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[105]やっぱり看護婦も女でした 投稿者/kasuちゃん 投稿日/2003年01月31日(金)

以前も書き込みましたが、炭酸ガスパック材を褥瘡に使用して、あまりの効きようにみんな飛び上がって驚きました。
一般創傷に使用してこれまたよく効くので驚きました。次の日には良くなった・・・というのではなく時間を追って治っていくのが実感できますから。

そして今、足の皮膚炎??よくわかりませんがみんな「象の足みたい」とか「足で大根が擂れる」とか言ってる人の治療兼スキンケアに使っています。足はひび割れて血が出ているところもあり普通に立てれずつま先で歩いています。
これが・・・綺麗になってきてのけぞるほど驚いてます。ちょっとした騒ぎって感じで。 当初左足・・炭酸ガスパック材・サランラップ
右足(従来どおりの皮膚科の指示)・・リンデロンVG軟膏・サランラップ
で始めたのですが、左足だけがどんどん良くなりました。

人間の足になってきたというか、普通の皮膚が見えてきました。
10年以上皮膚科通いをされていますが、この人の「普通の皮膚を初めて見た」と言う人も居ます。

今まで、どうせすぐサランラップを取るから・・・と、指示がでても適当にしか来なかったので、きちんとやり始めたことで、右足も綺麗になってきているとは思うんですけど
でも、
比じゃないというか、全然違うんです。
にほひも・・・どっちも同じような足で(というか左の方がひどい)どちらにも水虫ちゃんもいるんですけど、右足は異常に臭いです。サランラップで蒸れる・・といっても条件は同じなわけですから。
他の看護婦が左足を自分の鼻先まで持っていったけど臭わなかったと言ってました。 右は臭くてとても鼻先までなんて持っていけません。

間違えて右足に塗ったけどもったいないから黙ってそのままにしておいて次の日に見たら、それだけで綺麗になってた・・・と言う話も最近聞きました。

ある看護婦は「右足も同じようにしてあげて。綺麗になるって分かっててしてあげないなんていじめじゃないの」と言ってましたが、めでたく両足することになりました。

足の変化を見た看護婦は大騒ぎで目の色が変わってます。褥瘡の処置が終わって、コップの底にへばりついたような残りを争って自分の手に塗ってます。(残さず使いますから、本当にへばりついてるだけ)
中には化粧した顔の上から塗って試している人もいます。

「やっぱりみんな女だね〜」と言いながら・・・
美容の興味は尽きません

褥瘡も創傷もみんな驚きましたが、こんなに熱くはなりませんでした。

嗚呼感嘆。。
といっても最初の褥瘡への効果があったからこそここまで来ましたが。




[106]膀胱カテーテル 投稿者/菅野圭一  投稿日/2003年01月31日(金)

群馬県赤城村国民健康保険北診療所の菅野です。
スレッドが長くなったため、別に書きます。
僕は「膀洗のほうが良い」とか「腹臥位が悪い」とか思っているわけではありません。現状のエビデンスではどちらが勝っているかははっきりとはわからないので、患者さんの好み(腹臥位がいやな人には膀洗という選択枝がいけないわけではないのでは)や状況で判断すれば良いと考えるだけです。
僕のエビデンスの使い方は
第一段階:他の療法より害がある、あるいはリスクのほうがベネフィットより大きいというエビデンス(思ったほど少なくない)があれば、多少無理強いをしてでもやめてもらう。
第二段階:他の療法より優れている、(一般的に)ベネフィットが大きいという質の高いエビデンス(思ったほどありませんし、状況によってかなり変わります)があれば、無理強いをしない程度に勧める。




[103]抗菌性の膀胱留置カテーテル 投稿者/夏井@管理人 [HOME]  投稿日/2003年01月31日(金)

下記のようなメールをいただきました。抗菌性膀胱留置カテーテルについての質問です。皆様,どのように考えられますか?

