部の肉芽,難治性潰瘍」とほぼ同様に処置していますが、胃瘻から滲出液が多くドレッシング剤は毎日交換し、その際は石鹸洗浄をしています。毎日の交換が刺激になっているのか良くなっている様子がみられません。胃瘻周囲からもれが多い場合も被覆材を使用した方がよいでしょうか?
[107]術後はお粥? 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2003年02月01日(土)
更新履歴の方にも書きますが,「消化管手術後の食事は流動食→三分粥→五分粥→全粥→常食」というのが当然のように行われていると思いますが,これも考えてみるとおかしくないでしょうか?
「お粥を食べさせないと術後経過が不良だ」とか,「お粥の方が消化管機能の回復が良い」とか,「お粥と普通食を比べると,お粥を食べさせた方が術後の体力の回復がよかった」とか,「術後にいきなり普通食を食べさせるとトラブルが起きる」とか,そういう根拠があるんでしょうか? 感覚的には,「ほら,手術後で日も浅いから,おなかに負担がかからないように軟らかい物を食べましょうね?」という程度の根拠しかないような気がします。
これってもしかしたら,「病人は病人らしく病人食を食べるものです」的な発想じゃないかと思うのですが,いかがでしょうか。
「術後なんだから,お粥をすすって寝ていなさい」と言われるよりは,「術後だからといってお粥なんて食べずに,もっと栄養のあるものを食べましょう。そうやって元気をつけて,とっとと退院し,一日も早く日常生活に戻りましょう」と言われた方が,元気が湧いてくるような気がします(少なくとも私はそうだな)。
海外での状況などを含め,このあたりについて御教示いただけないでしょうか?
[110]クリニカルパス 投稿者/こ〜いち@滋賀 投稿日/2003年02月03日(月)
クリニカルパスの事、その通りだと思います。
クリニカルパスを統計から作ったとして例えば「○○術後は×時間のベッド上安静」と書くときに平均値を使うと実際にこの時間で起き上がって問題ない患者は約半数ということになります。
そこでこんな数字を作るときはかなり余裕を見るようです。例えば必要な栄養素の公表値は平均値+標準偏差×2という数字を使います。受験なんかでよく見る偏差値で言えば偏差値70で、この数字なら全体の下位3%に入るほど吸収能力の低い人でも不足しないという値です。
「いくらなんでも偏差値にして70になるほど虚弱じゃない」と思う患者としてはこんな数字に基づいて安静を命じられたら「たまったもんじゃない」と思いますし、計算法を知ると数字を重視するのが馬鹿らしくなります。
[109]DIC患者さんのケア 投稿者/ちゃこ 投稿日/2003年02月03日(月)
いまDICの患者さんの担当をしています。
血漿板も低く、口唇、口角に亀裂に亀裂がはいっており口腔ケアのとき刺激にならないよう、スワブを入れるのもそうっとなでるようなケアをしています。
亀裂は大きくなく、現在出血はないのですが今後重症化するものと予想され、各スタッフの手技の統一が必要だと感じています。
このような状態の時はどうされていますか。口唇や口角にはなにか塗布してケアを行ったほうがいいのでしょうか。教えてください。