> 抗菌性の膀胱留置カテーテルの使用の意味についてお教え頂けないでしょうか。
> 長期に入れている場合に使用しているようです。
> 宜しくお願いします。




[99]感染した創についてなどの質問 投稿者/Moto  投稿日/2003年01月29日(水)

初めまして。私は消化器外科医で、このサイトに勇気づけられて周術期の創管理を改革すべく頑張っています。早速質問させて下さい。
 大腸の手術などで術野が汚染された時に、時々皮膚創が感染してしまいます。もちろん開放しますが、その創の管理はどのようにするのが一番良いのでしょうか? 最近このサイトをみて自分で勝手に解釈して生食で洗浄後(もちろんイソジンは使わずに)ガーゼをのせておいたのですが膿が出続けました。培養検査でE.coliなどが検出されたため、ヨードホルムガーゼを詰めたらきれいになってきました。このヨードホルムガーゼって慣習的に汚い創には使っているのですが、これって組織傷害性とかはどんなものなのでしょうか? イソジン同様創傷治癒の観点からはあまり使用すべきものではないのでしょうか? (褥瘡なんかも創が汚い時には使われているのを良く見ます)
今までは膿が出るような時はヨードホルムガーゼ、きれいになってきて滲出液だけになってきたらリバコメガーゼかただのコメガーゼをつめてたのですが、このやり方には何となく疑問を感じつつやってます。でも何が良いのかもわからないので慣習的にやってました。
 それともう一つ。ウチの看護師長に聞かれたのですが、ウチの病棟では入院時にイソジン、ヒビテングルコネート、アルコール、ハイポアルコールの4種類について消毒薬を皮膚にちょっと塗りつけてアレルギーテストみたいなことをやっています。出来たらもう止めたいそうなのですが、止めるための根拠が欲しいのだそうです。僕は適当に「外来なんかはテストしないで使ってるのだからもう止めても良いのじゃないですか」とは言ったのですが、一般的にはどんなものなのでしょうか?
よろしくお願いします。




[92]困った場所の褥瘡には? 投稿者/金魚  投稿日/2003年01月24日(金)

脊椎の変形、両下腿欠損で座位のバランスが悪く肛門のすく横に(この方の坐骨結節がここにあるよう)長年褥瘡を持っている患者さんがいます。
膀胱癌の術後で尿道からは浸出液や膀胱に注入している薬剤がじわじわと持続的に出てきます。
ラップで覆うとすると肛門や陰部にかかってしまい、かといって市販の被覆材もすぐ剥がれてしまいます。現在はまだ座位時間は短いので、流れ出る薬剤がかなり悪影響を及ぼしていると思います。(術前には一度治ったのですから)
何かいいアイデアはないでしょうか?




[101]抗生剤について 投稿者/はなこ  投稿日/2003年01月29日(水)

抗生剤投与について教えてください(以前でた話題でしたらすみません)。

先生のHPの「術後の抗生剤の投与について」はもちろん読みました。
CDCの「皮切が入る前に適切な血中濃度に達するように抗生剤を手術前に投与する。理想的には皮切が入る30分前まで、しかし、2時間を超えない前までに投与すべきである。」というのもわかります。

ところで、実際ここに集まられる先生方は、どうされているのでしょうか?

皮膚生検くらいの小外科なら?処置当日に朝(昼)ごはんの後だけ抗生剤を内服していただくのですか?それとも、処置前後を通して何もいらないのでは?

大手術なら?術直前に一回だけ?何を?どれだけ?使われているのですか?

術後は本当になにも出していないのですか?

今まで自分がそのような機会に出会ったとき、小外科の時は「慣習的に」抗生剤(内服)を出していました。大手術のときも、上司の言われるままに術後も続けていました(昨年度のことなので今どうかはわかりませんが、%変わっていないのでは、と思います。)
今は少し別の所で働いていて、最近はそのような機会に会っていないのですが、具体的にどうすべきなのか、わかっていないなあと感じています。

稚拙な質問ですみませんが、具体的に教えてください。よろしくお願いします。




[96]会陰縫合部の管理 投稿者/okutyan  投稿日/2003年01月26日(日)

以前話題になっていたらごめんなさい。産婦人科に勤務する小児科医です。産科医は60歳で当然このサイトも知りませんし、消毒薬についてのこのサイトのコピーをお渡ししていますが、相変わらずです。
 当院は全例会陰切開で、終了後、ビスタマイシン500mg筋注し、MRSAがでてから、ビクシリン4cap/day3日間消毒はトイレ後、グルコン酸クロロヘキシジン0,02%の清浄綿で本人がしています。シャワーは分娩4日後、入浴は3週間後です。江戸時代の話ではありません。雇われの身の為、耐性菌の話題などで間接的に今のやり方を批判しているのですが、聞く耳はないようです。最近の分娩後の傷口の処置や入浴基準や会陰切開後の抗生剤使用などお教えください。




[94]未承諾広告*_2 私も講演につれてって! 投稿者/トリヤベ@ラップ療法 [HOME]  投稿日/2003年01月25日(土)

ラップ療法の講演予定(速報)です。
主催者、会費については追ってお知らせします。
2003・3・16(日)午前。山形市。
演題 「褥瘡のラップ療法」 〜もう高価なクスリはいらない〜

東京から新幹線で3時間。大阪から飛行機で・・・。遠いなー、という方は講演会を企画してください。




[83]キチンについて。 投稿者/Saito  投稿日/2003年01月16日(木)

SaitoIN愛知です。この掲示板を教えてもらってから、長いこと書けずにいましたが、思い切って質問します。
 皆さんは、キチンという物質はご存知でしょうか。カニ、エビなどの甲殻類、甲虫の殻の主成分で、比較的最近になって抽出・加工ができるようになったので、被覆材、縫合糸として使われるようになったと言う事を本で知りました(一般には分解したキトサンという形でダイエット食品に使われていますね)。
 夏井さんをはじめとする医師の方々に質問します。キチン被覆材を使用すると、どれほどの効果があるのでしょうか?使用する条件などは他の被覆材と違うのでしょうか?

<名古屋処方箋調剤薬局平針店HP−「愛知県褥瘡ケアを考える会」のページより>
http://www5a.biglobe.ne.jp/~nagoyaph/jokusou/jdoresin.htm

 プロの皆さんならもうご存知かもしれません。浅学の徒ゆえのとんだ愚問をお許しください。




[98] 演会楽しかったです 投稿者/中村 守@明石・神戸の隣  投稿日/2003年01月26日(日)

本日の神戸講演会、楽しく拝聴させていただきました。
サイトカインの話など、HPでは見られない話、なるほどと納得いたしました。
ただ1点、気になる事がありました。夏井先生の口癖で、すぐ「死にます。」と言われます。「死ぬほど痛い」と何度もfollowされるのですが、少し耳に付きました。
私の横に座っておられた、K病院院長のS先生もチョッと顔をしかめておられました。
考えすぎかも知れませんが本当に死ぬ人をたくさん見てきた者(私も病院の外科医でしたので)
ただこれで、講演の素晴らしさが減じるものではありません。
以上、せっかく山形でおいしいお酒を飲んでおられる先生に申し訳ない事を書きましたが、これからもよろしくお願いいたします。




[95]大阪のご講演、ありがとうございました 投稿者/りんご  投稿日/2003年01月25日(土)

 夏井先生の大阪講演にいってきました。じかに、お話をきくことができて、よりよくわかりました。ご講演後、直接質問もさせてもらい、ありがとうございました。当院から、医師と看護師さんを誘って、3人で参加しました。
 ところで、痴呆のある患者さんで、腕などめにつく傷を閉鎖療法しようとすると、自分ですぐに、被覆剤をはずされてしまいます。なにか、いい方法あれば、教えてもらえませんか?




[86]堂々と失敗例をご報告 投稿者/金魚  投稿日/2003年01月22日(水)

私の失敗例をご紹介します。
その1:悪性腫瘍の末期の仙骨部褥瘡、状態が悪くゆっくり処置をするのも出血させるのも憚られたので、壊死組織切除が遅れた。「嫌気性菌の臭いがしてきたけど炎症所見がないから切除は来週からしようかな、今日は鋏も準備してないし…」数日後にはすっかり皮下膿瘍、あわてて切除と洗浄、ゲーベンを開始。幸いこれが命取りにはならず現在は肉芽があがってきています。
その2:下腿の筋肉の挫滅を伴う深い裂挫創。「風呂に入ると化膿する体質です」という患者さんの認識を覆そうと、挫滅のひどかった縫合部が一部潰瘍化しましたがDuo Activeなど使用しながら入浴も促していました。安静にしていたうちは良かったのですが、退院してからは受診ごとに下腿が腫れてきて(もともと浮腫がひどい人だった)、ある日下腿全体が真っ赤になっていました。潰瘍部は深く掘れていて…。本人は「3日前風呂に入ったせいだ」と思っています。
その3:ASOやDMを合併していて血行の悪い潰瘍。なかなか壊死組織が溶けないなと、しつこく閉鎖療法を続けているうちに嫌気性菌に感染したり、骨髄炎に波及したりというのが2例ばかし。
最初の例ではラップ療法に準じてフィルム材を使用していました。この後からは面倒がらずに小まめに壊死組織の切除をしています。
次の例はリンパ浮腫を見逃していたのと、小さく見えた潰瘍の下に残っていた壊死組織が原因と思います。最後のものは、外科的に壊死組織を切除したらしただけ傷が大きくなってしまうしで困った例です。血行が悪いものは何やっても駄目???
結局私に関して言うと、壊死組織を野放しにして失敗している例が多いので、今後注意しようと思っています。皆さんの失敗例もあったら教えてくれませんか。




[91]皮膚呼吸パートU 投稿者/菅野圭一  投稿日/2003年01月24日(金)

群馬県赤城村国民健康保険北診療所菅野です。
ホームページで「1%は皮膚呼吸」というフレーズを見て、「何か根拠があるはずだ」と考え、MEDLINEで検索してみました(暇人と言わないでください)。結局、「これは」という論文はありませんでしたが、面白い論文がありました。新生児の皮膚を一部採取し、これのガス透過性を調べたものです。結果は「週数が低いほど(若年ほど)透過性が高い」というものでした。この結果から「未熟児の酸素投与経路として、経皮も有効では」(?)との考察をしています。皮膚を介して皮下の毛細血管(酸素濃度の低下した)へ酸素が吸収されると考えているようですが、この実験だけでは言えないことだと思います。もし確かめるのなら、肺呼吸を止めた状態で、高酸素の部屋で過ごす人と、普通の部屋で過ごす人の2から3分後の動脈及び静脈の酸素濃度を比較すればよいでしょうか?(もちろん冗談です)




[90]炭酸ガスパック剤を使っています 投稿者/kasu  投稿日/2003年01月24日(金)

縁あって炭酸ガスパック剤を使用しています。最初は軽い気持ちでした。皮膚科の指示どおりにしていたら、陥没したまま上皮化に至った褥瘡へのというか、その患者さんへの贖罪の気持ちもあって、軽い興味で「炭酸ガスというのはバ○のことですか?」とお尋ねしたのが、すべての始まりでした。ついでに他の褥瘡にも使用してみたら、これが思いのほか(失礼)よく効いてびっくり。残念ながら陥没上皮化はどうにもなりませんでしたが、他の例はすべて驚くほど効き、当初処置するたびに看護婦の方が飛び上がって驚くほどでした。特に上皮化は目に見えて変わります。「1日ですごく違う」「魔法の薬」とか皆、色々言ってます。基礎疾患が重篤で、過湿潤の褥瘡が何をやってもどうにもならず、肉芽が水球の集まりのようなブヨブヨした褥瘡も、炭酸ガスパック剤に変えてから平坦で綺麗な肉芽に変化しました。




[88]ペーパータオル・・・まりさん,がんばれ 投稿者/ヘミオラ(内科医)  投稿日/2003年01月22日(水)

書き込みの内容からすると,まりさんご自身は,かなり感染予防に気をつかっておられる,と思います

> 患者さんのケアのひとつひとつにディスポの手袋を使ってます
これはうちのスタッフにも見習ってほしいことです。

> スタッフの意識の問題で
と言っておられましたが,

> 紙もディスポの手袋もものすごい勢いで毎日使ってますので
となると,半端な意識ではありません。それにしてもアホな管理者を何とかしたいですね。がんばれ〜〜〜〜。
蛇足ですが,疥癬ちゃんは洗い流せば,お気の毒ですがあの世行きですから,神経質にならずおおらかにつきあっても良いかも。




[89]看護技術2月号 投稿者/特養なーす  投稿日/2003年01月23日(木)

機関誌いや看護技術2月号が届きました。1月号は正直ちょっとじれったいなという印象だったのですが連載2回目では「創は乾燥させると治らない」というキーワードが登場。これからじわじわと「消毒とガーゼの撲滅」へと物語が進行していくのだなとわくわくしてきました。 待て次号!




[84]ペーパータオルの使用について  投稿者/某整形外科医  投稿日/2003年01月18日(土)

昨日定期的保健所の監査で、水道の横につってあるタオルについて”(ディスポの)ペーパータオルに替えるよう去年も指導したが直されていない”とお叱りをうけたようです。このあたりはCDC等ではどのようになっていたでしょうか?
なんだか最近何をどう考えたらいいのか。処置をするときはディスポの手袋を使用しているので、手洗い後に洗濯したタオルで手を拭こうが、ペーパータオルで拭こうが関係ないような気がしますが。おばかな質問で申しわけありませんが、ご教授ください。




[64]皮膚移植後のラップ療法がうまくいかない 投稿者/ヘミオラ  投稿日/2003年01月03日(金)

両側大腿部に熱傷を負い,前の病院で皮膚移植を受けています(体よく押しつけられた)。広さと年令からautograftではありません。痴呆があり,ほぼ寝たきりですが支えれば,短時間の座位保持は何とかなります。栄養は胃瘻で行っています。また,高度の閉塞性動脈硬化症があり,両側の下肢の先端はミイラ化しており,右は指を切除しています。
例によってイソ○○軟膏などで処置されていたので,ラップ療法に切り替えました。左大腿部はその後良くなり,ラップ療法のすごさを体験できたのですが,右は4ヶ月たちましたが良くなりません。25×15pほどの長方形の発赤と黄色の浸出液が止まりませんし,表皮剥離もみられます。
下肢を結構動かすのでラップだけでは,ずれが生じるからうまくいかないのでしょうか? 大きな被覆材を使うと良いのでしょうか? 良い方法があれば教えていただけますでしょうか。




[79]創傷被覆材としての鶏卵膜 投稿者/かさご  投稿日/2003年01月15日(水)

ひさしぶりに投稿します。
このあいだ、瘢痕治癒した創の水疱、びらんの治療について話題になっていましたが、東京女子医大の形成の前田先生が以前からこのような創や熱傷創面に鶏卵膜(卵を割ったときに殻に薄く付いている白い膜です)がよいとかかれています。文献では鶏卵膜はコラーゲンが主成分で創に密着して疼痛を緩和して、上皮化を促進すると有ります。また、卵白に含まれるリゾチームなどの抗菌作用も期待できるそうです。私も分層の採皮後のくり返す水疱びらんに今回、初めて使っているところです。欠点は膜をとるのが結構むつかしく破れてしまって大きな膜がとれにくいところでしょうか。どなたかご経験のあるかたはおられますか? 卵アレルギーの方には使えませんが、コストも安いし家庭にたいていあると言うのは強みだと思います。参考文献を下に書きます。

> Biological Dressingとしての羊膜(胎生)と鶏卵膜(卵生)について
> Author:前田華郎(神奈川県立こども医療センター), 中北信昭, 大慈弥裕之
> Source:熱傷(0285-113X)15巻4号 Page234-239(1989.12)
> 論文種類:原著論文
> シソーラス用語:熱傷(治療); 人工皮膚; 羊膜(治療的利用); 卵膜(治療的利用)
> Abstract:著者はコラーゲン膜,羊膜などの研究から鶏卵膜の使用を思いつき,動物実
> 験を経てから熱傷創や,熱傷瘢痕にできたビランに用い,使用しやすく,有効に作用し,
> 安価で一般の家庭でも簡単に使用できる創傷被覆材であることが分かった.鶏卵白は,
> 密着性と,抗菌性を兼ね備えており,鶏卵膜は強靱なコラーゲンであるため容易に融解
> しないなど優れた長所をもった被覆材である




[85]広範囲の熱傷の治療は? 投稿者/はなこ  投稿日/2003年01月19日(日)

初めてお便りさせていただきます。夏井先生のHPはいつも拝見しています。でも、投稿欄の訪問は始めてからまだ日が浅いので、もしかしたら以前出た話題かもしれませんが、ご容赦ください。
 HPのほうでは、外傷も熱傷も同じという解釈ですよね。では、広範囲熱傷の場合は、如何でしょうか?おそらく「狭くても広くても一緒」な気はするのですが、救急部で扱っているような全身べろべろの方にも被覆剤を当てているだけでいいのでしょうか?
(多分救急の先生と、皮膚科の先生では熱傷の対応がたいてい違うと思うのですが)、救急の先生は浴槽で洗ってからイ○ジンをぬって、3度熱傷の部分はゲーベ○クリームを塗って、ソフ○チュールを張りまくって、ガーゼを当てて包帯でぐるぐるにしているのが一般的ではないかと思うのですが、このHPに参加されておられる先生方でしたら、どのように対処されるのでしょうか?
 あと、INとOUTを計算して点滴するのはもちろんですが、抗生剤は如何でしょうか?
 よろしくご指導をお願いいたします。




[80]皮膚呼吸について 投稿者/菅野圭一  投稿日/2003年01月16日(木)

群馬県赤城村国民健康保険北診療所菅野です。
「皮膚呼吸ができなくて死んでしまう」というフレーズを聞いて、思い出すのは子供の頃に見た”007”の映画(のテレビ放送)です。裏切り者の女性(踊り子?)が全身に金粉を塗られて、箱に詰められて殺されていました。親に聞くと(それとも映画の中で説明があったのかは記憶にありませんが)、「皮膚呼吸ができなくて苦しんで死んだ」とのことでした。こういった描写は「踊り子などで全身に金粉を塗って踊っていたら、途中で倒れてしまった(あるいは原因不明で死亡した)」といった実際のエピソードがあって、これを元に「皮膚呼吸ができなくて倒れた(あるいは死んだ)」という考え方が生まれたのではと考えてしまいます。今考えれば「毛穴が詰まって汗が出ないため、体温調節ができず、熱中症で死亡したのでは」と思いますが、良く調べなければ(想像だけでは)、「皮膚呼吸」という考えがまことしやかに出てくるのではと思います。そう考えると、1つの事実だけ見て「消毒が大事」と考えるのも同じようなことなのでしょうね。




[78]イソジンガーグルの信仰?  投稿者/ヘミオラ(内科医)  投稿日/2003年01月14日(火)

風邪の季節がやってきました。インフルエンザもぼちぼちはやり始めたでしょうか。
今日も「またか」なのですが,患者さんが「風邪を治療するためにイソジンガーグルを出してもらいたい」,と言われるのです。
実際,そのようにイソジンガーグルは風邪に良く効くと患者さんに説明しているDr.もいるようですが,イソジンガーグルで風邪が治れば,医者も楽です。
イソジンガーグルの効能書きには,「咽頭炎,扁桃炎,略,口腔内の創傷などの感染予防」となっていますが,上気道炎の治療薬とは書いてありません。
感染予防とあるのも,何となく怪しい,と思っておられる方も少なくないでしょう? 少なくとも,風邪が早く治ることはないようですし,咽頭炎はかえって悪化するようにも思います。使うなら,非常に限られた場面しかないのではないでしょうか?
みなさんは,どのようにお使いでしょうか。また,患者さんにはどのように説明しておられますでしょうか?




[77]ちょっと気になったこと 投稿者/vaquero@獣医科  投稿日/2003年01月14日(火)

夏井先生が、「何針縫ったのですか」という質問が意味不明だ、というようなことを、サイトの方でかかれていましたが、それで私もちょっと気になったことがあります。傷とは関係ありませんが・・・。
良く「手術は成功ですか?」という質問を、術後、患者の飼い主から受けることがあります。テレビの病院モノなんかで良く聞く台詞ですが、実際人間の病院で、「成功」とか「失敗」とかいう言葉は頻繁に使用されるのでしょうか?
私の場合は、手術は「とにかくやれるだけのことはやったので、あとは術後の経過をみるしかない」というつもりでしているので、手術そのものが「成功」とか「失敗」とかいうつもりで考えたことはありません。従って、たとえ何のトラブルも無くスムーズに終えた手術であったとしても、術後すぐに「成功ですか?」と聞かれると、答えに困るというか、違和感を感じるのですが、外科医の先生方はいかがでしょうか?




[76]術後離開創における腹膜の抜糸について  投稿者/みりん  投稿日/2003年01月13日(月)

術後離開創における筋層の抜糸について教えて下さい。
明らかに、創が感染していたので、抜鉤を医師に提案しましたが、抜鉤すると腸が飛び出るといわれました。約何日ほどたったら、大丈夫なのでしょうか・・・
あと、消化器手術では、何層縫合が普通なのでしょうか??




[72]湿疹  投稿者/マンボージャンボー  投稿日/2003年01月10日(金)

久しぶりに投稿します。私の2歳になる娘の全身すごい湿疹と水いぼに悩まされてきました。トリヤベ先生のサイトを見て受診していた皮膚科の軟膏と抗生物質を思い切ってゴミ箱へ捨てて、すぐに薬局に白色ワセリンを購入に行きました。ベタベタ、塗り塗りたーっぷり塗りつけて、タオルでゴシゴシこすってあげると、あらあらツルツルでびっくりするほどきれいになりました。3日もしないうちに全身の真っ赤な湿疹がきれいな子供の皮膚に変わりました。気のせいか水いぼがかなり減ったようです。子供もかゆみを感じるとすぐに「ぬって、ぬって」とワセリンを自分で持ってきます。小さな子でも、良いものはきちんと分かるんですねー。親戚にアトピーの子が居るので、トリヤベ先生のカサカサ、かゆかゆ撃退法を教えてあげようと思います。ありがとうございました




[73]カテーテル刺入部の消毒について  投稿者/oyaki  投稿日/2003年01月10日(金)

IVHなどのカテーテル感染の原因はルート内の汚染によるものである、とする夏井先生の説にはイメージとしては概ね理解できるのですが、一つ気になることがあります。
CDCの勧告などによると、カテーテル感染の頻度は刺入部位によって違い、大腿静脈からの穿刺で一番高いのでやむをえない場合を除いては避けるように、と記されていたように思います(現在原文が手元に無く、いい加減な記載で申し訳ありません)。
これが正しいとすると、ルート内の汚染だけでは説明がつかないように思うのですが、いかがでしょうか。
鼠径部はフィルムがはがれやすく、外周がよごれたカテーテルが体動により血管内に入ることがあるのかなあと漠然と考えておりましたが・・・。
実際に感染したカテーテルのどの部位に細菌がいるか、顕微鏡で見れば分かるかもしれませんね。どなたか経験ありますか?




[69]創部離開の処置について  投稿者/あいさん@産婦人科  投稿日/2003年01月08日(水)

お久しぶりです。産婦人科医ですので、あまり発言する機会がなくもっぱらROM会員でしたが、先日帝王切開した患者様の創の一部が理解してしまいました。筋膜はしっかりしておりますので、おそらく部分的に皮下脂肪融解を起こしたものと思います。もちろん今までにもこのような経験は何度もありましたが、消毒、コメガーゼ挿入で処置しておりました。新しい創傷治癒の観点から、何か良い対処法はあるのでしょうか。よろしくご教示下さい。




[70]易感染患者の消毒  投稿者/vaquero@獣医科  投稿日/2003年01月09日(木)

本日の更新内容にありました、易感染患者の創傷の消毒ですが、「感染」の成立条件と消毒の有害性を考えれば、「消毒」が不要であることは明白だと思います。実際私も、FIV(猫エイズ)の猫の外傷を治療するのに消毒は使用していません。しかしながら、(汚染の程度にもよりますが)抗生物質は使用してしまうでしょう。特に感染リスクの高い、全身状態の悪い患者や、高血糖、低アルブミン、などの合併症のあるものでは、少なくとも新鮮肉芽が創面を覆うまでの間、抗生物質を投与すると思います。
私事ですが、実は4月から動物看護士向けの雑誌で「救急医療」についての連載を書くことになりました。当然「創傷の治療」についても言及することになると思いますが、その際には「傷の消毒はするな」と書く予定です。
しかし「抗生物質の投与」に関しては、どこで線を引くべきか、少々迷っています。例えば交通事故などで、開放性の骨折があって、骨折端にもかなりの汚染を伴うような場合、やはり抗生物質を使用すべきだと思うのですが、いかがでしょうか?
たとえかなり深い外傷でも、骨折を伴わない外傷を開放創で治療する場合には(そして感染徴候がなければ)、抗生物質は基本的に不要と考えますが、、、。




[71]上皮化の後について 投稿者/こ〜いち@滋賀  投稿日/2003年01月10日(金)

友達の子供(小学生)が膝をすりむいたので、市販のハイドロコロイドをあてておきました。
すでに上皮化して、きれいで痛みのない事に母親も本人も満足そうでした。
しかしこの後どうすればいいのかわかりません。患部はまだピンク色に上皮化したばかりでもろそうなので…
ところで自分も読みたいので「外科の夜明け」の復刻に投票しておきました。このサイトの常連さんだけで100票に達しそうな気もしますが




[67]皆様へ  投稿者/某整形外科医  投稿日/2003年01月08日(水)

御無沙汰しております。何か最近少し掲示板の賑わいが少なくなったような気がするのは私だけでしょうか。私も見ることは毎日の様に見ているのですが、なかなか書き込みをする余裕もなく、年末年始の雑務に追われておりました。夏井先生もお忙しいのでしょうか、ピアノのサイトがなくなって以来毎日のように行われていた更新が多少鈍っているように感じられてなりません(勝手なこと言ってごめんなさい)。ここは一つまた皆さんで素朴な疑問を持ち寄って、議論しようではありませんか。会員制になって、意見の出所も一定になり、皆さんの見解もまとまって来ているのでしょうか。
 医者になった当所、”処方の最初になんで『Rp)』て書くのだろう”とか”レントゲンを何方向撮るかをなんで『◯R』て書くのだろう”なんて思って、周りの医者に質問しても以外とすぐに答えてくれる人は少なかったです。このサイトにはそんなことにすぐ答えてくれそうな人がたくさん集っていると思います。
 ところで夏井先生、岡山でお会いした際”関東と関西でのこのサイトのオフラインミーティングを企画しようかと考えている”とおっしゃられておりましたが、どうなったのでしょうか。少なからず期待しておりましたが、まだ先の事なのでしょうか。今月、神戸と大阪で連日の講演がありますのでそのあたりかなと勝手に思っておりました(岡山でも先生のおともをしようと待ち構えておりましたが、教授陣に囲まれてお食事に行かれる様でしたので、弱輩者の私は割り込むことができませんでした。)。
 と、まあ随分勝手なことを書きましたが、御無礼をお許しください。このサイトが好きなので今後ともよろしくお願いします。

 p.s. 遊星先生、EBMは未だ勉強中です。今しばらく御容赦を。